ここから本文です。
更新日:2023年4月1日
環境保全研究所
研究課題名:霧ヶ峰における自然環境の保全と再生に関する調査調査
研究期間:H18~19年度(2006~2007年度)
平成14年2月に旧霧ヶ峰有料道路が無料化されたことを契機として、「ビーナスライン沿線の保護と利用のあり方研究会」(会長:土田勝義、事務局:長野県環境自然保護課)が設置され、保護と利用について検討されてきました。そして、平成16年3月に提言がまとめられています。その中で、草地の森林化、湿地の乾燥化、踏み込みによる裸地化、外来種の拡大などの問題が生じている霧ヶ峰について、さらに自然環境の現状把握が必要であるとして、研究所は、平成16~17年度ならびに平成18~19年度の2期にわたって自然環境の現状を多角的に把握し、その保全策を検討するため霧ヶ峰の総合調査をおこないました。
夏の八島湿原(2004年7月8日)
(1) 調査対象地域:以下の三つの植生を調査対象としています。
(2) 調査項目:専門担当分野ごとに、次のような項目について現地調査や文献調査を行っています。
森林化の状況調査、植物相(フロラ)調査、鳥類相の調査ルート周辺での植生構造や植生変化に関する調査、外来種調査
植生変化が鳥類群集の変遷に与える影響
ニホンジカの分布及び影響調査と今後の影響予測
レッドリスト掲載種など指標種の昆虫生息状況の把握
両生類・魚類等の生息状況の調査
地形・地質に関する現地地表踏査
草原の管理方法の変遷など
植生調査中(2004年7月23日)
成果報告書「霧ヶ峰における自然環境の保全と再生に関する調査研究(平成16~17年度)」が平成18年(2006年)3月に発行されました。(本報告書には、2007年ごろからのシカ急増の前の状態を記録した貴重なデータが含まれています。)
報告書のダウンロードはこちら(PDF5.57MB)
目次
1. プロジェクト研究の概要
1-1 霧ヶ峰の現状と課題
1-2 調査研究の概要
2. 研究成果報告
2-1 伝統的な草原の利用・管理とその変遷
2-2 植生変化の実態把握
2-3 火入れ継続地のススキ草原植生
2-4 ススキ草原の火入れが植生に与える影響~火入れ一年目の植生調査結果
2-5 霧ヶ峰湿原周辺の植物
2-6 ヒメジョオン類、イタチハギ等の外来植物の分布概況
2-7 ニホンジカのライトセンサス
2-8 八島ヶ原湿原周辺の草原性鳥類相の変遷
2-9 両生類相ならびに魚類相
2-10 霧ヶ峰のチョウ類
2-11 湿原周辺の荒廃箇所について~湿原外周路の観察から~
3. 総括
3-1 調査研究成果のまとめ
3-2 霧ヶ峰草原の保全に向けて及び今後の課題
(プロジェクトリーダー 大塚孝一)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください