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更新日:2019年1月1日
長野県知事 阿部守一
それでは知事会見を始めさせていただきたいと思います。私のほうからは冒頭6点申し上げたいと思います。
一つは本日11月県議会定例会閉会ということであります。11月25日から16日間の会期で県議会が開催されたわけでありますけれども、提出をさせていただいた議案については、議決をいただいたということで、補正予算につきましては、経済対策を盛り込んでおりますので、できる限り迅速な執行に努めてまいりたいと思っておりますし、また経済情勢先行きまだまだ不透明なところがございますので、そうした状況を十分注視しながら今後も適切な対応を考えていきたいと思っております。
それから2点目でございますが、当初予算の要求概要の公表についてでございます。これはお手元に資料を配っているかと思いますけれども、私はできる限り開かれた県政ということでさまざまな行政のプロセスとか考え方について、できる限り県民の皆様方に分かりやすくお伝えをしていきたいと思っております。今般皆様のほうにお配りをさせていただいておりますように、各部局の当初予算の要求の概要について、各部局のほうから会見をして公表をしていきたいと思っています。これまでは財政課が全体の概要も含めて各部局の分を含めて、一括して発表させていただいてきたわけでありますけれども、今回、各部局が自ら要求に対しての考え方等について説明をしていきたいと思っております。5日間かけて発表していきたいと思いますので、ぜひメディアの皆様方には特にそうした形で今回変更した趣旨をご理解いただいた上で、できるだけ県としての要求の考え方も含めて報道をしていっていただければありがたいと思っております。また、そのことを通じてどうしても県民の皆様方と県政というのは市町村などと比べて遠いところがありますので、ぜひ県民の皆様方からこの予算要求あるいは見直し事業に対して、できるだけ多くの方から意見が出るような形になっていくことを私としては期待をしているところでございます。
それから3点目でございます。新たな総合5カ年計画の策定ということでございます。今回新しい総合5カ年計画の策定に取り掛かるための予算につきまして、県議会でお認めいただいたということで、大変ありがたく思っております。今、条例で県議会の議決がなければ、新しい計画を作れないという状況でございますので、県議会の皆様方の意見も十分伺いながら策定を行ってまいりたいと思っております。本会議の場でも申し上げましたけれども、私とすれば県民の皆様方と一緒になって新しい計画を策定することによって、行政と県民の皆様方が一緒になって目指していく長野県のビジョンというものをしっかりと出していきたいと思っております。また、大きな時代の転換点でありますので、長野県としての進路というものについて、この計画の策定作業を通じてしっかりと定めてまいりたいと考えています。中期計画の策定にあたっても、できるだけ多くの県民の皆様方のご意見を伺いながら進めていきたいと思いますので、ぜひこの辺についてもメディアの皆様方のご協力をお願いしたいと思います。
それから、4点目でございます。事業仕分けの関係でございます。事業仕分けにつきましても、今議会でさまざまなご議論がありましたけれども、本日の本会議で予算についてはご議決をいただいたところでございます。お手元に配布致しましたプレスリリースのとおり、来年の(1月)15日そして16日の2日間、長野県庁と松本合同庁舎でそれぞれ構想日本の協力を得て信州型事業仕分けを行っていきたいと考えております。これは、結果だけがともすると注目されがちですけれども、仕分けはできるだけ多くの皆さんに参加していただく、あるいは関心を持って見守っていただくということが重要ですので、ぜひ当日会場は事前の申し込みは不要でございますので、できるだけ多くの県民の皆様方にお越しいただきたいと思っております。それから、また別途資料をお配りさせていただくようになると思いますけれども、公募の仕分け人の募集についても行っていきたいと思っておりますし、仕分けの対象とするべき事業についても広く県民の皆様方からご意見を募集したいと思っております。この点、一人でも多くの皆様方からご提案がいただけるように期待しておりますので、非常にタイトなスケジュールでこれからやっていく形になりますので、大変申し訳ないのですが来週の17日までの間に募集をするということでございます。ぜひこの点について県民の皆様方に広く伝わるように、これもご協力をお願いしたいと思います。今月末には仕分け人、対象事業を決定するようにしてまいりたいと思っております。また、今後いろいろな準備作業等出てまいります。来週13日の月曜日には、職員研修会を行いたいと思いますし、また今月末の27日には模擬仕分けを行いたいと思います。そうした部分についても、ぜひ報道をしていただければ私としてはありがたいと思っております。
それから、5点目でございます。これは国の施策そして予算についての要望を行ってまいります。12月14日そして15日、2日間にわたりまして関係省庁あるいは政党等に対して要請を行っていきたいと思っております。また、詳細なスケジュールについてはまだ未定のところがございますけれども、決まりましたら、また発表させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
それから最後に6点目でございますけれども、政府に対してパーソナル・サポート・サービスのモデルプロジェクト。これを長野県として応募をしておりましたけれども、今回実施地域として決定をされたということでございます。今後、労働者福祉協議会をはじめとする関係方面と調整協議を行って、具体的な実施体制等を詰めていきたいと思います。これも事業を実施すること自体が目的ではないわけで、本当に生活あるいは就労に困っていらっしゃる皆さんにパーソナルサポーターがしっかりと寄り添って一緒になって取り組んでいけるような形をしっかりと作ってまいりたいと思っております。これは、今後の取り組みを、制度の趣旨も踏まえて本当に役に立つ制度にしていきたいと思いますし、他の地域でもいろいろな取り組みをやっていますけれども、長野県の取り組み、ぜひ良い事例にしていきたいと思いますし、そのことを踏まえてまた国として次年度以降も制度化をしていってもらうような形につながればありがたいと思っています。
私のほうからは以上です。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
補正予算案、先程可決しまして、採決の際に討論がいくつかあったんですけれども、実質的にかなり手厳しい内容も含まれた討論もありましてですね、特に仕分けと、議会中通して仕分け、中期あたりが議論の焦点になったと思うんですけれども、その辺の議論をどのように知事のほうで受け止めてらっしゃって、今後どうつなげていくかっていう点、それから来年2月の県会になりますと、今回はあれでしたが、浅川ダムもですね来年度以降の事業費等々が盛られてきて、また同じような観点で議論も出てくるのかと思うんですが、その辺の展望も踏まえてお話を聞かせていただければと思います。
長野県知事 阿部守一
今回の議会でもいろいろご意見をいただきました。私として受け止めていくべきものについては、しっかりと今後の政策に反映していきたいと思いますし、今、2点具体的にありました中期計画。これについては、長野県においては議会の議決を経た上で中期計画を作っていくという仕組みになっているわけであります。私としての考え方は、これは、提案説明でも申し上げた通りの考え方で、全く変わっておりませんけれども、実際の具体的な形にしていく上では、議会の皆様方の理解、そして議決が必要だということでありますので、私としては、これから広く県民の皆様方も交えて計画を作っていきたいと思いますが、合わせて県議会の皆さま方とも理解をいただきながら長野県としてのビジョンをしっかりと定めていきたいと思っています。
それから事業仕分けでありますが、事業仕分けについては、私としては今回ご議決を賜った形が最善の形だと思っております。さまざまなご意見があるわけでありますけれども、やはりこれは9月県議会からずっとご議論をいただいたわけですけれども、一つは事業仕分けの進め方とか、あるいは事業仕分けを行うにあたっての基本的な姿勢みたいなものということが本当に今回いろいろ意見が出たことでも分かるように、さまざまな思いを持たれている方がいらっしゃるわけでありまして、基本的には各自治体で、あるいは政府の事業仕分けで実績を積んでいる構想日本、あるいは構想日本と一緒に取り組んでいる多くの仕分け人の皆様方の知恵あるいは経験、そうしたものをぜひ生かしていきたいと思っております。まずは今回、先行実施ということでありますので、来年の1月、2日間にわたって実行して、そこの結果を踏まえてさらに来年度以降どうしていくかということについては、私としてはより進めた形にしていきたいと思っています。あと、来年度予算につきましては、まずは各部局が要求する内容をまず私として見ながら考えたいと思う反面、私自身が問題意識を持っているようなものについてはしっかりと方向付けをして、前を向いて進んでいくような予算をぜひとも作っていきたいと思っています。今まだ内部的にいろいろな議論をしている段階でありますので、そうしたプロセスについてもできるだけ分かりやすくお示ししながら、新年度の、私が知事になって初めての通年予算ということになりますので、県民の皆様方の期待や思い、そうしたものをしっかりと踏まえた形の予算にしていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
分かりました。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
これは以前もちょっとお伺いしたことなんですが、今議会の結果を踏まえていわゆる政治活動が許されている首長さんとして来年の県議選、統一地方選について考え方等変化があったら聞かせてほしいんですけど。
長野県知事 阿部守一
これは以前にもご質問をいただいたような気がしますけど、現時点で私として具体的にどうするこうするというのは白紙でございます。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
分かりました。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
あとちょっと実務的な話で先程の予算要求概要の公表の関係なんですけれども、これ総括的な規模とかそういったものはお尻のほうに持ってきてやる予定でいるのか、それとも部局のそれぞれの要求を優先するのかちょっと流れを知りたかったんですが。要求の規模とかですね。
長野県知事 阿部守一
それは多分17日に財政課のところでご説明する形になると思います。
信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
分かりました。いいです。
読売新聞 香取直武 氏
今の予算の関係でもう一つ実務的なんですが、これはその日その日に解禁されていくという理解でよろしいんでしょうか。
長野県知事 阿部守一
その日その日ですね。
読売新聞 香取直武 氏
分かりました。
読売新聞 香取直武 氏
それから先程、国への予算要望という絡みなんですけれども、先日政策コンテストで県でも重点的に要望されてた山小屋トイレと公共交通の事業がB判定という結果が公表されたんですけれども、その受け止めをちょっと伺いたいんですけど。
長野県知事 阿部守一
最終的にどういう形になるかは、まだよく分からないのでプロセスの中でのコメントはなかなかしづらいところがありますけれども、地域公共交通についてもあるいは山小屋のトイレについても、長野県にとっては大変重要な施策だと思っております。そうした観点で今回私も要望に行く際には、それらの点も含めて、国に対して強く求めていきたいと思っています。
読売新聞 香取直武 氏
分かりました。
テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
少し早いんですけれども、今年は選挙や知事就任などいろいろあったんですけれど、一番印象に残っていることを教えていただきたいんですが。
長野県知事 阿部守一
今年、私は生まれて初めて選挙なるものをさせていただいたので、印象に残っていることというのはやはり一連の選挙のプロセスが一番印象に残っていますし、その中でも何かと言われたら、県内本当に過疎の集落も含めてずいぶん回らせてもらいましたけれど、大勢の皆様方から声援をいただいて、本当にお年を召された方からも「頑張ってね」と言われると、本当は逆の立場ではないかと思いながらも、非常にお一人お一人の県民の皆様方からパワー、力をいただいたと思っていますので、一番強く思っているのはやはり県民お一人お一人からを力をいただいたことが一番印象に残っています。
テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
ありがとうございます。
テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
あと知事が就任されてから3カ月が経つんですけれども、県政運営で力を入れてきたことをちょっとあえて教えていただきたいんですが。
長野県知事 阿部守一
県政運営で力を入れてきたことは、やはり一つは県民の皆様方に対してできるだけ情報を分かりやすく、すべて公表していくというスタンスでやらせていただきました。と同時にできるだけ県民の皆様方と直接お話しする機会を作ろうということで、ゴミの関係での情報公開の話もありますし、今回の浅川ダムの問題については賛否両論ご意見があろうと思いますけれども、少なくとも今まで出させていただいた以上の情報を出させていただくようにしました。それから県政ランチミーティング、あるいはタウンミーティングということで、できるだけ県民の皆様方と直接触れ合ってご意見をいただくような機会も増やしましたので、そういう意味では仕事の仕方というか、県のスタンスを変える第一歩ぐらいには取り組めたのかなと。ただ、本当の情報公開とか県民参加というのは、先程も仕分けの話をしましたけれども、そうした仕分けをはじめとしていろいろなことを通じて実現をしていきたいと、それが県民主権の実現につながっていくと思いますので、まだまだその一歩かと思います。それから個別の政策面では、これは現行予算の執行というところがどうしても、年度途中で知事になっているわけですから、メインの仕事にならざるを得ないところがあるわけでありますので、来年度予算編成を通じてより具体的に私の考え、思いを政策面では具現化していきたいと思っています。
テレビ信州(TSB) 菱川容子 氏
最後の質問なんですが、今第一歩というふうにおっしゃられたんですが、また来年は二歩目ということでその意気込みを教えてください。
長野県知事 阿部守一
本当に長野県はいろいろな可能性が多い県だと思っています。自然環境をはじめとして、あるいは先般も厚木の日産のテクニカルセンターに行って県内の47社の皆さんと一緒になって長野県の優れた技術の売り込みに行かせてもらいましたけれども、そういうものづくりの伝統でありますとかあるいは観光業の中でのさまざまな景観とか景勝地のポテンシャルとか、そうしたものをより生かすことができる年にしていきたい。本当にどちらかというとあまり明るくない話題が最近多いような気がしますけれども、ぜひこれは長野県だけではなく県民の皆さんと一緒になって力を合わせて明るい1年にできるように県としても知事としても頑張っていきたいと思います。
中日新聞 大平樹 氏
事業仕分けなんですけれども、知事は初めは9月議会には予算案を提出される方針だった。それをある意味遅らせて、その間説明を尽くした形で今回の議会を迎えたんですが、それでもやはり多くの議員から異論・反論が出てですね、まず知事側の説明というのが十分なされたのかということと、もしなされたとするんであれば、それでもここまで反発が出たというのはどの辺に理由があるというふうに考えるというのをお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
まず9月県議会には、今日も議会の中で少しお話があったような気がしますけれども、まず県の職員と一緒になって取り組んでいかなければいけないと思いますので、そういう意味では少し議会の皆様方との関係あるいは県の職員との関係も含めて早急に議案を出すのではなくて、今議会でという形で対応させていただきました。9月県議会そして今回の県議会でもさまざまな質疑、本会議そして委員会でなされたわけでありまして、かなりの部分説明はさせてきていただいているのではないかと思っています。ただ、なぜ抵抗感があるのかというところは、これは私が答えるよりはむしろご懸念を持たれていらっしゃる議員の皆様方に聞いていただいたほうがいいのかもしれませんけれども、あえて一つ申し上げるとすれば、やはり国の事業仕分けのイメージが非常に強くて、結果として、私自身は必ずしも仕分けの結果はストレートではないと思っていますけれども、仕分けの結果によってあれもこれも削減されてしまったのではないかというイメージが非常に強いと、世の中全体がですね、そういうところがあるいは一つの問題意識を持たれる要因になっているのではないかとは思います。ただ、何度も繰り返し申し上げていますように、これは私自身が最終的に責任を持って予算編成をするわけですし、あるいは仕分けから出てきた課題について規制の話だったり国との関係だったりさまざま出てくる可能性がありますけれども、そうしたものについて単に仕分け結果を「はいはい」ということではなくて、もう一回県としてどうするべきかということをしっかり判断した上で次のステップに進んでいきたいと思っていますので、そうしたご懸念は必ずしも当たらないのではないかと思っています。
中日新聞 大平樹 氏
もう1点、先程県の職員との関係ということを触れられたんですが、今回の議会でもやはり一部の議員さんから知事と県職員との意思疎通がうまくいっていないんじゃないかというようなことをおっしゃられる議員さんもいてですね、次の2月の県議会では当初予算案になってくるんですが、その先には来年度の機構改革というのもあると思います。今の時点では教育部局の設置ということしか表立ってはいないんですが、改めて今回の県議会の議論を通じてですね、特に県職員との関係という意味で、来年度知事の考えにもっと機構改革をやらなければいけないんではないかとかですね、具体的な考えがあれば聞かせてください。
長野県知事 阿部守一
県職員との関係での機構改革というのはどういう・・・・
中日新聞 大平樹 氏
要するに県職員との関係がちょっとまだ意思疎通が取れていないんじゃないかということを指摘する方もいて、具体的に教育部局の設置以外にですね、県の内部組織をさわるというお考えが今の時点であるのかどうか。
長野県知事 阿部守一
県職員との関係と組織の関係が私の頭の中ではあまり結びつかないので、それぞれ別個にお答えしますけれども、県職員の皆さんとの意思疎通については、先程申し上げたように、私どちらかというと県民の皆さんとのコミュニケーションのほうに比較的重点を置いてきたと自分自身も思っていますので、もう少し、より県職員の皆さんとも交流する機会は増やしていきたいと思います。
私もいろいろなところで、いろいろな知事とか市長とか見ていて思いますが、首長の立場は二つあるのです。一つは組織のトップとしての職員を束ねていく立場と、それから選挙で選ばれている立場でありますから、ある意味、住民の皆さんの、県民の皆さんの思いを県庁という組織の中に入れていく役割と、大きく二通りあると思います。私はこの両面を両立させなければいけないと思っておりますので、そういう意味では、まだ3カ月ということで、何千人もいる職員の一人ひとりとコミュニケーションをとるということはなかなかできないわけですけれども、できるだけより現地機関の職員も含めてコミュニケーションをとっていくようにしたいと思いますし、できるだけ私は各部局にお願いしているのは、こういう場で私が発信することも、総論的な話ばかりではなく、現場の職員が工夫したり苦労したりしていることもできるだけ出してくださいということでお願いしていますので、そういうことを通じて、私も県職員の現場の課題をより深く知りたいと思いますし、逆に県職員の皆さんにも私の考え方をより良く知ってもらえるように努力していきたいと思います。
それから、組織の話ですけれども、次世代サポート課(仮称)の分については、私自身が就任早々から問題意識をもって、これも議会でいろいろご議論をいただきましたけれども、一定程度ご理解をいただいたのではないかと思っています。他の組織のあり方についても、私自身の考え方と各部局の考え方、これから突き合わせる中で必要なものがあれば構築をしていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島田誠 氏
仕分けについてはですね、先程お話がありましたように、これから県民委員の公募とそれから対象事業の公募というのが始まりますけれども、一つは公募に当たってですね、どういう方であったり、どういう問題意識を持った方に集まっていただきたいのかというのが1点とですね、それから、当然対象事業についてもですね、市町村の方々が一番県の事業の問題点をご存じだというふうなご発言をこれまでもされてはいると思いますけれども、それを含めてですね、どんな観点から今回の公募による対象事業のですね、応募をしてほしいか、知事ご自身の口からご説明ください。
長野県知事 阿部守一
そうですね、まずは多くの皆さんに関心を持っていただきたいというのが一番です。どういう方に仕分人に公募していただきたいかということは、これは、私のほうがあまりタガをはめるつもりはないのですが、あえて申し上げれば、やはり行政のあり方、あるいは国と地方のあり方、そうしたものに対して、問題意識を持たれている方。これは、私自身ずっと行政で仕事をしてきていますけれども、先程来申し上げている、県民の皆さんとの情報の共有の問題だとか、あるいは予算編成のプロセスはないのですけれども、もっと効果的、効率的な予算執行ができるのではないかと思うのです。そういう、平素からいろいろな疑問を持たれている方多いと思います。そういう皆様方にぜひ参加をしていただいて、日頃から思われている問題意識をぜひ公の場でぶつけていただきたいと思います。
それから、事業、市町村の皆様方が、やはり私は国の事業も県の事業も実際一番よく分かっている人が多いのではないかと思っています。今回、市町村にも意見照会させてもらいますので、ぜひ市町村からは積極的な意見提案をしていただけるとありがたいと、事業の提案をしていただけるとありがたいと思いますし、あえて言うと市町村の職員の皆様方も県民でありますから、組織としてなかなか出しづらい意見であっても、個人としては出せるわけですから、これはあの、県職員も同じかもしれませんけれども、そういう組織、自分はここの組織にいるからこの組織から出さなければいけないということではなくて、どちらかというと一人ひとりの納税者として、あるいは県民個人としての思いを、できるだけ多く寄せていただけると、私はありがたいと思っています。
時事通信 新部たまみ 氏
今年の漢字が「暑」という一文字に決まったんですけれども、知事のですね、考える今年の漢字、もし一つ選ぶとすると何かありますかお願いします。
長野県知事 阿部守一
「あつい」ってどういう「あつい」ですか。暑さ寒さの・・・
時事通信 新部たまみ 氏
暑さ寒さの「暑」という字です。
長野県知事 阿部守一
そうなのですか。それはどうして「暑」なの、夏が暑かったからということ。
時事通信 新部たまみ 氏
理由まではちょっとよく分からないんですけれども、清水寺でいつも書いているものです。
長野県知事 阿部守一
私も暑い暑い暑い夏、走り回ったので、「暑」っていうのは私としてはぴんとくる言葉だなとは思いますね。まあ、あえてもう一つ言うと、あの、私はちょっとあまり前向きじゃないかもしれないですけど、「難」、難問の「難」、難題の「難」。まあ、就職難とかですね、財政難とかですね、あるいは今回の議会でも随分取り上げられた議員がいらっしゃいましたけれど、買い物難民とかですね、あるいは県政難題山積と思っていますので、そういう意味で、あまり明るい字ではないかもしれませんけれども、非常に難しい時代、何度もここで申し上げていますけれども、大きな時代の転換点なので、簡単に今までの延長線上の政策だけでは、本当に県民の皆様方の期待に答えられる県政はできないと思っておりますので、そういう意味で、これは私の気持ちとしては、「難」という時代だなと、年だなと思っています。
時事通信社 新部たまみ 氏
ありがとうございます。
鈴木恵美子 氏
長野市に住みます鈴木恵美子と申します。平成23年度当初予算要求概要の公表について、知事もしくはご担当課から教えていただきたいと思います。
3点ございます。こちらのプレスリリースを拝見しますと、それぞれの部で20分間予定をされていますが、これはこの20分間内で質疑応答も含めるということでよろしいでしょうか。2点目です。こちらのほうですね、資料を配布されると書いてありますが、県のホームページにこのご説明が終わった直後、直ちに公表されると考えてよろしいでしょうか。3点目です。知事のお話の中で、県民からの意見も募集されるということを伺ったように思いますが、パブリックコメントをとられる場合、いつぐらいに予定をされてますでしょうか。以上です。
長野県知事 阿部守一
それは財政課長からお答えさせてもらいます。
総務部財政課長 奥田隆則
1点目の質問の時間ですけれども、今20分で切っております、とりあえず説明と質疑応答を含めて20分という形で予定をしております。すみません、2点目は聞き漏らしてしまいまして、先に3点目につきまして、今の予定ではですね、公表後、1月中旬までパブリックコメントの期間を設けるという予定にしておりまして、それは例年やっておりますけれど、今回も同じようにやっていきたいと考えております。
鈴木恵美子 氏
恐れ入れます、2点目の質問は、配布された資料が直ちに県のホームページに公表されるかということです。
総務部財政課長 奥田隆則
その点も公表する形で対応したいと考えております。
鈴木恵美子 氏
ありがとうございました。
鈴木恵美子 氏
二つ目のご質問をさせてください。信州型事業仕分けについてです。まず、第1点は確認をさせていただきたいと思います。来週ですね、12月17日に公募の県民委員を募集するという、までに募集するということを伺ったように思いますが、この事業仕分けの日程については本日中にプレスリリースされるか、もしくは来週月曜日になるのか、どのようなご予定でしょうか。
長野県知事 阿部守一
本日中ですね。それでは行革課長のほうからご説明します。
総務部行政改革課 倉沢幸一
信州型事業仕分けのホームページをすでに立ち上げておりますので、そちらのほうにも載っておりますが、資料あるいは県民委員の募集、市町村事業の募集につきましても、本日中に載せる予定にしてございます。
鈴木恵美子 氏
ありがとうございます。では、そちらを拝見すれば分かることなんですが、知事に公募の県民委員の資格について、伺わせてください。こちらは年齢の制限、あるいは居住地の制限等はあるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
県民の仕分け人ということですから、まず県内に住んでいらっしゃる方です。年齢については、いろいろ議論がありましたけれども、満20歳以上の方という形にさせていただきます。
鈴木恵美子 氏
はい、分かりました。ありがとうございました。
長野県知事 阿部守一
どうもありがとうございました。
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