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更新日:2014年4月7日

水産試験場

アユの話

 ayuko1  この前、近所のおじさんが「アユをたくさん釣ったから」って持って来てくれたの。
 塩焼きで食べたけど、いい匂いがしてとってもおいしかった。 
 masuo1  僕も知ってるよ。7月になるとアユを釣る人たちで突然川がにぎやかになるよね。でも、秋になると釣りをする人がいなくなるなぁ。アユは夏にしか釣れないの?
 hakase2  よく見てるねぇ。アユは「年魚(ねんぎょ)」とも呼ばれていて、1年しか生きられないんだよ。毎年、秋になると親は卵を産んで死んでしまうんだ。 
 ayuko1  えっ! 1年しか生きられないの。なんだか、かわいそう。
 hakase1  それはアユのエサと関係しているんだよ。
 水の中にある石の表面は少しヌルヌルしているよね。さわったこと、あるかな?あれは「ラン藻(そう)」や「ケイ藻(そう)」という小さな植物がついているからなんだけど、アユはこの石の表面についたラン藻やケイ藻を食べているんだよ。
ayu2
 masuo2  それと1年しか生きられないことと関係があるんですか?
 hakase2  ラン藻やケイ藻は、植物の仲間なので、夏になって水温が高くなるとラン藻やケイ藻もよく育つんだ。畑のキャベツやレタスと一緒だね。反対に、冬になって水温が下がるとラン藻やケイ藻がほとんど育たないんだ。冬の畑ではレタスとかの野菜がとれないよね。冬は食べ物がなくなっちゃうから生きていけないんだ。
 ayuko2  ウグイやニジマスを釣るときにはミミズとかをエサにするけど、アユ釣りのエサはレタスとかでいいの?
 hakase1

 いやいや、レタスは食べないよ。
 アユ釣りにはエサは使わずに、「友釣り(ともづり)」っていう変わった釣り方をするんだ。アユは自分の畑を守るために「ナワバリ」を作る習性があってね、他のアユがこの「ナワバリ」に入ってくると体当たりをして追い払うんだ。
 友釣りでは最初から「オトリ」と呼ぶアユを1匹、釣り糸につけておいて、そのオトリの尻尾(しっぽ)の先に釣り針をぶら下げておくんだ。長~い釣り竿(さお)をうまくあやつって、このオトリをナワバリの中へ入れてやると、ナワバリを守っているアユが体当たりした時にハリに引っかかるっていう釣り方なんだよ。おもしろいだろ?

 ayu3
 masuo1  体当たりするなんて、アユって怒りっぽいんだね。
 冬はラン藻やケイ藻がなくなるけど、秋に生まれたアユの子どもは冬の間何を食べているの?
hakase2  アユは海に近い河口で卵をうみ、卵からかえった子どもはすぐに海まで行って、海の中のプランクトンを食べないと生きていけないんだ。
 残念だけど、長野県の川では卵をうむことはないんだよ。
masuo2  でも、毎年夏にはアユ釣りをしているよね。あのアユはいったいどこからくるの?
 hakase3  海に近い新潟県や静岡県では、冬の間に海で育ったアユが春になると川へもどってくるんだ。でも、長野県は海から遠いし、途中にダムがあったりして海からアユが上がってくることが出来ないんだ。
 長野県の川では毎年アユ釣りができるように、春になったらアユの子どもを川に放流しているんだよ。ほかの県でも川にたくさん放流するし、海から上ってくるアユは少ないので、新潟県や静岡県でもアユを育てて放流しているんだ。
 長野県では、水産試験場の諏訪支場が川ヘ放流するアユの子どもを育てているんだよ。ここでは卵のときから5cmくらいの大きさになるまで育てて、その後、養殖(ようしょく)業者の人に10cmくらいまでおおきくしてもらってから川ヘ放流するんだよ。
ayu1
 masuo1ayuko1  大人がおおぜい一生懸命やるんだから「友釣り」っておもしろいんだろうな。僕もやってみたいなぁ。
 じゃ私は、おいしい「アユの塩焼き」を待ってるわ!

お問い合わせ

所属課室:長野県水産試験場 

長野県安曇野市明科中川手2871

電話番号:0263-62-2281

ファックス番号:0263-81-2020

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