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更新日:2022年3月15日
長野県知事 阿部守一
それでは8月6日の会見を始めたいと思います。私からは昨日発表しましたが、佐久圏域の一部の市町、それから上田圏域について感染警戒レベルを5に引き上げましたが、本日はそれに関連しての追加的対策についてお話しします。基本的には酒類の提供を行う飲食店の時短要請です。今回対策をお願いする理由ですが、昨日もお伝えしたように、第5波になって以降、飲食店での飲食を起因とする感染事例は県内極めて少ない状況になっています。これは昨日も飲食店の方とも懇談しましたけれども、多くの方が感染防止のための取り組みをいただき、また県民の皆さまもそうした事業者の取り組みにご協力いただいているおかげということで、心から感謝申し上げたいと思います。ただ、昨日もお伝えしたように、デルタ株、急激に陽性者を増やしているという状況です。今、ご自宅での会食も含めて、普段会わない方との会食は控えるようお願いをしていること、それから大人数、長時間に及ぶ飲酒を伴う飲食については、感染リスクが高くなるということで、感染対策が取れない場合は控えていただくということをお願いしているところです。こうした観点から感染の拡大を未然に防ぐということで、今回、酒類を提供する飲食店等への営業時間短縮等の要請を行うこととしました。飲食店の皆さまには度重なる要請でご負担をお掛けする形にはなりますけれども、何とぞ状況をご理解いただき、県の要請にご協力を頂きたいと思っています。一方、後ほど申し上げますが、「信州の安心なお店」認証店については、特例的に時短要請に応じるかどうかは選択制という形にしています。8月9日から18日までということで、協力を要請したいと思っています。対象地域は、昨日発表したレベル5に引き上げた市町村すべてです。接待を伴う飲食店、酒類の提供を行う飲食店に対して、「信州の安心なお店」認証店については特例ありということで、選択制で5時から20時、その他のお店は、ガイドラインを遵守されているところは20時まで、これは同様ですけれども、あとガイドライン非遵守店については休業の要請という形で、基本的にはこれまでと同じ対策に加えて、「信州の安心なお店」認証店に対する特例を設けているという状況です。「信州の安心なお店」認証店における特例ですけれども、20時以降も営業を継続するか、あるいは時短要請に応じていただくかということについては今回選択制とします。認証を受けられるに当たっては、いろいろ対策を講じていただいているところですし、県としてもできる限り社会経済活動と感染対策、ぎりぎりのところで調整を図らなければいけないということで、今回こういう判断をしたところです。ただ、できるだけリスクを下げていただくということが重要ですので、営業を20時以降継続される場合に当たっては、大変恐縮ですが、1グループは同居のご家族、または4人以内にしていただき、利用時間は2時間以内ということをお守りいただきたいと考えています。こうした認証店の取り組みについては、要請の期間中巡回し、対策状況の確認等も行いたいと思っています。また、新たに認証の申し込みがあった場合には、できるだけ速やかに確認をし、認証手続きを進めていきたいと考えています。なお、念のため記載(会見資料1/スライド5ページ)していますけれども、昨日も申し上げたように、コロナ対策、さまざまな要請、これはゼロリスク、あるいは100パーセント危険ということではなく、いずれもその中間の段階です。今回の認証制度も必ずしもゼロリスクを保証するものではないということはご理解いただきたいと思います。次が、営業時間短縮等の要請に応じていただいた事業者に対する協力金についてです。基本的に売り上げ規模に応じての支給という形態を継続します。1日当たり2万5000円から7万5000円、中小企業の場合はこうした形です。「信州の安心なお店」については選択をいただくという形になります。要請期間中、新たに認証された事業者については、大変恐縮ながら認証を受けられるまでは時短要請に応じていただくことをお願いしたいと思っています。加えて、飲食を主として業とされている店舗におけるカラオケ設備の利用提供は控えていただくようにお願いします。事業者の皆さまへのお願いと対になっている一般の利用される方へのお願いですけれども、まず20時以降に酒類の提供をされる飲食店等をご利用する場合には、1グループは同居家族、または4人以内という形で、利用時間は2時間以内ということでお願いしたいと思います。飲食店の皆さまからもお願いしていただくことが必要だと思いますけれども、飲食店からなかなかお願いしづらい部分もあろうかと思いますので、県からも利用される方にお願いしたいと思います。また、同様にカラオケ設備の利用についても自粛をお願いしたいと考えています。次(会見資料1/スライド8ページ)からは今回のデルタ株、急速に広がっているという資料ですので省略したいと思います。私からは以上で、この後、共同会見を行いたいと思いますので、よろしくお願いします。
信濃毎日新聞 立松敏也 氏
時短要請の関係で、「信州の安心なお店」は20時以降も、1グループ同居家族または4人以内と、あとは2時間以内という利用の仕方で営業を継続してもオーケーということなのですけれども、もしこの制限、1グループの人数ですとか、利用する時間を守れなかった場合は、「信州の安心なお店」の認証が剥奪されるというか、そういった取り消されるということはあるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
県としては、今回の対応、対策というのは基本的にお守りいただくということを前提で検討していましたので、今、制度に照らして認証を取り消すかどうかということまでは私のところでは整理していませんけれども。県民全体で協力しながら取り組んでいますので、まずはそうしたルールを徹底して守っていただきたいと思いますし、そうでない場合の対応は、先ほど申し上げたように、県もこうした取り組み、今回から新たにスタートするわけですので、これで感染が拡大するというようなことはあってはならないということで、改めて店舗の皆さまにはお願いしていこうと思いますので、そういう中でしっかり徹底していきたいと思います。万が一、そういう残念な事態が生じた場合の対応についてもしっかり検討しておきたいと思います。
市民タイムス 田子元気 氏
「信州の安心なお店」認証店の特例についてお伺いします。今、知事、万が一発生した場合というお言葉がありましたけれども、感染が急拡大している状況で、仮に店舗で発生した場合というのは、この制度自体の中止というのがあり得るのかどうかということを確認させてください。
長野県知事 阿部守一
まず、万が一というのは、先ほどのご質問に対応して、こうしたルールを基本的には守っていただくという前提ですので、万が一守られないときはということでお話ししました。県としては、まず店舗の対策はこの認証でできるだけリスクが下がる形で営業をいただいていると思っています。また、利用人数、あるいは利用時間の制限をしますので、感染リスクはこのルールの中で行っていただければ、相当程度下がると思っています。ただ、完全にゼロリスクということにはならない。これは例えば、われわれが職場で仕事をしていてもゼロリスクということにはなりませんので、飲食店だけ非常に強い、ゼロリスクでなければいけないということを求め続けることは、必ずしも全体としては適切ではないということでこういう対応をしていますので、そういう事態が生じないように店舗にも改めての対策というものを徹底していきます。万が一そういう事態が生じてしまったというような場合には、やはり状況をしっかり判断していかなければいけないと思います。店舗の対策であったり、利用される方の行動に問題があるのかといったようなことをしっかり把握した上で、今後、県としてどうしていくかということについては、対応を考えていきたいと思います。
市民タイムス 田子元気 氏
参考までに「信州の安心なお店」認証店で、これまでにコロナの集団感染だとか、発生というのは確認されたことというのはあるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
先ほど申し上げたように、いわゆる第5波になってからはほとんど飲食店の陽性事例ありませんし、私も症例報告を受ける際には認証店かどうかというのを確認してきています。保健所がまだ確認していないといったような事例もあったので、100パーセントというところまでは申し上げられませんけれども、私がこれまで確認してきている限りでは認証店はなかったと思っています。もともと飲食店の感染事例が少ない状況ですので、そういう意味では、店舗においてはかなり対策を行っていただいているものと考えています。
日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
要請期間のことについてお尋ねしたいのですけれども。今回、時短とか休業を行う大きな目的というのが、感染拡大を未然に防ぐというところで行っていらっしゃるところかと思うのですけれども。そうなると、感染が鎮まらないとやめ時というのもなかなか難しいのかなと思ったりもするのですけれども。要請期間をどの辺りで区切るのか、どの辺りで時短要請とかをやめるのかという、その辺りの判断はどのようにしていくのか教えてください。
長野県知事 阿部守一
当初から強い内容の要請はできるだけ短い期間でということで対応してきています。今の状況から見ると、全国的には緊急事態宣言等も比較的長い期間でかけられている傾向がありますけれども、県としてはできるだけ早めに抑え込んで、短い期間で対応していきたいと考えていますので、原則、レベル5の引き上げ期間については2週間ということでこれまでも対応してきています。そういう意味で、今回も昨日からレベル5に上げましたので、そこから2週間という形にしているところです。当然、呼び掛け等をする中で、この期間中に何とか感染拡大に歯止めを掛けていくということを目指していきますけれども、その間に、まだ感染が収束していかない、減少傾向になっていかないというようなことがあれば、このレベルも維持しますし、その際には時短要請についてもさらに延長するということも改めて検討したいと考えています。
日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
対象の店舗数を教えていただいてもよろしいでしょうか。
新型コロナウイルス感染症対策室長 湯沢秀保
対象店舗数ですが、2圏域、佐久圏域は5市町村ですけれども、見積りとしまして2520店舗、佐久圏域の5市町村で1415店舗、上田圏域が1105店舗を見込んでいます。
日本放送協会(NHK) 牧野慎太郎 氏
では、ここの対象に挙がっている9の市町村で2520店舗という理解でいいのですよね。
新型コロナウイルス感染症対策室長 湯沢秀保
おっしゃる通りで、9市町村で2520店舗です。
中日新聞 我那覇圭 氏
副知事の関係でお尋ねしたいのですが。太田副知事が退任されて、後任を置くのか置かないのかということと、知事はこれまで公約で女性(副知事に女性を登用)と掲げたこともあるかと思いますが、どのような人物像、能力像をお考えになっているのかということと、いつまでにお決めになられるのかお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
きょう、退職辞令を渡しました。太田副知事には県職員として大変長い間活躍してもらって、そして、私も副知事として本当にいろいろな場面で支えてもらい、助けてもらったということで、心から感謝をしています。これからさらにご活躍されることを期待しています。後任については、現時点では全く白紙です。
中日新聞 我那覇圭 氏
置くかどうかということについても白紙ということですか。
長野県知事 阿部守一
今、年度途中ということもありますし、新型コロナ対応等、通常と違う対策を全庁挙げて取り組んでいるという状況です。そういう意味で、私としては当然適任の方がいらっしゃれば選任するということは視野に入れて考えていきますけれども、関副知事がいますので、当面の仕事をしっかり回していくということに集中していきたいと考えています。
ありがとうございました。
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