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更新日:2018年4月1日

上田地域振興局

上田合同庁舎ソーラー発電システム(20kW)

平成27年(2015年)1月の発電実績がまとまりました。

 平成27年1月の発電実績は1,816.1kWh(1kWあたり90.8kWh)で、前年同月(単月)比86.9%・前月比113.2%となり、発電開始以来多照傾向にあった1月としてワーストでした。また、過去1年間のパネル1kWあたりの発電量は1,394.5kWhで、2年5か月ぶりに1,400kWhの大台を割り込み、前年同月(累計)比93.4%でした。

平成26年(kWh)

前年同月比(%)

前月比(%)

平成27年(kWh)

前年同月比(%)

前月比(%)

26.12

1,876.3

113.2

91.6

1,604.3

85.5

90.1

27.1

2,088.7

95.7

111.3

1,816.1

86.9

113.2

毎日の発電量と日照時間201501

 また、太陽光発電量に最も影響の大きい上田(アメダス)の1月の日照時間は180.9時間で、前年同月比90.6%・平年比101.3%・前月比124.1%でした。1月は2度の着雪(=発電影響)があったため、降水量がほとんどなかった前年1月に比べ日照時間の対比よりも発電量のほうが悪化しました。
 なお、発電開始以来の月別日照時間一覧表は、巻末に掲載しています。このページのこのページの気象関係データについては、気象庁のウェブ(外部サイト)から引用しています。

近似線201501

【1月の天候】
(月間概況)
 年初来の強い寒波が一段落した後、中旬以降は冬型の気圧配置が長続きせず、大陸の寒気の南下も弱く南からの暖気が流れ込むこともあって、「寒いけれどよく晴れる」という平年1月の真冬の天気はあまりなく、毎週のように降雪(雨)がありました。

雨温図201501

 降水量は多くなりました。昨秋以降多雨傾向にあり、前年10月から本年1月まで4か月連続で月値が平年を上回り、この期は元来寡雨期なので絶対量は多くないですが、この4か月の平年比は166.3%でした。連続プラスが4か月連続となるのは、平成22年6月から12月までの7か月連続以来4年ぶりで、このうち同年7月から10月まで4か月の平年比は141.2%(4か月値のピーク)でした。

日照時間と降水量201501

 気温は平年並でしたが、強い寒波が居座ったのは年初までで、冬型の気圧配置は安定が長続きせず、低気圧や移動性高気圧が周期的に通過することが多く、最低気温が高く推移したほか月間の真冬日(最高気温0℃未満)も1日もなかったり、下旬には寒中でも雨になったりと高温・多雨という2月の早春を先取りしたような天候となりました。今季は12月の真冬化が早かったので体も慣れたのか、「今朝は凍みたねえ」という日は比較的少なかったと思います。なお、日較差(最高気温と最低気温の差、日照による昇温を反映)の月平均が平年比85.4%(前月12月は73.6%)という低水準のため、暖冬感はあまり強くありません。

毎日の気温の要素別201501

 このような悪条件下で、日照時間は冬型の気圧配置(雪雲が岩鼻を超えない)や移動性高気圧に覆われたときにコンスタントに晴れの時間を稼ぎ、わずかながら平年比プラスを確保しました。

日照時間201501

(上旬)
 1月上旬の天候は、年末年始寒波と6日の低気圧の通過後に長く居座った寒波によって寒い年明けになりましたが、安定した冬型の気圧配置と日本海側に雪を降らせた後の寒冷乾燥した西寄りの季節風によって、この時季らしい冬晴れに恵まれて太陽光発電は好調な滑り出しになっています。日照時間は平年比116.3%と多く、平均気温は平年差△0.4℃と低くなりました。

(中旬)
 1月中旬の天候は周期的に変わり、特に期間の後半は寒中にしては珍しく日替わりとなりました。冬型が安定するか弱まって高気圧に覆われるときは、日の出から日没までの9時間前後の長時間の晴れとなりましたが、11日や19日のように気圧の谷や日本海の低気圧が東海上に抜けるときは、盆地内の大気が不安定になって曇りがちになり、佐久や北関東と比べて顕著な日照時間差マイナスとなりました。さらに15日の南岸低気圧による降雪(かみ雪(上雪))は、1日だけでこの旬の平年の2倍の降水量で、降雪後に冷え込まなかった割には翌日午後まで着雪が残りました。
 日照時間はわずかながら平年比プラス(103.5%)となり、これは3旬連続となりました。気温は強い冷え込みの一方で低気圧の暖気が残ることもあって、平年並でした。

 【1月15日(木曜日)の降雪15ミリの翌日16日の着雪状況】
 降雪翌日16日の朝は、前日15日の降雪の原因となった南岸低気圧の暖気が残り、さらに上空の雲が放射冷却を防いだため冷え込まず、朝の最低気温は平年より5℃近くも高くなりました。一方で薄雲が広がって日射も強くなく、最高気温は平年を下回る4.5℃までしか上がりませんでした。この結果、午後1時を過ぎても傾斜角10度のパネル(写真手前)に着雪が残り、この間の発電量に影響しました。その後午後5時までに完全に融けました。

降雪時の雨温図2015011516

(▼8時00分撮影・気温+0.5℃・日照累積0.7時間、朝の最低気温△0.3℃(6時01分))

着雪状況201501160800

(▼13時00分撮影・気温+3.1℃・日照累積5.2時間)

着雪状況201501161300

(▼17時00分撮影・気温+2.3℃・日照累積7.9時間・最高気温+4.5℃(14時40分))

着雪状況201501161700

着雪の影響20150116

(下旬)
 1月下旬の天候も、中旬に引き続き数日から日替わりで周期的に変わりました。26日は低気圧の通過の際、南から暖湿風が入って3月中旬並みまで気温が上がり、雪ではなく雨になりました。晴れの日であっても、「一日中いい天気だった」レベルの日照9時間超は1日だけで、雲が出やすく晴天持続力は弱かったです。さらに日照時間1時間以下の日も3日あったので、下旬の日照時間は平年比86.5%の56.5時間に止まりました。1月下旬と重なる大寒から立春までの間は、冬型で天候が安定して最も寒く晴れの多い時季のはずでしたが、本旬は次の季節を少し前倒し気味だったようです。

 岩鼻20150101

(上田盆地への雪雲流入をブロックしてくれる岩鼻(半過岩鼻) 「上田 道と川の駅」から20150101撮影))

 【発電開始以来の月別日照時間一覧表】

日照時間(h)

 

平成22年

平成23年

平成24年

平成25年

平成26年

平成27年

月平均(h)

平年値(h)

平年比(%)

1月

 

204.1

175.1

217.0

199.6

180.9

195.3

178.6

109.4

2月

 

189.0

165.6

195.4

184.3

 

183.6

179.0

102.6

3月

 

232.8

163.1

243.6

218.8

 

214.6

200.3

107.1

4月

 

228.2

194.0

223.6

246.9

 

223.2

208.8

106.9

5月

 

185.6

210.3

299.9

256.8

 

238.2

209.4

113.7

6月

 

138.4

198.1

158.4

167.0

 

165.5

161.7

102.3

7月

 

183.8

169.6

188.7

206.4

 

187.1

174.1

107.5

8月

225.3

168.1

279.7

232.8

130.0

 

207.2

207.1

100.0

9月

165.0

194.5

194.1

178.6

196.2

 

185.7

150.7

123.2

10月

125.2

203.9

193.0

144.8

185.1

 

170.4

162.7

104.7

11月

195.7

149.9

181.6

191.2

164.9

 

176.7

166.4

106.2

12月

178.6

186.8

154.6

182.9

145.8

 

169.7

176.3

96.3

 

2,265.1

2,278.8

2,456.9

2,301.8

 

2,317.1

2,174.9

106.5

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県上田地域振興局環境課

長野県上田市材木町1-2-6

電話番号:0268-25-7134

ファックス番号:0268-25-7167

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