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更新日:2024年12月13日
南信教育事務所飯田事務所
53名の皆様にご参加いただいて、第4回赤門スクールを開催しました。
「山村書院の出版の事は詳しくは知らなかったので、今回のスクールはとても良い機会となった。信州は地方ではめずらしい出版社が多い土地がらだが、飯田にも山村正夫さんのような出版に情熱を傾けた偉人がいた事は郷土の宝であると思う。」
12月6日(金)、赤門スクール第4回を 飯田合同庁舎 3階 講堂 にて行いました。
講師の伊坪達郎さんには、「山村書院の出版と支えた人びと」 ~飯田下伊那の出版の広がり~ と題してご講演いただきました。
昭和初期、飯田下伊那の地を愛し、郷土の出版物を発行した山村書院の山村正夫さんの活躍やその出版を支えた方々とのエピソードなどをお聞きした今回の赤門スクール。
山村正夫さんは、残念ながら病のために早くしてお亡くなりになったのですが、30歳代までに90冊以上もの本を出版されていました。講演を通して、山村さんの出版にかける熱い思いに触れることができ、さらに山村正夫さんのお孫さんからお話をお聞きすることもできました。
また、講師の伊坪さんにご協力いただき、当時出版された本も複数展示することができ、実際に手に取って本を読むこともできました。
参加された皆さんからは、「面白かった。山村書院が続いていたらなあと思う。日本一の出版社になっていたかもしれない」「様々な本の実物を見ることが出来て良かった。お孫さんのリアルな話を聞けて良かった」 等の感想が寄せられ、大変好評でした。
参加者の感想の一部を以下に紹介します。
○郷土出版はその地に住み、その地に生きているからこそ、そして、その地を大切に思う(愛している)からこそできる仕事で、祖父は本当に出版という仕事と下伊那(伊那谷)が好きだったのだと知ることができました。今、自分が生きている時代は、学校教育の中で郷土愛や地域を学ぶことが取り入れられていますが、昭和の初期に祖父はすでにそのことを実践していたのかもしれません。
○知らないことばかりで、勉強になりました。唯一知る平安堂、平野さんとのかかわりは発見でした。
○山間地での郷土愛を育んでいく出版の活動は地に着いたもので貴重です。その為に働かれた人々の営みは地味ですが確かな影響を与えたと思います。35歳でお亡くなりになった事は誠に残念なことと思います。今日の文化的な質の高さはその業績が確かだったからと思います。
○参考資料(出版物)を何冊も展示してあり、大変興味深い。山村正夫については名のみ知られて、詳細が知られていないので、勉強になった。
○30代までに90冊以上というのはとてもすごいことだと思います。情熱の方だったのだろうと想像します。伊那の文化、自然、歴史に興味があり各地をまわっています。これからも、赤門スクール、楽しみに参加させていただきます。
飯田市・下伊那郡の自然や歴史、文化について学ぶ「赤門スクール」。
本年度も、地元の研究者の方々にご協力いただきながら、多くの方々にご参加いただき、とても充実した時間を過ごすことができました。
南信教育事務所飯田事務所では、これからもたくさんの皆さんと一緒に学ぶことの楽しさを共有できる場を作っていきたいと思います。
来年度(令和7年度)も、年4回の開催を予定しております!
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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(南信教育事務所飯田事務所 内田)
趣旨 | 飯田下伊那の歴史、文化、自然をテーマに講演会を開催することにより、地域の財産への関心を高める。 |
日時 | 令和6年12月6日(金) 14:00 ~ 15:45 |
会場 | 飯田合同庁舎 3階 講堂 |
内容 |
講演 演題 「山村書院の出版を支えた人々」 |
参加者 | 53名 |
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