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更新日:2024年10月11日
南信教育事務所飯田事務所
60名の皆様にご参加いただいて、第3回赤門スクールを開催しました。
「わかりやすく温かさが感じられるとても良いお話でした。講師の先生の椋先生に対する親愛の情が感じられて。改めて椋鳩十全集を読み返す気持ちになりました」
「私にとって、今日の赤門スクールの講演が大切な出会い、体験であったように思います」
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10月4日(金)、赤門スクール第3回を 飯田合同庁舎 3階 講堂 にて行いました。
講師の菅沼利光さんには、「椋鳩十と読書運動~その真のねらい~」と題してご講演いただきました。
椋鳩十さんは、昭和22年に鹿児島県立図書館長に就任し、19年間にわたって、鹿児島県図書館行政の中心として活躍されました。今回の赤門スクールは、図書館長就任にあたって、世間の期待の高まり(新感覚の図書館運営を期待されたこと)や、椋さんの思いをお聞きすることから始まりました。
図書館長として戦前出版された本の廃棄を防いだこと、市町村に図書館や公民館図書部を作ったこと、農業文庫を編成したことに関するエピソードに続き、昭和35年5月、全国に発信した「母と子の20分間読書」が全国的な読書運動へ展開していく様子を菅沼さんが長年にわたって調査研究された資料などをもとに熱く語ってくださいました。
椋鳩十さんの少年時代の体験や「ハイヂ」との出会い、人生を決定づける出会いを待つ読書・体験についてのお話を聞きながら、そして、星野道夫さんの人生を変える「本」との出会いの話を聞きながら、「読書」の真の意味について考えていく講座となりました。
参加された皆さんからは、「自分の出会った、“運命の本(書)”とは何であったろう。残された人生の中で、それを振り払ってみたい。また、生きる術としたい」 等の感想が寄せられ、大変好評でした。
参加者の感想の一部を以下に紹介します。
○発見、見つける、出会い・・・きっと自分も今まで何度もあったことなんだろうけれど、気付く事が私はできなかったのかなぁーって思いました。まだまだチャンスはある。気づいて楽しい人生を送ろう!!いくつになっても(ワァーすごい!!)の気持ちは持ち続けたいです。『感動は人生の扉をひらく』
○昨日、ちょうど愛犬と喬木村ハイヂの公園の前を散歩したところです。なぜハイヂ?とずっと疑問でしたが、ものすご~~く深い背景があったと知り、また、いつも見ている伊那谷のすばらしさに自分はあまり感動していなかったと反省しました。「ハイヂ」を読みたくなり、星野さんや坂元さんの本を読みたくなり、自分のこれからの出会いも楽しみになりました。
○子育てが終わり、仕事に追われ、本を読む機会もなくなったなぁとつくづくと思いました。孫を連れ、また図書館で、ばあばとまごの二十分間読書をしたいと思います。
○現実ではまだ出会えていない「体験」「景色」を、読書を通して出会い、それがその人の中で構築され、新たな人生の窓を開ける(出会い)につながる。椋鳩十や星野道夫の話から、自分にもそういうことが起こるのではないかとワクワクしました。
飯田市・下伊那郡の自然や歴史、文化について学ぶ「赤門スクール」。
地元の研究者の方々にご協力いただきながら、充実した時間を過ごすことができています。これからもたくさんの皆さんと一緒に学ぶことの楽しさを共有できる場を作っていきます。
今年もすべての回で開始時刻を14時(受付は13時40分から)としております。
第4回は12月6日(金)
「山村書院の出版と支えた人々 ~飯田下伊那の出版の広がり~」と題して伊坪達郎氏にご講演いただく予定です。
戦前、この地域の出版を中心となって進め、支えた方々の物語をお聞きできる講座となりそうで、とても楽しみです!
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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https://forms.office.com/r/cVvivsEPVF ←こちらからもお申し込みいただけます |
(南信教育事務所飯田事務所 内田)
趣旨 | 飯田下伊那の歴史、文化、自然をテーマに講演会を開催することにより、地域の財産への関心を高める。 |
日時 | 令和6年10月4日(金) 14:00 ~ 15:45 |
会場 | 飯田合同庁舎 3階 講堂 |
内容 |
講演 演題 「椋鳩十と読書活動 |
参加者 | 60名 |
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