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更新日:2024年3月15日
野菜花き試験場
長野県は、初の海外での県産花きの輸出プロモーションとして、ドーハ国際園芸博覧会に、国際的に評価の高い「ラナンキュラス」と、海外で人気の「サクラ」を出展しました。中東地域での県産花きの認知度向上と販路拡大を目指して、博覧会には県、市場、生産者が赴き、王宮関係者や現地バイヤーに県産花きを売り込みました。
花き部は園芸畜産課からの依頼で、展示物の品質維持、長期輸送の課題の掘り起こし、中東市場の調査に関しての支援を2月11~19日に行いました。
現地パビリオン内は空調の風が強く、通常であれば20日以上花持ちするものが3日程度しか持たない環境であり、品質保持に苦労しました。花き部がこれまで取り組んできた花持ち性向上試験の成果とノウハウを駆使し、過酷な環境下においても1週間以上の観賞期間を確保することができました。
ラナンキュラスの一部品種で、屈性によると思われる輸送中の花首の曲がりが見られました。紙でしっかり包んでから水揚げを行うことで修正を行いました。加えて、2回目の輸送に向けたフィードバックを行い、輸送時から新聞紙でしっかりと包むことで花首の曲がりを防止することができました。輸出に求められる形質や長期輸送の課題を整理し、県産花きの輸出拡大に向けた試験研究に繋げていきたいと思います。
商談中
ドーハ国際園芸博展示の様子
梱包方法の修正
花屋での市場調査