ここから本文です。
更新日:2024年8月6日
長野県では、令和3年10月18日に「公害の防止に関する条例」を一部改正し、光害に関する規定を新たに盛り込みました。
1.改正条例
(1)題名の改正
「公害の防止に関する条例」から「良好な生活環境の保全に関する条例」に改正。
(2)光害の防止に関する規制等の新設
ア.屋外での照明器具の使用における措置
イ.星空環境の使用における措置
ウ.サーチライト等の使用の禁止
エ.光害防止のための啓発活動の実施
(3)施行期日
公布の日(サーチライト等の使用の禁止については、令和4年4月1日)
2.改正規則
(1)題名の改正
「公害の防止に関する条例施行規則」から「良好な生活環境の保全に関する条例施行規則」に改正。
(2)サーチライト等の使用の禁止の特例の新設
ア.法令の規定に基づき使用する場合
イ.災害又は事故が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人命の救助又は被害の発生若しくは拡大の防止のために使用するとき
ウ.教育、試験研究又は学術研究のために使用する場合
エ.祭典等の催物において一時的に使用する場合
(3)施行期日
公布の日(サーチライト等の使用の禁止の特例については、令和4年4月1日)
☆詳細については、以下の資料をご覧ください
良好な生活環境の保全に関する条例施行規則(PDF:275KB)
光害防止のための具体的な取組指針(令和4年3月)(PDF:611KB)
この度、光害の防止や条例の内容について周知するチラシを作成しましたので、ご自由にお使いください。
※ご意見の募集は終了しました。また、お寄せいただいたご意見と県の考え方を掲載しました。
「公害の防止に関する条例の一部を改正する条例案(概要)」に対するご意見を募集しました。貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございました。(募集期間:令和3年7月5日(月曜日)から令和3年8月3日(火曜日)まで)
※寄せられたご意見と県の考え方については、以下のページをご覧ください。
「公害の防止に関する条例の一部を改正する条例案(概要)」に対するご意見の募集結果について
※ご意見募集時の案内については、以下のページをご覧ください。(※募集は終了しました。)
公害の防止に関する条例の改正(概要)についてご意見を募集します
屋外照明などで、目的物以外の物を照らすことにより、人の活動や動植物へ悪い影響を与えることを「光(ひかり)害」といいます。交通信号が見えなくなることによる危険性、野生動植物や農作物等への悪影響、天体観測への障がいなどが報告されています。
左は光害に配慮した街灯、右は光害に配慮していない街灯
(ながの環境パートナーシップ会議(長野市)光害対策プロジェクトチーム提供)
光害を防止するためには、人工の光によってつくられた光環境について、防犯や人の活動・作業の安全性を確保しつつ、景観や環境配慮をなされた照明環境を創造していく必要があります。
屋外照明を設置する際は、漏れ光などのない適切な照明器具を設置し、光害の防止に努めましょう。
店舗などに屋外照明を設置する場合は、照射方法、点灯時間などへの配慮をお願いします。
[条例や規則に規定を設けている例]
地域の状況に応じて、市町村が屋外広告物の照明や街灯等の夜間照明の使用方法に関する規制を行ったり基準を設けている例があります。
[住民協定等に規定を設けている例]
景観に関する住民協定で、広告物を設置する場合は点滅の電飾を使用しないなどの規定を定めている例があります。
[環境学習等で光害について普及啓発している例]
住民グループや公民館活動で、定期的にスターウォッチング(星空観察会)や空の暗さの測定などをしています。
このようなイベントでは、どのくらい暗い星まで見えるかを観察したり、光害についての講座を開催しています。光害について理解が深まると思いますので是非参加してみてください。
[屋外照明を設置する場合に光害防止に努めている例]
公共施設や道路、店舗などに屋外照明を設置する場合、漏れ光の低減、照射方向の限定、輝度や光度に配慮した照明の設置、照射時間の限定などに配慮する取組がなされています。
<長野県稲荷山養護学校の外灯>敷地外側や上方への漏れ光がないよう形状を工夫しています。
[長野市「ながの環境パートナーシップ会議」の取組事例]
市民・事業者・行政が協働のもとに環境保全活動を展開している「ながの環境パートナーシップ会議」のプロジェクトのひとつ「光害対策プロジェクト」を紹介します。
光害に関する県内の取り組み事例(PDF:131KB)
[阿智村の取組事例]
行政(阿智村)が住民の郷土愛の醸成により良好な星空環境が持続できるよう、住民と環境保全や光害予防等の公害予防について活動している例を紹介します。
光害に関する阿智村の取り組み事例(PDF:149KB)
環境省では、光害・大気汚染等環境保全の観点、また、美しい星空を地域資源としての活用の観点から、星空観察を推進しており、今年度も冬の星空観察事業が実施されます。
長野県は、おおむね良好な大気環境を維持しており、美しい星空の観測に適した地域も多いことから、この事業を通じて多くの皆様に大気環境の保全について関心を深めていただきたいと考えております。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。観察期間・詳細は以下のとおりです。
☆肉眼による観察
・天の川観察シートによる観察
令和6年8月24日~同年9月6日_日没後1時間半~
・GLOBE_at_Nightへの参加によるはくちょう座周辺の星の観察
令和6年8月26日~同年9月4日_日没後1時間半~
☆デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
・観察期間・時間
令和6年8月24日~同年9月6日_日没後1時間半~3時間半の2時間
・データ報告期間
令和6年8月24日~同年9月27日
☆詳細は以下ホームページをご覧ください。
・環境省「令和6年度夏の星空観察について」(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
・環境省「星空を見よう」星空観察情報サイト(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
・令和5年度冬の星空観察デジタルカメラによる夜空の明るさ調査の結果について(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
光害ガイドライン・パンフレットや全国星空継続観察についてご覧になれます。
・光害ガイドライン、パンフレット等(環境省ホームページ)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
・星空観察(環境省ホームページ)(別ウィンドウで外部サイトが開きます)
(環境省で推進している星空観察の詳細についてはこちらをご覧ください)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください