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更新日:2025年3月14日
松本地域振興局
松本南西部地域では、春先の強風により冬期間作付けがされていない農地から土壌が飛散する風食が長年の問題となっています。風食が起こることにより、優良な耕作土の亡失、農作物への砂の混入等農業生産への影響に加え、周辺道路や住環境など近隣住民の生活面にも影響を及ぼしています。
当支援センター事務局の「松本南西部地域農地風食防止対策協議会」(以下「協議会」という。)では、これまで麦類の播種による農地被覆を中心とした対策の普及啓発を行ってきました。令和4年度からは、さらなる対策の拡大を目指し、麦類以外の「ヘアリーベッチ」、「ハゼリソウ」などの緑肥作物について関係機関による導入検討を行っています。
今回は緑肥作物による風食防止対策の拡大を図るため、実際に緑肥作物の栽培を行う地域の農業者と関係機関を対象として、朝日村において3月5日に研修会を開催しました。
当日は、地域の農業者や関係機関の担当者37名の参加がありました。研修会では、県野菜花き試験場から新たな緑肥作物の利用方法や取り組んでいる試験について説明があり、松本農業農村支援センターからは令和6年に取り組んだ緑肥を活用したスイートコーンの減肥試験について説明を行いました。
また、当初は「ハゼリソウ」「へリーベッチ」「ライムギ」の3種類の緑肥による被覆状況をほ場にて見る予定でしたが、天候が悪かったため、写真で、冬季におけるほ場での被覆状況等を見てもらいました。参加者は研修会内容を真剣聞いており、新たな緑肥についての使い方についての質問もありました。
協議会では今後も緑肥を利用した栽培方法について試験を行い、生産者が利用しやすい使い方を提示していきます。
緑肥試験の説明の様子
現地の緑肥生育状況説明の様子
お問い合わせ
所属課室:長野県松本地域振興局松本農業農村支援センター
松本市大字島立1020
電話番号:0263-40-1915
ファックス番号:0263-47-7822
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