ここから本文です。
更新日:2024年2月5日
北アルプス地域振興局
令和5年11月9日に、大町市で子実用とうもろこしの収穫を行いました。
当センターでは、子実用とうもろこしの試験栽培を今年度の調査研究課題に位置づけて活動を行っています。
子実用とうもろこしとは、子実だけを収穫し、牛・豚・鶏など家畜のエサとするとうもろこしのことです。
子実用とうもろこしは転作作物の大豆と輪作することで、現在大北地域で課題となっている収量減少など連作障害の解消や雑草対策に繋がると考えました。
この試験栽培は、大町市の大規模稲作経営体にご協力いただき、JA大北や種苗メーカー、農機具メーカー、県畜産試験場、県農業技術課等の関係機関と連携して大北地域での栽培適性について試験区の設置・調査を行いました。
当日は天候に恵まれて収穫が順調に進みました。
収穫機械のスピードが速く、さらに子実の選別の精度が高かったことから、見学していた農家や農協職員からは驚きの声が聞かれました。
収量は約700kg/10aで、国の目標とする800kg/10aにわずかに及ばない収量となりましたが、初年度としては良い結果が得られたと思います。
子実用とうもろこしの取組みは県内でも少ないため、当センターでは来年度も引き続き、収量・品質の向上や大北地域に適した品種選定などの調査に取組んでまいります。
収穫前のとうもろこし
収穫
収穫直後の子実