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更新日:2025年3月3日
松本地域振興局
JAあづみでは昨年から、りんごでの就農を希望する方に、剪定(せんてい)から収穫までりんごの農作業を年間体験できる就農体験会を開催しています。
今回は令和7年度第1回として、2月16日に剪定作業の体験会が開催されました。
剪定とは、今後のりんごの木の成長する姿を見極めながら、不要な枝をひとつひとつ切り落としていく作業で、一年の一番最初の作業であると同時に、その年のりんごの出来・不出来に直接大きく影響をおよぼす最も重要な作業です。
今回の体験会は募集人数6名に対し、19名と多くの参加申込がありました。そして、主催者のJAあづみで悩みに悩んだ末、梓川地域での将来の担い手候補となってくれればとの思いから、今回申込みのあった全ての方に参加してもらうことになりました。
体験会当日は、県内外在住の14名の就農希望の方が参加されました。りんご畑では、JAあづみ技術員からりんごの樹形や、どのような枝を切る必要があるのか等、実際に枝を見ながら説明を受け、参加者は真剣に聞いていました。
また、参加者の中から、5名の方がのこぎりを使って実際に太い枝を切る体験をしました。体験した方からは、「本当に切ってしまっていいのかな。もったいないなと思った」「太い枝を切るとのことだが、切った枝は自分には細く見える。切る枝を見極めるのが難しいね」等のコメントがありました。
体験会後には、松本市農政課、安曇野市農政課、松本農業農村支援センターと関係機関も参加し、産地概要の説明とともに、就農相談会が開催されました。就農についての多くの質問があり、30分で終了予定でしたが、終了時間を過ぎても、まだまだ話をしている方も多くみられました。
令和7年度JAあづみりんご就農体験会は今回をスタートとし、春(5月)、夏(8月)、秋(10月)とこの後3回開催されます。申込いただいた方には、年間を通じてりんご農家はどのような作業を行うのかをしっかり体験していただき、将来的に梓川地域の担い手となってくれればと考えています。
地域の新たな担い手の確保のため、就農を検討している多くの方に参加していただけるよう、松本農業支援センターでは今後も支援を行っていきます。
写真1畑で説明を聞く様子
写真2のこぎりを使って剪定を体験する様子
写真3就農相談会の様子