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更新日:2023年6月12日

知事会見(令和4年(2022年)11月22日(火曜日)15時00分~15時25分 会場:県庁)

項目

阿部知事、長野県市長会 牛越会長、長野県町村会 平林副会長、長野県商工会議所連合会 北村会長、長野県労働組合総連合会 根橋会長、長野県議会 丸山議長からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事、長野県市長会 牛越会長、長野県町村会 平林副会長、長野県商工会議所連合会 北村会長、長野県労働組合総連合会 根橋会長、長野県議会 丸山議長からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは、私の方から今回の趣旨についてお話をしたいと思います。お手元に資料(会見資料1)をお配りしているかと思いますが、まず今回、市長会、町村会、医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、経営者協会、中小企業団体中央会、商工会議所連合会、商工会連合会、農業協同組合中央会、日本労働組合総連合会長野県連合会、PTA連合会、高等学校PTA連合会、私立高等学校PTA連合会、養護学校PTA連合会そして教育委員会、県議会、長野県という形で県内の多くの団体の皆さまとともに共同宣言を行い、そして宣言の趣旨への賛同を広げていこうというものです。現在、医療非常事態宣言を発出している状況の中で、確保病床使用率も非常に高い水準になってきています。また、外来(診療)についてもひっ迫度が上がってきているということで、皆さまには資料(会見資料2)をお配りしているかと思いますが、陽性者の発生状況は確保病床に入られている方と入られていない方と合わせて561名の方が昨晩時点で入院をされている状況です。ご覧いただいているように8月のピーク時とほぼ近い状況になってきています。また、入院されている方の年代は70代、80代、多くの方が高齢の方です。高齢の方が入院されるとやはり医療的ケアだけではなくて介護面でのサポートも必要になるので、かなり医療機関の負荷が重くなってきています。それから裏面ですけれども、陽性者に占める高齢者の割合を折れ線グラフで示していますけれども、15パーセントを超えてきているということで、全体の陽性者数が多いだけではなくて高齢の方の割合が少しずつ上がってしまっている状況です。外来(診療)ひっ迫の状況ですけれども、電話対応であったり外来患者への診療・検査の状況であったり、こうしたものが円滑に回りにくくなっているという状況です。そういう中で、県民の皆さまとの認識の共有と同じ方向を向いての行動が必要だと考えています。こうしたことから先ほどご説明した関係団体にご協力をお願いし、そしてきょうはその代表者の皆さまにもご同席をしていただく中で、「新型コロナ第8波克服」県民共同宣言を行って、一致協力して厳しい局面を乗り越えていきたいと考えています。内容的には「重症化リスクが高い方を守ります」、「新型コロナワクチンの接種に協力します」、「社会経済活動をできるだけ維持します」、「基本的な対策を怠りません」、そして「誹謗中傷や差別的言動は、絶対に許しません」ということと併せて、ご賛同いただく皆さまそれぞれの取り組みを宣言していただく形になっています。今、ご説明したように医療ひっ迫の多くの要因は重症化リスクの高い方が陽性になる割合が増えてしまっているという状況ですので、どうか皆さま、高齢の方、あるいは基礎疾患のある方を守っていただきたいと思います。その一方で、基本的な感染対策、少し寒くなってきたので、どうしても窓を閉め切りがちになったりします。また、オミクロン株はこれまでのデルタ株と比べると重症化しにくいと言われる中で、かつてに比べると行動、基本的な感染防止対策も緩みがちな部分もあるのではないかと思います。今一度、基本的な対策については徹底をしていただきたいと思います。医療現場は今、ひっ迫しつつあるということをぜひ多くの県民の皆さまにはご理解を頂き、ともに行動をしていただければと思っています。発出者の皆さまと一緒に関係団体を通じて広く、こうした内容を県民の皆さまに周知をしていきたいと考えています。多くの企業、団体の皆さま、そしてお一人お一人の県民の皆さまに宣言の趣旨をご理解いただき、ご協力を頂きますようにお願いを申し上げて私からの趣旨の説明としたいと思います。よろしくお願いします。

長野県市長会 会長 牛越徹 氏
 現在、長野県内には医療非常事態宣言が発出されています。これまでの県民の皆さまの感染防止のお取り組み、県下19市長の立場からも心から感謝申し上げます。今回の第8波でも感染拡大に歯止めがかかりそうにありません。できるだけ医療への負荷を下げるため、ぜひ一人一人の基本的な感染防止対策の徹底を心よりお願い申し上げます。いよいよこれから年末に向け季節性インフルエンザとの同時流行が心配されます。高齢者をはじめ重症化リスクのある方をしっかり守るという行動を取っていただくようお願いします。またワクチンの追加接種には市や県の接種会場をできるだけ利用して、速やかな接種をご検討いただきたいと思います。さらに、この3年余り県下各地の飲食店、あるいはサービス業、観光業や公共交通などは本当に冷え切っています。コロナウイルスを必要以上に恐れずに基本的な感染防止対策を徹底した上で、ぜひ信州の安心なお店など安心できる地元の事業者をご利用いただくようお願いします。以上です。

長野県町村会 副会長 平林明人 氏
 会長が他の用務で欠席をしていますので、副会長の平林が代わって共同宣言についてお願いをしていきたいと思います。長野県の新規感染者数が過去最多を更新するなど、第8波の感染が拡大しています。BA.5以外の変異株の感染も報告をされており、人の交流が活発化する年末年始に向けてさらなる感染拡大が懸念をされています。特に医療、介護、教育などの現場において、治療や感染防止対策のために大きな負担が生じており、新規感染者の増加をできる限り抑えるようにしなければならないと思っています。手洗い、手指消毒の徹底、換気の徹底、三密の回避など日々の基本的な感染拡大防止対策を徹底し、家庭内に感染を持ち込まないために行動をとっていただくよう町村からも引き続きしっかりと呼び掛けていきたいと思います。1日も早く日常生活を回復させるため県民が一丸となって感染拡大の防止に取り組んでいくよう努力をしましょう。よろしくお願いします。

一般社団法人長野県商工会議所連合会 会長 北村正博 氏
 長引くコロナ禍により県民や事業者の皆さまは本当に深刻な影響を受けています。嫌なことに私どもはこのコロナウイルスについては目には見えません。そういった中で、どこに漂っているか分かりませんので、まず、行動についてはいろいろと考えていかなければいけないであろうと、ただ良いのか悪いのか分かりませんが、過去第7波まで皆さまいろいろ経験をされてまいりました。その経験から感染防止策をまずは自分からということで、そしてまた自分や周りを守り、そして社会経済活動を止めることなく維持しながら行動をできればと皆さまにもいろいろとご協力を頂きながら、また無理なことはせずにしっかりと守りながら社会経済活動を維持していきたいと、どうぞ県民の皆さまも心してお願いをしたいと思います。以上です。

日本労働組合総連合会長野県連合会 会長 根橋美津人 氏
 新型コロナウイルスとの闘いは、依然として感染拡大に予断を許さぬ状況が続き、雇用や暮らし、経済へのダメージも深刻さを増しています。このような中で、今この瞬間も私たちの命と暮らしは、すべての働く皆さまによって支えられています。連日のご努力とご奮闘を積み重ねているすべての皆さまに心より敬意と感謝を申し上げます。不確実で不連続な環境の変化に適用しつつ、これからも働くことが中心の社会であり続けるために、社会全体で感染症対策と経済の再生そして安心して働き続けられる環境は、決して二律背反ではないという姿を体現していかなければなりません。一方で、これだけの厳しい状況を経験しながら、この間のさまざまな気付きを生かせないようでは、いよいよ後戻りの効かない深刻な危機を迎えてしまいます。長期戦への覚悟が必要と聞けば、いつまで自粛が続くのかと消沈をし、ワクチンが広く行きわたり重症化リスクが低いと耳にすれば換気や手洗いの回数を減らす行動も見え隠れしているのかもしれません。仕事仲間と接する場で、家族、友人との語らいの場で、遭遇する場面場面にふさわしい行動を一連のものとして、しぶとく社会に定着させていく、こうしたしぶとい第8波克服の道は雇用、暮らし、経済への安定と続いています。私たちは支えられてともにあります。連合長野は安心して暮らし、働き続けられる環境を作り出すために、すべての働く仲間とともに社会的役割を強く意識しながら責任を果たしてまいりたい。その決意を申し上げ私からのメッセージとします。確かな行動で未来の安心を作り出していきましょう。以上です。

長野県議会 議長 丸山 栄一 氏
 それでは県議会からもお願いをしたいと思います。県議会では令和2年3月から長野県議会新型コロナウイルス感染症対策連絡本部を設置しまして、地域の方々や事業者の皆さまからご意見そしてご要望をお聞きしながら、あらゆる機会を捉えて県側に伝えるとともに、取り組みが適時適切となるよう検討、緊密に連携を図りながら対応をしてきたところです。他方、心筋梗塞また脳卒中の患者の増加が予想される冬を目前にしまして、季節性インフルエンザとの同時流行や第8波への突入の影響が懸念をされるところです。医療体制のひっ迫を回避し、社会経済活動を維持するため各界、団体が協力、連携をして県民が一丸となって感染防止対策に取り組んでいくことが大変重要だと認識をしているところです。県議会としましても本日の共同宣言に賛同しまして、引き続き県民の皆さまが安心して暮らすことができるように、全力で取り組んでまいる所存ですのでよろしくお願いを申し上げます。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
北村会長と連合の根橋会長のお二方に伺いたいのですけれども、これだけ県内で過去最多の新規感染者数が出ている中で、社会機能への影響というのは、どんなふうに出ているか。例えば企業の中で、ご自身が感染したり家族が感染したり、そういった方でお休みになる方が結構増えていると思うのですけれど、そういったことが活動に影響している、あるいは働く現場の非常なひっ迫につながっているとか、そういった現状はあるのでしょうか。教えてください。

 一般社団法人長野県商工会議所連合会 会長 北村正博 氏
 私から先に説明します。今のところそれほど事業が止まってしまうような大事には至っていません。ただ、それぞれ家庭内そしてまた、いろいろな地域で感染をしてきて休まざるを得ない、休んでもらわなければいけない、そういったことから人手不足も感じています。なお、これから年末に向けてやはりどんな事業を営んでおられる方も結構忙しくなっていくわけです。そんなことでぜひ早期に感染を小康化させていければと、皆さま社員なり家庭なりで注意はしているようです。以上です。
 
日本労働組合総連合会長野県連合会 会長 根橋美津人 氏
 北村会長からもお話しがありましたように、それぞれの構成組織に今、確認をしていますが、大きな混乱はないまでも、やはり製造業については、そのラインを止めざるを得ない状況、また、サービス業についてはそれぞれ感染していない方で回さざるを得ないという状況が続いているという報告も来ています。いわゆる長時間労働で対応せざるを得ないというようなことも見え隠れしてきていますので、そうした各企業、各職場の取り組みをどう支えていくかということ。先ほども申し上げましたが、やはり支えられてともにあるという意識でしっかりと感染防止対策を取りながら、製造また経済を回していくということを働く者としても経済界の皆さまと一緒に連携をしながら取り組んでいきたいと思っています。以上です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 あと知事に伺いたいのですけれども、こういった形で共同宣言を出すというのは2度目か3度目くらいだったかと、定かではなくて申し訳ないのですけれども、改めまして、こうした形で宣言する狙い、そして今このタイミングである理由というのを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 これまでも令和3年8月にデルタ株の対応での共同宣言、それから今年の1月にはオミクロン株と闘う共同宣言ということで関係団体の皆さまと宣言を行わせていただいています。先ほど各代表者の皆さまのお話しにもありましたように、まずは県民が一致団結して、協力してこの危機を乗り越えていこうという思いを共有するという意味合いと、それから通常は私が県としての呼び掛けをしているわけですけれども、こうした賛同を頂く皆さまから各団体の構成員の皆さま、あるいは関係の皆さまに呼び掛け、働き掛けていただけるということで、考え方や今の状況認識を広めていく意味でも大変意義があるという意味で一致団結して取り組んでいく。そして多くの皆さまに同じ方向を向いて取り組んでいただけるという意味で大きな効果を期待しているところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今回も高齢者の方とか重症化リスクが高い方を守りますということがある半面、社会経済活動をできるだけ維持しますと、これもずっとこういった趣旨でメッセージを発出していて、けれども感染の波というのはまだ繰り返している。一方で、社会経済活動もなかなか回復しきらないという、どちらも思うように当たらずという状況が続いている中で、こういったメッセージを出す難しさというのはあると思うのですが、今回の第8波、医療非常事態宣言を出したのに加えてこういった形で宣言を出すのですけれども、これまでと比べて、例えば、今までよりこれはこういうふうに強化してくださいとか、でもこれは変えなくていいですよとか、そういったポイントみたいなものはありますか。

長野県知事 阿部守一
 まず、例えばデルタ株のときと比べて、入院される方とか重症化される方はもうほとんどの方が高齢の方、基礎疾患がおありになる方ですので、まずはそうした状況認識を共有して重症化リスクが高い方を協力してしっかり守っていくということが今回一番、他のこれまでの宣言と違う点です。それから基本的な対策の点については、これまでも繰り返しお願いをしてきましたけれども、長い間対応をしてきているので、やや緩みがちで、特に寒くなってきたので換気のところも怠りがちですので、やはり基本的な対策については改めてしっかり取り組み、怠らないということを皆さまと共有をしたいと思っています。社会経済活動については、重篤化のリスクと社会経済活動をどう考えるかという非常に正直悩ましい状況ですけれども、これまでいろいろな対応、経験を蓄積してきましたし、県民の皆さまもそれぞれ感染リスクを下げるための行動をこれまでも取ってきていただいていますので、そういう意味では基本的な対策、リスクの低い行動、こうしたことを心掛けていただく中で、社会経済活動についてはできるだけ維持をしながら乗り越えていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今の知事のお話の中でポイントというところになると、高齢の方とかリスクの高い方と接するときの対策、感染しないようにということは、とりわけ注意を強めてほしいということですね。

長野県知事 阿部守一
 健康体で軽症の方は軽症者登録センターを使っていただいて、医療機関にはなるべく負担がかからないようにご協力を頂きたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 一方で、季節ということを考えると換気というのを今一度特に注意してほしいというのも強調したいところでありますか。

長野県知事 阿部守一
 どうしても換気を怠りがちになる季節ですので、そこは強調したいと思います。
 ありがとうございました。

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