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更新日:2019年3月11日
長野県知事 阿部守一
今から会見を開きます。よろしくお願いいたします。(手話で表現)
まず、私からは冒頭2点申し上げたいと思います。
まず1点目ですが、本日2月定例県議会が閉会したということで、8,860億円の当初予算を含め、多くの議案を議決いただきました。県議会でさまざま議論いただきましたけれども、そうした点も踏まえて、有効に予算を活用すべく、的確な執行をしていきたいと思います。
また、今回は副知事の人事案件等にも同意いただきました。全体の人事は今、作業中ですけれども、4月以降また新たな体制で県民の皆さまの期待に応えられるような県政運営に努めていきたいと思っています。
長野県知事 阿部守一
それから2点目、豚コレラについてです。2月6日に宮田村の農場と松本市のと畜場で豚コレラが発生したわけですが、直接的な防疫措置は2月8日に終了しています。発生農場における防疫措置の終了後、28日間監視対象農場での監視であったり、消毒ポイントの設置であったり、発生農場から10キロ圏内での野生イノシシの捕獲調査があったり、こうしたものを防疫対応として、これまで行ってきているところです。
本日24時をもって28日間が終了という形になりますので、本日24時をもって今回の豚コレラの発生に直接的に関連する一連の防疫対応については終了したいと思っています。
一方で、岐阜県においては昨日新たな豚コレラの発生をみている状況でもありまして、われわれとしては引き続き、発生防止について全力で取り組んでいかなければいけないと思っています。そういう観点で県内の養豚農家への防疫体制を引き続き行ってまいります。農場の入り口での車両の消毒の徹底であったり、農場内での消石灰の散布であったり、通報体制の強化、こうしたことに取り組む他、全県における死亡イノシシの検査についても、継続していきたいと考えています。引き続き発生を防ぐための防疫措置等について、徹底して行っていきたいと考えています。
今後とも、県民の皆さま方への正確な情報の発信による風評被害対策、あるいは農家等への経営支援対策等についても併せて進めていきたいと考えています。
私からは以上です。よろしくお願いいたします。
毎日新聞 鈴木健太 氏
今日で県議会が終わり、統一地方選挙に向けて一気にムードが高まっていくかと思うのですが、知事のお立場を確認したくて、県議選において特定の候補、特定の会派、特定の政党を今回支持するつもりがあるのかないのか、教えていただけますか。
長野県知事 阿部守一
支持する支持しないという言い方が少し微妙ですけれども、現職の皆さま方にはこれまでの県政運営に大変ご協力、ご支援いただいてきたわけですので、そうした観点で、例えばこれまでも後援会の集まり等でメッセージを求められたときには、メッセージをお出しさせていただいていますので、そうした対応についてはこれからもニュートラルに行っていきたいと思っています。
ただ、私が例えば選挙応援演説に伺うとか、あるいは、どこかの特定の政党であったり、会派の方たちだけを応援するというような形は、考えていない、そういう対応は行わないと考えています。
毎日新聞 鈴木健太 氏
前回もそのように対応されていると思うのですけれども、その理由についてもし教えていただければよろしいでしょうか。
長野県知事 阿部守一
私自身はそもそも政党に属していませんし、今は県知事という立場で仕事をさせていただいていますので、いろいろなみなさま方のご支援とご協力を得ながら県政を進めているという立場でありますので、そういう意味で特定の政党であったり特定の会派の方たちだけを私が応援するということが適切ではないだろうと思っています。
毎日新聞 鈴木健太 氏
最後にもう一点同様の質問なのですけれども、県議選以外にも自治体の首長選であるとか、市町村の議員選挙があると思いますけれども、これについてもやはりその特定の候補とか特定の政党というのはやはり応援しないという立場に変わりはないでしょうか。
長野県知事 阿部守一
基本的にはそうですね。基本的にはというのは、私は知事の立場でありますから、県内においては基本的にそうだと思います。場合によっては、私の個人的によく知っている人間等が選挙に出る場合にはそれは応援することもあり得なくはないと思っていますけれども、今のところはそうした予定はありません。
日本経済新聞 北川開 氏
先ほど冒頭に豚コレラのお話がありましたが、1カ月経ちまして直接的な防疫措置もほぼ完了ということで、これまで該当農場、と畜場以外は広がりが見つからなかったということで、終息に向かって行っているのかなというところなのですけれども、そうした観点で知事の所感をお伺いしたいのと、今後、宮田の養豚農家の再開がまだ見通しが立っていませんがそちらへの支援などは何か考えていらっしゃるでしょうか。
長野県知事 阿部守一
養豚場をはじめ今回の豚コレラの発生で影響を受けた方々に対する支援というのはしっかりやっていかなければいけないと思っています。また、今回、一連の防疫措置については一応終了という形にはなりますけれども、先ほど申し上げたとおり、まだ気を緩めてはいけないと思っていますので、引き続き本県において豚コレラが発生しないように関係の皆さま方と一緒に協力して取り組んでいきたいと思いますし、国に対するいろいろな要請等も行わせていただいていますけれども、これは全国的な問題ですのでぜひ国においてしっかり豚コレラの発生を食い止めてもらいたいと思っています。
信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
釜口水門の件なのですけれども、短時間で天竜川の水位が1.7メートル上がったという事故が起きてしまいました。まずは、人命に、人がいなくて本当に良かったと思うのですが、その点、事故についての知事のご所見をまずお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
今回、釜口水門の放流ゲートに不具合が発生したことによって、大きな被害は発生しなかったという状況ではありますけれども、しかしながら、多くの皆さまにご迷惑であったり、ご心配をお掛けしているわけでして、私としては大変申し訳なく思っています。
諏訪建設事務所で記者会見を行わせていただいて、実情等をお話させていただいたところですけれども、今回は工事中の事故ということになりますので、今回の事案を踏まえて、工事中の安全確保であったり、また、こうした突発的な事故が発生したときの連絡体制の確保であったり、こうした部分についてはしっかりと見直して、再発防止に取り組んでいきたいと思っています。
信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
今まさにおっしゃったところなのですけれど、工事中に作業をして、湖にも水があるという状態で、始めから難しい工事ではあるかと思うのですが、知事は今連絡体制をとおっしゃいましたけれども、いろいろな手順とか、今回の一連の事故の経過等を検証していくということなのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今回は釜口水門での事故ですけれども、例えば、同様のことが他のダムであったり、いろいろなところで万が一にも起きることがあってはいけないと思いますので、そうした点検であったり、あるいは不測の事態の場合の連絡体制であったり、こうしたものについては、改めて、建設部をはじめとする関係部局で確認しなければいけないと思っています。当面釜口水門の対応をさせていただいていますけれども、しっかりこの安全対策、リスク対策を考えていく必要があると思っています。
信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
今回は老朽化した、その更新をしているところの操作盤の中に回路があって、その設計ミスと。業者さんによると、過去のその回路の基本的な資料が、県に問い合わせをしたけれども、30年ほど前だということで残っていないと。まさに新たに作り直すような形の中で、どうしてもこういうことが起きてしまった。非常に難しいことは難しいのだと思うのですが、その資料をとっていなかったところに原因があるのか、なんとも言えないですが、業者さんとすれば自分たちは精一杯やったところで起きてしまったというお話をされているということなのですが、本当に今後の対策というのはやはり難しいのだと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。時間が経ってしまっているもの、設計図がないとかですね、資料が残されていないという、そういう中でどうやってやっていくのだろうかと。
長野県知事 阿部守一
先ほど申し上げたように、この今回の釜口水門の問題というのは、ここだけの問題なのか、もう少し広く考えなければいけないのかということも含めて、考える必要があるだろうと思っています。
通常の操作というのは、これはしっかり行われていたわけですけれども、こういう改修等を行うときに、通常時とは違うような形で操作することによって点検、確認等を行わなければいけない場合も出てくる可能性があると思いますので、そうした場合の対応がどうあるべきなのかだとか、例えば建設設計当時の資料、そういうものも、どういったものをどのような形で保管しておくべきなのかということも含めて、しっかり考えていかなければいけないだろうと思います。
信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
天竜川の漁協さんからは、事前に今回は電話の連絡がなかったと聞いています。非常に突然のことで多分建設事務所の方でも相当混乱もあったのではないかと想像はするのですが、やはりこういったときの連絡体制、先ほど言及がありましたけれども、また構築し直すというかその必要性をお感じになってますでしょうか。
長野県知事 阿部守一
そうですね。先ほども申し上げたと思いますけれども、連絡体制についてはしっかりと今回の事案も踏まえて確立していきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
消防防災ヘリについてなのですが、県職員の整備士の方が今月末で退職されるという話を取材していまして、もう既に休みを取られているということなのですけれども、今現在、それから今後のヘリの運航には支障というのは出ないのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
支障は出ます。出ますから、本日から人員調整の対応で運航できないという状況で、関係方面には、これは機体の整備等の時もそういう状況になりますので、そういうお知らせをさせていただいているところです。われわれとしては整備士の確保に向けて今取り組みを行っているところですので、できる限り早急に運航ができるように努力をしていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
確認なのですけれど、今は、ヘリが出動する案件があったときに出動できない状態だということですか。
消防課長 吉原英樹
本日から運休に入っておりますので、出動案件、要請があった場合には、他の県ですとか他の機関への要請で対応するという形になります。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
運休の理由は。
消防課長 吉原英樹
先ほど知事から申し上げたとおり、今日航空センターから関係機関へ出した通知によりますと人員調整のためということになっております。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
そうすると具体的には県職員の整備士の方が既に休暇に入っているためということでしょうか。
消防課長 吉原英樹
必要な人員が確保できないということであります。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
改めて知事にお伺いするのですが、県職員の整備士の方が辞められることは、今までは人事上の案件なのでコメントできないということだったのですが、そこについては、いかがなのでしょうか。それは、この場で知事として、それはもうお認めになるっていうことでしょうか。
長野県知事 阿部守一
個別の人事で、どういう方がどうだろうとかいうことについてはコメントは控えますけれども、先ほど申し上げたように、今の時点で、人員対応のためにヘリは飛べない状況だという現状があります。
これは、一つは例えば、点検整備等もヘリの場合、定期的に行っていかなければいけないわけで、定期的に飛べないという時期があるわけです。そういう際には、県警だったり、他県だったり、連絡をさせていただいて、応援をしてもらうことにしています。今回も、先ほど申し上げたように、そうした連絡をさせていただいた上で、対応していただこうとお願いをしていますし、もう一方で、われわれ、きちんと運航できるよう人員の確保に向けて取り組んでいるところでして、一定程度目途もつきつつあるので、できるだけ早く運航を再開できるように取り組んでいきたいと思っています。
それから、もう一つつけ加えさせていただきますと、ヘリコプターによる対応というのは、操縦士であったり整備士であったり、非常に専門的な技能を有する方がしっかりいていただかなければ、これは安全第一でやっていますので、運航できないという判断をせざるを得ないと思っています。ただ、他方で働き方改革もあり、そうしたいろいろな職員の都合による休暇とか、いろいろなことがあり得るわけですので、そういう意味で人員体制の強化についてこれからも引き続き、しっかり取り組むことによって、安全性の確保についても万全を期していきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
確認ですが、県職員の整備士の方が辞めるのかどうかという部分については、それはコメントを控えるということでよろしいですか。
長野県知事 阿部守一
コメントを控えるというか、私も詳細は知りません。知りませんというのは、一人一人の職員がいつ退職してということは、私は把握していませんけども、今申し上げたように、ヘリコプターの運航については現状申し上げたとおりです。そのことについては先ほど申し上げたように、操縦士であったり整備士であったり、いろいろな専門職種が必要になってきますから、いかなる事由、これは個人の権利との調整の話になりますので、個人の権利の行使はしっかり尊重しながらも、他方で安全な運航を確保しながら、県民の皆さまの安心安全を守らなければいけませんので、そうした体制の強化について、引き続き充実していきたいと思っています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
今回この運休というのは、例えば定期的な機体の整備とかそういうものによるものではなくて、突発的なものだと。
長野県知事 阿部守一
人員対応によるものとご説明しているとおりです。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
分かりました。そうすると、来年度からの2年間の運航の委託業務の入札をやっていると思うのですけども、これは内容に関してはもうこのまま今公告しているもので入札することになるのでしょうか。
消防課長 吉原英樹
これは危機管理建設委員会でも説明したとおり、現行の入札につきましては現在公告中でありまして、3月13日に入札を行うということです。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
もし人員的に足りないということであれば、委員会でもおっしゃっていましたけど追加でという形になるということですか。
消防課長 吉原英樹
危機管理建設委員会で説明したとおりです。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
私どもの取材で、現場では例えば出発前の点検の最終確認だとか、けん引車の運転というのは県職員の整備士の方がずっと担当されていたという話を聞いています。ただ、契約上そうなっているわけではないと聞いているのですけども、そうするとなぜ現場でそういう運用をしていたのか理由はなぜなのでしょうか。県職員の方がそういう最終確認とか、けん引車の運転を担当していたというのは。
長野県知事 阿部守一
確認整備士の資格を持っているからということですよね。
消防課長 吉原英樹
確認整備士というのは資格ではなくて、最終確認を誰ができるかという、中での運用の話なので、あくまでも現場での判断、対応ということになります。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
なぜそういう運用をしていたのかというところなのですけども。
消防課長 吉原英樹
現場での判断になりますので、それを現地の方で対応していたということだと思います。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
課長はそこはお聞きになっていないということですか。
消防課長 吉原英樹
そこは承知しておりません。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
想像するに、最終的な確認となるとそれはやはり何かあったときには責任が伴う部分なので、そこは県職員の整備士がやるということだったのかなと想像するのですけれども、そういうことでは。それは分からないということですか。
消防課長 吉原英樹
受託業者さんと県職員の整備士の間で決めた話だと思いますけれども。
日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
今の質問に関連してなのですが、人員調整で運航できないというのがいつまで続く見通しなのでしょうか。
そしてそれに対するケア、その取り組みは具体的にどういうことをやっていらっしゃるのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
今、民間の整備士を派遣してもらえるようにわれわれとしては交渉しています。
消防課長 吉原英樹
具体的な時期につきましては今日申し上げる段階ではありませんが、先ほど知事から説明がありましたように一定の目途が立ちつつありますので、なるべく早くお話できるようにしたいと、対応してまいりたいと思います。
日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
感覚的なことで恐縮なのですけど、1週間なのか1カ月なのか、数日間程度で再開できるのか、そこは県民の方も関心があるかなと思うのですけれども、見通しとしてもう少し具体的に言えませんでしょうか。
長野県知事 阿部守一
おおむね2週間ぐらいを目途に努力していますということではないか。もう少しはっきり説明してもらった方がいいと思います。
消防課長 吉原英樹
具体的な手続きは今、進めているところですが、おおむね20日ぐらいで確保ができそうな見込みです。3月の20日頃には確保できる見込みです。
日本放送協会(NHK) 田中顕一 氏
3月20日頃からは、通常の運航が可能になるという見通しだということですね。
消防課長 吉原英樹
はい。確認整備士が確保できれば、そこから運航がまたできるということになります。
長野県知事 阿部守一
まどろっこしい言い方で申し訳ない。相手方がある話で、しかも人の話なので、何か物を買うことだといつから目途だとはっきり言えるのですが、やはり人の話ですので、先方の相手方の組織的な対応の問題と、それから実際にお越しいただける人の状況と両面ありますので、ファジーな言い方になっていますけれども、20日頃には確保できるのではないかという感触は持っています。ただ、明確にそこまで確保できるとは断言できないので、ご理解いただければと思います。
毎日新聞 鈴木健太 氏
今のやりとりを聞いていて思ったのですけど、個人の権利の行使というのは非常に重要だとは思うのですけれども、一方で、知事もおっしゃっていたように、県民の安心安全を守るためにヘリを運航しなければいけないと。ヘリの運航を今できていないということは、片方の方が守られていないということですよね。ということであれば、3人の中の唯一の県職員整備士が3月末で辞める意向を示しているということは、課長と知事のレベルでしっかりと説明してもらいたいのですけど、どうなのでしょうか。
人員調整のためと言われるだけだと納得できないのですよね。この信毎の記事が朝刊に出てから、消防課は公式に認めていなくて、それは私はおかしいのではないかと思っていてですね。そこはどうですか。
長野県知事 阿部守一
私はもっと情報公開すべきだと思っています。ただ、先ほど申し上げたように、1人の方が退職するとか、休暇を取るとか、そういうことに起因して全て発生するということばかりではなくて、やはり体制的な問題もあると思っています。
あまり個人の人事上の話にしてしまうと、個人に責任があるのではないかという話になりがちですので、われわれは一般的には人事上の案件、そういう言い方で、関係機関には連絡をさせていただいています。ですから、おっしゃるとおりもっと明確にすべきだというお考えは私も受け止めたいと思います。
ただ、それだと個人の責任みたいになってしまいますので、これは組織として受け止めなくてはいけない問題だと思っていますので、個人がどうだこうだという話を私から申し上げるのは申し訳ないが差し控えたいと思っています。
毎日新聞 鈴木健太 氏
やはりそれは、課長からも答えられないということになるのでしょうか。
消防課長 吉原英樹
危機管理委員会でもお答えしたとおりですが、本日、センターからの通知によりますのは、人員調整のためということになりますので、ちょっとそれ以上はお答えできないということになります。
中日新聞 我那覇圭 氏
今の話の関係ですけど、もう実質的にはお話になっているのかなという気はするのですけれども、要するに人員調整というのは、理由は別として整備士が確保できていないから止めるということでいいわけですか。
長野県知事 阿部守一
もうほとんどここでそういう話になっています。そういうことです。われわれは完全な運航再開を目指している中で、やはりきちんとしたプロセスで安全運航をしなければいけないので、確認整備士が確保できない状況であれば、それは運航できないということです。それが個人の問題ではなくて、これはぜひ組織の問題として、私が受け止めなければいけない課題だと思いますので、そのようにご理解いただければありがたいと思います。
長野朝日放送(abn) 渡辺亮 氏
今日の議会の中で、自転車条例が可決されましたけれども、保険加入義務化について、罰則はないということですが、どのように加入の率を上げていく考えがありますか。
長野県知事 阿部守一
くらし安全・消費生活課でかなり、これまでいろいろな保険の仕組みも研究して、また関係の皆さまとも話し合いをさせてきていただいています。われわれは、罰則付きではないですけれども、自転車の損害賠償保険への加入促進は、しっかり今回の条例を踏まえて取り組んでいきたいと思います。そのときにやはり、例えば実はいろいろなものに付帯して自転車の保険に入っている場合もありますが、なかなかそういうところはご存じない方もいらっしゃいますので、そういうことの周知であったり、あるいは比較的安価にご加入いただける保険もありますので、そうしたことのPR等も併せて、加入の促進を図っていきたいと思っています。
長野朝日放送(abn) 渡辺亮 氏
観光客の方であればレンタルであったり、かなり多くの方が自転車を利用されると思うのですけれども、そもそも保険を使う前に事故を防ぐため、県の取り組みとしてはどうでしょうか。
長野県知事 阿部守一
交通安全教育をしっかり徹底していかなければいけないと思っていますので、学校教育の場でもそうですし、われわれ、学びの県づくりと言っていますので、いろいろな場面で自転車条例を踏まえて自転車の安全対策をPRしていきたいと思っています。
くらし安全・消費生活課長 古川浩
安全対策の関係につきましては、各年代における安全教育が必要ですので、新年度に自転車活用の推進員という専門の職員を配置しまして、幼少期から特に自転車を活用する高校生等の安全教育のための地域で活動する自転車安全利用の推進リーダーというような方を育てていく取り組みを進めていきたいと考えています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
ヘリの話に戻るのですが、20日頃には、というお話だったのですが、そうすると今共同運航している山梨のジャネットという会社から追加で整備士の派遣を受けるということなのでしょうか。
消防課長 吉原英樹
今調整中でして、どこの業者からというのは今のところ申し上げる段階ではございません。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
今の業者も候補に入るということなのですか。
消防課長 吉原英樹
それも含めて調整中であります。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
私がこれまで取材した中では、その最終確認とかいわゆる重要業務は別に民間の整備士でもできるというお話だったかと思うのですけども、そうすると今2人の整備士が派遣されていて、それで確認整備士が欠けているため運航できないということは民間の整備士では事実上できないということなのでしょうか。
消防課長 吉原英樹
現行体制におきましては、県職員が確認業務を行っているものですから、民間から派遣されている2人については、確認業務を行っていないということになります。
長野県知事 阿部守一
今の質問は、民間の方ではできないのでしょうかという質問なので。
消防課長 吉原英樹
現行の委託契約の中では民間ではできない部分がありますので、それは県職員の整備士しかできないという部分があります。なので、やはり今の契約のままでは民間だけでは賄えないということになります。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
これまでの取材だと、契約上、民間と県職員の整備士で、できることとできないことで差はないという説明だったのですけど、違ったということなのですか。
消防課長 吉原英樹
定時点検といいますが、一定の期間を過ぎた後の、その期間の整備というのは民間ができないのですが、通常の飛行前後については、これは民間であろうと県職員であろうと建前上はできるという形になっています。
信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
もう1回、その民間でできない点検が、どういう点検かご説明ください。
長野県知事 阿部守一
もう1回整理して、他の記者の人たちもよく分からないと思うので、整理してご説明した方が良いのではないかと思いますけど、どうなのでしょうか。
今みたいな話は私もきちんと確認したいので、ここで答えてしまうと私の会見で私の発言と同じ話になるので、もう一回、整理させてもらってもいいですか。
広報県民課長 加藤浩
そうしましたら、今の件は改めてブリーフィング(記者への説明)をさせていただきますので、ご通知申し上げるということでご理解いただきたいと思います。
長野県知事 阿部守一
どうもありがとうございました。
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