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更新日:2023年11月27日
松本地域振興局
「みどりの食料戦略システム」では有機農業の栽培面積を大幅に拡大するとされています。一般の水稲栽培では除草剤を使用して雑草防除が行われていますが、有機農業の水稲栽培では除草剤が使用できないので、有機農業の水田では人力や除草機を用いた除草作業が行われています。
しかし、この作業は時間もかかり重労働なため、水稲の有機栽培面積を拡大するためには、除草作業の機械化による作業の省力化は避けて通れないと思われます。
今までの水田除草機の場合、水稲の条間の除草は可能でしたが、水稲の株と株の間(株間と呼びます)の除草が困難なため、除草効果が劣る場合がありました。近年、水稲の畝間・株間の機械除草が可能な乗用除草機が開発され除草効果の向上と除草作業の省力化が期待されています。
そこで松本農業農村支援センターでは、安曇野市の(株)あづみのうか浅川様の水田をお借りし、株式会社オーレック様・株式会社関東甲信クボタ様にご協力いただき、乗用除草機「WEED MAN」による機械除草を、稲作生産者が体感する場として実演会を6月16日に開催しました。
当日は約40名のほどの参加者があり、乗用除草機の除草機構や除草効果、作業上の注意点等について活発な意見交換がされました。今後、長野県農業試験場と協力し、雑草防除効果も確認する予定です。
この技術が水稲における有機栽培の面積拡大に向けた有効な技術となることが期待されています。
乗用管理機の説明を受ける参加者 乗用管理機の稼働状況を見る参加者
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