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更新日:2024年10月31日
南信教育事務所飯田事務所
71名の皆様にご参加をいただいて、第2回学校・社会人権教育連絡協議会 兼 社会時人権リーダー研修会を開催しました。
「私たち大人こそ“つながり”“有用感”“自律”をもって幸せに生きることが大切」
(早坂淳さんの言葉)
10月24日、第2回飯伊地区人権教育連絡協議会が開催されました。小・中・高校の先生方や、市町村教委や公民館の担当者、その他の所属先からもご参加いただき、およそ70名の皆様と「子どもの『幸せ』と大人の『責任』」について考えました。
早川先生は、「洞窟」と「ウェルビーイング」と「自己決定理論」という3つのキーワードを掲げ、講演会をスタートしました。プラトンの「国家」の洞窟の比喩は教育の比喩でもあるとして、教育者が自ら得た経験や学びを子どもたちに語ることが大切であるとお話されました。
また、子どもと学校、家庭・地域と社会のウェルビーイングの実現のため、まずは大人が幸せな生き方をすること、ウェルビーイングを支える社会・心理的ニーズとして「つながり」「有用感」「自律」が大切であるとお話されました。
「大人こそ幸せに生き、大人こそつながる」ことが、子どもの人権のための大人の責任であるという強いメッセージをいただきました。私たち大人が広い視野をもち、同じ目標の人たちとつながり(コミュニティ)、やりたいことをし(活動)、今を越えていく(越境)ことの必要性を感じました。
参加者の感想・意見の一部を紹介します。
【講演会】「子どもの『幸せ』と大人の『責任』」
○“人権講演会”ということで、正直堅苦しいものを想像していましたが、お聴きして、自分のことを振り返ったり、これからのことを考えたりする機会となりました。洞窟の比喩が、初めてでしたがわかりやすかったです。今日のささやかな幸せは、笑顔で歌っている子どもを見つけたこと、そこから、自分も一緒に笑顔で歌えたことでした。これから教員として、ではなく、一人の人間として「つながり」を実現していきたいと思いました。(小学校教諭)
【第1分科会】シンポジウム~講演会を受けて~
○私たちの学校は保護者の方の協力に助けられてる部分も多いです。地域の方々も協力的です。学校と保護者、地域の方とのつながりはたくさんあると思いますが、小さな学校なため子どもの人間関係が広がらず、これからの将来が心配です。もっと大きい枠でつながりを持てるように頑張ってみようと思います。(小学校教諭)
【第2分科会】障害者の理解と合理的配慮~障がい者活躍のために~
○本人が、自分の特性をわかり、「こうしてくれればこんなことができる」と伝えられることが大切だとよくわかった。伝え合わないと、企業の方でも思い込みの対処になってしまうから、合理的配慮が食い違ってしまうこともわかった。障がいがあっても、自己決定して社会参画できることが生きていくことにつながる。(中学校教諭)
【第3分科会】当事者意識を高めるために~ワークショップ・部落問題~
○同和問題への敬遠や不慣れさが自分の中にあった気がします。しかし、”正しく起こす”ことが、教育として求められる部分だと感じました。自分自身の知識を深め、人権感覚を養っていきたいと思います。(中学校教諭)
【第4分科会】協力、参加、体験的な学習について一緒に考えよう
○なぜ人権講座を行うのかと聞かれた際に、一番最初に思ったのは、一人一人個性があってみんな違っていいってことを子どもたちに知ってほしいと思いました。作業をする際にも、自分の役割と相手の良さを気づくのも大切だと思いました。(市町村教育委員会)
皆様の貴重なご意見を今後の連絡協議会の企画運営に生かしてまいります。ご参加いただいた皆様、運営に関わっていただいた皆様、ご協力をありがとうございました。
(飯田事務所主任指導主事 板倉)
趣旨 | 「長野県人権教育・啓発推進指針」や「人権教育推進プラン」をふまえ、人権教育の今日的な課題について研修することにより、人権についての正しい理解と認識を深め、学校や地域社会において人権教育の充実を図り、人権問題を自らの課題として解決していこうとする意欲と実践力を育む機会とする。 |
日時 | 令和6年10月24日(木) 14:00 ~ 16:40 |
会場 | 飯田合同庁舎 講堂他 |
内容 |
(1) 全体講演会 演題:「こどもの“幸せ”と大人の“責任”」 講師:長野大学社会福祉学部社会福祉学科 教授 早坂 淳さん (2) 分科会 ① 第1分科会 シンポジウム ~講演会を受けて~ 講師:早坂 淳 さん ② 第2分科会 障害者の理解と合理的配慮~障がい者活躍のために~ 講師:JEED障害者雇用管理サポーター・産業カウンセラー ③ 第3分科会 当事者意識を高めるために~ワークショップ・部落問題~ 講師:南信教育事務所生涯学習課指導主事 南波 秀治 ④ 第4分科会 協力、参加、体験的な学習について一緒に考えよう 講師:南信教育事務所学校教育課指導主事 千野 貴正 |
参加者 | 71名(幼稚園・保育所・学校・PTAにおける人権教育担当者、県・市町村職員、人権教育の諸課題に取り組む諸団体関係者 等) |
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