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更新日:2015年6月19日

知事会見(平成27年(2015年)6月19日(金曜日)11時30分~12時39分 会場:県庁)

項目

知事からの説明(新県立大の施設整備)

取材者からの質問(新県立大の施設整備)

  1. 新県立大学の施設整備について(1)
  2. 新県立大学の施設整備について(2)

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 6月補正予算案について
  2. 県債残高の縮減について(1)
  3. 大北森林組合補助金不正受給関係について(1)
  4. 学校配置の在り方について
  5. 安全保障法制について
  6. 信濃美術館整備検討委員会について
  7. 浅間山噴火の支援策について(1)
  8. 御嶽山の行方不明者の再捜索について
  9. 山の安全条例について
  10. 浅間山噴火の支援策について(2)
  11. 大北森林組合補助金不正受給関係について(2)
  12. 県債残高の縮減について(2)

本文

知事からの説明(新県立大学施設整備)

 部局長会議を開催(新県立大学施設整備について)

長野県知事 阿部守一
 それでは6月19日の会見を始めたいと思います。
 初めに、本日の部局長会議で6月県議会に提案する予算案について決定致しました。その関連で、冒頭、新しい県立大学の整備についてお話を申し上げたいと思います。県立大学の施設整備につきましては、これまでさまざまな検討を進めてきております。昨年の2月に施設整備基本方針を決定させていただき、平成26年度予算において施設設計委託料を県議会でお認めいただき、設計を行ってきました。3月に基本設計が完了致したところであります。この間、県立大学設立準備委員会、そして同委員会の施設整備専門部会でご検討いただきながら進めてまいりました。この基本設計を踏まえまして、三輪キャンパス校舎等の工事発注に向けて整備内容、あるいは建設費の精査等を進めて、6月15日に初期投資額を現時点で約107億円と見込んでいるということも含めて設計状況等を県立大学設立委員会にご報告をさせていただき、ご了承をいただいたところであります。これを受けまして今回6月定例県議会に、短期大学の体育館の解体費1億2,000万円余、そして三輪キャンパスの校舎建設工事の債務負担行為67億6,000万円余の補正予算案を提出することと致しました。このご予算をお認めいただければ秋までに実施設計を固めて、その上で工事の発注手続きに入り、平成30年4月の開学目標に間に合うように準備を進めていきたいと考えています。なお、後町キャンパスに建設予定の教育寮につきましては三輪キャンパスに比べて工期が短いため、平成28年度の発注に向けて作業を進めてまいりたいと考えています。今日は学長予定者の金田一真澄先生にもお越しいただいておりますので、キャンパスの特長につきましては金田一先生からお話しいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

金田一真澄 氏
 昨日も実は関東甲信越の900人の中学校の校長先生方を前にして、1時間半、新しい大学について講演をしてまいりました。皆さん、とても素晴らしい大学だと言って褒めてくださいました。具体的に設計が決まってまいりますと、こちらもだんだんテンションが上がってまいります。ぜひ県民の皆さまの期待に沿うような大学を作りたい、日本の将来を担うたくましいリーダーを送り出していきたいと思っております。今日はキャンパスの特長、長所について少しお話したいと思います。たくさんあるので5分間で話すことができませんけれども、主に3点に絞ってお話をしたいと思います。
 1つは、この校舎を見ていただくと分かりますけれども、ここは短期大学のあった敷地ですので、そこの敷地に合うようにある程度機能的、しかもコンパクトに作りたいというのが1番目のコンセプトでございます。コンパクトにするとどういう点がいいかということですけれども、まず教室から教室への移動が5分以内にできる。これは非常にシンプルで簡単なことのようですけれども、実はそういう大学というのは非常に少ないです。東京にはほとんどないです。普通は10分から15分はかかります。たかだか5分、10分の違いが、実は4年間の授業を通していったときに非常に重要な意味を持ちます。時間が短縮できるということです。単に教室に移るだけでなく、食堂や学事に行くことも簡単にできるということです。それから2番目としてはコミュニケーションが取りやすくなる。コンパクトになればそれだけお互い出会う機会が多くなる。そうしますと学生と学生、学生と先生、先生同士、そういったコミュニケーションが密になります。そこから学科学部を越えて新しいプロジェクトが生まれるかもしれません。また新しい夢がそこから出てくる可能性もあります。そういう意味でコンパクトであるということは大変重要だと思います。それから3番目、今度は機能性の問題を挙げます。コンパクトにできるためには教室の数がどうしても限られてまいります。その教室の数が限られたところでどうするかということで、可動性、つまり仕切りを設ける、パーテーションのようなものを作ることによって広くも狭くも使う教室ができるようになりました。これは実はなかなか他の大学ではできないのです。これは科目によってどうしても小さい教室でやりたい、科目によっては大きい教室でやりたいということがあります。そうなったときにいちいちそのために大きな教室を作る、小さい教室を作るというのは無理ですので、そういう意味で機能的にどうにでもサイズを変えることができる、これは大変素晴らしいことだと思います。それから、そこにある机、椅子も可動式です。可動式であるということが大変重要な意味を持ちます。これからの授業は一方的に90分先生が話すのではなく、学生同士がディスカッションしたり、またディベートしたり、そういったようなときに机が固定されていますとこれができません。そういう意味でもこの可動式の机、椅子を設けるという形も大変重要なポイントになってまいります。それから4番目はガラス化です。ガラスという素材を使うということです。これは2ついい面があります。1つは「見える化」、つまり授業をやっている姿を見ることができる。お互いに意識し合うというのですか、それがいい意味で意識し合えれば、これは大変学問の向上につながっていきます。もちろん、逆に目障りというか落ち着かないということもありますので、その辺はうまく配置したいと思います。それからもう1つガラスを使うことの良さは、コンパクトであるために閉塞(へいそく)感が出てはいけないということです。つまり明るく開放感のあるキャンパスにしなければいけない。ここにもガラスが大変大きな役に立っているということでございます。総じて言えば、デザイン性と機能性、この両方をうまく両立したキャンパスによって学生が自分の大学に記憶として残る、そういうユニークな形を持ったキャンパス。それからおしゃれで、食堂のテラス、吹き抜け、エントランスのデザイン、そういったものをそろえることによって、かなり完成度の高いキャンパスになります。これは恐らくこれからのコンパクトなキャンパスのモデルケースになる、そのくらい完成度の高いものができると信じております。以上がまずコンパクト、機能性です。
 2番目は、今度は寮から大学に来る1年生がいます。そうすると朝早くから夜遅くまで勉強する。そのためには、キャンパスがある程度長時間暮らしやすいように、暮らすという言い方がいいかどうか分かりませんが、滞在型のキャンパスでなければならないということです。そのために一番気を遣ったのは内装、材質です。この木質化、これがとても落ち着いた効果、または暖かい効果、そして安らぎを与える効果を与えます。これがとても大事なことだと思います。長野県の県産材を使った内装、これを使っていただけるということになりましたので、これは大変うれしいと思っております。それともう1つ滞在型で大事なのは学生の居場所です。教室から出ていってどこに行ったらいいかということがあります。その場合に普通は食堂、それから図書館というものが使われます。もちろんそこをうちも使いますけれども、それだけではなくキャンパスの中にラーニングコモンズまたはラーニングホールといったものを用意します。そこは自由にテーブルがあって椅子があります。そこで学生たちは1人でもちろん予習することもできます。またグループで学習すること、それからアクティブラーニングのようなものを学ぶこともできます。そういう環境がぜいたくに使われている、これがこの大学の良さになっていると思います。こういうことで居場所がある、そして安らぎを与えられる環境、こういったものがこの大学のキャンパスとしての素晴らしさではないかと思います。もちろんその他にもグローバル化ということであればメディアプラザのように常に世界中の情報が入ってくるような場所、それから地域の人たちのためには交流するためのセンターの窓口、それから情報発信するようなところ、そういうものも用意してございます。そういうことでこのキャンパスは大変素晴らしい、私としては時間をかけて重ねて議論し詰めてきたものだと、かなり完成度の高いものだと思って満足しております。
 最後に、寮の方の後町のキャンパスを見ていただきたいのですけど、後町につきましては、第1に考えましたのは質素で快適な暮らしができる寮ということです。学生は2人部屋です。必要最低限の物しか置きません。そういうキャンパスにすることによって、学生がそういう中できちんと自立していく、または友だちとうまく人間関係を整えていく、そういうようなキャンパスにしたいというのが非常に大きな点としてあります。それからもう1つは、ただ住むところだけではなくて、そのそばにホール、地域の住民と交流するような場を設けました。地域連携の施設、それからコミュニティホールのようなものを設けました。そこでぜひ県民の皆さまとうまく交流し合っていただきたいというところでございます。それからもう1つ、ラーニングハブというのがあって、共同で勉強する、グループで学習するようなかなり広いスペースを設けました。部屋にこもっているだけではなく、そういうところに出ていって先輩と後輩で教え合ったり、または新しいプロジェクトを県民の皆さまとやるというような機会も出てくるかと思います。もちろんセキュリティも万全だと思います。こういうような素晴らしい環境、キャンパスを設計致しました。私としてはぜひこのキャンパスを使ってこれから県民の期待に沿うような素晴らしい大学を作っていきたいと思っております。以上でございます。

取材者からの質問(新県立大学施設整備)

 1 新県立大学の施設整備について(1)

信越放送(SBC) 湯元和寛 氏
 デザイン性非常に高い学校だというのが第一印象なのですけど、同時に空間が広くて、寒冷地だと冬も暖房とかの光熱費が結構掛かってしまうのではないかと率直に思ったのですが、その辺いかがでしょうか。

県立大学設立準備課長 増田隆志
 設計段階でそういった点も考慮致しまして、断熱性の高い素材を使うとか、そういったランニングコストにも配慮するということで設計しています。

信越放送(SBC) 湯元和寛 氏
 もう1点、後町キャンパスに機関車が置いてあってどうするかというのが問題になっていたかと思いますが、その辺どうなりますでしょうか。

県立大学設立準備課長 増田隆志
 それにつきましては長野市さんで管理されておりますものですから、私どもの方からはここでお答えする立場にないと思います。ただ新しい大学の中で、今の基本設計はそれに対して支障の無いようにお互いに進めているところであります。

 2 新県立大学の施設整備について(2)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 
2つキャンパスがあって、先日の設立検討委員会の中でも2つのキャンパスをどう結ぶのかと、自転車などいろいろな手段はあるかと思いますが、2つのキャンパス離れていることのメリット、逆に地域に出るというか必然的に出ざるを得ないというかデメリットもあるかと思いますが、今お話しされた、例えば地域とのつながりとか考えた場合に2つのキャンパスがあるメリットとか何か考えていらっしゃるでしょうか。それを悪く取ればたこ足という、離れてしまっていてコミュニケーション不足に陥りかねない部分を逆にプラスに転じる方法というか、そういったようなアイデアがもしありましたら。

金田一真澄 氏
 
ぜひこれはいい工夫をしていきたいと思います。1つは寮がかなり市の中にあります。この市の中にあるということが、中心に近いところにあるということが、市民との交流の場として大変ふさわしいのではないか。この交流のための地域連携施設、またはそういうコミュニティホールのようなものを作って、ぜひそこに市民が参加しやすいように、近いですから参加してくださる。また生活でいえば、例えばお風呂は必要最小限ということで置きませんでした。そういうときに、近所の風呂屋に行ってみようじゃないか、こうやって食べ物も近所で食べてみようじゃないかという、そういった交流が必要最小限の機能にしたためにできる。そのためには市の中心にあるということは寮にとっていいことだと思います。キャンパスに行くときの交通手段とかそういうところでなかなか難しい面は確かにあるかと思いますけども、ぜひ2つあるということのメリットをもっと考えていきたいなと考えております。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 
後町については小学校が廃校になるくらいですから、ドーナツ化が進んで子どもがいなくて高齢化が進んでおりますし、三輪地区についても人口はかなり多い地区ですが、どうしても高齢化が進んでいる地区なので、そういった地域的な特性を考えると若い学生さんが入ってくることは非常に地域に対してインパクトがあると思いますが、そこら辺はどうでしょうか。

金田一真澄 氏
 地域の活性化につながると思います。
 どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。

知事からの説明

 1 部局長会議を開催(平成27年6月県議会定例会に提出する予算案・条例案、「スマート県庁」の運用開始、信州型自然保育認定制度の愛称とシンボルマークの募集について)

長野県知事 阿部守一
 引き続き、私から少し大学の方のお話をしたいと思います。
 大学の設立経費について少し補足的にお話ししたいと思います。県立大学の初期投資額については昨年2月の時点での概算見込みとして97億円という数字をお示ししております。これは文部科学省が定めております、大学施設に係る設置基準、あるいは学生数が同規模の公立大学の施設規模を参考にさせていただいて、特色ある教育を行うということに配慮して積算した施設面積に平成26年度の営繕予算単価を乗じて算定したものであります。今回、概算見込み額約107億円ということであります。前回に比べて増加しているわけでありますが、この1年間の資材価格等の高騰によるものとご理解いただければと思います。今回いろいろ検討する中で、私ども財政的な面でもしっかり考えてまいりました。そういう観点では先ほど金田一学長予定者からもお話ありましたけど、同規模の他の公立大学に比べますとコンパクトな施設となっているところでございます。また、施設整備専門部会の部会長を務めていただいております、千葉大学の上野先生、上野先生自体大学教授でありつつ設計事務所を主宰され、かつ大学施設等の設計に数多く携わってきていただいている方ですが、上野教授からもコンパクトな面積の中で必要な機能と効果を持つものとなるよう設計されている費用対効果の高い施設でないか、というお話をいただいているところでございます。金田一先生の熱い思い、関係者の皆さま方のさまざまな知恵を入れる中で、今回の施設整備の計画に至ったわけであります。関係の皆さま方には改めて感謝を申し上げたいと思います。こうしたコンパクトで費用対効果が高い施設という観点で県としてもしっかりと予算的な裏付けも含めて検討してまいったところであります。何点か申し上げたいと思いますけれども、建設費、施設整備費については現時点では県債の発行と、それから一般財源の充当を想定しているところであります。先ほどの部局長会議でも報告があったところでありますけれども、行政・財政改革方針に基づく取り組みを着実にこの間進めてきております。まずは県債発行抑制ということで通常債の残高については14年連続で減少しています。また、これは交付税の振り替えということで、私どもとしては発行したくて発行しているわけではない他律的な臨時財政対策債を含めての県債残高全体についても7年ぶりに縮減の方向に向かってきています。また、他方で県の貯金としての、いろいろな貯金がありますが、例えばその中でのいわゆる財政調整基金、あるいは減債基金、いわゆる財政の変動に備えた基金でありますけれども、この基金についても私が県知事に就任した平成22年度末は382億円でありましたが、平成26年度末で537億円を確保できる見込みになっております。最も少ない時点に比べると約2倍以上、この財調、減債基金残高増やしてきているところであります。こうした中で、実質公債費比率、あるいは将来負担比率といった、いわゆる健全化判断比率というものがありますが、こうしたものも着実に改善をさせてきております。こういう中で、今回の4年制大学の整備についても財政的な側面も検討してまいりましたが、今申し上げたような背景の中で、特に財政的に大きな支障が出るものではないと判断しているところであります。しかしながら厳しい財政状況であるという認識は変わりませんので、これからも有効な予算の活用ということにもしっかり留意しながら、さらに今後県立大学のランニングコスト、これは授業料等との兼ね合いの中で精査していかなければいけませんけれども、そうした面もしっかりと財政的な観点も入れながら検討していきたいと考えています。この県立大学、先ほど白馬高校の国際観光学科の設置の協定の話をさせていただきましたが、今回、県立大学も建設に向けて大きな一歩を踏み出す予算になっていくわけであります。多くの県民の皆さま方が長野県は教育県ではないのではないかと自覚・認識をされている中で、私はこれからの地方創生の中で、もう一回長野県を本当の意味の教育県に復活させなければいけないと思っております。そういう意味で、この大学の問題、あるいは高校の問題を教育委員会とも連携しながら、そして関係の皆さま方のご協力もいただきながらしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。皆さま方の引き続きのご協力をお願いしたいと思います。大学の話は以上であります。
 その他の今日の会見事項も引き続きお話をさせていただきたいと思います。
 まずは6月の定例県議会に提出する予算案、条例案等についてでございます。先ほどの部局長会議におきまして、この補正予算案、そして条例案を決定したところでございます。今回の補正予算案につきましては、「人口定着・確かな暮らし実現総合戦略」いわゆる地方創生の総合戦略の策定に先駆けて人口減少の抑制、地域社会の維持・活性化に向けた取り組みを追加してまいります。また、世界水準の山岳高原観光地づくりを目指す長野県として、日本における登山安全対策をリードすべく安心・安全な登山を楽しむ環境づくりのさらなる充実を図ってまいります。そうしたことを合わせて規模的には8億8,000万円余、併せまして新県立4年制大学の建設に係る債務負担行為67億円余を設定するものであります。皆さまのところに資料がいっているかと思いますが、主なものだけかいつまんでお話を申し上げたいと思います。まずは地方創生に向けて施策の先取りということで女性の活躍をしっかりと応援していきたいと考えています。子育て中の女性の職場への復帰、あるいは社会参加を支援するとともに、長野県らしい多様なライフスタイルを発信すべく、この女性の活躍を推進していきたいと思っています。また、長野県として当初予算の中でも信州型自然保育の予算入れさせていただいておりますが、これは長野県が自然保育の先進県としてしっかりと定着させることができるように、今後の移住促進等にも関連してくる施策でございますので、情報発信の強化、あるいは認定を受けた団体の人材育成に対して支援をしてまいりたいと考えております。それから市町村との連携ということも大変重要なテーマであります。今回、市町村と県との新しい連携事業を2つ掲げておりますけれども、1つは御嶽山の噴火等で大変いろんな厳しい状況に置かれている王滝村との連携事業でございます。これはICTの活用等によりまして、まず子育て世代の移住促進に取り組んでいきたいと思っておりますし、また御嶽山の登山だけに頼らない新しい観光戦略の策定に向けて、県も村と一緒になって取り組んでいきたいと思っています。それからもう1点が長野圏域における保健・医療・介護情報の活用モデルの検討ということでございます。これからの地方創生を考えていく上では医療、介護の水準をどう高めていくかということが地域間の競争力の源にもなり得ると思っております。そうした観点でこの保健・医療・介護情報を一元化する総合的なデータベースの活用について長野圏域内の市町村の皆さま方と一緒になって取り組んでまいります。それから4年制大学については先ほどご説明したとおりでございます。それから予算的には産業面でいくつか提示をさせていただいております。まずは長野県、航空宇宙産業の振興に努めておりますけれども、航空宇宙産業等における技術開発を支援するための機器の整備、あるいは畜産業競争力強化のための畜産施設整備の支援、また県産材供給体制強化のための加工施設の整備の支援ということで、貢献と自立の経済構造への転換に向けた取り組みをさらに進めてまいります。また、先ほど申しあげたように登山安全対策の強化ということで、「山のグレーディング」隣県とも連携して長野県初の取り組みが進んでいるわけでありますけれども、この「山のグレーディング」の多言語化等を行うことによって、さらに山の安全対策に努めてまいります。それから条例についてでございますが、条例案は一部改正条例案11件をご提案する予定でございます。資料の2番目の条例でございますけれども、「職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例案」はこの場でも以前申し上げましたけれども、職員が特別養子縁組を成立させるための監護に専念することができる特別養子縁組休暇制度を新設しようというものでございます。今年の3月に「長野県家庭的養護推進計画」を策定しました。県として家庭養護を積極的に進めてまいりますが、その1つの県としての取り組みでございます。ぜひこうした同様の制度が県内の企業等にも広がっていくことを期待するところでございます。また、「長野県工科短期大学校条例の一部を改正する条例案」でございますが、これは来年4月に開校予定の南信工科短期大学校の設置について定めるものでございます。補正予算案あるいは条例案、さまざまございます。具体的な内容については後ほどぞれぞれの関係部局にお問い合わせいただければと思います。
 それから、あと2点ほどお話を申し上げます。
 まず1点目でありますが、先ほど部局長会議で報告された事項のうちから「スマート県庁」構築事業でございます。本年度からICTを活用して業務の生産性向上、あるいは意思決定の迅速化を進めるべく「スマート県庁」構築事業に取り組んでいます。具体的な施策としてテレビ会議システムの拡充、ペーパレス会議システムの導入、そしてサテライトオフィスや在宅勤務によるテレワークの試行、この3つを当面進めてまいります。まずテレビ会議システムについては本庁、各合庁、そして東京事務所で利用できるようにしてまいります。職員の出張を減らすことができますし、時間の削減にもつなげることができると思っています。また、ペーパレス会議システムは原則本庁で利用できます。紙の消費量、あるいは印刷コストの削減につなげてまいります。このテレビ会議システム、ペーパレス会議システムは7月1日から運用を開始していきたいと思っていますので、ぜひそうした状況等も取材いただければ大変ありがたいと思います。それから、テレワークでございます。職員のワークライフバランスの実現、あるいは業務効率の向上、あるいは通勤時間の削減、こうしたことを目指してテレワークを進めていきたいと思っております。この試行を8月3日から今年度いっぱい行ってまいります。サテライトオフィスとして佐久、松本、長野、3つの合同庁舎にパソコンを設置して取り組んでまいります。また、サテライトオフィス勤務については少なくとも60人、そして在宅勤務については少なくとも20人、職員に協力してもらって実施をしてまいりたいと思います。今回の試行を通じていろいろな課題も見えてくるのではないかと思います。必要な見直し事項があれば見直しをして本格実施につなげていきたいと考えております。地方創生の1つの大きなテーマとして働き方の改革、先ほどの女性の活躍という観点もありますが、働き方をどうしていくかということがこれから未来に向けて1つの大きなテーマだと思っています。まず、私ども長野県がテレワークの試行等で働き方の改革をぜひ率先して進めていきたいと思いますし、こうした取り組みが産業界等にも広がっていくということを強く期待しているところでございます。
それから最後でございますけども、信州型自然保育の認定制度についての愛称とシンボルマークの募集についてでございます。信州型自然保育の認定制度、やや堅い名前ではないかというお話もありますし、ぜひこの自然保育を率先して進めていく長野県として親しみやすい愛称、そしてシンボルマークを作って広く普及していきたいと思っています。それをぜひ広く募集をしていきたいということで今日から8月14日まで募集をさせていただきたいと思っています。自然保育にご関心のある方全てどなたでも応募いただけます。子どもに関係するお仕事に携わっている方を含めて多くの皆さま方からのご提案、ご応募を期待しているところでございます。募集要項をお配りしているかと思いますけども、次世代サポート課に気軽にお問い合わせをいただければと思っております。厳正な審査を行った上で最優秀作品をそれぞれ1点、9月末までに決定をしていきたいと思います。また決定した愛称、そしてシンボルマークをご提案いただいた方は10月に認定団体への認定証交付式を予定しておりますけども、その際に表彰をさせていただく予定でございます。ぜひ自然保育が広まるように私どもも努力をしていきたいと思いますし、皆さま方にもこうした募集を通じて広く県民の皆さま方、あるいは県外の皆さま方にこの自然保育が広まるようにご協力をいただければと思っています。
 私からは以上でございますのでよろしくお願い致します。

 2 6月補正予算について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 何点かありますが、補正予算のところで細かい施策はご説明いただきましたが、予算の規模とすればそれほど大きくないと思いますが、めりはりを付けるというか、この辺を注力されて編成されたというか、その考え方を教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 例年、6月補正の規模は、例えば国の経済対策であったり災害があったりすると大きくなるという傾向はあるわけではありますけれども、先ほど申し上げましたように、今、私どもが置かれている現状に鑑みて必要な予算を計上させていただいたということです。

 3 県債残高の縮減について(1)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 もう1点、財政のところですが7年振りに臨財債を含めた残高が縮減をして、従前、知事の方針とすれば、当初は臨財債を含めた部分で県債残高を減らしていきたいと。途中でそれは難しいのではないかという方針も1回示されて、基本的な考え方とすれば、臨財債を含めた上での縮減を考えてらっしゃるということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 臨財債を含めて削減をしていかなければいけないと思っていますし、やっとその削減基調になってきた。ただ、お話もありましたように、あるいは先ほど私もご説明しましたけれども、臨財債についてはまったく他律的で、われわれが臨財債の発行額を決めるというよりは、むしろ交付税の代わりに一般財源扱いで活用できる起債になっておりますので、決められた枠を使っていかないと基準財政需要額と基準財政収入額の差で臨財債と交付税の額が決まっているわけでありますから、財政運営なかなかおぼつかないということで、政府に対しては引き続き臨財債の廃止も含めて、あるいは交付税総額をしっかり充実していくことも含めて要望していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 それを踏まえた上で、7年振りに縮減できたという点はどのように評価されますか。

長野県知事 阿部守一
 1つは先ほど申し上げたように、われわれがコントロールできる通常債については行政・財政改革方針の中で、当初予算での発行限度額を定めてこれまで取り組んできました。そこについては着実に削減してきています。他方で臨財債については、本来私は廃止していただきたいと思いますけれども、国も一定程度問題意識を共有していただく中で発行抑制してきていただいていますので、そうした県の取り組みと国の方向性が相まって全体として縮減の方向になったということで、私としては大変ありがたいことだと思うと同時に、県としては引き続き県債残高の縮減に努めていきたいと思っています。

 4 大北森林組合補助金不正受給関係について(1)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で大北森林組合の件ですが、先ほどの部局長会議の中で林務部に限らず他の部署についてもコンプライアンスについて徹底してほしいというようなお話がありましたが、それを具体的にどうやって進めていくかというのと、今回の点でいうと一部現地機関等では人が足りないというか過剰な業務量があったとか指摘されていますが、他の部署も含めてこの問題を全庁的にどのように捉えて再発防止につなげていくように考えていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 まだ検証委員会の中間報告が出た段階でありますので、最終報告に向けてさらに検証委員会の皆さま方の取り組みに全面的に協力をしていかなければいけないと思っていますが、それと同時に、われわれとして信頼回復に向けた取り組みをしっかり行わなければいけないと思っています。林務部にコンプライアンス担当の参事を置くことに致しましたけれども、それのみならず、先ほども部局長会議で申し上げたように各部局でもしっかりと自分の部局はどうなっているのかということを考えてもらいたいと思っています。もとより全庁的に今回の森林組合に対する補助金の不適正な受給という問題を受けての対応をこれからしっかり考えていきますが、私は問題が生じた、あるいは疑問が生じたときには組織の中でしっかり共有できる風土を作っていかなければいけないと思います。もちろんいろいろな制度、仕組みを考えていくということも大事だと思いますが、それと同時に職員間のコミュニケーションのしやすさ、「こんなことを言ってはいけないのではないか。」というようなことが起きない職場、そうしたことを併せて考えていくということも重要だと思います。それぞれの部局は、微妙に組織風土が違うところもあるので、それぞれ部局で、まずはいろいろなことを考えてもらう必要があるのではないかと思っています。

 5 学校配置の在り方について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 先ほど会見していらっしゃった白馬高校の件ですが、将来的にかなり少子化が進んでいって、これから高校再編をある意味避けられない部分があるかと思いますが、長期的に見ていった場合にどのように考えていくべきかという点を教えていただきたいのですが。一方、昨年から前倒しをして総合教育会議を知事も開いてらっしゃいますし、再編ということを考えた場合には、国の方針とすれば文科省の方は小中学校についてはある程度の学級数以外のところは統廃合を進めていけというような強い方針を示していて、一方、地方とすれば地方創生とかにもつながってくるかと思いますが、どういうふうに地域の思いとか、今回の場合ですと先ほどお話に出たコミュニティスクールとか、かなり先進的な事例の形で残していくのが可能になったかと思います。非常に難しいテーマだと思いますけれど、青写真というか、どんな形で進めていければいいなというふうにお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 今後の学校配置の在り方というのは、片方では教育の問題であると同時に、もう片方では今日の白馬高校の今後の在り方を、まさに地元の村の白馬村、小谷村の皆さんと一緒に考えて方向付けしたのと同じように、教育の問題であると同時にやはり地域の問題だと捉えていかなければいけない時代にきていると思います。右肩上がりで、まずは子どもたちの学びの場をどんどん作らなければいけないというときは、まさに教育の問題、教育の観点ということだけ考えていても良かったのかもしれませんけれども、先ほどの大学の話も含めて、学校や教育機関の配置の在り方というのは、まさにその地域の将来のあり方と表裏の関係になってきています。そういう意味で教育委員会と一緒になって総合教育会議でしっかり考えていかなければいけないテーマだと思います。文部科学省がどういう方針かというのは、私はつまびらかには承知していませんけれども、これからの地方創生においては医療と教育、医療も介護とかも含めた医療福祉に近い概念で申し上げていますけれども、そうした医療であるとか教育であるとか、こうしたものの質であるとか、あるいは安心感であるとか、そうしたものがこれからの地域においては極めて重要だと思っていますので、単に国が右を向けと言ったからみんなで右を向きます、というような発想は変えなければいけないと思っています。むしろ地域の皆さんと一緒になってどうしていくかということを真摯(しんし)に考えた上で、しかしながら他方で財政的な制約もあるわけでありますので、どういう形が現実的なのかということも十分念頭に置きながら今後の方向性は考えていく必要があると思っています。

 6 安全保障法制について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 もう1点。来週6月県会が始まる関係でお聞きしたいのですが、安全保障法制の関係で、かなり市町村6月議会でそれについて慎重審理を求めるとかいう意見書が採択をされていて、県会でもおそらく議論されることになると思いますが、以前この点については質問しましたが、その後、安倍首相がかなり具体的なケースを想定したりとか議論がかなり深まってきていますが、改めて聞きますが、法案そのものについての見解と今進んでいる議論の進め方、その2点について教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 今、国会でまさにかんかんがくがく議論がされているところであります。これは多くの国民の皆さんにとっての関心事でもありますし、日本の将来にとって極めて重要なテーマでありますから、国民の理解が得られるような方向付けをしっかり国会において行っていただきたいと思ってます。

 7 信濃美術館整備検討委員会について

信濃毎日新聞 牧野容光 氏
 信濃美術館の整備の検討についてお尋ねします。東京にあるような国立美術館、そういった大御所をそろえるような美術館と違って、地方の美術館は今、非常にとがったといいますか、特徴的な非常に面白い美術館がたくさんでき始めて、それがその地方の活性化だったり、地域を面白くする取り組みにつながっている事例がたくさんあるように取材して感じます。長野県でも信濃美術館の整備の検討を4月に始めまして、昨日2回目の会合があり、検討委員会の皆さんだけではなくて、美術の関係者だったりさまざまな方の意見を集約した形で、事務局の県側が基本的なコンセプトというものを示しました。それに対して、昨日の議論では慶應義塾大学の上山信一先生からはこの示されたコンセプトでは「信濃」という言葉であったり、あるいは「善光寺」という言葉を外してしまえば、どこでも同じ通用するようなものだといった意見だったり、あるいは前文化庁長官の近藤誠一委員からも、長野らしさというのはどこで示すのかといった議論も出ていました。これは取材している私の主観になってしまうかもしれませんが、非常にそういった意見が出ましたけれども、それを非常に押し切るような形の印象を受けましたけれども、そういった意見が出た一方で、今出ているコンセプトに基づいて、7月には具体的に民間の建築コンサル会社に委託した形で美術館の配置だったり、建物をどうあるべきかというようなイメージのコンセプトのスケッチを出すというように伺っています。2回目の会合が終わった後に、委員長の竹内順一東京藝術大学名誉教授に話を聞いてみても、コンセプトの議論を深めてやると非常に時間がかかり過ぎてしまうといった話を今日の記事に書きましたが、あるいは担当課の方も文化振興元年の中で、目玉事業として位置付けているので、当初に掲げた目標の来年1月までに議論を集約させたいということも今日の記事で書きました。関係者の中には、2020年に予定される東京五輪に間に合わせるようなスケジュールでやるべきだという意見もあると伺っていますけれども、ただ美術館というのは5年、10年先の話ではなくて30年とか50年とか長いスパンにわたって長野県の文化政策、文化振興考えるきっかけになるのだと感じます。取材している記者としては、これは非常にしっかりした議論をすべきじゃないかと考えます。1点だけお尋ねしますが、来年1月に議論をまとめるということは、これは知事としてはそこにこだわりがあるのかということをお伺いできないかと思います。

長野県知事 阿部守一
 記者としての見方とおっしゃっているように、県の進め方の意図とは必ずしも合致していない見方になっているのではないかと思います。毎回毎回、意思決定しているという話ではないと私は認識しています。そこは認識に食い違いがあるような気がします。ただ私は、今ご指摘あったこと全く否定するつもりはなくて、上山先生がどういう言い方をされたか直接出ていないので分かりませんが、私もありきたりの美術館で誰からも反対意見が出ないようなものを出してもしょうがないだろうと思っていますので、本当に何を特色として打ち出してどういうことで人に愛される美術館にしていくかということをしっかり考えていかないといけないと思っています。おっしゃった趣旨自体には私は共感するところであります。上山先生みたいなとがった方に入ってもらっていて良かったというのが私の正直な感覚でありまして、皆さんにぜひお願いしたいのはいろいろな審議会とかで異論が出ると、こんな異論が出ていて大丈夫ですかと言いますけれど、私は異論が出ないような審議会とか検討会なんかやるだけ無駄だと思っていますので、そういう意見が出ていない審議会とか検討会を皆さんはおかしいのではないかと言ってもらいたいと思います。そうすることによってもっと議論も活性化すると思いますし、各部局も粛々と取りまとめるようなものではまずいという意識になります。いろいろな意見が出ているということはわれわれちゃんと受け止めてそうした意見にしっかり応えられるような提案、あるいは進め方をしていくということが重要だと思います。一定程度の予算でいつごろまでにこういう方向でやりますということを県議会にもお示ししながら進めているわけでありますので、私が直ちにスケジュールはどうでもいいということを申し上げるわけにはいきません。想定しているスケジュールを踏まえてしっかり取り組んでいかなければいけないと思います。今いただいたご指摘も踏まえてもっと県民の皆さま方に関心を持ってもらえるような議論をしていく必要があると思っています。

 8 浅間山噴火の支援策について(1)

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 昨日の会合でもありましたけども、浅間山の噴火に関連して風評被害の防止の対策で具体的に昨日もお話ありましたが、改めてどのような対策を考えられているかをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 御嶽山の噴火のときもそうでしたけれども、あるいは神城断層地震の後もそうでしたけども、災害に際してはまずは災害へのしっかり対応をしていくと同時に、いわゆる長野県は観光県でもありますので風評被害を防止していくという努力と両面必要だと思っています。観光部には危機管理部と連携して防止対策検討するように言っていますし、当面ホームページ等でのお知らせ、御嶽山噴火のときも私も感じたのですけども、例えばテレビの映像とかで火口の周辺ばかり映ると、木曽の普通の暮らしが営まれている場であるとか観光地には全く影響がないのにも関わらず、何となく大丈夫かというような雰囲気になりがちでありますので、しっかりした情報をまず提供していくというということが重要だと思っていますし、この点についてはメディアの皆さま方にもくれぐれも過剰な反応が起きることのないようにご協力をいただければありがたいなと思っています。

 9 御嶽山の行方不明者の再捜索について

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 山関連であと2点あります。もう1点は御嶽山の捜索の再開についてですけれども、先日調査隊が入りまして、その後これから本格調査に向けて先遣隊、その後本格捜索隊という形になっていきますが、これ以降の検討状況はどのようになっていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、警察をはじめとする関係機関で先の調査隊の報告を踏まえてどういう対応が可能なのかということを検討してもらっているところであります。まだ、その結果の報告が私のところにきていませんので、その報告を受けて今後の対応を考えていきたいと思っています。

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 そこの部分はまだ時期的にも判断するというのは、いつぐらいまでにその捜索隊の先遣隊を送りこまなければいけないというところで、知事としていつまでに結論を出さなければいけないというのはお決めに現状はなっていないという形ですか。

長野県知事 阿部守一
 調査隊の調査を踏まえた状況判断をまず報告を受けてから判断をしていきたいと思っています。

 10 山の安全条例について

信越放送(SBC) 清水秀行 氏
 もう1点だけお願いします。あの登山の今日の安全対策の補正予算の中にも入っていますけれども、登山の安全条例について、2月県会の際に6月県議会での提案を目指されたいという趣旨の話もありましたが、その検討状況、今回条例案として提出にはなっていませんけれども、そこのところはどのように。

長野県知事 阿部守一
 今、庁内でかなり詰めた検討をしてきております。

山岳高原観光課長 玉井裕司
 今、条例案につきましては骨子案を調整中ということでございます。調整できたところで、出せる段階で出してまいりたいと考えております。

 11 浅間山噴火の支援策について(2)

日本放送協会(NHK) 西村佑佳子 氏
 今週火曜日の浅間山の噴火に関連して改めて追加でお伺いしたいのですけれども、風評被害について、観光面での県のホームページなど活用して取り組んでいくということでしたが、防災面についても改めて県としてはどのようにどのように取り組んでいかれたいのかということと、知事としてはサミットの大臣級会議の軽井沢誘致については何か懸念されていらっしゃるか、特に今回も風評被害を防止するために何か取り組まれたいということがあるかお願いします。

長野県知事 阿部守一
 これは浅間山が現状であれば火口周辺以外、一般の暮らしであったり観光であったり全く問題がない状況でありますが、ただ、いろいろな備えというのはしていかなければいけない部分もあると思いますので、火山防災協議会での検討のみならず、危機管理部には各部局、例えばレベル引き上げ等があったときにどんなことが必要になってくるのかということ点検するように指示して会議もやってもらったところであります。そういう中で、サミット閣僚会合の誘致も引き続き行ってまいりますけども、県歌「信濃の国」にも「浅間はことに活火山」ということで、浅間山が活火山であること、それから活火山として常に噴火活動を繰り返しているということは前提の地域でもありますので、冷静にご判断いただければ現状で特段支障になるということではないと思っていますので、引き続きサミットの閣僚会合の誘致については力を入れて取り組んでいきたいと思っています。

 12 大北森林組合補助金不正受給関係について(2)

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 森林組合の関係ですが、先日の中間報告で出た不適正受給金額が13億円ちょっとだと思いますが、その返還請求について知事としてのお考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 不適正とくくられているものの中にもさまざまな形態のものが入っています。今後、返還請求を考えるに当たってはどこまで返還の対象にするかということをしっかりわれわれとしても見極めていかなければいけないと思っています。加えて、国からの補助金も入っておりますので、これは国とも十分協議をしながら額を確定していく必要があると思っているところであります。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 まず、前提としては全額返還請求できるというお考えはないわけですね。

長野県知事 阿部守一
 今後の精査の結果次第ということであります。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 形態というのは、例えば間伐であれば申請時点で未施工であったけどもその後施工した部分という、追って完了させた部分があります。あとはその申請の部分ではないけども他の森林整備に流用した部分っていうのも形態としてありますが、あとは、例えばこれは形態というのか、最初の段階で県の職員が、「行き過ぎた助言」という表現を中間報告では使っていましたけど、県の方から促した部分があると、こういった部分も考慮されるということになるのですか。

長野県知事 阿部守一
 今までの例えば補助金の不適正支出における同様の事例、長野県においてどういう対応をしているか、あるいはできれば他の都道府県等でもどういう対応をしているかということもわれわれ十分参考にしながら、しっかりと確定させていかなければいけないと思いますので、今の段階でこれはこうです、これはこうですということを私の頭の中で整理をしているわけではありせんので、いろいろな状況ということもしっかり勘案しながら適正な手続きのもとで返還請求を考えていきたいと思っています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 具体的に間伐で後から完了させただとか、具体的にこれについてはこの程度返還請求の度合いとして検討できるとか、これはまだ具体的には決めてはいらっしゃらないというお考えでいらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 今の時点では、われわれとしてはしっかり十分な検討をした上で確定をしていく必要があると思っています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 あと1点、改めて最後に出たのですが、県の職員の行き過ぎた助言という表現となっていました、関与とも委員はおっしゃっていましたけれど、それについてもう一度お考えというか、受け止めを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 これは検証委員会の中間報告で、要綱の解釈上認められない申請について行き過ぎた助言があったということで指摘をされているわけであります。外形的には行き過ぎた助言ということでありますが、そうしたことをしたことが職員の資質の問題なのか、あるいは県として対応するべき問題なのかということも含めて、今後の再発防止、信頼回復を行っていかなければいけませんので、そうしたことを十分把握した上で対応を考えていきたいと思っています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 最後ですが、この問題は去年の12月に調査を始めて1月に公表されているのですが、知事としては大北森林組合が不正受給をしたっていうのは12月の時点である程度認識されてそこから調査を進めたと思うのですが、県の職員のこういった関与、これについては知事としてはいつごろ認識というか、これはいかんなという形で認識されたのですか。

長野県知事 阿部守一
 私のところに最初に報告にきたときは、全くそんな話だという認識はなかったですけれども、今回私はどうしても庁内だけの調査、検証だけでは不十分だと思って、この検証委員会を作って検証委員会の皆さま方に、全く第三者的な立場でこの中間報告を取りまとめていただいたわけであります。私も報告書を全文読ませていただきましたけれども、非常に詳細にわたって調査をしていただけていると感じていますし、ここで指摘されていることについては、ある意味第三者の目から見てこうした問題がある、こうした課題があるということをいろいろ指摘されておりますので、そうしたことをやはり真摯(しんし)に受け止めて対応していきたいと思います。職員の聞き取りも総務部を中心にこれまでやってきてますけれども、Aさんがこう言っている、Bさんがこう言っているということは単なる発言であって、全体的にどうなのかということをまとめなければ、あっちの人の言い分とこっちの人の言い分が違っていて、それをどうこうという話にはならないので、私としてはこの今回の中間報告で取りまとめていただいたものをしっかり受け止めなければいけないと思いますし、ここで認識されている概念、例えば行き過ぎた助言があったということについてはこの報告書を見て、私としては認識しているところであります。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 最後になりますが、組合の第三者委員会が、第三者委員会を作ったのが組合は確か2月だったと思うのですが、県の方が第三者入れて検証委員会作ったのが4月です。そうするとその知事としても、内部で何らか関与なり検証が必要じゃないかという認識をしたというのが少し遅れたということになるのですか。

長野県知事 阿部守一
 全くそんな認識はないです。むしろ、まずは実態がどうなっているかっていうのを県の職員がしっかり調査した上で、そのことについても含めて第三者に評価してもらうということで検証委員会立ち上げたわけであります。私は森林組合側の第三者委員会の報告書を見てないですけれど、われわれは補助金を支出した側ということでやっているわけでありますので、当然県としての第三者委員会の報告書を踏まえて今後の対応を考えていきたいと思っています。

 13 県債残高の縮減について(2)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 補足で1点、先ほどお聞きをした財政再建のところで、県債残高が減ってきているのですが、先ほどお話が出た信濃美術館の建て替え問題、県立武道館の問題があるのですが、その辺を踏まえた上で中長期的な試算というか見通しをどのように考えられますか。

長野県知事 阿部守一
 武道館の話も美術館の話もまだ具体的に方向が決まっているわけではなくて、今検討をしているという段階でありますので、先ほど県立大学については今回予算を提案しているということで、財政的な観点を含めてお話をさせていただきましたけれども、今後いろいろな事業を進めるに当たっては当然同じように財政との関係も十分検討しながら対応していきたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

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