子供安全安心情報
全国では、子供が犯罪被害者となる凶悪事件が後を絶ちません。
子供を犯罪被害から守るために、私達にできることは何でしょう?
子供に無関心でいることは、犯罪を誘発してしまうおそれがありますので、地域ぐるみで子供を見守る活動に取り組むことが必要です。
また、子供達が危険に遭遇した場合、自ら回避できるよう、子供達自身に事件や事故から身を守るための防犯知識を身につけさせるとともに、日頃から防犯ブザーなどの防犯器具を携帯させておくことも大切です。
子供達を守る活動は、まずは、できることから始めましょう。
子供安全対策でいう「子供」とは、男女を問わず、年齢が18歳以下のものを言います。
子供に対する声かけ事案の発生・分析結果
令和5年中の子供に対する声かけ事案の発生状況(PDF:329KB)
- 誘い…車両に乗せようと誘ったり甘い言葉で誘う等の行為
- わいせつ言動…わいせつな言動で犯罪に至らないもの
- 粗暴言動…粗暴な言動で犯罪に至らないもの
- つきまとい行為…つきまとい、尾行、追いかけ、待ち伏せ等の行為で犯罪に至らないもの
- ナンパ言動…ナンパ目的と認められる言動
- 撮影行為…カメラ、ビデオカメラ等で撮影する(しようとする)行為
- その他(言葉)…1~6に分類できない言葉によるもの
- その他(動作)…1~6に分類できない動作によるもの
手口
声をかけてくる
- お菓子、おもちゃを買ってあげるからおいで
- ゲームを一緒にやらない?一緒に遊ぼう
- 学校(家)まで乗せていこうか?
- ○○さんのお家(○○駅)を教えて、一緒に行ってくれないかな?
- 子猫、子犬を一緒にさがして(見に行こう)
- お母さんが事故に遭ったから一緒に来て
車に乗せようとする
- 車から声をかけたり、手招きし、乗せようとする
- 車から降りて待ち伏せし、突然腕などをつかむ
ずっと、後を追いかけてくる
- 近づいてきて、体を触ったり、追い越しざまにスカートをまくったりする
- 後をつけて来て、人通りの少ない場所で連れ去ろうとする
その他
- いきなり下半身を見せる
- 「声を出すな」などと脅す
- カメラ付携帯電話などで写真撮影をする
保護者の方へ
子供の行動は、日頃から把握していてください。
被害を話しやすいように、日頃から親子のコミュニケーションを図ってください。
子供は被害に遭ったことを親に話すと叱られるのではないかと考え、なかなか話さないことがあります。普段から子供の様子をよく見て、普段と異なるときは、やさしく話しかけましょう。
大切なお子さんを守るために、次のことを教えて(約束して)ください。
登下校注意
- 集団で登下校する。
- 寄り道をしない。
- 交通安全にも留意する。
よい子のお約束
- 一人では遊ばない。(公園や広場など人の目のある場所で友達と一緒に遊ぶ。)
- 防犯ブザーやホイッスルを身につけ、日頃から使い方も知っておく。
- 遊びに行くときは、「どこで、誰と遊ぶのか、何時頃帰るのか」を家の人に言ってから出かける。
- 知らない人に声をかけられても絶対についていかない。
- 友達が知らない人に連れて行かれそうになったら、大声で助けを呼ぶ。
イカのおすし
- イカ(行かない)知らない人についていかない。
- の(乗らない)知らない人の車にのらない。
- お(大声を出す)手をつかまれたり、車に連れ込まれそうになったら、おおごえで助けを求める。
- す(すぐ逃げる)危険を感じたら、すぐに近所の家やお店に逃げ込む。
- し(知らせる)何かあったら家の人にしらせる。
クラブ活動などで帰宅が遅くなるときは、家族が迎えに行きましょう。
犯罪の多くは、日没後に発生していますので、クラブ活動などで帰宅が日没後になるときは、ご家族が学校や駅まで迎えに行きましょう。
地域の皆さんへ
- 一人で遊んでいる子供には、友達と一緒に遊ぶように声をかけましょう。また、遅くまで遊んでいる子供を見かけたら、早く家に帰るよう声をかけましょう。
- 通学路、公園などに防犯灯を設置したり、設置を働きかけましょう。また、視界を妨げる樹木、枝などは刈り込みをして見通しを確保し、死角をなくすようにして、安全な環境を作りましょう。
- 子供と一緒に危険箇所を点検し、注意を促してください。
- 登下校時間帯に通学路等の警戒やパトロールを行うなど、ご協力をお願いします。
特に、集団で登校する朝よりも、さみだれ式になる下校時間にあわせて、自宅前を掃除する・犬の散歩をする・買い物をする等して、子供を見守りましょう。
小学生は午後3時~4時、中学生は午後4時~6時、高校生は午前8時、午後5時~8時の時間帯に、最も多く声かけの被害に遭っています。
- 何かあったとき逃げ込める「こどもを守る安心の家」を把握し、子供に教えておきましょう。
- 不審者(車)や不自然な親子連れなどにはひと声かけるか、警察へ通報しましょう。その際は、不審者の人相、特徴や車のナンバー等をメモしておきましょう。
情報を活用しましょう
県警では、子供対象犯罪や声かけ事案についての発生・防犯対策・解決などの情報を
で提供しています。地域の子供の安全対策に是非ご活用ください。
「こどもを守る安心の家」とは
登下校時における児童を守るために、小学校の通学路にある一般住宅、コンビニ、商店等に協力をお願いして、子供に緊急事態が発生した際の保護と警察への通報、不審者(車)を見かけた場合の警察への連絡等をお願いしてある場所です。
「こどもを守る安心の家」には、看板が掲出されています。
「こどもあんしんの車」とは
- 各協力企業等は、営業車で学校付近を巡回中、不審者(車)を発見した場合の警察への通報や、子供・女性が助けを求めてきた場合の車内への救護などの活動を行い、警察と相互に連携して、子供を犯罪から守る防犯対策を促進しています。
- 「こどもあんしんの車」には、長野県警察マスコット「ライポくん」や、「こどもあんしんの車」等と書かれたステッカー(各協力企業等によって違います)がついています。
こどもを守る安心の家(車)を始めてみたい方は
一般家庭、個人商店
各地区の小学校までお問い合わせください。
法人・団体
参画には条件があります。
下記のフローチャート(事業者対象)を確認していただき、各連絡先までお問い合わせください。
こどもを守る安心の家(事業者対象)参画フローチャート(PDF:237KB)
問い合わせ
ご不明な点がございましたら各警察署生活安全課又は長野県警察本部人身安全・少年課少年サポートセンターまでお問い合わせください。
情報提供にご協力ください。
不審者(車)を見かけたら110番、またはお近くの警察署や交番、駐在所へお電話ください。