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更新日:2018年4月1日
上田地域振興局
平成25年10月の発電実績は1,944.8kWhで、前年同月比83.3%・前月比80.6%でした。この結果、今年の8月以来3か月連続で前年同月実績を下回りました。
また、過去1年間のパネル1kWあたりの発電実績は1,482.5kWhで、前年同月比104.3%・前月比98.7%になりました。(データの欠測・エラー等により、平成23年5月、平成25年3~8月の数値を補正・修正しました。)
なお、太陽光発電量に最も影響の大きい日照時間は144.8時間で、前年同月比75.0%・平年比89.0%・前月比81.1%でした。10月として統計開始以来の寡照8位で、今年の月別でも梅雨時よりも少ない最少時間数となりました。
月 |
平成24年(kWh) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
平成25年(kWh) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
9 |
2,469.5 |
102.1 |
79.0 |
97.7 |
85.7 |
|
10 |
2,333.7 |
96.4 |
94.5 |
83.3 |
80.6 |
【発電状況】
太陽光発電は観測された日照時間(=影ができる程度の日差し以上の時間)以外の曇りや雨の時間帯でも発電できますので、上のグラフのように日照がゼロの日でも到達した(到達できた)日射量に応じた発電があります。10月の日照時間は前年同月比で25.0%減だったので、日照時間に従量する発電量(変動部分)は4分の1減ったと考えられますが、観測日照時間ゼロに対応する、いわば固定部分(理論値)があるために、全体の発電量は6分の1減(16.7%減)にとどまりました。
【10月の天候(メモ)】
今年10月の天候(日照)は、台風26号のほか南からの暖湿風が流れ込んで曇りや雨の日が多く、太陽光発電関係者にとって、相対的にも絶対的にも非常に厳しいものでした。
まず、昨年10月は移動性高気圧に覆われて晴れた日が多くなり、日照時間は10月としての多照4位(一昨年は3位)とかなり多くなりました。また、もともと平年の10月は上旬まで秋の長雨の時期が若干残りますが、中・下旬には秋晴れ(=長時間日照)が続く「いい」時節です。
これに対して、今年10月は季節の進行がひと月程度遅かったと言われ、中旬までは平年9月のような残暑や長雨が見られましたが、下旬の台風27号の接近通過後は一気に平年相応の晩秋風景まで進み、秋らしい好日は少なかった気がします。
(詳細) 上旬は、かなり勢力の強い太平洋高気圧に覆われたことや、台風による暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、季節外れの高温となりました。降雨はなかったものの雲が出やすく、高温期間中の日照時間は平年並にとどまりました。
中旬から移動性高気圧による秋の気圧配置に移行したため、気温が下がり秋晴れの日もありましたが長続きせず、台風26号ほか複数の台風や南からの暖かく湿った空気の影響で、平年10月らしいの秋晴れは数日で、秋の長雨の時期のような曇天・雨天が続きました。
この結果、毎日の最低気温が高い水準(雲の存在で放射冷却にならない(→翌日の晴天につながらない))で推移して、日照時間が少ないにもかかわらず、月平均気温は10月としての統計開始以来の最高となるという皮肉な状況となりました。また、降水量も8位の多雨でした。
【10月としての観測史上の状況】
月平均気温の高い方から 1位(平年比+2.1℃)
日最高気温の高い方から 3位(29.4℃・10/11)、5位(28.7℃・10/9)、9・10位(28.0℃・10/12、10/2)
日最低気温の高い方から 1位(19.3℃・10/9)、2位(19.0℃・10/11)、7位(17.6℃・10/2)、10位(17.4℃・10/10)
月降水量の多い方から 8位(平年比151%)
月間日照時間の少ない方から 8位(平年比89%)
日最大瞬間風速・風向 1位(北東22.4m/s・10/16)、4位(北12.0m/s・10/9)、5位(南東12.0m/s・10/9)、8位(北北東11.5m/s・10/13)
(太郎山の逆さ霧(20131010撮影))
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