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更新日:2024年2月22日
環境保全研究所
地球温暖化の県内の自然への影響を把握するため、6会場(上田・伊那・飯田・松本・大町・長野)で、セミの抜け殻の種類と数がどのように変化するかを県民(主に小学生)参加で2012年から年に1回ずつ調べています。
2020年と2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般参加を中止(2021年は1回のみ実施し以後中止)しましたが、今年(2022年)は3年ぶりに全会場で132名のみなさまと共に開催することができました。
会場(公園や雑木林)で参加者全員が40分程セミの抜け殻を採集し、セミの種類ごとに数を数え、他の地点や過去の結果と比較しました。今年は計132人(うち、子ども79人)の方々に参加いただき2790個の抜け殻を集めました。集計後に、セミの生態や地球温暖化と身近な自然の関係について学習しました。
日時 | 会場 | 参加数 | 担当職員(自然環境部) | |
---|---|---|---|---|
第1回 |
8月2日(火曜日) 午前9時~11時 |
飯田市 かざこし子どもの森公園 |
23名 |
堀田昌伸・尾関雅章 |
第2回 |
8月3日(水曜日) 午前10時~12時 |
大町市 市立山岳博物館 |
7名 |
畑中健一郎・栗林正俊 |
第3回 |
8月4日(木曜日) 午前9時~11時 |
松本市 アルプス公園 |
16名 | 栗林正俊・浜田 崇・葉田野 希 |
第4回 |
8月5日(金曜日) 午前10時~12時 |
伊那市 鳩吹公園 |
14名 | 尾関雅章・葉田野 希 |
第5回 |
8月6日(土曜日) 午前10時~12時 |
上田市 市民の森公園 |
26名 | 浜田 崇・堀田昌伸 |
第6回 |
8月7日(日曜日) 午前9時~11時 |
長野市 川中島古戦場史跡公園 |
46名 |
葉田野 希・畑中健一郎・栗林正俊 |
長野県環境保全研究所
自然観察指導員長野県連絡会・セミの抜け殻しらべ市民ネット
飯田市美術博物館・かざこし子どもの森公園・大町市立大町山岳博物館・松本市・松本市教育委員会・自然観察の会ひこばえ・TOY BOX・伊那市・上田市・上田市教育委員会・豊かな環境づくり上小地域会議・染屋の森の会、NPO法人やまぼうし自然学校・長野市・長野市立博物館
天候にも恵まれて、楽しみながらセミの抜け殻探しができました。集めた抜け殻の分類は、担当職員やボランティアスタッフがサポートし、各自でやっていただきました。
信州に生息する12種類のセミやセミの生態、「セミの抜け殻探し」のこれまでの結果について解説しました。毎年継続することで、みんなで集めたセミの抜け殻から地球温暖化の影響がみえてくるかも知れないことを学んでいただきました。
幼虫は地中から出ると、羽化のための足場を求めて木などに登ります。高い枝まで登る個体もいます。(大町会場)
集めてきた抜け殻をボランティアスタッフのサポートで、各自で種類ごとにわけて数えました。(松本会場)
集めるのは楽しかったけど、種類を定めるのはちょっと難しい、かな?(長野会場)
飯田・大町・長野はアブラゼミが多く、伊那ではヒグラシも多かったです。松本と上田_1はミンミンゼミもたくさんいました。
*上田_1:染屋の森(昨年までの会場。今年は職員のみで採取)/上田_2:市民の森公園(今年の会場)
満足(85.7%)・おおむね満足(9.9%)を合わせると約96%で、不満を選択された方はいませんでした。
「参加者の声」から一部を紹介します。親子で交流しながら野外でのびのび活動できたことや、新たな発見などを楽しんでいただいたようです。
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