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更新日:2025年1月30日
松本地域振興局
令和6年1月10日、15日に松本農業農村支援センター主催により「女性農業者セミナー~トヨタ式『カイゼン手法』で我が家の農業経営、お困りごとを解決してみる~」を開催しました。
長野県では平成29年度から農業現場へのトヨタ式カイゼン手法普及活動を活用した経営改善支援を行っています。今回は、農業経営に関わっている松本地域の女性農業者を対象に、セミナーを企画しました。
トヨタ式カイゼンについての説明は以下のとおりです。
【トヨタ式「カイゼン手法」とは?】
工場などの生産現場で、工程・動線・動作等を見直して、それを体系的に整理することで、作業効率を高め、徹底的なムダの削除により品質や作業性などを向上し、コスト低減につなげる手法。
【トヨタ生産方式とは?】
トヨタ独自の効率的な「モノのつくり方」の思想で、ムダを排除し効率的な生産を実現するためのシステム。世界中で知られ、研究されている。
今回の研修会では、1日目(1月10日)に「トヨタ生産方式の考え方」についてトヨタ自動車(株)現場改善グループの講師が講義を実施しました。2日目(1月15日)には「トヨタ式『カイゼン手法』の事例研究」として、女性農業者に協力いただき、実際の農作業や出荷作業の様子を撮影した動画を見ながら、問題点と解決策についてグループ討議を実施しました。
1日目の講義は女性農業者に限らず、「カイゼン手法」に興味のある農業者に参加いただき、2日目に関しては、1日目の講義を受講した女性農業者に絞って開催しました。
両日参加いただいた女性農業者からは「ビデオをみての課題セミナーで具体的に進められてよかった」「わかりやすい内容でなじみやすかった」「とても勉強になりました。自分のところでも振り返ってみたい」等の好評を多くいただきました。
今後も、「カイゼン手法」に取り組む農業者の支援とともに、農業経営の課題解決のための一つの手法として、トヨタ式「カイゼン手法」を活用した経営改善支援に取り組んでいきます。
1日目講義の様子
2日目講義の様子