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更新日:2024年2月22日
諏訪建設事務所
日時: 平成21年10月30日(金) 18:30~20:20
場所: 下諏訪町総合文化センター 2F集会室
1. 主な事項等
①「砥川流域協議会会則」第5条・第9条に基づき、座長として 五味春人さん が互選された。
②「砥川流域協議会会則」第5条により 座長代理として 宮坂正彦さんが指名された。
③工事着手する鷹野橋下流右岸の階段工について、親水護岸を考えできる場所があれば増設する。地元と協議をおこなう。
④水位・流量観測については途中経過を何らかのかたちで次回の協議会で示して欲しい。
⑤砥川の整備についての3つの基本は、橋の架替、天井川の解消、流下能力の少ない箇所の整備である。認識を共有し、建設的な意見を出し協議会を進めていきたい。
2. 討議
開会
所長挨拶
自己紹介
流域協議会会員2名の退会が承認される。
砥川の河川改修について事務局より説明(配布資料3枚:パワーポイント利用)
質疑応答以下、下記のとおり
座長:平成17年から現在までの砥川河川整備についての実施状況および今後の見通しについて説明を受けた。まずは、配布の資料に関しての質問はありますか。
会員;事業については見直しをして欲しい。引堤をする必要はないと思う。やみくもに河川の断面を拡げればよいものではないと私は考える。現状で勾配、断面積には余裕があると考えている。川幅が拡がれば高水時に砂をもってくることになり、かえって溜砂状況が拡大するのではないだろうか。昔は赤砂橋より上は堤防がない箇所もあったが流下能力が強い河川であると思う。私は小さな頃から川を見ているが、明治38年の大洪水以外は100年近く破堤していない。天井川だから危険という考えは違うと思う。川幅や河床勾配など昔より理想的な川であると思う。
また、砥川は諏訪湖に流入する河川としては集水面積が大きい。平成18年7月の豪雨では、砥川よりも諏訪湖が満水位を超える等、別の災害のほうが大きいと思う。
会員;住民の目線にたった管理を河川管理者にはお願いしたい。先委員の言うとおり砥川は現在の河床、川幅、勾配を尊重したほうがよいと私も考える。
事務局に質問するが、ひとつは水位・流量観測を数年実施しているが、計画高水の見直しはあるのか。下諏訪ダムが計画されていた経緯より基本高水からくる計画高水があるがどちらでおこなっているのか。
また、砥川は上流から発生する土砂の対応のほうが大事であると思う。開発が問題、維持管理をしてもらえばいい。流域全体で分散していく方向がよいのではないかと私は考える。
座長;話を整理すると、基本高水の280tの80%に相当を治水対策。(枠組案:
H16年)残りを流域対策でおこなうこととなっています。平成17年から約10年(H26年)で計画高水を見直すこととなっています。水位、流量観測の進捗状況を事務局よりお願いします。
事務局;水位・流量観測は平成15年より継続実施している。現在観測を始めて7年目になります。河川整備については、流域協議会でも了承された河川整備計画に基づいておこなっている。流量観測は引き続き継続してやっていきたいと考えている。現時点では計画高水に関する検証作業はおこなっておらず、基礎データを継続収集している段階である。
基本高水はダム計画があった時であり、現在の河川整備は計画高水230tとして設定し改修をおこなっています。
会員;平成18年7月は想定を越える雨が降ったが、砥川より承知川のほうが危険だったと思う。承知川では現在、下流では河川改修、上流ではえん堤の整備が進められている。(承知川の場合、H18年7月;31.2t, 整備目標;35t)河川の整備の目標として、例えば、平成18年7月の雨が目安と考えるのもあると思う。そうした流量にあった河川改修を考えていって欲しい。
会員;河川改修の優先着手という観点でいうと、まずは流下能力が著しく低い医王 渡橋下流を整備した。清水橋下には漏水実績もあり危険性は大きいと思う。事 務局の言われる下流からの整備が基本という考えを説明して欲しい。
事務局;上流の断面確保の整備をしても、下流の整備が完了するまでは、全体として整備効果が少なくなる。そうした観点より、下流の引堤区間を次の優先着手と考えました。要素としては、お話のあった護岸の健全度も今後の整備をおこなっていくにあたり、考慮する必要はあります。
下諏訪町;清水橋上下流については、町として要望をおこない根継工で一部改修として県に取り組んでもらった。先ほど、述べられた箇所などはこうした部分修繕でやってもらうのがよいかと思う。
会員;天井川は破堤するのが怖い。左岸側も危険性が高いと私は考える。天井川区間も早めに対策をしてもらいたい。あとは、河川の維持管理が重要になってくるかと思う。
会員;水位・流量観測について途中経過でよいので報告して欲しい。計画が妥当なのかも今後、検証して欲しい。
事務局;先ほど説明のとおり、現状は生データは保有している。解析業務についてはそれなりの費用がかかるものであるのでその都度解析まではおこなっていないのが現状である。
会員;雨がたくさん降った時や、水位が高かった時でよいので、数字とグラフくらいの資料が欲しい。
会員;観測データについては、公開していただいています。雨量、水位、流量(計算値)です。確かに具体的な検証には費用がかかるとは思います。
会員;昔は、協議会と事務局の対立などありましたが、河川改修として認可も受け事業も進んでいる。協議会として、データを見せてもらい検証を始めるのもよいのではなかろうか。次回の協議会では配布してもらえないか。
会員;本日欠席の委員ですが、公開していただいたデータの整理を開始しています。
協議会の努力と事務局で協力で整理していくのも方向ではないだろうか。
座長;データを提供してもらい、住民(協議会)も勉強して整理を進めるのも手段と感じる。観測データを閲覧することは可能なのか。
事務局;閲覧については対応いたします。
座長;最初の委員の意見(引堤必要なし、現状の河川は川幅、勾配など理想的、等々)
の意見は、以前の協議会でも意見をお聞きしている。一度、委員個人と事務局で打合せを持ってすりあわせをしたらどうでしょうか。
その他、意見ありますか。
会員;砥川の下流右岸に住んでいます。意見はいろいろ出ましたが、人的被害をなくす治水対策が進んでいると思う。何がなんでも最初決めたとおりとはいかず紆余曲折はあると思うが今後も事業を進めて欲しいし期待している。
堤内地の排水誘導も併せおこなって欲しい。
鷹野橋下流には左右岸1箇所ずつ階段を施工すると聞いている。親水性を持たせる観点よりもう少し増やしていただけないか。
また、工事中の迂回路については、一方向から入りにくい状況だった。今回の工事実施の際は配慮していただけるとありがたい。
(他、町道に関する要望1件あり)
座長;工事に対する具体的な意見がありました。事務局で今後対応されたい。今の話ででました親水性を考慮した階段について、協議会として意見をまとめたいがいかがでしょうか。
会員;医王渡橋下の整備済区間の階段を見ると、もう少しわかりやすくして欲しい。また階段の幅も倍くらいにしてもらえたらありがたい。先ほどの意見のとおり箇所は増やしてもらいたい。
事務局;護岸整備については親水性に配慮したいと考えています。ゆえに箇所についても増やしたいと考えており配置できる箇所は近隣の方のお話を踏まえ決めていきたいと考えている。
座長;協議会としてもなるべく川に入れる要素を盛り込んで欲しい。上流の整備の際も同様に考慮して欲しい。
会員;ガードレールの設置・石積の破損(町道に関する要望)
下諏訪町;現地確認したい。
会員;根本的な話になりますが、河川整備については地元も県も町もよく川を見て考えていくべきだと思います。
座長;座長改選にあたり一言。県の枠組み案を認めないと、砥川の河川改修が進まない
時期があり、短期間に多くの議論をし今の整備計画認可となった。思い起こせば感慨深い。以前は、協議会と事務局の対立などあったが、現在はなく新たな方向に進まねばならないと感じている。ゆえに新たな座長選出し方向も変えてもらえば協議会も活発化するのではと考えました。
座長選出に際して意見ありますでしょうか。
会員;五味春人さんにお願いしたらどうか。(会員の賛成により選出される。)
新座長;座長代理を選出したいが、選出に際して意見ありますでしょうか。
新座長;座長が指名するということになっていますので、宮坂正彦さんにお願いしたいがどうか。(会員の賛成により選出される。)
新座長;(挨拶)
私は初回から参加しているが、当初の長い討議を交わした頃を思い出す。その原点に戻って協議会を進めたい。原点とは県が思い切って、住民参加の新しい形として流域協議会を設置したことだと思う。この期待にこたえがんばりたいと思う。
まずは、新座長として少し考えて事務局に相談にいきますので、よろしくお願いしたい。
前座長;協議会として砥川の改修については3つの基本がある。
・橋の架け替えをおこなう。(鷹野橋、富士見橋)
・天井川の解消
・ 流下能力の少ない箇所の整備を進める。
上記について、着々と進めてもらっていると解釈している。今後もこの認識を共有し、建設的な意見を出し協議会を盛り上げていって欲しい。
以上 |
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