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更新日:2024年5月16日
野菜花き試験場
野菜花き試験場では、そばの新しい品種の育成や、栽培技術の改良、開発を行っています。そばは年に2回栽培作れますが、試験場では5月15日を春播きの、8月5日を夏播きの標準日として栽培試験をしています。5月15日播きを春播きの標準としているのは、昭和の時代はこれより早播きすると遅霜に遭い、出芽したそばが全滅してしまうからでした。しかし、近年は温暖化により遅霜が4月中下旬になるため、早期の春播き試験を行えるようになりました。
10年ほど前から4月25日播きを行い、3年前からは4月15日播きにも挑戦しています。霜に遭って6割以上枯れてしまうこともありましたが、早く播くことにより生育期間が長くなり、草丈は低くなりますが、収量は高くなることが分かってきました。今年も4月15日と26日に新品種「桔梗13号(しなの清流)」などを播種しました。5月7日現在、いずれも順調に生育しています。
地球温暖化が進行する中で、今後も、作期の拡大と収量増加が図られるような新たな播種期の解明に向け、栽培試験を行っていきます。
2024年5月7日現在の早期春播きそばの圃場(左:4月15日播き、右:4月26日播き)
霜に遭って枯れてしまうことも
(2022年5月3日(円内))
早期春播きそばの成熟期
(2022年7月1日)