ホーム > 県政情報・統計 > 広報・県民参加 > 県民ホットライン > 「県民ホットライン」過去のデータ(月別) > 「県民ホットライン」2021年3月分(月別) > 障がい福祉分野職員の資質と職務内容について

ここから本文です。

更新日:2021年4月30日

障がい福祉分野職員の資質と職務内容について

ご意見(2021年3月22日受付:郵便)

(前略)
先日実地指導の際、来所した職員の発言と態度が、今まで出会った県職員とは全く異質であったため、驚きと失望のあまりの訴えとなりました。
当方はグループホーム施設で、地域の中で障がい者がより豊かに暮らすことを支援しています。
実地指導は、事業運営にとって知らなければならない最新で必須な情報や改善すべきことへの方法、助言等をもたらしてくれるので、毎回緊張感のなかにも、ある面楽しみでもありました。前回の実地指導では、口頭の指摘はあったものの、文書による指摘項目無しという通知を頂き、嬉しさのあまり3年間掲示していた程です。
それが今回は、前回の指導内容の完全否定から始まり、以降暴言・失言・不遜な態度等々全く信じ難い不愉快な時間が過ぎました。
実地指導実施要領の「留意事項」からも完全に逸脱していますし、ここまで酷いととても容認できる範疇ではありません。
何より問題なのはスタッフが深く傷ついていること。
新人スタッフはもとより、障がい福祉の仕事に長年従事してきたスタッフも深い失望に陥り「初めて本気でこの仕事を辞めたいと思った」と涙する人もおりました。
現在は特にコロナ禍であり、外出やレジャー等に皆で出かける事には著しく制限がかかっており、利用者のストレスはMaxに近く、日常生活で起こるいざこざなどは日に日に大きくなっています。その中でスタッフも限界的な疲労感を感じながらも365日、日々の支援をギリギリで支えているのが現状です。
この状況に対し、何とか持ちこたえることが出来るとしたら公的私的な支援はもちろんですが、最後にはこの仕事に対する理解と共感による励ましではないでしょうか。自分たちの仕事が社会的に大事なことだと実感できればもう一息頑張れるのでしょう。
そういう今この時代の、一番大切なそのことが今回は全く無かった。それどころか私たちが日々実践している支援の現場(創意と工夫に溢れる事柄がいっぱい存在している)には全く目もくれず、自分たちが追及したい事柄しか彼らには見えていなかった。利用者さんにすら挨拶しない来訪者(福祉分野以外の人を含めて)を私は初めて見ました。

要望事項

1、以前に比べ現場で県のスタッフと会う機会は激減しているように感じます。フィールドワークを定期的にプログラムとして現場の実相を知ると同時に、社会人としての然るべき見識を身に付けてほしいと思います。

2、実地指導において指摘項目を挙げることを成果主義的に位置付けているのではないかとは全く思っていませんが、事務処理能力等に難のある小規模事業者に対して実務的アドバイスを定期的効率的に行っていただけたら、基本的基幹的な指摘項目も減少するのではないかと思うのですが。

3、今回深くダメージを負った当事業所スタッフに対し何らかの精神的ケアを考えていただけないでしょうか。
現在(3月)、当法人は非常事態に近い状態です。コロナ禍のストレスは、第4波への恐れと共に極限に近づいています。そこに今回の件がのし掛かり、疲弊しきった状況にあります。

4、今回の件とは直接関係ない項目ですが、グループホームの空き部屋情報を圏域単位で提供していただけないでしょうか。
今まで数回県のスタッフに要望したことはあるのですが検討までは至っていないのでしょう。他県で実施しているところもあるようですが、理由の1は入所施設等バックが大きな法人は比較的入居者募集に苦心しないでしょうが、小規模法人は安定しない。理由の2は、新規にグループホームを増やしていく前に需要と供給のバランスを再確認し、限られた予算の効果的な投入を(既存のグループホームに対しても)してほしい。理由の3は、これが実は大事なことですが、利用者の意思決定と自己選択を尊重することが叫ばれて随分たちますが、自分のところしか知らない・他の情報がはいってこないのであれば選びようがありません。そろそろ真に利用者のニーズに沿ってグループホームを選べるようになってほしいと思います。(利用者のニーズとは計画相談、個別支援計画に基づくのが前提)

回答(2021年3月29日回答)

長野県健康福祉部長の土屋智則と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました「障がい福祉分野職員の資質と職務内容について」に関するご要望について回答します。

要望事項1について
この度は、貴重なご意見をいただきありがとうございました。職員に配慮を欠く対応等があれば、接遇の改善や職員としての資質向上につなげていく必要があると考えます。職員の接遇について、今回のご意見をいただいたことを踏まえて、改めて丁寧な対応を心掛け、相手方にご不快な思いをさせないよう注意喚起を行います。

要望事項2について
例年、事業者の皆様に集まっていただき、障がい福祉サービス事業を運営するにあたっての注意点などをご説明する「集団指導」を開催しています。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、事業者の皆様への資料提供に代えさせていただきましたが、令和3年度は、感染状況等を注視しながら、10月頃の開催を検討しています。集団指導の機会などを捉え、事業運営に関する実務的なアドバイスなどを提供してまいりたいと考えております。また、県のホームページでも情報発信をしておりますので、併せてご覧ください。

要望事項3について
貴法人では、様々なことが起こり、これまで経験したことのない不安の中にいらっしゃるとのことで、心中お察しいたします。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による第4波への恐れに対する対応など、県を挙げて感染拡大防止に努めるよう皆様にお願いしているところです。皆様の協力なくしては、この困難な状況を乗り切ることはできません。苦しい状況ではありますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

要望事項4について
障がい福祉サービス等の利用者が、個々のニーズに応じて良質なサービスを選択できるようにすることなどを目的に創設された「障害福祉サービス等情報公表制度」の運用にあたり、独立行政法人福祉医療機構のウエブサイトに設けられた「障害福祉サービス等情報検索」サイトのほか、民間事業者が運営する事業所検索サイトを通じて、利用者等がインターネット上でいつでも事業者や事業所の情報にアクセスすることができるようになっております。このようなツールを利用者のニーズに沿った支援に御活用いただければと思います。

以上、ご意見に対する回答とさせていただきますが、ご不明な点等がございましたら、障がい者支援課長髙池武史、担当:施設支援係まで、ご連絡くださいますようお願い申し上げます。


 【問合せ先:健康福祉部/障がい者支援課/施設支援係/電話026-235-7149/メールshogai-shien(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp 】

 

 

 (分野別:保健・医療・福祉)(月別:2021年3月)2020001604

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?