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更新日:2024年2月15日
野菜花き試験場
長野県はセルリー生産量が全国一位の大産地です。出荷は5月から11月にかけて、夏場をメインに行われます。セルリーは栽培に時間がかかる野菜ですので、早ければ11月に種まきが始まり、翌年の5月にようやく出荷が可能となります。
野菜花き試験場は病気に強く、高温でも安定して栽培できるセルリー品種の開発に取り組んでいます。試験にあたっては2月から種まきを始め、苗を育てて5月から定植します。収穫できるようになるのは7月からで、1株1株の品質を評価して良いものを選び、翌年の4~5月に交配し、7~8月に種を採ります。種が採れるまでは株が枯れないよう温度や水分の管理、病気や害虫の予防を続けます。以上の作業を繰り返すことで、優れた品種の開発を目指しています。
このようにセルリーの品種開発には長い年月がかかりますが、関係機関の皆様と連携をとりながら少しでも早く品種化できるよう、努めてまいります。
セルリーの発芽から採種まで
A:発芽直後(2月~)、B:定植後(5月~)、C:収穫期(7月~)、
D:とう立ち後(翌年3月~)、E:花(翌年4月~)、F:採れた種(翌年7月~)