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更新日:2023年10月31日

医療的ケア等が必要な児童・生徒について

ご意見(2023年9月20日受付:Eメール)

現在、医療の進歩により助からなかった命が助かるようになり、医療的ケア児と呼ばれる何らかのケアが必要なお子さんが増えています。
現在、このような子どもたちの教育は、多くの親が就労やその他多くのことを諦め、犠牲にすることを前提として、成り立っているように思えます。
養護学校に進学したとして、看護師の配置が不十分であったり、またはその他の理由で「命に関わることだから親同伴」と言われます。
また、医療的ケアが必要なだけで地域校への進学は諦めなければいけないような風潮があります。
医療的ケア児を抱えている家庭は、様々な援助があったとしても、親が学校への付き添いを要求されるため、金銭的には苦しくなってしまうのではないでしょうか?
将来を担って行く子どものために、また子どもの健やかな成長を促す意味でも、親の犠牲の上に成り立つような仕組みは、根本から変えていただきたい。

回答(2023年9月27日回答)

長野県教育委員会事務局教育次長の米沢一馬と申します。
県民ホットラインにお寄せいただきました、医療的ケア等が必要な児童生徒をケアする人員の十分な確保と配置に関するご意見について、回答いたします。

この度は、貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
令和3年9月に「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行されるなか、医療的ケアが必要な児童生徒への支援と保護者負担の軽減は、とても重要な課題であると認識しております。

県立特別支援学校に在籍する医療的ケアの必要な児童生徒数は、昨年9月現在156名で、このうち、人工呼吸器を使用しており、自宅から学校に通学している児童生徒は15名でした。以前は、高度な医療的ケアである人工呼吸器による呼吸管理は保護者にお願いせざるを得ませんでしたが、県教育委員会では、教育上の観点及び保護者負担軽減の観点から、令和2年度に「特別支援学校における学校体制による人工呼吸器を使用している児童生徒への対応ガイドライン」を策定し、保護者の付添いがない形での受入態勢を整えたところです。現在までに、一人ひとり慎重な準備と検討を経て、児童生徒計6名の保護者付き添いなしでの受入れを実現しております。

一方で、学校生活における保護者の付添いをお願いしている人工呼吸器を使用する児童生徒は、現在12名おります。引き続き、上記に基づき、保護者のご希望を伺いながら、一人ひとりに寄り添ったケアを実現してまいります。

また、特別支援学校の看護師につきましては、毎年各校の実態を把握のうえ配置しており、現在、各校のニーズを踏まえ全県でのべ79名の看護師を配置し、安全・安心で、教育効果のある学習活動を保障する体制を整えています。今後とも投稿者様からのご意見も踏まえ、必要な看護師のさらなる配置に努めてまいります。

なお、市町村立の小中学校においても、医療的ケアの必要な児童生徒受入れのため、学校看護師の配置が進み、一部の市町村では、人工呼吸器を使用する児童生徒の受入れも行われています。県教育委員会としましても、市町村教育委員会からの看護師確保に関する相談等に対して、特別支援学校や県看護協会ナースセンターなどと連携して支援するとともに、県立こども病院等で開催する学校看護師を対象とした専門的な研修に、小中学校の学校看護師にも参加を呼び掛けるなど、スキルアップ支援も行っております。

引き続き、インクルーシブな教育を一層推進する上でも、市町村教育委員会における医療的ケアに関する取組を支援してまいります。

以上、いただいたご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、特別支援教育課長酒井和幸、担当:指導係まで、ご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:教育委員会事務局/特別支援教育課/指導係/電話026-235-7456/メールtokubetsu-shien(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:教育・文化)(月別:2023年9月)2023000403

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企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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