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更新日:2024年2月22日
諏訪建設事務所
第23回砥川流域協議会
日時:平成23年11月22日(水) 午後6:30分から午後8時45分
場所:下諏訪町役場 4F講堂
1.主な事項等
①「流域協議会会則」第5条・第9条に基づき、座長として五味春人さんが再選されまし た。
②「流域協議会会則」第5条により、座長代理に宮坂正彦さんが指名されました。
③砥川下流左岸の護岸改修工事について、環境ブロックによる河川を固める改修の見直し を求める意見があり、事務局より用地の制約の中で治水上の河川断面を確保し、出来る 限り配慮をしていることの説明がありました。
また、護岸としての安全性を評価する意見、維持管理を主体すること及び早期の河川改 修を求める要望がありました。
④砥川上流の福沢川合流部の河川改修案及び、富士見橋の架け替えについて事務局より説
明がありました。
⑥雨量流量観測について、基本高水を検証する上では高水のデータが必要であり、継続し た雨量流量観測を行う必要性があることが、事務局より説明がありました。
⑦砥川上流域の森林整備について地方事務所より説明がありました。
2.討議
開会
所長挨拶
自己紹介
座長改選
議事
(1)砥川の河川改修(工事)について事務局より説明(配布資料とパワーポイント利用)
(2)雨量流量観測について事務局より説明(パワーポイント利用)
(3)上流域の森林整備事業について地方事務所林務課より説明(パワーポイント利用)
質疑応答以下、下記のとおり
座長)
挨拶。座長代理として宮坂正彦さんを指名します。
熱心により深く議論をし、行政と意見交換をして頂ければ思います。
河川改修、流量観測、森林整備の質疑を行いたい。
河川改修関係について質問、意見のある方どうでしょうか。
会員)
下流改修が終わった右岸で、高水敷(護岸)の土砂が流出しているのはなぜか。
西大路上の改修する箇所について、道路の設置により20号バイパスとの接続問題が生じないか教えて欲しい。
事務局)
左岸側の改修に伴い河積を確保するため、一時的に右岸の高水敷の土砂を撤去しました。 改修後は元に戻します。
福沢川合流上流について、都市計画道路はありますが実現性が難しい状況である。
橋梁位置を福沢川合流上流にする案は、国道20号の接続等を町で新たに施工し、砥川の堤防道路を利用することにより、道路のネットワークを考えた案として地域で検討して頂いている。
座長)
福沢川合流については、説明を受けるのは初めてであり理解を深めて頂きたい。
詳しい方がいたら意見を出して頂きたい。 他の質問は?
会員)
想定外と言うことが言われているが、砥川についてどの程度までの降雨量まで耐えられるかシミュミレーションをされているのかお聞きしたい。
森林の整備は良いことなのだが、地盤のボーリング調査をされているか? テレビでは西日本の整備された山が土砂崩れにより被災している。
地方事務所)
森林整備としてボーリングによる地盤の調査は行っておりません。
ただ、長野県の中では、適地適木調査として土壌の分布図調査は行っております。
ご指摘のとおり和歌山県であったと思いますが、深層崩壊により大きく山腹が崩壊しております。
確かに森林整備によって深いところの崩壊を抑えることは出来ない状況であります。森林整備によって全ての災害を抑えると言うことでなく減災を目指し整備を進めています。
事務局)
想定外の何トン位の流量まで耐えられるかとのご質問ですが、河川改修としては計画流量を1/50としており230m3/s、220m3/sでの改修を行っております。
何トンまで流れるかシミュレーションは行ってはおりませんが、河川改修としては0.8mの余裕高を設けて護岸天端としているので、230m3/s以上であっても余裕高の範囲内であれば流下させることは出来る状況です。
座長)
質問としては、流量でなく、どんな雨量まで耐えられるかとの質問でしたね。
流域平均雨量としてはどの程度でしょうか。
事務局)
1/50での計画雨量としては、224mm/2日、降雨モデルとしては平成5年9月8日型を 採用しております。
座長)
48時間に224mm、これがいつも問題となるジトジト降るか一気にドカッと降るか。
他に何か。
会員)
左岸側の工事説明会があり、右岸側にガードレールを設置したこと、環境ブロックのこと、大型車輌の規制をして欲しいこと、散策等危険が増したことが住民より意見として出ました。 総じて住民の評価が大変悪かった。
社会の変化や要請に答えていないのではないか、こういう改修で本当に良いのかと思った。
同じ手法で左岸を行うと言うことで、もう少しやり方が有ると思う。 どこの河川でも同じ手法で改修を進めている。
この前の説明会を聞く限り右岸側の改修手法で、左岸側を行うことについては再検討をお願いしたい。
事務局)
治水上は、どうしても必要な河川断面を確保しなければならない。
限られた用地の中で出来る限り配慮をしている高水敷の確保、護岸にポーラスコンクリートを使うことにより空隙に植物の生育スペースの確保を行っている。
用地の制約の中で、断面の確保をし整備していることをご理解頂きたい。
会員)
断面の確保と言いますが、私は計っていますが鷹野橋の所もそれほど広がっていません。 堤防をコンクリートで固めれば安心という過信が問題。 砥川は年間約30m3の土砂が流れてくる一番問題となるのは堤防の整備でなく河床の整備です。 田中県政の時も慌てて河床の土砂を取ったが後はほったらかし、そして既にシルトが計画河床の1/3から1/2ほど埋まっている。この川は河積を広げたら良いと言うことではない。 理論的にも効率的にも一番良いのは屋根にある雨樋型の整備です。 これは堤防をコンクリートで固めずまるく整備をすることにより小さい雨でも大雨でも効率的に土砂を諏訪湖まで運ぶ。
もう一つの考えは、地下茎の深いしっかりした草で固めるとどんな雨でも(堤防は)崩れない。発想を変えなければダメです。
基本高水の計算はもう結構ですメディアで被災した方が雨がカーテンのように降ったと話してた。 今の気象状態、河床整理のあり方を考えて頂きたい。
座長)
ご意見として伺いました。 記録に残して頂けるかと思います。
流域協議会としては、平成15年11月に県の計画について皆さんで意見を合わせて頂き提言を行っています。 それを建設事務所でも念頭において作業を進めていると思います。柔軟に住民の意見を聞くことや、なかなか難しいと思いますが近自然型的なアプローチとか、あるいは親水的な手法とか表現はいろいろです。 理念をいろいろ出されていますが技術の問題もあると思います。 提言の部分を私たちが変えた方が良いと言うことであれば意思統一をしなければいけないかと思います。
今お話を伺った事を固定的に考えず、建設事務所に参考にして頂いたらと考えます。
提言をもう一度、皆さん読み直して頂いてこの部分を変えたらと言うことであれば、2年間座長でありますので汗をかいてみたいと思います。
河川改修については他にご意見はありますか。
会員)
○○さんや座長がまとめられたけど、右岸について護岸が整備され自分としては景観や自然がと言う意見もあるが、安全性としては飛躍的に高まったと感じている。 上赤砂や清水町が非常に危険であると思っていたので、水害対策としては護岸整備をJR橋当たりまで早く進めて貰いたい。
ただ、堤防が出来ても埋まってしまえば水が溢れる心配がある2年から3年で土砂の撤去をして頂きたい。
堤防については早急に整備して貰い、道の幅を部分的に広げて待避出来る場所の確保に配慮していただければと思う。 安全性は格段に上がっているので早く進めて頂きたい。
座長)
所長さんもいますので、県の中で砥川だけに毎年メンテナンスの予算をかけることは可能ですか。
所長)
国で管理する直轄河川、それ以外の一級河川について県で管理しているが、県内には非常に河川数が多く全てについて維持費を投入することは難しい状況です。
県ですべての作業が出来ないので、地域との共同作業として草刈り等出来る範囲を地域で行って貰い。 木の伐採、河床に貯まった土砂の撤去などは県で行っております。
例えば、大木が生えているなど洪水による危険性が有るものを優先しています。
全体を見て危険性を判断し行っているので、特定の川に集中した予算付けは出来ない状況です。
座長)
下諏訪さんもいますので、防災公園と河川改修との相乗的なメリットはお考えになっていられるのでしょうか。
下諏訪町)
防災公園、砥川の右岸、左岸に計画されておりますアクセス道路等配慮しております。
座長)
またいろいろ教えて頂ければと思います。
流量観測について、皆さん意見を出して頂ければと思います。
会員)
平成11年6月に100年に1回の170mm/日の雨が降った。 その時には日170mmで280m3/s出るという話しであった。 ただ実際には170mm降ったが何トン出たか分からない機械が壊れたとの話で、後になり洪水の痕跡から160m3/sとの話しで有った。
ところが、平成11年9月には100年確率が248mm/2日に変わり、このときも248mm位の雨が降った、この時にも何トン出たか分からない。
平成19年からのデータで説明をし、平成18年7月の説明をしないのか。結局逃げているのではないか平成18年7月に317.5mm/48h降っている。
なぜ平成19年からの説明になるのか説明して欲しい。
座長)
三つの例を挙げているが、平成11年は観測所の問題が有ると言うことで結論が出ています。
平成18年についての質問としてはどうですか。
会員)
平成18年7月の洪水で、どのくらい水位が上がったか。
事務局)
平成18年7月の洪水ですが、医王渡橋での水位は約1mでありました。
これは、ダム計画に匹敵する雨量248mm/2日が降ったから280m3の流量が出ると言うことでは有りません。 雨の降り方により必ずしも計画雨量により、計画流量が出るものでは無いことをご理解願いたい。
会員)
私の観測では、24時間以内です正確な時間は分かりませんが230mm降りました最高水位が2.5mに達している。
座長)
基本高水の再検証について建設事務所からの考えを発表して頂きました徐々に正確にしていく事を根気よく待つ必要が有るかと思います。
もう一つは、目視の水位計を設置して頂いております丁度ピークに合えるかどうかの問題はありますが、何センチ流れているか観測すれば検証に役立てる事も出来るかと思います。
ご意見も有るかもしれませんが、河川改修、観測については以上の話しで止めたいと思います。
森林整備の事で説明して頂いているので、質問意見を頂きたい。
会員)
減災を目的とした総合治水を検討していくべきでないかと思おう。
水系一環を考えれば、下流の改修だけでなく上流の整備も必要。
県は砂防課、河川課、林務課と3つの部署がある砥川の川を減災するにはどうすれば良いか砂防課、河川課、林務課、横のつながりは有るのか疑問。
例えば私は砂防えん堤をなぜ造るかと思う。それより森林整備をした方が良いと思う。
地方事務所)
建設事務所、地方事務所と言うことで組織としては砂防治山連絡調整会議により、必要な箇所ごとに調整をしております。
また、地方事務所レベルでは、河川協議の必要な箇所等について協議をしております。
座長)
時間の範囲で、他の方に発言をして頂きたい。
会員)
私に言わせると建設事務所も良くここまで整備をしていると思う。 森林整備、下諏訪町も頑張っていると思う。
予算的にも相当付いていると感じる。まず砥川は天井川でだから独特の流れを持っている230m3一刻も早く整備して頂きたい。 諏訪湖の水位が下がればこれは良いが下がらない。 土砂が出たときは優先的に排除をして頂きたい。
会員)
今回、協議会の前に砥川の河口を見てきたコンクリートで一様に両側を固められている国では多自然型河川整備を進められている。
それとどういう整合性があるのか疑問を持ちました。
座長)
後で、質問について建設事務所の回答を頂くとして、森林について聞きたいとか意見はありますか。
会員)
川と人との関わり方を考えた時に国や自治体の河川管理は限界ではないか。
これからは、流域住民の治水への意識を高めるようにして貰いたい。今までの河川改修により川への関心が薄れることが私は心配。
最終的には自分の生命財産は自分で守らなければならないと思う。 昔から各地に伝わる治水工法は住民が河川改修の主役であった。 ○○さんの意見も聞くべきである。
財政が厳しい中、予算を取り定期的に維持管理を行う。 流域の住民を使うことにより関心を持って頂き雇用に繋げることになる。
座長)
質問について回答があれば。
事務局)
河川改修でなく適切な維持管理が重要であることは実感しております。 ただ財政的な面からも地域の方の協力をお願いしたい。
多自然型の川づくり国も県も進めております。 ただ、用地の制約を受けている中で出来るだけの配慮をし整備をしていることをご理解願いたい。
座長)
これで閉会で良いでしょうか。
事務局)
座長に確認して頂きホームページへ掲載をしたい。
以上
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