森林づくり県民税(令和5年度~令和9年度)を活用した取組事例
長野県森林づくり県民税は平成20年度に導入された制度であり、現在では令和5年度からは令和9年度までの5年間を第4期目の課税期間として、「5年間に集中的に取り組むべき喫緊の課題の対応」を目的とした取組に活用しています。
第4期(令和5年度~令和9年度)の森林づくり県民税を活用した取組事例については以下のとおりです。
森林づくり県民税を活用した取組の詳細は、各取組内容から対応する森林づくり県民税活用事業のページへリンク設定をしていますので、取組内容をクリックいただき「各森林づくり県民税活用事業のページ」からご確認ください。
※項目名の横に記載の【】書きは、各事業の補助対象者を記載していますので、参考にしてください。
目次
<取組項目>
- 森林の若返り促進と安全・安心な里山づくり
- 森や緑、木のぬくもりに親しむことのできる環境づくり
- 森林・林業活動に取り組む多様な人材・事業体への支援
- 市町村と連携した森林等に関連する課題の解決
▶山に木を植えるとともに今ある森林の手入れを進めます
再造林の加速化【市町村、森林組合、林業事業体、NPO法人等】
育った木を使うとともに、二酸化炭素を多く吸収する若い木に植え替えることで、地球温暖化の防止と林業の活性化が期待できます。
- 主伐後の再造林等への補助率を嵩上げすることで森林所有者の負担を軽減し、若い森林への更新を加速化を促進
(主伐後に行う人工造林(植栽等)と初期保育に必要な標準的な経費を全額支援)
主伐後の人工造林(カラマツ)
初期保育(下刈り)
間伐を行うことで日当たりがよくなり木がよく育ち、災害に強い森林となるため安全・安心に暮らせます。
- 土砂災害や流木被害等を防止するため、災害等の危険性が高い里山で行う間伐等整備を支援
▶森林の恵みや木のぬくもりをもっと身近に。もっとまちなかに
誰でも森林の恵みを身近に感じる場所を県内各地につくります。
- 地域住民が自ら整備・利活用に取り組む里山での活動について、多くの県民等が利用できる「開かれた里山」を整備するために行う花木の植栽、間伐などの森林整備や地域の活動を支援
- 地域住民等による里山の森林管理体制を確立するために必要な、整備・利用計画の樹立や資器材導入等の活動基盤の整備を支援
里山の憩いの場所整備・体験ワークショップなど
林内遊歩道の整備(ミーティング)
公共施設や民間の施設を木に変えることで、木のぬくもりや温かさを多くの方に感じていただけます。(当たり前に県産材を使っていただけるような意識の醸成に取り組みます。)
- 広く県民が利用する施設や子どもの居場所等を木造・木質化をする取組に対する支援
- 木材関係事業者団体による子どもに向けた木工体験活動の推進支援
民間施設の木造・木質化への支援
木工体験活動の推進支援(椅子づくり体験)
子どもたちが安全に森の中で遊んだり学んだりする機会をつくります。
- 信州やまほいく認定園におけるフィールド(森林や付帯する施設等)整備を支援
- 学校林等の整備及び森林環境教育活動の支援
学校林での森林整備実習
やまほいく認定園の活動フィールドや付帯施設整備の支援
まちなかでも、みどりや木を感じることができる空間を形成します。
- 信州まちなかグリーンインフラ推進計画に基づく、まちなかの緑地整備や街路樹の植替え、街路樹剪定等の緑地の保全に関する取組の実施・支援
- 山岳高原リゾートを形成する観光地周辺等の街路において行う景観形成のための街路樹整備の実施
緑地整備や街路樹の植替えの支援
観光地周辺の街路樹整備
▶森林・林業にかかわる人材を支え・育てます
森林セラピーやエコツーリズムガイドのほか、健康・教育・観光など森林を様々なことに利用する団体の皆さんをサポートします。
信州森林サービス産業推進ネットワーク(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
森林セラピー基地等での施設整備への支援
森林セラピー基地等での森林空間整備への支援
森林の里親制度のマッチング支援
里山利用のリーダー的人材や森林の癒しのガイド等の育成を実施
森林・林業に携わる人を確保・育成することで、豊かな森林が保たれます。
- 森林・林業にかかわる人材の裾野拡大に関する取組の実施(林業の認知度向上のための活動等)
- 他産業との兼業や季節的な雇用など多様な林業の担い手への支援の実施(新規就業の促進や就業環境の改善に関する支援等)
農業との兼業による保育人材確保の取組
中学生による林業での伐採現場見学
▶市町村と協力し、地域の森林・林業の課題解決を図ります。
- ライフライン等の沿線で倒木により被害を与える危険性の高い立木竹の予防的な伐採等の支援
河川沿いの支障木等伐採【市町村】
- 流木化等による洪水被害の未然防止のために行う河畔林の除間伐の支援
- 観光地の魅力向上のために行う森林整備の取組の支援
- 野生動物による被害を防止するための緩衝帯の整備の支援
観光地の魅力向上(修景林間整備)
緩衝帯の整備
- 森林病害虫(マツノザイセンチュウやカシノナガキクイムシ等)による枯損木を処理し、有効活用する取組の支援
- 森林外の木や未被害市町村で確認された森林病害虫により被害を受けた木を処理する取組の支援
松くい虫により枯損したアカマツの処理及びバイオマスとしての利活用
国庫補助の対象にならない松くい虫被害木の処理
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