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更新日:2024年8月5日
南信教育事務所飯田事務所
57名の皆さんにご参加いただいて、「不登校支援について考える研修会」を開催しました。
「自己肯定感の向上は、自立のためのエネルギー」
「真の『自己決定』がプラスのエネルギーにつながる」
「子どもは『頼り上手』になること、支援者は『自分を知ること』が大切」
(シンポジストの言葉)
「子どもの社会的自立に向けて大切にしたいこと」とは。第三の居場所として活動に取り組んでいる高森町教育委員会「ぱれっと」の斉藤様、下條村教育委員会「しもじょっ子の家」の熊谷様のお話やシンポジストからの「社会的自立に向けて大切にしたいポイント」をもとに、グループ協議を通して考えました。
「自己肯定感をまずは回復し、心のエネルギーがたまるような関わりをしていきたい」
「自己肯定感を高める支援、自己決定を促す支援につなげていきたい」
参加者の皆さんは,他の参加者との対話を通して,自らの納得解を見つけていきました。研修の中で全体共有できなかったので,ここで皆さんの考えの一部を紹介します。
○社会的自立に向けて大切にしたいことは、「自分の思いや主張を認めてくれる相手がいること」かなあと感じました。それが自尊感情や自己決定にも大きくつながってくると思います。学校に足を向けることがすべてではないと感じますが、子どもや保護者が望んでいること、考えていることに寄り添いながら、思いを聞きながら対応していくことを大切にしたいと思います。
○それぞれの方々がそれぞれの場所や立場でできることをやっていて救われている子がいるということを実感しました。それをもっとたくさんの人が共有して活用できれば、もっと救われる子も多くなるし、がんばっている方々も楽になると思います。情報を知っているか否かで救える可能性は変わってくるので、校内外問わず、いろんな立場でいろんな場でやっていることを多くの先生方に知ってもらう必要があるなと感じました。
○不登校であることは良くないこととして見られがちだが、そうではなく、子どもの居場所を1つでも多く作ってあげることが大切だと感じました。また、このような理解を、教員はもちろん、保護者にも知ってもらいたいことだと思いました。家、学校、その他、いずれも過ごしやすい環境になることが、子どもにとってこれからの社会にとって重要になると感じました。
○まず、やりたいことをやることで心のエネルギーをためることが自己決定であり、自己肯定感を高めていくことになることをもう一度再確認できました。いろいろな分野や立場の大人たちがつながって、子どもたちの居場所を増やすことが必要だと感じました。
昨年度の約2倍の57名の皆様にご参加いただき、温かい感想やメッセージを寄せていただきました。下伊那各地で設置されている第三の居場所について知っていただく機会となり、今年も多くの成果が得られる研修会になったと実感しています。
いろいろな立場の方(小・中・高校・教育委員会関係者)が入り混じり、熱心に協議していただき、ありがとうございました。
(南信教育事務所飯田事務所 板倉)
【感想】
・担任の先生方も、一緒に参加できればよかったと感じています。(小学校教頭)
・その子が「自分は自分でいいんだ」と思えるように声がけ、環境づくり、連携を大切にしていこうと思いました。(小学校教諭)
・自分が今担任している生徒のことを思い浮かべながら研修を受けさせていただきました。生徒に自己決定させる、生徒にエネルギーがたまるまで待つなど、今後念頭に置いて生徒と接していきたいです。(中学校教諭)
・小中で居場所づくりが進んでいることがわかりました。まだ高校まではなかなかという感じですが、これから先、高校に入学してくる生徒の中で第三の居場所を経て来る生徒も多くなってくると思います。その時にどう変化してくるのか、私たちも勉強しながら待つ必要を感じました。気軽に小中学校や市町村に生徒のことを相談できるとありがたいです。(高等学校教諭)
・実際、どんな活動をされているのか、子どもたちはどんなことを求めているのか、斉藤先生、熊谷先生から現場の様子、お話をお聞きできたこと、大変勉強になりました。子どもたちそれぞれへの対応は大変なことだと思いますが、全く現場を知らない職種にとっては、そういう学び方があるんだ、好きな事を活かす、伸ばす学びもいいんだと、必要性を知ることができました。(市町村教育委員会)
日時 | 令和6年7月29日(月) 13:45 ~ 16:30 |
会場 | 飯田合同庁舎 3階 講堂 |
研修 |
① 情報提供 第三の居場所の取組より ② シンポジウム(フロア参加型) シンポジスト 高森町教育支援指導主事 斉藤 辰幸 さん |
参加者 | 57名(小・中・高・特別支援学校関係者、市町村教育委員会関係者など) |
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