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更新日:2024年5月16日
野菜花き試験場
令和4年には肥料価格が高騰し、農家は大変苦労しました。そこで、野菜花き試験場では緑肥に着目し、研究を開始しました。今までも「ライムギ」を栽培することにより、春先に中信地域で発生する風食(土ぼこり)を防止する研究は行ってきましたが、今は、より窒素含有率が高いマメ科の「ヘアリーベッチ」の効果を研究しています。マメ科緑肥は、根において空気中の窒素を固定する根粒菌と共生しており、肥料を施用しなくても植物体内に乾物当たり4%程度の窒素をため込みます。
前年10月に播種すれば、4月には10a当たり15~20kgの窒素を蓄積し、作物によって異なりますが、3~4割程度がその後に作る作物に利用されることが明らかになっています。現在は、後作物としてレタス、スイートコーン、ズッキーニについて、どの程度窒素施肥を減らせるかの研究を行っています。
開花期のヘアリーベッチ(2024年5月)
レタスの窒素減肥試験の様子(2023年6月)
根粒菌の着生状況