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更新日:2024年9月27日
農業試験場
「東山53号(ハナチカラ)」は、パン・中華めん用の硬質小麦として令和3年度に長野県の奨励品種に採用され、令和6年産では上伊那、長野、北信地域において約500haが栽培されています。
近年は、温暖化の影響による小麦の越冬前後の生育過剰の改善や、用途に適したタンパク質含有率の確保など、収量・品質の安定化が求められています。
これらの課題を解決するため、6月5日に長野県製粉協会、地元農事組合法人、JA上伊那、JA全農長野、長野米生産販売対策協議会、県関係機関による「お出かけ試験場」を開催しました。
このなかで、近年の気象条件に適応した播種適期の後ろ倒し、および播種期に合わせた播種量・基肥量の削減の組み合わせによる新たな栽培体系のほか、近年、問題となっている赤かび病防除等についても検討しました。
また、実需者である長野県製粉協会からは、県産の特有な風味をもつ新しいブランド品種として、高品質生産への期待も示されました。
今後も関係機関が連携し、実需の要望に応えた「東山53号(ハナチカラ)」の生産振興とともに産地育成に取り組むこととしました。
農業試験場が伊那市東春近に設置した播種量、播種時期、基肥量の比較試験ほ場での検討
JA上伊那会議室での総合検討
JA上伊那では地元産の小麦粉や果物等を使った菓子類のほか、そばやうどんの乾麺も販売し、地元での消費拡大や広報が積極的に行われています。
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