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更新日:2018年4月1日
上田地域振興局
平成26年12月の発電実績は1,604.3kWh(1kWあたり80.2kWh)(欠測補正後)で、前年同月(単月)比85.5%・前月比90.1%でした。これは大雪着雪で発電影響期間のあった今年2月(78.1kWh/kW)に並ぶ低い水準で、平成22年7月の発電開始以来のワースト2でした。この結果、平成26年1年間の発電実績は28,163.7kWh(1kWあたり1,408.1kWh)となり、前年比94.0%でした。
月 |
平成25年(kWh) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
平成26年(kWh) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
11 |
104.4 |
105.3 |
86.9 |
79.7 |
||
12 |
113.2 |
91.6 |
85.5 |
90.1 |
(12月6日と20日は合庁の耐震工事停電等による発電量の欠測、2日はアメダス(上田)の日照時間の欠測があり、それぞれ一次近似により補正しています。)
また、太陽光発電量に最も影響の大きい上田(アメダス)の12月の日照時間は145.8時間(準正常値)で、前年同月比79.7%・平年比82.7%・前月比88.4%でした。なお、平成26年1年間の日照時間は2,301.8時間で、前年比93.7%・平年比105.8%でした。このコーナーの気象関係データについては、気象庁のウェブ(外部サイト)から引用しています。
【12月の天候(速報)】
平成26年12月 |
日照時間(h) |
降水量(ミリ) |
平均気温(℃) |
最高気温(℃) |
最低気温(℃) |
実績値 |
145.8 |
50.0 |
1.1 |
5.8 |
-2.3 |
前年同月 |
182.9 |
22.0 |
1.9 |
7.7 |
-2.7 |
前年差 |
-37.1 |
28.0 |
-0.8 |
-1.9 |
0.4 |
前年比(%) |
79.7 |
227.3 |
|
|
|
平年値 |
176.3 |
22.5 |
2.1 |
8.3 |
-2.7 |
平年差 |
-30.5 |
27.5 |
-1.0 |
-2.5 |
0.4 |
平年比(%) |
82.7 |
222.2 |
|
|
|
観測史上順位 |
寡照3位相当 |
多雨3位 |
低温6位 |
- |
- |
(全般)
「低温多雨寡照」 これが、一気に冬本番となった平成26年12月の天候を言い表すキーワードでした。早々から北から真冬並みの強い寒気がいきなり南下して長く居座るところに、数日の周期で通過する低気圧や前線が呼び込む南からの暖湿風が入り、雨(雪)・曇りがちな天候が続きました。降水量がかなり多く(多雨3位)となった晴れ切れない天候は最低気温に表れ、平年より高めに推移したことが皮肉で、この時季らしい初冬の柔らかな日差しが長く続いたのは下旬の1週間程度でした。12月2日のアメダスに欠測があったために準正常値となりますが、12月の日照時間はかなり少なく(3位相当の寡照)なりました。
この寡照と強い寒気のため、最高気温は月間で平年差マイナス2.5℃とかなり低くなり、平年値を上回ったのはわずか4日しかなく、それも日照昇温よりも暖湿風→降雨(雪)がらみでした。平均気温は平年差マイナス1℃で止まりましたが、低温6位の寒さでした。
(上・中旬)
上旬は、冬型の気圧配置に強い寒気が流入して長く居座り、雪雲が北信の山々を通り越してときどき流れ込みました。冬季の晴れパターンの冬型(山雪型)・弱い寒気・放射冷却になりにくく、晴天が長続きすることが少なかったので、日照時間は平年を割り込みました。気温は、かなり高かった11月下旬から最高気温が先行して急落し、最低気温も1日に記録した6.4℃(高温4位)から期間後半に向かって下がっていったため、急な冬の訪れとなりました。降水量はやや多く、5日に初雪を記録し、翌6日の朝は地面を除いて雪景色になりました。降水量(雪・雨)はかなり多くなりました。
中旬は、期間を通じて強い冬型と低気圧や前線の影響を受け、周期的に雪や雨が降りました。二つ玉低気圧が2回発生して、旬の降水量は34.0ミリで降水量の最も少ない時季のため平年差プラス26.6ミリ、平年比は459.5%とかなり多くなり、大雪被害のあった今年2月中旬以来の高い比率でした。(11日・20日は雨、13日・16日等は雪でした。)
日照時間は32.3時間と平年差マイナス24.4時間で、実績値で梅雨時や記録的日照不足だった今年8月各旬を下回る今年最低となり、過去に遡れば昨年6月中旬以来1年半ぶりの低水準でした。また、平年比は57.0%で、やはり今年8月以来の低さでした。
強い寒気が居座りましたが、盆地が雪雲にふたをされて放射冷却があまり起こらず、また、南岸低気圧の東進や東海上の高気圧の縁を回って入り込んだ暖湿風により、最低気温は平年並(やや低め)まで緩和されました。しかし、冷たい空気と日照時間のかなりの少なさによって昇温が抑えられ、日中は真冬のような寒さが続くなど最高気温はかなり低くなりました。
(下旬)
朔旦冬至(さくたんとうじ、22日)の頃から寒気の流入が弱まり、高気圧に覆われて穏やかな冬晴れの日が続きました。冬型の安定でこれまでの強い寒気の影響は残ったため最高気温は低く推移しましたが、日照時間は3旬ぶりに平年を上回り、降水量は年末の南岸低気圧による雪だけとなって、11月下旬からの多雨傾向が収まりました。
(平成26年12月の日照時間の落ち込み(月間平年比82.7%)も、存外目立ちます。)
(雪の太郎山(20141214新田公園から撮影))
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