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更新日:2020年3月31日
対象地は、中生代ジュラ紀に形成された半固結~固結岩の泥質を基岩とした急峻な山地の一角に位置します。土沢川両岸の上部では破砕が著しく、特に石炭層は岩片化・粘土化が著しく、水分を含んだときは地すべりが発生し易く、また傾斜も急で多雪地域でもあるため雪崩も発生しやすい地域となっています。
大平地区では、昭和7、昭和9年に雪崩で死者が出て、昭和14年には2度の地すべりが発生しています。近年では平成7年の豪雨時に大平から紙すき山牧場へ上る道(村道風吹線)の一部で斜面崩壊が発生し、山稜付近には多数のクラックが発生しました。その後、平成10年3月の融雪時にも、地すべりが発生しました。斜面全体が崩壊した場合は土沢川に1000万m3の土砂が流れ込む恐れがあったため、災害の防止対策が図られることになりました。急斜面で道もつづら折りになっているこの地域は、急傾斜地崩壊危険個所、地すべり危険地域、山地災害危険地区、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域の指定が重なっています。
この地域の地すべり抑制工として地下水排除工(集水井工)、地表水排除工(水路工)、土留工が、また雪崩対策として、雪崩予防柵が設置されています。
地形図 |
地質図 |
空中写真 |
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