ホーム > 県政情報・統計 > 広報・県民参加 > 県民ホットライン > 「県民ホットライン」過去のデータ(月別) > 『県民ホットライン』2023年2月分(月別) > 松くい虫対策について

ここから本文です。

更新日:2023年3月31日

松くい虫対策について

ご意見(2023年2月17日受付:Eメール)

松くい虫対策についてお聞きしたいです。A市町村、B市町村は被害地になっています。C市町村は現在は被害地にはなっていませんが、今後不安です。この20年、県の施策で被害は止められませんでした。標高900m以下が被害の可能性あるとすると、ほとんどが含まれます。C市町村は50パーセント近くがアカマツです。まつたけの産地でもあります。以前、今の県の施策でC市町村のアカマツが守れるか質問しましたが、県の担当者からは、適切な答えはありません。できないことはわかっていました。被害木を駆除するのは、防除になっていない。それを進めることに、限界があると思います。被害木の周り半径20mの伐採は、個人の財産でもあり難しさもわかっていますが、隣国韓国では実績あると、総合センターでお聞きしました。なぜそれを進めないのか。検討をお願いします。

話題を代えます。林務部の旗振りでA市町村にD製材工場の建設が県の主動で行われました。アカマツの製材を基本の工場建設。当時私はA市町村にメールで質問しました。この誘致は、松くい虫の被害拡大を進めるが、A市町村はそれを良しとするのかと、返事はありませんでした。結果、E地域は松くい虫被害が拡大しました。この地域の被害拡大は県の施策に責任があると私は考えます。C市町村、F地域はまだ間に合います。地域の自由な施策に補助をする県の施策に期待します。補助事業はありがたいですが、使い勝手が悪いです。
被害地にならなければ、使えない事業がほとんどです。県は被害を食い止める気があるのか疑問です。
今残されている地域を特区として、強力な施策を望みます。
被害木はそのままになっている地域、これは将来災害の温床になります。
利用とすれば燃料しかないと。
県でチップにして燃料に利用する取り組みをすべきです。公共施設、農業施設のボイラーをチップボイラーに転換し、循環型のシステムの構築をすべきと考えます。そのために、県営のチップセンター構想くらいすべきと考えます。D製材工場も良いですが、視点が違いませんか?
是非安全な国土を作るためにも、ご検討よろしくお願いします。

回答(2023年2月27日回答)

長野県林務部長の吉沢正と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただいたご意見への回答は担当部局から行うこととしており、松くい虫対策については林務部が担当しておりますので、私から回答させていただきます。

松くい虫対策に関して貴重なご意見をいただき、御礼申し上げます。C市町村への被害拡大について不安を感じておられるお気持ちを受け止めさせていただきました。

いただいたご意見は、大きく4点になろうかと拝察しましたので、順次お答えさせていただきます。

1.未被害市町村での被害対策の推進について
C市町村やF地域など松くい虫被害市町村でない市町村では、松くい虫被害対策における国の補助事業を活用することはできませんが、県の単独事業により被害拡大防止の支援を行っております。具体的には、松林の監視及び巡視、被害木が発見された場合の伐倒駆除、周辺松林の調査、被害木のチップ加工等の取組に支援をしております。
ご提案のありました、被害木の周囲の樹木につきましても、調査(ヤニ打ち法:樹皮に穴をあけ、ヤニの出方で被害を判別する)を行い、被害が疑われる場合は伐倒駆除が行われています。

2.A市町村の製材工場の誘致とE地域の松くい虫被害の拡大について
県では松くい虫による被害拡大を防止するため、アカマツの伐採を伴う施業について「松くい虫被害対策としてのアカマツ林施業指針」を定めております。この指針において、松くい虫被害の原因となるマツノマダラカミキリの生態を踏まえ、伐採及び材の移動の時期、林地残材や枝条処理の取扱を定め、伐採木を適切に処理するよう林業関係者に指導しております。このため、製材工場の誘致が松くい虫被害の拡大要因とは考えておりませんが、引き続き当該指針に基づく適切な施業の実施について、機会を捉えて林業関係者に注意喚起を行ってまいります。

3.地域の自由な施策への補助事業について
未被害市町村での被害防止は大変重要であると考えております。
このため、県では、令和5年度予算案において、長野県森林づくり県民税を活用し、地域の課題解決に向けた市町村による森林整備の取組を支援する「市町村森林整備支援事業」を計上しております。この事業に森林の病害虫被害対策のメニューを設け、未被害市町村や森林以外での被害木処理などを支援させていただく予定です。

4.被害材の活用について
被害木や枯損木の活用は有効であると考えており、令和4年度までは、枯損木等を木質バイオマス発電の燃料等に活用する取組を「森林病害虫被害枯損木利活用事業」により支援してまいりましたが、令和5年度からは、前述の「市町村森林整備支援事業」により、枯損木等有効活用の取組について引き続き支援を予定しております。

今後とも、市町村と連携し、より効果的・効率的な松くい虫防除対策に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解・ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。

以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、森林づくり推進課長中島治、担当:保安林係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。

【問合せ先:林務部/森林づくり推進課/保安林係/電話026-235-7275/メールshinrin(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

 

(分野別:農業・林業)(月別:2023年2月)2022001027

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?