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更新日:2015年4月24日

知事会見(平成27年(2015年)4月24日(金曜日)11時03分~11時41分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 浅川ダム公金支出差し止め訴訟について
  2. 改選後の県議会の会派について
  3. 主要国首脳会議(サミット)の誘致活動について
  4. 働き方の見直しについて
  5. 主要国首脳会議(サミット)の警備体制について
  6. ふるさと納税のあり方について
  7. 銀座NAGANOについて
  8. 教職員の不祥事について

本文

知事からの説明

 部局長会議を開催(ふるさと信州寄付金、しごと改革、職員研修、「冬の信州省エネ大作戦・2014」取組結果、全国植樹祭1年前イベント開催について)、ゴールデンウィーク中の山岳遭難防止、国道152号(飯田市南信濃和田)の通行止に伴う迂回路の確保、信州の伝統工芸品(松本家具)の紹介について

長野県知事 阿部守一
 それでは4月24日の会見を始めさせていただきたいと思います。
 本日、部局長会議を開催致しました。何点か報告事項があったのでご報告したいと思います。
 まず、ふるさと信州寄付金についてであります。26年度実績がまとまったということで報告がありました。件数は前年に比べて1.8倍の6,205件、金額は1.3倍の8,759万円余ということで、大勢の皆さま方からご寄付をいただきましたこと、この場をお借り致しまして改めて厚く御礼申し上げたいと思います。ご指定の内容、ご趣旨を踏まえて有効に活用していきたいと思っております。このことについては以前もお話をさせていただいたわけでありますけれども、いろいろな工夫をする中でさらに多くの皆さま方からご寄付をいただけるように、長野県としても努力をしていきたいと思っております。都道府県別では、件数では鳥取県に次いで2番目ということのようでありますので、鳥取県を抜かせるように頑張っていきたいと思っています。
 それから、しごと改革について行政改革課の方から報告がありました。一人1改善・提案事業やってきましたけれども、今後恒常的な提案の受け付けを行ってまいりますし、また会議資料の改善でありますとか、また会議の質の見直し、改善、こうしたことにもしっかり取り組んでいきたいと思っています。それから超過勤務の縮減についてでありますけれども、26年度は、25年度に比べて超過勤務の時間が増えているという状況も共有をさせていただく中で、仕事のやり方の工夫をする中で時間外勤務については縮減する取り組みを進めていきたいと思っております。なかなか個々の職員にお願いするだけではいけませんので、県庁全体を挙げて時間外勤務の縮減を強く意識すると同時に、いろいろ縮減を目指す中で見えてくる課題についてはしっかりと対応していきたいと思っています。
 それから27年度から職員研修を大きく見直す中で、職員キャリア開発センターも設置して、さらに共感力、政策力、発信力を強化すべく取り組んでいきたいと思っております。本日から政策研究も新年度スタートしてまいりますので、市町村あるいはNPOの皆さま方にも加わってもらう中で一体となって政策研究を行う体制作り、そしてそうした中から出てくる政策をできるだけ具体的な県の政策へとつなげていきたいと思っています。
 冬の信州省エネ大作戦については取り組み結果の報告ということがありましたが、県機関については、8%のピークカットの目標に対して12.3%とこちらは目標を達成致しましたが、広く県民の皆さま方にご協力いただく全県については目標5%、対平成22年度比でありますけれども、これに対して1.2%減ということで、残念ながら目標を達成することはかないませんでした。ただ、販売電力量については着実に節電の取り組みを進め始めてから減ってきているという状況でありますので、引き続き省エネルギー・省電力については県としても力を入れて取り組んでいきたいと思っております。ピークカットをどうするかということについては、特に工夫をして考えていきたいと思っています。
 それから、全国植樹祭、いよいよ来年に迫ってきているわけでありますけれども、その一年前イベントということも込めて、5月30日に「ふるさとの森づくり県民の集い」を大町市の鹿島槍スポーツヴィレッジ「HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場」で開催致します。全国植樹祭の一年前イベントという位置付けにしておりますので、木製地球儀、今度、私が石川県にお伺いして第66回全国植樹祭に参加をする中で、石川県の谷本知事から引き継いできたいと思いますけれども、その木製地球儀のお披露目、そして苗木のホームステイを行っていただく企業あるいは家庭の皆さま方に私から苗木をお渡しさせていただきます。さらに2015年度初代ミス日本緑の女神の佐野加奈さんによる全国植樹祭のPR、こうしたことを予定しております。今回は約2,800本のブナ、ミズナラなどの広葉樹を植樹することによって、災害に強い森林の造成を図っていきたいと思っています。来年全国植樹祭を迎えるわけでありますので、ぜひ機運を盛り上げるという観点からも大勢の県民の皆さま方にご参加をいただけければと思っております。
 以上が部局長会議の関連テーマでありますが、その他3点私からお話をしていきたいと思います。
 まず1点目は、お願いというか呼びかけであります。いよいよゴールデンウィークも近づいているわけでありますけれども、ゴールデンウィーク中の山岳遭難の防止についてでございます。例年ゴールデンウィーク中には多くの登山客が長野県の山にお越しをいただいているわけであります。しかしながら残念なことに多くの山岳遭難も発生しています。昨年は15件発生して、死者・行方不明者が4名という状況になってしまいました。都市部、長野県内でも平野部におきましてはすっかり春の気候でありますが、しかしながら標高の高い信州の山岳におきましては天候の急変等でゴールデンウィークといえども冬山同然の状況になることもあります。高い山にはまだ積雪もあるわけでありまして冬山の装備が必要な場合もございます。そういう観点でぜひ無理のない登山、安全登山を呼びかけたいと思います。ぜひメディアの皆さま方にもご協力をいただきたいと思います。具体的には、登山計画についてはご自分の経験、技術に合わせたコースをぜひ選んでいただきたいと思います。そして併せて無理のない日程を組んでいただきたいと思います。さらに登山届につきましては、日本山岳ガイド協会のウェブ届出システムであります「コンパス」、あるいは県警のホームページの電子申請、こうしたものをご活用いただいてぜひ届け出ていただきたいと思っています。また遭難防止対策につきましては県警とも連携を致しましてゴールデンウィーク中、山岳救助隊員が涸沢に常駐して指導を行うほか、県内約30カ所の登山口に登山相談所を設けて、警察、そして地区遭対協の皆さま方に指導を行っていただくことにしております。また今年からの新しい取り組みと致しまして、県警ヘリからの動画をYou Tube(ユーチューブ)で提供しております。現在、4月12日の撮影で山岳の残雪状況をご覧いただけるようになっておりますけれども、白馬大雪渓等6ルートご提供しております。大変多くのアクセスをいただいているところでございますので、こうしたものを参考に状況をご確認いただければと思います。またタクシーあるいはバスの運転手の皆さま方にご協力いただいて、安全登山を呼びかけるチラシの配布を行っていきたいと考えております。どうかメディアの皆さまにおかれましても、このゴールデンウィークに向けた登山者の皆さま方への安全登山への呼びかけ、ぜひご協力をいただければと思っております。
 それから2点目でございますが、道路の関係でございます。国道152号についてであります。4月19日の日曜日に飯田市の南信濃和田地籍で発生した土砂崩落事故によりまして、現在国道152号については1.8km区間全面通行止めと致しております。この路線については遠山谷を縦貫する幹線道路でありますし、また愛知県や静岡県からお客様がいらっしゃる観光ルートとしても重要な路線であります。そうした点で早期の復旧を支持しているところでございます。ただ今回崩落の規模が大きく道路自体が損壊しているということで、復旧までには今しばらく時間がかかる見通しでございます。こうしたことから今回、現在整備中の小道木(こどうぎ)バイパスを4月中を目途に暫定的に迂回(うかい)路として使用できるようにしていきたいと考えております。今の想定では朝7時から夜8時まで片側交互通行で通行できるようにしていきたいと思っております。この小道木バイパスにつきましては現在供用開始前の状況ではありますが、工事の状況が車両の通行に支障がない程度に進捗(しんちょく)してきているということから、安全施設について仮設で整備をさせていただいた上で、今回特例的に使用できるようにしようというものでございます。通常はこういう形はなかなか取らないわけでありますけども、冒頭申し上げたような重要な路線ということで、対応をしっかり行っていきたいと思っています。こうした対応を行うことによりまして、観光あるいは住民の皆さま方の暮らしへの影響を最小限にしていきたいと思っております。この迂回路に関する情報についてはホームページ等で情報提供していく予定にしておりますので、どうかこの点についてはぜひ広く私どもも広報していきたいと思いますし、皆さま方からもお伝えをいただければ大変ありがたいと思っています。観光面でのマイナスをできるだけ食い止めるべく対応をしていきたいと思っておりますので、どうかご協力をお願いしたいと思っております。併せて現在通行止めの区間につきましては早期に復旧できるように並行して取り組んでまいります。
 それから最後3点目でありますが、こちらに椅子を置かせていただいておりますけども、昨年度から信州の伝統的工芸品の新商品を四半期ごとに知事室に展示をさせていただいております。お越しいただく皆さま方にPRしているわけでありますけども、本日から約3カ月、今回は松本家具を展示させていただく予定にしております。松本家具はご承知のとおり経済産業大臣指定の伝統的工芸品でございます。今回展示致します「ウィンザーチェア」は、伝統的な和家具で培われた職人の技術を基にして、現代生活に即した洋家具のデザインを取り入れた手作りによる民芸家具でございます。松本家具工芸協同組合の専務理事で松本民芸家具常務取締役の池田素民(いけだもとたみ)さんにお越しいただいておりますので、まずは池田さんの方からこの作品についてお話をいただければと思っております。よろしくお願いします。

松本家具工芸協同組合 池田素民 氏
 皆さんこんにちは。今ご紹介にあずかりました松本家具工芸協同組合の池田でございます。今回3カ月間のスパンで長野県の伝統工芸品を知事室でご紹介いただけるという良い機会を頂きましたので、今回その順番で、松本家具でやってまいりました。それで、今回この椅子をお持ちしたわけなんですけど、新商品ではなくて60年来同じ形で作り続けている、実はロングセラーの品物を今回お持ちしました。松本家具はもともと安土桃山を起源と致しまして、実に400年の歴史のある産地でありますが、昔から椅子を作っていたわけでは当然なく、タンスやちゃぶ台など和家具の産地でした。戦後、その産地が衰退していく中で、私どもがその伝統的な技術をやっぱり次代につなげることが大切なことだろうと考えて、木工の仕事を継承しました。ただ、当時、日本はもうどんどん暮らしが西洋化していましたので、需要の変化に和家具ではやっぱり耐えられないということで、その伝統を残すために、次代のこれからの人たちに使ってもらえるようなものを作っていかなければいけないじゃないかということで、それから椅子やテーブルなどの洋家具の研究を始めた次第です。徐々にその技術を身に付けていくのですが、ものを作るにあたって非常に伝統的な400年の歴史ある和家具の職人さんたちの技術がそこに生きたわけです。この椅子についてちょっとご説明をすると、創業当時から作り続けてきた椅子の一つではありますが、実に60年間この形を作り続けてきました。今や、信州松本のスタンダードとして広く全国に認知され、本当に全国にたくさんのユーザーを持つ椅子になりました。新しいものというのはなかなか難しいものでして、取って付けた新しいものを作ろうと思っても、なかなか手工芸の世界では難しいものがあります。歴史を踏まえた上で、伝統の上にひとつの姿のものをやはり作り続けていくということも、また一つの方法論でありまして、その時代とともに、自然とその時代に合わせた変化は起きてゆきます。それが自然であればあるほど、それがスタンタードとして受け入れられ、取って付けたものでない、奇をてらったものでないものとして素直に人々の中に浸透していきます。それも一つ新しいものを作っていくということの方法論になるのではないかというものの一例として今回はこの椅子をお持ちしました。3カ月間の期間ではありますが、知事の部屋に置かせていただいて、ぜひ知事に使っていただければと思って今回お持ちした次第です。ありがとうございます。

長野県知事 阿部守一
 池田さん、どうもありがとうございました。松本家具工芸協同組合の皆さんには、これからも、松本家具の発展のためにご活躍いただければと思っておりますし、私は一緒になって情報発信していきたいと思っております。伝統的工芸品、長野県の様々な歴史や文化を形作ってきていただいているわけでありますので、こうしたものを大切にする風土というものをこれからもしっかり引き継いでいきたいと思っています。
 私の方からは以上でございますので、よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 浅川ダム公金支出差し止め訴訟について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 1点は、本日の午後に長野地裁の方で浅川ダムの公金支出差し止め訴訟の判決があります。基本高水の評価であるとか、それから建設地の断層の評価などをめぐって県側と意見の食い違いがあるわけですけれども、県としてのこれまでの取り組み、それから県としてのご認識について改めてご説明ください。

長野県知事 阿部守一
 私ども、この浅川ダムの建設については法令等に基づいてこれまで進めさせてきていただいておりますし、さまざまなご意見ある中で、私も安全性の確認等については念には念を入れて取り組んできているわけであります。裁判の場において、県としての考え方についてはしっかりと主張をさせてきていただいておりますので、私どもとすれば判決の出るのを待ちたいと思っております。

 

 2 改選後の県議会の会派について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 分かりました。また、内容によっては知事の受け止めなども伺いたいと思ってますので、よろしくお願いします。それから2つ目、県議会の方の改選が先日19日投開票であったわけですけれども、これで新しい任期が30日から始まります。それを前に、各会派とも再編の動きがありまして、投開票日翌日にもこれからの会派の再編の動向等しっかり注視していきたいというようなお話もありました。だいたい固まってきたといいますか、第一会派、第二会派等がある程度固まってきたりしまして、大ざっぱに言いますと、1つ、県政ながのさんが今後存続せずに、その分、第一会派が大きくなり、他にも新人等の勧誘でそれぞれがある程度規模を維持したりする、若干増えたりというような状況にあるかと思います。現況、会派再編の動き、どんなふうにご覧になっていらっしゃるか伺えますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今後実際に県議会の皆さま方が新しい会派の中で活動をされてくる中で、いろんな政策的なテーマ、どういった点を重視されるかといういうことが明らかになってくるんではないかと思います。私とすれば、しっかりと県民の皆さま方の代表者である県議会の皆さま方に執行機関としての考え方とか政策の方向性を説明をさせていただいて、できるだけ理解をいただく中で政策を進めていきたいと思っております。新しい会派体制ができれば、しっかりと各会派の皆さま方と対話をする中で、県政を協力するところは協力して進めていきたいと思っています。 

 3 主要国首脳会議(サミット)の誘致活動について

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 分かりました。それから、これも大詰めを迎えている話になりますけれども、来年予定されているサミットについては先日、経団連の会長にもお会いされて要請を行われたと伺っていますけれども、最終盤に来まして、これまでの県としての誘致活動の取り組みについて、ご自身としてどんなふうに評価されてらっしゃるか。それから大詰め迎えられた中での手応えというのをどんなふうにお感じかお話いただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 軽井沢サミットについては、まずは地元の方と軽井沢の皆さま方が熱心にこれまで取り組まれてきました。そして、私ども県としても、経済界の皆さん、市町村の皆さん、広く大勢の関係者の皆さま方と一緒になって、このサミット誘致の活動をしてまいりました。県議会にもバックアップいただき、そして県選出国会議員の皆さま方にもご支援いただく中で、私どもとしてできる限りの取り組みはしてくることができたのではないかと思っています。最後は総理のご判断になるのだろうと思いますので、ぜひ、私どもの活動の成果が結果として表れることを強く期待をしているところであります。

信濃毎日新聞 島田誠 氏
 警備面では、賢島(かしこじま)であるとか、それから軽井沢というのはある程度他の地域に比べても評価が高くなっているというふうに伺いますけれども、その辺りを踏まえて、感触・見通しなどお持ちでいらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 われわれは、例えば警備面では、軽井沢は毎年のように両陛下には御静養にお越しいただいている場所でもありますし、また今、政府が取り組んでいる地方創生という観点でも、大都市以外の場所で、そして町としても今人口が増えている軽井沢、政府の政策の方向性とも軌を一にするものだということをご説明してまいりましたし、また軽井沢については、例えばジョン・レノンをはじめとして、世界から大勢の皆さま方が保養に来る世界的なリゾート地でございますので、各国から首脳をお迎えする場所としては最適だと思っています。私どもは私どもの強みとか特色ということをしっかり訴えてまいりましたので、そうしたことについてぜひ理解が得られることを強く望んでいるところであります。

 4 働き方の見直しについて

信濃毎日新聞 佐藤大輔 氏
 部局長会議でもありましたし、会見の冒頭でも仰いましたが、しごと改革と超勤の縮減なんですけれども、非常に興味深く伺ったんですが、知事が特別職だということを理解した上であえてお尋ねするんですけれども、まず槐(かい)よりという言葉もあって、知事ご自身の働き方の見直しとか、そういうようなことでお考えがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず私もなるべく残らないようにしたいと思っているので、さっきの配られた紙を見ると16時以降には会議を入れないようにと書いてあるので、秘書課にはその点は配慮してもらいたいと思っています。また、先ほど部局長会議でも申し上げたように、単に「早く帰ろう運動」ではいけないので、仕事の取り組み方の見直しであるとか、あるいは業務そのものの見直し、そういうことにもしっかりとつなげていかなければいけないと思っていますので、私もぜひ、率先して取り組んでいきたいと思います。部局長会議でも言いましたが、私のところにくる資料はいっぱいあってもほとんど見ていない資料もいっぱいあるので、そういうところはまずは減らしてもらって、減らすと多分これが足りないと私が言うかもしれませんけども、それぐらいで調整してちょうどいいのではないかと思っています。

 5 主要国首脳会議(サミット)の警備体制について

長野朝日放送(abn) 後藤啓太 氏
 官邸にドローンが落下したというのがニュースになっていますけど、サミットなんかも含めて、まだ規制もないというころもあるんですけれども、そういったとこの警備体制ですとか、見直しというか考えていかなければならないかと思うのですが、現時点でのお考えはどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 官邸にドローンが着陸していたのか、墜落していたのかよく分からないですけれども、侵入していたという事態を受けて、国でもいろんな規制等の動きもあるようでありますので、まずは政府レベル、国レベルでしっかり対応していただきたいと思います。またサミットが実現すれば、県警の皆さんとも一緒に警備のあり方を考えなければいけないと思っていますけども、私の方としては県警の皆さん方の取り組みをいろんな形でしっかりとサポートしていきたいと思っています。

長野朝日放送(abn) 後藤啓太 氏
 今までにないものというか、難しさは感じられますかね。ニュースなんかを見てても規制とか警備の難しさというのは。

長野県知事 阿部守一
 いろんな技術の進歩で、安全性が高まる部分もあればリスクが高くなる部分も社会の動きの中では出てくるわけでありますので、そうしたものには常にしっかりと向き合って対応していくことが必要だと思います。警察の皆さんもそうしたことは私が言うまでもなく十分認識されていると思いますので、警察の対応について、知事としては予算面の対応とか、そうしたことも含めてしっかりとサポートしていきたいと思っています。

 6 ふるさと納税のあり方について

長野朝日放送(abn) 後藤啓太 氏
 それから別の話で、ふるさと納税の方なんですが、1位を目指すというところなんですが、市町村とかだと結構特典が全面に出て、過熱していくというか、それで集まるという側面もあると思うんですが、その辺のふるさと納税のあり方というか、知事のお考えはどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私は先ほど部局長会議でも申し上げたように、やっぱり長野県の応援団・ファンを作るという視点で、このふるさと納税を生かしていきたいと思っています。返礼の品が非常に華美なもの、高価なものに走り過ぎているのではないかという議論もありますが、ふるさと納税を集めるという目的以外にも特産品のPR的に使われている自治体もあるのではないかと受け止めていますので、そこはあまり一律にこれはいいけどこれは絶対駄目だという形での線引きが難しいのだろうと思います。それぞれの自治体がこの税制をいかに有効に使っていくかということを、それぞれ知恵を出し合って競争していかなければいけないのだろうと思っています。

 7 銀座NAGANOについて

テレビ信州(TSB) 中村守 氏
 銀座NAGANOについて伺いたいんですけれども、オープンから半年で40万人入場者が超えました。知事としての手応えをお聞かせいただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 銀座NAGANOについては、オープンからのスタートダッシュで、かなり大勢の皆さま方にご利用いただけていると感じています。ただ、非常に競争の激しい場所でもありますし、銀座NAGANOについては、私は単なるアンテナショップにはしない、単なる物産館にはしないということを常々申し上げてきていますので、今日から朝活の取り組みも始まっていますけども、これからも常にいろんなことにチャレンジする場にしていかなければいけないと思っておりますし、そうしたことを通じて、信州の皆さま方の活動を多くの皆さんに知っていただく、そして、多くの皆さま方と私たち長野県の人や活動がつながる、そうした場として、引き続き改善に努めていきたいと思っています。

テレビ信州(TSB) 中村守 氏
 逆にその改善の課題というか、どういったところを課題にされますか。

長野県知事 阿部守一
 いろんな機能を持っていますので、例えば物産の面ではどういうものを置いてどういうものを置かないかみたいな話の選択のあり方とか、イベントスペースもキッチン付きイベントスペースで、食材の提供をしながらご利用いただけるような形にはなっていますけども、朝活の話であるとか山雅の応援であるとか、いろんな使い方をしていますけど、もっともっと活用の幅を広げていかなければいけないと思います。1階、2階、4階それぞれ違ったフロア構成になっていますので、それぞれの特色をしっかり活かせるような形を常に考え続けていく必要があると思っています。

 8 教職員の不祥事について

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 教職員の不祥事について、お聞きしたいのですが、今年度に入ってすでに2件、逮捕事案が発生しております。それについての県知事としての受け止め、またずっと対策をしておるんですが、現状として減ってきているものの、まだこういった形で逮捕事案があることについて県としてどのように対策をしていきたいかというお考えを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今回も教員の不祥事が起きて、逮捕されるという事案まで発生してしまったということは、県民の皆さま方の教育行政あるいは学校に対する信頼を大きく裏切る、損なうものだと思っています。そういう意味で大変遺憾な事態だと思っています。信州教育の信頼回復に向けた行動計画を作っているわけでありまして、この計画自体は一定の成果を上げてきている、上げ得るものだと思っておりますけれども、教育委員会にはこれまで以上に気を引き締めて対応していただきたいと思いますし、それに加えて学校現場の個々の先生方が、子どもたちに向き合う立場であるということ、そして子どもたちの模範的な存在でもあらねばいけない立場であるということをしっかりと改めて自覚をしていただいて取り組んでいただきたいと強く期待をするところであります。

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 加えて、そういった先生個人の資質というのがなかなか見抜けない部分があると思うんですけれども、教師に求める資質また倫理観、知事が考えるものはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 教員だからということ以前に人間としていけないということが、非常に多くあるわけでありますので、やはり学校の先生方が問題行動を起こしたときに、どういう影響が及ぶかということをしっかりそれぞれの先生方が、もちろん自覚されてる方がほとんどでありまして、一部そういう方がいることによって大きな問題になってしまうわけでありますけれども、すべての教員の皆さんがしっかりと自覚をしてもらうことが大事だと思います。特に私が懸念するのは、子どもたちへの影響であります。本当に子どもたちが主体として学んでいる先生という立場でありますから、そういう人が不祥事を起こすということは子どもたちの心にも大きな傷を与えることにもつながりかねないわけでありますから、ぜひそうしたことをしっかり自覚をしていただきたいし、そうしたことを自覚すれば、さまざま起きているような不祥事は起きてはいけないことだと、起きるはずがないと私は思っておりますので、そうした点を学校現場の皆さんにはしっかり認識をしてもらいたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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