ここから本文です。
更新日:2024年2月22日
諏訪建設事務所
第9回 砥川流域協議会 要旨 |
日時: 平成15年9月28日(日) 9:00~16:30 |
議事内容および決定事項
【流域対策】
(1)流域対策は不確定なものが多く、現時点では判断できない。
(2)流域協議会での総意として、河川改修は進めて欲しい。
(3)流域対策の具体的な検討を進める場合は、その都度流域協議会に諮ってもらいたい。
【利水対策】
(1)下諏訪町は、水需要を見直した結果、下諏訪ダムからの1,000m3/日の利水については、不要(平成23年まで)になる見通しであるとの説明があった。
(2)岡谷市の主張する水必要量10,000m3/日について、議会等で基本的事項に対する承認を得た中で事業に取り組んでいるというが、十分な市民合意が出来ていない のではないかと思われる。したがって、岡谷市は住民協議のうえ必要量を決定し、長 野県に利水計画を示して欲しい。また、長野県は岡谷市から示された計画の検証を行い、岡谷市と共に要望に応えて頂きたい。その提言(提案)について、流域協議会に おいて協議することとする。
討議(主な意見)
1) 流域対策
・60m3/sカットするのに必要な容量は?
→約80万m3程度を想定している。(河道内30万m3、河道外50万m3)(長野県)
・地質が悪く活断層も心配されるが、災害の発生の危険性はないのか?
→事業実施の段階では詳細な調査を実施する。 (長野県)
・枠組みはなぜ8:2なのか?余裕高で300m3/sまでのめる。緑のダムかと思っ たら、今回の案であり自然がなくなってしまう。自然を大事にしたい。
→河川砂防技術指針(案)では、砥川はC級河川で治水安全度は1/50~100となる。県の枠組みでは1/50の流量への対応を河 川改修で対応することとしており、その流量が約8割になる。 (長野県)
・諏訪建設事務所、河川課、対策推進本部あてに基本高水について質問を出してあるが回答がない。
→5年から10年かけて降雨と流量の相関関係等を検証していく。 (長野県)
・森林はカラマツが多い、針広混交林にして欲しい。遊水地の水の排出方法は飛鳥時代に行われていた地下水を利用したサイホン方式を検討して欲しい。
・【河道内遊水地について】
(1)高さは?穴の大きさを調節するとは?
(2)砥川の特性として土石流があり、土砂がたまり、越水すると(堰堤の)サイドが崩れ危険。
(3)また、土質も温泉を含みコンクリートが耐用年数もたない。(河道内遊水地の)30万m3はどのくらいの時間ででてくるか?
(4)東俣川はゆっくりと出るので、砥川から(調節されて)出てくるのと重なることはないか?
・【河道外遊水地について】
(1)宅地付近は難しいが、やったほうがいい。
(2)東俣川の発電所付近から堰(菰川堰)が7キロあり、1.5キロは川に沿っている。それを利用して藪や水田に放流するのはどうか?
(3)H11には砥川から110m3/s、東俣川から90m3/s出た。しかし下流では160m3/sしか出ていないという。40m3/s流域で抑えられている。河道内を造らなくても、河道外だけでも大丈夫だと思う。
→高さは15m以下で考えている。穴の大きさは今後の流出解析の中で検討する。調節するわけではない。 (長野県)
・菰川堰については、左岸側の水田に水をかけていたが、耕作者が少なくなっている。水田を利用するのは、合意を得るのが難しいと思うが、方法としては可能だと思う。遊水地の「地」と「池」の使い分けについては常時水を貯めていないから「地」を使っているのか。
→そのとおり。 (長野県)
・ダムに拠らないと想定していた。自然保護を訴えてきた人からすれば、今回の案は全く ナンセンス。小さなダムをいくつもつくることによる自然への負荷をどの様に考えてい るのか。
→出来る限り、自然へ負荷を与えない案を考えた。60m3/sをカットするにあた り森林整備による検討も行ったが学説が様々であり、国土交通省の認可も受けられな い。60m3/sカットすることには無理があり今回の案のようなものしか考えら れなかった。 (長野県)
・大きいダムを造るのとどちらが自然に優しいか?
→県としては、ダムよりは自然に優しいと思っている。 (長野県)
・遊水地は調整能力が無いが、本当に60m3/sカットできるのか?
→現在は概算であるがカットできる。 (長野県)
・新しいものを造るのではなく、今あるものを活用して欲しい。例えば、砂防堰堤など。
→既設の砂防堰堤をスリット式に変更する方法が行われている。砂防堰堤を治水に利用することについては検討課題ではある。 (長野県)
・土石流の発生源を抑えなくてはいけない。森林整備は樹種を変えるのか。保安林面積を増やし整備を進めるのか?費用はどうするのか。
→県有林の保安林化は進める。民有林を保安林にするには規制が多くなってしまうが、流域対策の森林整備は新しい「森林と水特別対策事業」を創設し、民有林を県自らが整備することとしている。造林事業は植林ではなく、間伐による針広混交林を目指すこととして いる。 (長野県)
・シシバ岩付近は天然の遊水地地形であったが、H11の災害復旧による護岸工事で水が 入らなくなってしまった。最大限どのくらい溜まるか調査して欲しい。原案の河道外は賛成。砥川と東俣で15分のズレがあるが、遊水地を造ってどのくらい 時間がズレるのか?河道内は地形が険しく取付道路等を考えれば大きな構造物となり、 ほとんどダムでは? どのくらいの価値があるのか?
→シシバ岩では15m3/sピークカットを想定している。 (長野県)
・森林整備は水質の浄化にもつながり漁業へ貢献する。ぜひ進めて欲しい。シシバ岩遊水地は構造物を造るのか?水田をそのまま利用するのか?
→地役権の設定、公園化など色々な方法がある。今後検討していく。 (長野県)
・諏訪湖周辺の民有、区有林が荒れている。国、県の補助をお願いしたい。
→森林と水事業の説明。流域を集中して実施する。 (長野県)
・諏訪湖の全体計画では砥川からの流出量は200m3/sだが?
→諏訪湖への流入は1,600m3/sで釜口水門からの流出が600m3/s、諏訪 湖で1,000m3/sを貯留することとなっているが、個々の河川のピークの時 間帯と全体とでは違いがあるかもしれない。確認する。 (長野県)
・河道内遊水地はコンクリートを使用するのか?
→現在砂防堰堤等の建設では、コンクリートによるものが多いがいろいろな工法があるので今後の流域協議会等で話し合う中で検討したい。 (長野県)
・再検証で流出係数が変わったとして基本高水は変更できるのか?
→合理的な理由があれば認められると思う。 (長野県)
・ハザードマップでは地区外へ移転も考えているのか?
→今のところそこまでは考えていない。 (長野県)
・沢筋が荒れているので土砂対策が優先ではないか。
・河川改修は流域対策がないと進められないのか。基本は河川で遊水地は+αでやっても らいたい。用水を川の外に出して有効利用し、河川断面を確保して河川改修を基本とし て進めて欲しい。
・シシバ岩の水田に水を貯めるのは無理。傾斜地では畦畔が崩れるのを防ぐため雨が降れ ばアトをはらう。畦畔を強固なものにするにはコンクリートにするしか無く、結局構造 物になる。情緒だけで災害は防げない。穴あきダムは有効な手段である。但し、地盤が弱いので考慮した対策が必要。岡谷市の利水も考えてはどうか。
・河川工学は丼勘定。基本高水は正確な値は出ない。河川改修を先行し、流域は後回しに。森林面積の整備の推移がわかるような記載があったほうが良い(戦前~現在)。土砂の発生源については詳細を調査しリスクの高いものから手をつけたほうが良いので は。
(座長):流域対策は不十分であるが国交省の了解がもらえない現状。既に森林整備は萩倉地区で始めている。1つ1つ出来ることからやっていかなければならない。流域対策は認めざるを得ないのかと思う。ジレンマある。5年間の検証後に考えていか なければならないと思う。評価監視委員会でもダムの中止を認めた。流域対策の目 標年次はどのくらいを考えているのか?
→一般に河川整備計画は20~30年のスパンで計画を策定するとされており、流域対 策も同様に20年くらいの中で考えている。 (長野県)
(座長):国土交通省の認可を受けなければならない。固定的なものでなく将来的に渡った案を作らなければならない。5年後を目途に検討を始める方法もある。
・森林整備による保水力に期待している。長期にわたり川を見ていて水がきれいになった。 必要なところからやっていけば良い。H11年も余裕あった。森林の検証を期待してい る。財政が厳しい時に公共事業の予算に依存してはいけない。
・高水の再検証に際しては情報公開をお願いしたい。納得する議論が必要。
・トータルでは考え方はOK。問題点は今後詰めるとして前へ進む必要がある。
(座長):数値に踊らされている。今の段階では原案を評価するが賛否はある。まず、河川 改修を進めながら、基本高水検証の中で流域対策の修正を加えていくのはどう か?
・枠組みも高水も適切でない。130(40+90)億もかける必要があるのか?高水の数値のみに左右されるものではない。橋の架け替えなど緊急なところから対応して欲しい。
・浅川には多種多様な対策があるが、砥川にはない。高水は検証でどうなるのか未定。代 替案はダムと同じ。他の方法を検討すべき。
(座長):このままでは結論が出ないので、提案する。『枠組みを前提とする。ただし5年後の検証まで。流域対策原案は不確定なもの が多すぎる。判断しない。Yes、Noは出さない。1/50河川改修だけで国 の認可が取れるよう努力して欲しい。それがだめなら、流域対策とセットで認可 がとれるように協議する。但し、60m3/s分については協議会の判断はでき ない。流域対策の具体的な検討を進め、その都度協議会に諮ること。早急に河川 改修を進めて欲しい。』
・座長案は大まかにはOK。協議会から流域対策について意見を出す。流域対策は必ずや るという確約をとる。
・220m3/s、1/50でいくのはいい問題提起である。
・国の認可を受けて事業化されることが大事。
・座長案でOK。
・遅延時間にふれられていないのは不十分。認められない。60m3/sだと河幅20m流速3m/sとすると1m水位が上がる。余裕高さ80cm なら溢れる。
・要望を付けることにし既存の砂防堰堤を取り入れるよう要望する。流域対策は暫定とす ること。
・河道内遊水地を1つ造って、30年くらい様子を見てみればいいのでは?
(座長):県も検討を。
・20年から30年かかるというのはおかしい。ダムならH21年に完成の予定であった。
2) 利水対策
《長野県の現状、考え方》
県としてはH14年6月県議会で示した、「砥川に関する利水の枠組み」を基本にして、利水対策の原案を利水班事務局で検討、調整中である。
【検討状況について】
・水需要を岡谷市及び下諏訪町に水需要について確認した(岡谷市水需要量33,800m3/日 水必要量10,000m3/日 下諏訪町水需要量 14,100m3/日 水必要量 0)この結果岡谷市の水必要量10,000m3/日について、水道水源の確保 のため検討調整を行っている。
・財政措置について、水道水源確保支援事業創設し、本年度岡谷市が実施する地下水調 査に対し補助する予定です。
・岡谷市の砥川水系からの取水希望については現在河川流量の観測中であり、この結果 を待って検討する予定です。
・その他、下諏訪町からの分水、高度浄化処理施設の設置、新和田トンネル湧水の取水に ついて、いずれも現在調整中です。
《岡谷市の現状、考え方》
・下諏訪ダムの中止については、現状では甘受せざるをえないが、ダムの代替案は基本 的に長野県が主体的責任において模索・提案をいただくべきものと考えている。
・現在の水源が枯渇傾向にあり、将来汚染による閉鎖の可能性も含め、需用の増大、高度 上水処理をしている特殊事情を踏まえ元から安全で安定的に飲める水は必要である。
・第一の選択肢として、砥川水系からの取水の可否が大きな課題となっており、県にお いて調査をしている。
・岡谷市独自で県の補助により15年度に地下水源の電気探査を開始する。
・その他県と調整中です。
《下諏訪町》
・下諏訪町の水道認可量は18,200㌧であり水質については、基準値以下ではあるが一部 地下水に汚染が見られる。
(座長):下諏訪町では1,000㌧は要望していたが、0と言うことでよいか。
(下諏訪町):不要である。
(座長):岡谷市は引き続き10,000㌧要望するのか。
(岡谷市):現段階では10,000㌧の取水を要望したい。
○下諏訪町について
・下諏訪町で実際に使用している水の量は。
→上水18,000㌧の内、平均配水量は10,000~11,000㌧である。 (下諏訪町)
(座長):(下諏訪町についてのまとめ)
下諏訪町については、過去に1,000㌧の取水希望があったが、水需要の見直しの結果不要(H23年まで)となった。
○岡谷市について
・不足水量は今現在不足しているのか。井戸枯渇は工事等による人為的な要素によるもの、自然枯渇ではない。汚染、枯渇井戸は今後の推移を見ていく必要がある。汚染井戸は閉鎖すると汚染源が残るため他の井戸へ汚染が広がる恐れがあり、閉鎖する よりむしろ積極的にくみ上げるべきであり、その意味でも現在の高度浄水処理利用は継続すべきだ。不足水量等について説明をいただきたい。
→不足水量1,350㌧はH32年時での取水可能量32,450㌧と需要見込み量33,800㌧との差である。井戸枯渇見込み水量は、現在水位調査を行っているが、水位減水が顕著な水源について統計的に算定した数字である。5水源のうち特に汚染の顕著な水源の閉鎖を考えている。この点では県と考えが異 なっている。 (岡谷市)
・岡谷市の合併時の人口予測が43,000人と報道されたが、H32の推定人口を60,000人を基にした水需要量33,800㌧は過大ではないか。
→人口については県が独自にトレンド法によって推計した数字であり、岡谷市ではこれに加え政策的な事業展開要素も含め推計した数字である。 (岡谷市)
・資料の数字は岡谷市が現在要望している数字か。汚染井戸は閉鎖すべきでない、また相当な経費により施設整備し高度浄化処理により水 質基準の1/10まで浄化して配水しているもので閉鎖の理由とするには弱い。不足量1,350㌧についても需要計画と実際の配水量のところで計算すべきでここに計上すべきでない。枯渇井戸は人為的理由が主であり自然的減少ではないため、今後も枯渇が進むと考える べきでなく、開発を慎重に行うことにより防ぐことができる。岡谷市の人口は1985年をピークに減少傾向にある、市は推計数字が大きくなるトレンド 法により人口を推計し水需要量を算定しているが、コーホート法による検討も必要では ないか。介護保険等はコーホート法により算定されており、事業により推計方法を使い分けすべ きでない。
→現状で10,000㌧県に要望している。枯渇井戸について、いままでに閉鎖した井戸については外的要因によるものもあったが、2,750㌧については自然に水位が下がってきている水源についての数字である。汚染井戸について閉鎖すべきでないとの意見はあるが、二者択一の場合安全な水源がある以上そちらを選択したい。推計方法については、より余裕のある推定方法を選択したい。 (岡谷市)
・余裕水源は何トンと考えているか。試算によると現在配水可能水量が32,250㌧であり、必要量10,000㌧を加えると 42,250㌧となり、新しい基本計画に比しても8,000㌧余裕水量となる。
→余裕水量については公にしたことがない、少なくとも今の水量では心配がある。需要と供給バランスだけでなく、水源枯渇傾向は今後も続くと予測しており、また高度処理水源は今後予備水として確保したいと考えている。10,000㌧中にはいろいろな要素が複合されている。 (岡谷市)
・いろいろな条件のなかで細かい数字のやりとりをされても分からない、現時点の問題 と将来予測と区別して議論されたい。
・岡谷市から資料が提出されていないため分からない、次回には詳しい資料を提出され たい。
・岡谷市民に安全な水の提供をしたいと言うが、今まで提供した水は安全でなかったの か。
→その時々に対応できる限り安全な水を提供してきたが、今後最善の方法として高度処理をする必要ない水を提供したいと考えている。 (岡谷市)
・トレンド法は既に破綻した計算法であり過大な計算結果が出る。10,000㌧については数字合わせにより出した数字ではないか。水源の汚染状況は年々変化しており汚染の数値は計測するたびに流動的に変化している。 汚染水源を廃止し切替えると行った方法には無理がある。湊にも水源があり利用できるのではないか。砥川部会において横川の水量調査結果が示され取水できないとの報告がされているが、 現在水量も一定しており昔の水量ではない。取水可能について再調査すべきではないか。
→湊水源の存在は認識しているが現段階ではコメントはひかえたい。 (岡谷市)
→ 横河川の流量については利水WGで調査検討したもので取水不可能と承知している。データについては承知していないが、調査方法も含め次回以降資料を提出したい。(長野県)
・協議会設置要綱に利水については計画について提言するとあるが、どんな形でこの協議 会で検討していくか見えてこない。今までの検討内容ついては県が岡谷市と検討する部 分であり、砥川から取水することになった段階で流域協議会で検討すればよい。現段階では県と岡谷市がきちんと対応すればよいと思う。
・渇水時における砥川からの供給可能量について協議会で検討しなければならない。その意味でも岡谷市の最小限の必要量についての内容検討も必要と思う。
→砥川からの取水の可否の判断については、現在河川課等において流量調査中であり、データを集め検討するため時間を要する。 (長野県)
(座長):資料がなく曖昧なところが多いため議論ができない。はっきりとした資料を提出いただきたい。
→この件については県が主体的データ集積する中で岡谷市が資料提供を行った。必要量についてもH13に県がまとめたものがベースとなっているのでそれを県で出し ていただきたい。 (岡谷市)
→H13の資料は岡谷市から利水WGへ資料提供されたものをベースにコンサルがまとめたもので、内容については利水班事務局も承知していない。 (長野県)
・岡谷の希望する量をそのまま受け入れるのでは県は主体性がない。二つの推定方法について議論になっているが、方法について県が推奨しないのか。県の補助事業について費用対効果が検討されているのか。
→元になる資料についての検証を県が直接することは困難であると利水班事務局では判断している。また岡谷市からの10,000㌧については確認をしているが検証は十分にはできていない との認識である。 今回の予算については岡谷市が水事情に困らないようにとの当面の対策であり、全て について費用対効果の検討はしていない。 (長野県)
・岡谷市と下諏訪町との協定は現在も生きており、後日しこりのないよう双方円満解決を されたい。岡谷市が東俣遊水地を利用しての取水を希望しているとの新聞報道があったが、遊水地 の機能上取水は不可能である。技術的に可能なら穴あきダムから余裕量を貯水しておき 供給する方法も検討する必要もあるのではないか 。岡谷市の湧水の枯渇状況を見て、岡谷市の水源に対する危機感は理解できる。
・問題の基本は岡谷市の最低必要量でありこれがはっきりしないと結論が出ない。 岡谷市は16年度に水需要の調査をすると聞いているが実施するのか。
→水需要量はH13年度に一定の調査の元に発表したものでH16の時点で大幅に変わるとは考えていない。現段階では調査は考えていない。 (岡谷市)
・ダム時の10,000㌧が状況の変化後も同一数字で提出されている。必要量については、高 度処理施設に対する考え等により変化するので市民の意見を聞いて決めていけばいい。湊等代替えの水源があるので岡谷市内で確保できる水源はきちっと確保すべきである。500万で10箇所の電気探査ができるか疑問がある。
→湊については認識しているが市としての共通の認識になっていない、前向きに検討する。電気探査については、専門家の話も聞いているので大丈夫と考えている。探査後、揚水、水質、水量調査等を実施した後設備整備それに係る費用対効果を勘案して水源としての判断をする。1,000㌧程度では難しいとの話もある。10,000㌧については前段ではダムがあっての話であったが、一連の経緯を経て現在至っている。また、水の使用料は減少していることは認知しているが、10,000㌧は水利権、下諏訪町との協定の立場からも確保できる水であり、枯渇、水質問題等の課題もあることから返上することは考えていない。 (岡谷市)
(座長):下諏訪ダムが中止決定した場合に湖北組合と県との協定はどうなるのか。
→湖北組合と県との協定はダムありきの協定であり対象物が無くなった場合(県が正式中止を決定した場合)に協定は切れる。 (長野県)
(座長):砥川流域協議会は長野県が作成する利水計画について検討するとなっているが、利水計画といった形になっていないので検討できない。前提条件の岡谷市の主張する10,000㌧についても市民の合意ができているとは考 えられない。市民合意のできていない10,000㌧についてこの場で協議できない。 岡谷市は住民との協議のうえ必要量10,000㌧について意思決定を行ったうえで県 に利水計画を示されたい。県は岡谷市から提出された計画の検証を行い共に要望に応えていただきたい。その提言(利水案)について協議会において協議することとする。
・基本的な水利権は残るのか
→ダムを前提とした許可水利権は喪失する。新たな水利権の認可は国の判断による。(長野県)
・岡谷市水道水の問題に限定しないで砥川水系の可能性や保存を考えられるようなデータ をいただきたい。
・岡谷市と下諏訪町との協定は慣行水利権と同様と解釈していいか。
→岡谷市と下諏訪町との覚書である。 (下諏訪町)
(座長):水の要望量について岡谷市は住民合意を得たうえでこの協議会へあげていただきたい。今回の提言に意見は付けられない。
・砥川、東俣川についても諏訪湖一帯の漁業権魚場であるため、取水については既水利権 等との関連等相対的に考えていただきたい。横川についても漁業権漁場であるため、同様な見地に立って調査されたい。
(座長):岡谷市は住民の声を真摯に受け止め、吸いあげていただくよう協議会として要望する。
- 以上 -
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください