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更新日:2022年3月22日
長野県知事 阿部守一
それでは、本日は大雨関係と新型コロナウイルス関係の大きく二つ、会見でお伝えしていきたいと思います。初めに大雨関係ですけれども、このたびの大雨災害で犠牲になられた方に心からお悔やみを申し上げます。また、多くの方が避難され、被災されている状況です。被災されたすべての皆さまに心からお見舞いを申し上げます。県としては、市町村と連携しながら、被災された方の支援、しっかり行っていきたいと思いますし、また道路等寸断されたり、河川も護岸が崩れたりといったような地域が多数ありますので、応急対策、本格復旧に全力を挙げていきたいと考えています。そうした中で、まだ今後とも大雨の恐れがあるということで、県民の皆さまには改めて警戒をいただくようメッセージを発出したいと思っています。お手元にメッセージ(会見資料2)をお配りしていると思いますけれども、読み上げたいと思います。
(メッセージ読み上げ)
引き続き、県としても警戒体制、災害対策本部設置中ですので、警戒体制を取りながら万全を期していきたいと考えています。少し雨が弱まり、天候が回復していますけれども、また今後、再び大雨の恐れもありますので、県民の皆さまにも十分な警戒を行っていただきますよう心からお願い申し上げます。
長野県知事 阿部守一
それから、新型コロナの関連で何点かお伝えしたいと思います。こちらの画面(モニター)をご覧いただきながらお話ししたいと思いますけれども。まず、「長野圏域の一部市町村に『特別警報2』を発出」ということです。棒グラフ(会見資料1/スライド4ページ)で示しているように、長野市を含む長野圏域、レベル5の基準の(人口)10万人当たり20人という水準を超えて、急速に陽性者数が増加してきているという状況になっています。圏域内の市町村ごとの状況ですが、全体の新規陽性者のかなりの割合を長野市の方が占めているという状況ですが、須坂市、千曲市、小布施町、高山村、坂城町においても、直近1週間における新規陽性者が発生しているということで、長野市を中心として広域的に新規陽性者の発生が見られる状況になっています。「考えられる感染経路」(会見資料1/スライド6ページ)ですけれども、まず一番多いのは「同居者間」ですが、同居者は感染される方がいらっしゃると、特に今、デルタ株で感染力が強いわけですので、どうしても陽性になられてしまうケースが多いわけですが、その次に「不明」という方が多いです。そして、県外との往来がある方という状況になっています。帰省や仕事等で往来された方からご家族等に感染される事例もありますし、また感染経路不明の方から家族、職場の同僚に感染する事例というものもあります。感染経路がかなり多岐にわたっていますので、今後さらに陽性者が増える可能性があると考えています。そういう意味で、この圏域についてレベルの引き上げを行いたいと考えています。直近1週間の新規陽性者数がレベル5相当となった長野圏域のうち、感染の拡大が顕著な市町村、それから感染が広がる恐れがある市町村ということで、長野圏域のうち、長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、この3市2町1村についてレベル5に引き上げ、本日から8月29日まで、「新型コロナ特別警報2」を発出したいと思っています。
ここから(会見資料1/スライド8ページ)は他の圏域でお願いしてきていることと同様ですが、今、県内に感染が広がっているのは、従来株から置き換わったアルファ株でもなく、さらに置き換わったデルタ株ということで、感染力が従来株に比べるとおおむね2倍近く強いといわれています。多くの皆さまには、これまで以上に厳格な感染防止対策を取っていただくようお願いしたいと思います。マスクも何となく着けるということではなくて、しっかりと鼻まで覆っていただき、肌に合わない、使えないという方以外は、極力不織布マスクを着けていただきたいと思いますし、また距離も、マスクを着けているからといって近づくことなく、最低でも1メートルは確保していただきたいと思っています。また、換気はしっかり行っていただき、適切なタイミングでの手指消毒をお願いしたいと思いますし、何度も繰り返していますけれども、ワクチンを接種された方も感染リスクがゼロではありませんし、ご自分は症状がなかったり、軽くても他の方に感染させてしまう可能性がありますので、ワクチン接種済みの方もマスクの着用をはじめとする感染対策はしっかり行っていただきたいと思います。人と会う機会はできるだけ減らしていただき、今の時期の信州への帰省、県外への訪問は控えていただきたいと思います。また、体調が優れないときは速やかに医療機関に相談していただきたいと思っています。事業者の皆さまには感染対策をしっかり行っていただきたいと思います。お客さまがいらっしゃる施設を管理されている皆さまには、入場制限をはじめとする対策、しっかり講じていただきたいと思いますし、イベントの開催についても、感染リスクを低下させる対策、しっかり取っていただき、慎重な検討を行っていただきたいと思います。また、従業員の皆さまが、職場内感染という事例もありますので、職場内における対策もしっかり行っていただきたいと思います。
それから、酒類の提供を行う飲食店の皆さまには、営業時間の短縮等についての協力をお願いします。長野圏域においては、飲食店における感染と考えられる事例もあるわけですが、各店舗においては感染対策をしっかり講じていただきたいと思います。そういう中で、基本的には午後8時までの営業時間の短縮要請を、他の圏域と同様にお願いしたいと思っています。「信州の安心なお店」の認証店については、時短要請に応じていただくか、営業を継続するかの選択制を取らせていただきます。営業を継続される場合には、1グループは同居家族、または4人以内、利用時間は2時間以内というルールでお願いしたいと思いますし、ご利用される方も、そうした点を十分念頭に置いてご利用いたきたいと思っています。県としては時短要請に応じていただいた事業者の皆さまには協力金の支給をしますし、経済全体の活性化支援ということで、市町村に対しての交付金の支出を行います。長野圏域の場合は、約4億4000万円という形になります。また、県の公共施設における対策も他の圏域と同様に行っていきます。長野県における最大の都市を含む長野圏域のレベル5上げということですので、県としても十分警戒、対策を行っていかなければいけない局面になってきていると考えています。レベル5の圏域がかなり今、県全体に広がっている状況になっています。レベル5圏域の皆さまには特に警戒をいただくと同時に、県内全体でもデルタ株の陽性者が広まっています。全県レベル3以上という対応、対策にしていますので、これまで以上の厳格な感染防止対策、警戒を行っていただくよう、県民の皆さまにはお願いしたいと思っています。
次ですけれども、佐久、上田圏域の状況(会見資料1/スライド15ページ)についてです。佐久と上田圏域については、ご覧いただいていますように、レベル上げをしたときの状況と、本日時点の状況について記載しています。佐久圏域、上田圏域ともレベル5に引き上げた際においては、非常に急速に新規陽性者数が増加しているという状況でした。佐久については前の週に比べて43人増加、上田圏域については35名増加ということで、いずれも県の指標としている感染速度、「激増」ということで、非常に急速に増加していました。本日時点の直近1週間の前週比では、佐久圏域がプラス12(人)、上田圏域がプラス9(人)ということで、依然、増加基調ですが、感染の拡大の速度はやや抑えられているという状況です。これは地域の皆さま、事業者の皆さまにご協力いただいたおかげだと考えています。大変ありがたく思っています。とはいえ、増加している基調であるということには変化がありませんので、そういう意味では、今後この2圏域については引き続いて感染警戒レベルを5に維持する方向で検討を行っているところです。時短要請の期限、レベル5の期限があさってまでという形になっていますけれども、今の状況ではレベル5、それから大変恐縮ですけれども、営業時間の短縮要請も延長せざるを得ない状況だと考えています。今後、専門家懇談会等のご意見を聴取した上で、正式に決定して、また改めて発表していきたいと思いますけれども、現在の検討の方向性についてお伝えしました。
次ですけれども、全県の状況(会見資料1/スライド17ページ)です。まず、1週間当たりの新規陽性者数については、3日連続で過去最多を更新という状況です。ご覧いただいていますように、直近1週間の新規陽性者数が565人ということで、いわゆる第3波、第4波、第3波の方が1週間当たりの新規陽性者数が多かったわけですけれども、第3波の429人を大幅に超えて過去最多という状況になっています。療養者数ですけれども、これも第3波、第4波のピーク、それぞれ495人、425人という状況でしたけれども、直近で655人ということで、これもこれまでのピークの数字をかなり大幅に超えてきていると、大変危機的な状況だと考えています。医療関係者の皆さまのご協力の中で、第3波、第4波に比較して確保病床数を増やしてきていますので、確保病床使用率、まだ50パーセント未満にとどまっているという状況ですけれども、このままのペースでいきますと50パーセントを超えてしまう恐れがあると。医療非常事態宣言の発出も視野に入ってくる状況だと考えています。これ(会見資料1/スライド19ページ)が国の定めたモニタリング指標と現在の長野県の状況の比較ですけれども、黄色のところがステージ3相当、赤字のところがステージ4相当ということです。まず、確保病床使用率については46.9パーセントということで、これはステージ3。そして入院率、入院率の考え方についてはデルタ株、従前と比べてご高齢の方等が減っているので、少し見方を変えていく必要があるような気もしますけれども、少なくとも数値上はステージ3に該当しているという状況です。また、(人口)10万人当たりの療養者数が31.96(人)、そして直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者数が27.56(人)ということで、いずれも国の指標のステージ4に該当してきているという状況です。そういう意味で、先ほど申し上げたように、長野市を含む長野圏域、レベル5に上げていますが、松本圏域をはじめ、レベル5という圏域が県内で非常に多くなっている状況です。全県で、今の時点ではまだ増加基調が続いているということで、私としても大変危機感を持っています。先ほど申し上げたように、医療非常事態宣言の発出を視野に入れて、具体的な対策、対応を考えていきたいと思っています。療養体制の強化であったり、事業者、生活者支援、こうしたことも含めて対応を考えたいと思っています。加えて、まん延防止等重点措置の適用の要請についても、具体的な検討を行っていきたいと考えています。ただ、この点については、新型コロナ条例(長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例)で専門家の意見を聴取していくという手続きも定められていますし、県として、今レベル5対応をして、時短要請をはじめとするさまざまな対策を講じている状況ですので、そうした状況も見極めながら、先ほど申し上げたような医療非常事態宣言の発出も含めて、さまざまな方策を検討し、最善な対応を行っていきたいと考えています。県民の皆さまには長野県の療養者数、あるいは新規陽性者数、これまでにないほど増加をしているという状況をご理解いただき、感染対策にこれまで以上に徹底した取り組みを行っていただくよう、心からお願い申し上げたいと思いますし、また、県からさまざまな呼び掛け等をしています。ご自分、そして大切な方の命と健康を守るために、こうした呼び掛けに対しても十分耳を傾けていただいて、ご協力いただきますよう心からお願いを申し上げます。
最後ですけれども、「信州の安心なお店」、先ほども時短要請等の関係では、感染対策、講じていただいているということで、時短要請のある意味例外的な対応を取っているわけですけれども、一生懸命感染対策を取っていただいている皆さまに対して、ワクチン接種を進めていくという形にしています。「信州の安心なお店」認証店の従業員の皆さまを対象としたワクチン接種、8月21日からスタートします。そして、本日16日から、まずは「信州の安心なお店」の飲食業の皆さまから、ワクチン接種の予約受け付けを始めています。ぜひ、多くの皆さまにワクチン接種、ご検討いただき、この機会をご利用いただいて、ワクチン接種を進めていただくようお願いしたいと思います。具体的な申し込み方法等については、「(信州の)安心なお店」の認証店には直接ご連絡しているところですけれども、多くの皆さま、アルバイトで働いているような皆さまも含めて、広く対象としていきたいと考えていますので、この機会をご活用いただき、ワクチン接種について前向きにご検討いただければありがたいと思っています。私からは以上です。
長野日報 前田智威 氏
大雨のことについて伺います。岡谷市川岸の現場に専門家を派遣するということですけれども、具体的にどのようなことを調査して、それを受けて今後どのような対応を取っていくのか、お考えがあればお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
専門家の皆さまにご覧いただいて、土石流の状況、発生の要因等、そうしたものを詳細に確認をしていただきたいと思っています。具体的には砂防課長から説明したいと思います。
参事兼砂防課長 林孝標
あすですけれども、土砂災害の専門家の方に来ていただきますけれども、今、知事から発言のあった通り、今回の現地をつぶさに見ていただきまして、今後の復旧に関する助言、あと警戒避難に関する助言についてご指導等をいただくということを予定しています。
長野日報 前田智威 氏
その調査の結果の報告を受けた後の対応はどのようになるでしょうか。
参事兼砂防課長 林孝標
今後の復旧工事についてはまだ詳細は未定です。
中日新聞 我那覇圭 氏
新型コロナの関係で伺いたいと思います。知事が先ほどおっしゃっていたまん延防止等重点措置の適用要請についての関連なのですけれども、一部かなりよろしくない状況になっているかと思うのですけれども、具体的な検討というのは、どのような検討を進めていかれるのかということと、今後、感染状況を読むのは難しいと思うのですが、今後どのようになってきた場合に、具体的にこの要請という行動に移るのか教えていただけますか。
長野県知事 阿部守一
この場でも申し上げているように、まずは県としてできる措置を最大限しっかり行っていきたいと思っています。先ほど申し上げたように、医療非常事態宣言の発出も視野に入ってきている状況ですので、行政としては、医療体制、検査体制のさらなる強化であったり、大変陽性者数が増えてきますと、どうしても社会経済活動にブレーキをかけている状況ですし、行政のブレーキだけではなくて、どうしても社会経済活動に大きな影響が出てきていますので、そういう意味での事業者支援ということもしっかり行っていきたいと思っています。まん延防止等重点措置については、そういう中で、さらにまん延防止等重点措置として取り組まなければいけない措置があるのかどうかということも含めて考えた上で、どう対応するかということを決めていきたいと思っています。きょう、長野圏域、レベル5に引き上げるということを発表している状況ですので、これは医療関係の専門家の皆さまと、産業、経済関係の有識者の皆さまと、いろいろな角度から意見交換をしながら、今後の県としての対策、対応を考えていきたいと思っています。まん延防止等重点措置を直ちに要請するということよりは、そうしたことも視野に入れながら、県としてどういう対策を取っていく、どういう取り組みをしていくのが今の状況で最善かということを関係の皆さまと広く状況認識を共有しながら検討していきたいと思っています。
中日新聞 我那覇圭 氏
大雨の関係でもう1点お尋ねしたいのですけれども。今まだ状況がオンゴーイング(現在進行形)なところがあって、なかなかもしかしたら言及しづらい部分があるかもしれませんが、岡谷市で親子3人が亡くなった土石流の関係で、避難指示が遅かったのではないかという指摘が現地ではされていますが、この点について、知事はどうご覧になっているのか、お考えがあればお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
まずは、お亡くなりになられた方に心から哀悼の意を表したいと思います。その上で、今まだ災害対策、応急対応が継続中ですので、まず岡谷市として、市長の会見、報道で見ると、検証したいというお話もあるようですし、また先ほど申し上げたように、専門家を派遣して、どういう状況だったのかということを確認をしていきたいと思います。そうした中から、今後の対応が必要なことというものを見いだして、改善すべき点があれば、県としても市町村と一緒になって改善に取り組んでいきたいと思っています。
信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
まん延防止(等重点措置)の適用の要請についてなのですけれども、先ほどのお話を整理させていただくと、感染がこのまま広がった場合、医療非常事態宣言を出すことになり、その具体策でも抑えられない場合、まん延防止の適用を要請するという流れになるという認識でよろしいでしょうか。
長野県知事 阿部守一
必ずしも順序がこうだと決めているわけではありません。そういう意味では、いろいろな選択肢をどう組み合わせて、県民の皆さまの命を守ることと暮らしを守ることを両立させていくかということで、最善の対応を考えたいと思っています。もちろんまん延防止等重点措置地域でないとなかなか講じられない措置もありますけれども、まずは、長野県の実情を踏まえたときに、どういう措置が必要で、それがまん延防止等重点措置の中の取り得る措置と合っているのかどうかというようなことも含めて、しっかり検討していきたいと思っています。
信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
それと、上田、佐久圏域のレベル5の維持、延長ということなのですけれども、現時点でどの程度延長するですとか、その場合の時短の協力金をどうするか、現時点での見通しというのを教えてください。
長野県知事 阿部守一
先ほど申し上げたように、延長の方向性というものについては、できるだけ早くアナウンスすることが重要だということで、きょうお話ししました。ただ、正式には専門家懇談会等の意見を聞いて、今お話があったような期間とか、措置の内容とかを考えていきたいと思いますので、基本的に措置の内容を大きく変えるというようなことは現時点で想定はしていませんけれども、時短要請については延長する方向で検討しています。ただ、期間については正式に決まった段階でお伝えしたいと思っています。
信濃毎日新聞 木田祐輔 氏
大雨に関するメッセージなのですけれども、岡谷市の犠牲者が出た土砂災害でも、避難指示を出す前に土砂災害が起きたということで、自治体としても避難指示を出すタイミングというのが、熱海の例もありますし、難しいのかなと思います。自治体も難しいので、一般の人も結構分かりづらい、どう発生するのか分かりづらいと思うのですけれども、この知事のメッセージとして、もっと具体的に、どういった人がどのような警戒をすべきかという、もっと具体的なメッセージがありましたらお願いします。
長野県知事 阿部守一
まず、最初のメッセージでもお伝えしたように、ご自分のお住まいになられているところ、あるいは滞在されているところがどういう地域かということをハザードマップ等でしっかり確認していただきたいと思っています。例えば、土砂災害警戒区域になっているのかどうかということで、災害のリスク、だいぶ変わってきますので、まずご自分がいらっしゃるところがどういう場所かということをしっかり把握してもらいたいと思います。その上で、気象庁であったり、行政からさまざまな情報提供とか、あるいは今の避難指示等出されるわけですので、そうした情報や指示を踏まえた迅速な対応を行っていただきたいと思います。加えて、やはりご自分の命は最終的にはご自分で守っていただくということに、いろいろな状況がありますので、ならざるを得ない部分がありますので、先ほど申し上げたように、危険な場所に近づいたりすることなく、それぞれの皆さまには命を守る最善の対応を、危機が迫っている段階においては取っていただきたいと思っています。そういう意味では、事前の備え、情報収集、市町村からの指示をしっかりと踏まえて、ご自分の命を守るための最善の行動を取るようにお願いしたいと思っています。
中日新聞 我那覇圭 氏
知事、これまでも幾つかのところで言及されていたのですが、改めてお尋ねしたいのですが。大雨の関係で、今回、他県も含めてですけれども、かなりすごい大雨が続くような状況ですけれども、今回の大雨も含めて、知事の大雨に関する認識というか、最近の被害が甚大になっている状況について、漠然とした質問で申し訳ないのですが、どうお感じになっているかお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
長野県知事 阿部守一
まず、災害が多発化、激甚化していると受け止めています。これは東日本台風災害以降、県としても「防災・減災、県土強靱化」、これまで以上に相当多くの予算を計上して取り組んでいるわけですけれども、引き続き、災害に強い県づくりにしっかり取り組む必要があると思っています。それと同時に、土砂災害、危険性がある地域をすべてハード面の対策で対応していくというのは限界があります。そういう意味で、先ほども避難のご質問をいただきましたけれども、やはりご自分がお住まいになっている地域の状況というのは常日頃から確認いただき、いざというときは速やかに避難行動を取れるようにしておいていただきたい。この点についても市町村と連携して、しっかり対応していきたいと考えています。もう少し広い、大きな長いスパンで考えれば、まさに気候変動の影響がさまざまな災害にも出ているのではないかと思いますので、そういう意味で、長野県としては、自然と共生して発展してきた県として、脱炭素社会の実現に先頭を切って取り組んでいきたいと思っています。多くの県民の皆さまにはご協力、ご理解をいただきたいと思っています。
中日新聞 我那覇圭 氏
1点だけなのですけれど、今回の大雨に関しても、今のおっしゃっていることに含まれているという理解でよろしいでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今回の大雨も含めて、災害が本当に大規模化、激甚化しているという状況を直視して、ハード面、ソフト面の対策、それから中長期的な対策、しっかり講じていかなければいけないと改めて痛感しています。
ありがとうございました。
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