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更新日:2022年11月27日
松本地域振興局
水稲栽培における労働時間は、作業別にみると水管理に要する時間が多くなっています。また、農業の担い手への農地集積が進むにつれて、適切な水管理が難しくなっています。水管理時間の低減を目的とした農業用水管理システムや自動給水機は複数開発され、販売されていますが、導入事例が少ないのが現状です。
そこで、松本市神林で試験的に設置されている「ICTを活用した水田の水管理システム」の見学会が長野県農政部農地整備課主催で開催され、県内各地から約40名が参加し、情報共有が行われました。
このシステムは農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)によって開発され、スマートフォン等により給水栓を遠隔操作、自動制御することで水管理の労力削減が可能となるものです。また、用水が豊富な地域では、出穂期以降の高温時に自動でかけ流しをすることで品質向上が期待されます。
農業用水管理システムや自動給水機は1筆に1台ずつ設置することが必要であり、導入コストが課題となっているのが現状です。長野県農政部農地整備課では、基盤整備事業によって一体的に設置することを推奨しています。
今後、より安価な製品の開発などにより農業用水管理システム等の導入が進み、水管理に要する時間の低減が期待されます。
自動給水のデモンストレーションを見学する参加者
自動給水中の水管理システム
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