ホーム > 長野県水産試験場 > 情報提供 > キッズページ(小中学生向け) > 水産試験場の見学

ここから本文です。

更新日:2023年1月30日

水産試験場

 水産試験場の見学   

  

 

 こんにちは。今日は水産試験場の見学に来ました。 わたしは、あゆ子です。ぼくは、ますおです。よろしくお願いしま~す。

 わあ、広い試験場ですね。池がいっぱいあるんですね。  

 

 

 こんにちは。よく来たね。わたしは、水産試験場のさかな博士です。よろしくね。

 この試験場は、面積が約33,000平方メートル(1万坪)で、池が98面もあるんだよ。君たちの学校の校庭よりもだいぶ広いと思うよ。それから、諏訪と佐久に支場が、木曽に試験地があって、それぞれの場所の環境にあった魚の研究をしているんだ。 

 

 

 水産試験場ってどんなことをしてるんですか? 

 

 

 水産試験場では、毎日おもにこんな仕事をしているんだよ。

 title-s

 

 

 

 

  

 
 

 

 

 

 

 

   あっ、この池には大きな魚がいるぞ!

  「信州サーモン」って書いてある。 

  ニジマスよりも大きいよ。 

   
 

 

  「信州サーモン」は、この水産試験場が開発した新しい魚なんだ。
 みんなの知っているニジマスとヨーロッパ原産のブラウントラウトという魚をバイオテクノロジー技術を使って、掛け合わせた魚なんだよ。
 ニジマスは、育てやすくて美味しい魚なんだけど、ウイルス性の病気に弱い、ブラウントラウトはそういう病気に強い性質があるんだ。そこで両方の魚のいいところをとって新しい魚を作り出したんだよ。
でも、普通に交配しても生まれる子どもはみんな死んでしまうので、バイテク技術で染色体(せんしょくたい)を増やして掛け合わせているんだ。ちょっと難しいかな。
 約2年で全長50~60cm、体重1.5~2kgくらいに成長して、出荷されるんだよ。県内のレストランやホテル、旅館などでいろんな料理に使われているんだ。食べたことあるかい?

     まだ、食べたことないです。今度、お父さんに連れて行ってもらって食べたいなぁ。
  

  こっちの池には青いお魚がいるよ。 

  ニジマスとはちょっと違うみたいな・・・

    よくわかったね。これはシナノユキマスといって、昔のチェコスロバキアから卵を輸入して、水産試験場佐久支場がたくさん増やす技術を開発した魚だよ。
 ニジマスと違って銀白色できれいな姿をしているし、エサもゆっくり食べるんだ。
   
  

  あれっ、あそこに 

 なんか黒いサメみたいのが・・・ 

  

 

  そうそう、ここにはチョウザメがいるんだ。同じチョウザメでも、ここのは淡水(真水)にいるチョウザメなんだ。 チョウザメにもいろいろ種類があって、キャビアをとるのは、カスピ海などにいるオオチョウザメという種類だよ。 

 チョウザメといっているけど、鱗(うろこ)が蝶(ちょう)の形に似ていること、体全体がサメに似ていることから付けられた名前で、サメではないんだよ。

 

  

  こっちの池には、黄色い魚がいるよ。

 これってな~に?

    
  

  これはね、突然変異(突然へんい)で黄色になったニジマスなんだ。普通のニジマスは体全体に黒点があって、エラから尾びれにかけての体の横のところに赤~赤紫色の模様があるんだけど、これはそういう模様を作る色素がうまく働かなくて黄色くなっているんだ。色は黄色だけど、そのほかは普通のニジマスと一緒だよ。

 

     コイもたくさんいるんですね。
  

 

 ニジマスなどのマス類は、水中に浮かんでいるエサしか食べないんだよ。水底に沈んだエサは食べられないんだ。そうするとその沈んだエサは水を汚してしまうんだね。コイやチョウザメは水底のエサを食べてくれるので助かっているんだよ。

  さて、次は「魚病指導総合センター」の方を見に行こう。 

 

 

学校の理科室みたい。でも、こっちの方が大きい顕微鏡(けんびきょう)がいっぱいあるよ。

 ここは、なにをするところですか?

 

  

 人間と同じように魚も病気にかかるんだ。ここでは、その病気の検査をしたり、原因を探したり、薬や治療方法を研究したりしているんだよ。

 魚の種類によって特有の病気があるんだ。たとえば、アユは冷水病、コイはコイヘルペスウイルス病、ニジマスはビブリオ病などだね。

     あっ、白衣のおじさんが何かやってますね。
   試験場の研究員がちょうどいま、そのコイヘルペスウイルス病の検査をしているね。死んだコイの細胞(さいぼう)をとってその原因がウイルスによるものかどうか、調べているんだ。
   ガラスの向こうにはなんだか大きな機械が見えるけど・・・。
 

 あれはね、無菌室(むきんしつ)といって、中の空気を常にきれいにしておいて空気中にある他の菌と混じらないようにしたところで、いろいろな検査をするところなんだ。

 今は培養(ばいよう)した細胞の検査をしているところだね。 

     
     こっちの部屋では、なにか難しそうな話をしてますね。
     試験場では、魚をたくさん飼っている人たち(養殖業者)からのいろいろな相談にも対応しているんだよ。病気の相談や新しい魚の飼い方、エサの上げ方などアドバイスしたり、調査や研究の成果を説明して魚の養殖に役立ててもらっているんだ。
    あっちに見える建物は何ですか?
     あれはね、ニジマスの卵を採るところだよ。毎年9月下旬から11月くらいまでの時期に採卵するんだ。ニジマスは3歳の秋から冬に卵を産むんだよ。

 

お問い合わせ

所属課室:長野県水産試験場 

長野県安曇野市明科中川手2871

電話番号:0263-62-2281

ファックス番号:0263-81-2020

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?