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更新日:2024年2月2日
諏訪湖の複数地点に流向流速計を設置して湖内の水の流れを把握するとともに、湖上の風向風速等を調査して気象状況を把握し、気象状況が湖水の流動に与える影響について調査しました。
これまでは過去の文献および分析結果から推定されていた気象状況と貧酸素水塊の発生・解消のメカニズムについて、実際の観測データの中で継時変化をとらえることができました。
諏訪湖の貧酸素水塊の発生メカニズムの解明に向けて、過去の測定データや周辺の気象デ ータ等の解析を行い、貧酸素水塊の挙動について可視化するとともに、シミュレーションモデルを用いた貧酸素水塊の発生及び拡大条件の分析を行いました。
この結果、観測データ個々の分析だけでは判りづらい貧酸素水塊の挙動が見えてきました。
併せて、今後の諏訪湖の水質改善に役立てるため、貧酸素水塊の挙動を予測するソフトも構築しました。
諏訪湖における底層溶存酸素量の水域類型の指定及び効果的な貧酸素対策の検討に向けて、ナノバブル発生装置の活用による貧酸素対策及び底質の改善効果等の検証を行いました。
溶存酸素量および底質について、局所的な改善が認められましたが、改善効果のエリアは限定的であり、諏訪湖全体で改善効果を求めようとした場合には費用面で課題が生じることが示唆されています。
水質汚濁に係る環境基準である底層溶存酸素量の諏訪湖における水域類型の指定に向けた検討を行うために必要な情報の収集を行いました。
(ファイルサイズが大きいため分割して掲載しています)
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