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更新日:2024年2月15日

長野県の麦について

麦の生産について

かつては、水稲の裏作として麦が栽培されていましたが、現在は水田の転作作物としての生産が主体となっています。

小麦は「うどん」をはじめ、信州の郷土食である「おやき」の原料としても使われています。

「おやき」は地域によって調理方法が異なるほか、季節によって中に入る具も様々で、いろいろな味が楽しめます。

大麦は押し麦や麦茶等の原料として使われています。

(1)麦の作付面積、収穫量の推移

2021麦作付面積2021麦収穫量

麦の作付面積の推移(単位:千ha)

年次 昭和40 50 60 平成7 17 22 26 27 28 29 30 令和元 2
全国

900

180

350

210

267

266

273

274

276

274

273

273

276

長野県

15

0.8

1.5

0.4

2.1

2.4

2.7

2.7

2.8

2.8

2.8

2.8

2.8

麦の収穫量の推移(単位:千トン)

年次 昭和40 50 60 平成7 17 22 26 27 28 29 30 令和元
全国

2,250

500

1,250

700

1,054

729

1,019

1,173

961

1,092

940

1,260

1,167

長野県

46

2.8

5.6

1.6

8

7.3

9.9

9.4

9.6

9.5

9.2

9.0

(2)全国における長野県麦作の地位

区分 長野県 全国 全国順位 全国シェア(%)
麦作付農家数(戸)             1,787        52,886 - 3.4
一戸当たり作付面積(a) 142.2 497.4 - -
麦作付面積(ha) 2,750 276,200 18 1.0
麦生産量(トン) 8,960 1,167,000 17 0.8

出典:麦作付農家数、一戸当たり作付面積は「2015農林業センサス」、
麦作付面積、生産量は農林水産統計「令和元年産四麦の収穫量(概数)」公表値です。

(3)小麦の品種別作付面積(令和2年産)

品種名 作付面積(ha) 県内シェア(%) 主な産地
ゆめきらり 505 23.2 松本
シラネコムギ 392 18.0 上田、松本
しゅんよう 404 18.5 上田、松本
ハナマンテン 415 19.0 上伊那、長野
ユメセイキ 222 10.2 松本、長野
ゆめかおり 193 8.9 上田、松本
その他 50 2.3  
合計 2,180 100.0  

(農業技術課推定値)
※ラウンドの関係で、合計と内訳が一致しない場合があります。

(4)大麦の品種別作付面積(令和2年産)

品種名 作付面積(ha) 県内シェア(%) 主な産地
ファイバースノウ 303 53.3 上伊那、松本
ホワイトファイバー 201 35.3 松本
シュンライ 58 10.2 長野
その他 7 1.2  
合計 569 100.0  

(農業技術課推定値)
※ラウンドの関係で、合計と内訳が一致しない場合があります。

長野県の麦品種情報

小麦

長野県の小麦は、「シラネコムギ」、「ゆめきらり」、「しゅんよう」の3品種を主体として、県内各地で栽培されています。
主にめん用に使用されている他、おやきやお菓子など様々な用途にも使われています。
この他にも、パン用、中華めん用など、特徴のある品種が長野県農業試験場(須坂市)で育成されており、今後県内で作付拡大を図っていきます。県内で栽培されている主な品種には次のようなものがあります。

(1)【ユメセイキ】(めん用)

長野県農業試験場(須坂市)で育成された、モチモチした食感のうどんになる低アミロース性の小麦です。
主にうどん用として利用されており、千曲市周辺では「ユメセイキ」を50%以上使用したうどんを『信州の夢』うどんとして『ユメセイキ産地化推進会議』で認証し、販売されています。
また、「おやき」など、うどん以外の用途にも使用されています。

(2)【ハナマンテン】(中華めん用)

長野県農業試験場で育成された、中華めんへの加工適性が高い硬質小麦です。
平成18年産から上伊那地域で本格的に栽培されており、グルテンが強靱なため中華めんにすると茹でたときにめんが伸びにくく、また、歯切れの良い食感になるのが特徴です。

中華めん

(3)【ゆめかおり】(パン用)

長野県農業試験場で育成された、パンの加工適性が高い硬質小麦です。
現在は松本地区で栽培されており、ゆめかおりで作ったパンは、ふかふかとした食感で噛みしめるごとに小麦の味わいが深まるのが特徴です。

パン画像

大麦

長野県内の大麦生産は、「ファイバースノウ」、「ホワイトファイバー」、「シュンライ」の3品種を主体として、主に上伊那、松本、長野地域で栽培されています。
「ファイバースノウ」と「ホワイトファイバー」は精麦された後、押し麦など麦ごはん用の材料として、「シュンライ」は主に麦茶用として活用されています。

(1)【ホワイトファイバー】(精麦用)

長野県農業試験場が平成27年に開発した、「もち性」※1の大麦で、機能性成分の大麦β-グルカン※2が豊富に含まれ、「もち性」特有のもちもちとした食感が特徴です。また、従来品種と比べ粒が白く、「麦ご飯」に最適です。

※1もち性
お米と同じように麦にも「もち」と「うるち」があります。ホワイトファイバーは「もち性」の品種です。

※2大麦β-グルカン
水溶性食物繊維のひとつで、「コレステロールの低下」、「腸内環境の改善」等の効果が報告されています。

大麦1

大麦2

お問い合わせ

農政部農業技術課

電話番号:026-235-7221

ファックス:026-235-8392

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