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更新日:2024年2月22日
諏訪建設事務所
第6回 砥川流域協議会 要旨 |
日時: 平成15年8月21日(木) 18:30~21:30 |
議事内容および決定事項
【引堤】①福沢川合流部から上流の引堤区間で、No.120を代表断面として検討した結果、護岸法勾配を原案の1:1.0から1:0.5とした場合、引堤せずに流下断面を確保できることを確認した。②法勾配1:0.5の護岸のメリット・デメリットについて、天竜川や宮川を例に事務局から説明を受けた。 メリット ;引堤による民地への影響が少なくなる。
デメリット;川へアプローチし難く、親水性に劣る。
③将来性や親水性を加味すれば、「付替水路や堤防構造を工夫することで、引堤による民地への影響を最小限」にし、1:1.0の法勾配とすることが好ましいという意見が多数を占めた。なお、次回事務局からNo.120の修正横断図を提示してもらうこととした。
【河床掘削】①ヨシなどの管理を適正に行えば、相当な流下能力が保てるという意見もあったが、河床掘削については概ね賛成する意見が多く、地下水等への影響を事前に調査し、必要な対策も講じて進めて欲しいということで意見集約した。②川のもつ土砂掃流力や堆砂形態、生態系など砥川の特性を加味し、砥川にふさわしい河床形状(例えば樋状)や縦断形状とすべきではないかという意見があった。③出水期前を目安として定期的に、若しくはマニュアルを作成して、浚渫などの維持管理をすることが重要ということで意見集約した。【その他】①全川を改修するというのではなく、必要なところは補強し、残せるところは現況を維持するようなスタンスも必要ではないかという意見もあった。②砥川は共有財産であり、維持管理は住民自らが取り組めるところから取り組むべきであるという意見もあった。
討議(主な意見)
1)引堤
【将来性や親水性】
・砥川をイメージするとき、いつも孫達が親と遊ぶ姿を考える。5分の場合は親水性や緑が入る余地がないのではないか。5分にはメリットもあるが、砥川の将来を考えた場合、問題があるのではないか?地域住民や町民が心憩える場とするには、やはり1割にした方が良いのではないか?
・堤防の嵩上げでは、相当圧迫感があるのではないか?
・長い将来に悔いを残さない計画にすべきで、原案は必要最低限の形であり、これからいろいろ加わっていく。将来遊水地を検討する場合も、この場で民家等へ影響する計画を、選択肢 から排除してしまうと、この先でも難しくなるのでは?
・護岸勾配を変えることにより、凹凸ができるため、堤防として成り立つのか?洪水のときどうか?
・1割が一番良いと思う。5分は土地がお譲り頂けないときの代替案として捉えてはどうか?
・1割にした時に影響するお宅に関しては、如何に安心してもらえるかがポイントであり、行政 の意見を聞きたい。
→
土地をお譲り頂く場合、付近の売買実例を参考にして、適正な価格でお譲り頂くことになる。家屋補償については色々なケースがあ る。(事務局)・引堤で庭等が狭くなる。そのようことに対して、近くで代替地を世話するなど配慮が必要ではないか?
【付替水路や堤防構造の工夫】
・出来るだけ影響の少ない方策を探りつつ、統一性のある計画でいきたい。途中だけ5分には したくない。1割で何とかならないか?
→No.120で堤外水路が宅地側へよる大きな要因となっている。宅地側へ構造物を設置したり、堤外水路を工夫することにより影響を最小限に出来ると考える。(事務局)
・福祉センター前あたりまで左岸側も(右岸側同様)引堤し、若干の堤防嵩上げも組み合わせ たらどうか?
・堤外水路の幅が1m位あるが、この部分は河積に含まれていない。片岸約2m2位あり、流速を5m/sとすると、20m3/sになるが、この部分を河積に含められないか?
→No.
120の断面だけでは議論できない。堤外水路は下流にいくにしたがい、護岸の取入口との関係から、水路上の余裕断面がなくなってしまう。(事務局)
・現実に使っていない水路があれば、廃止を検討してみては如何か?
・堤防内に付替水路を入れてみてはどうか?
→
堤防の中に入れると維持管理が非常に困難になる。また、河川縦断占用も困難。技術的には出来るが、非常に問題点が多い。(事務局)
・十四瀬川では、河床下にトンネル河川が計画されている。河床にパイプで水路を確保することができないか?
・堤外水路を除けば引堤が不要になるなら、堤内地側へ水路を設けることができないか?
→
堤外水路をなくせば、引堤はなくなる。但し、その分堤内地側へ影響は広まる。(事務局)
・全川にわたり堤内地に付け替るように検討願えれば、使いやすくなるので、水利権の有無によることなく検討願いたい。
・最上流から取水し、堤防上に水路を設けてはどうか?
・引堤区間についてのみ5分勾配にするわけにはいかないか?
→
5分勾配にこだわることなく、出来る限り緩い勾配で影響を少なくするようにすればどうか。また、片岸のみの工夫なども考えられる。(事務局)
2)河床掘削
【河積確保のためにはやむを得ない】
・最低限の河積確保は必要であり、さらに環境への配慮などを加味し、計画検討してみては如何か?
・中州が多数出来ている。出来るだけ河床掘削をしてほしい。
・砥川の特性は、上流から砂礫が多く流れてくることであり、河積確保が是非必要。また、現況のまま定期的に河床掘削すると、護岸根入れの不足が心配される。しかし、(河床掘削によ る)地下水位への影響により、現在の水量が維持できるか心配もある。
・農業用堰の取水に影響しないように、また取水に際して土砂の影響を受けにくい構造とされたい。また、護岸根入れも十分確保し、住宅等が地下水位の影響で湿気らないように配慮も必要。
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