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更新日:2021年1月5日
諏訪地域振興局
1.野菜・花き新規就農者の土壌断面調査研修会の様子
諏訪地域の園芸品目産地を今後も発展させていくためには、次代を担う人材の確保と育成、定着支援が必要である。そのため、管内6市町村・農業委員会、JA信州諏訪、農業開発公社、地域振興局から構成される諏訪地区就農支援連絡会を中心に就農相談や研修生の受入れ、就農後のフォローアップ研修等により定着支援を行っている。
その中で、本年は6~7月梅雨時の大雨や長雨による排水不良と湿害、その後8月の高温少雨による高温干ばつ障がいが発生し、新規就農者だけでなく、中堅、ベテラン生産者も栽培が難しい環境であった。共通の課題でもあったことから10月8日、新規就農1~3年目の重点対象者や里親研修生、JAキク専門部会青年部の若手を対象に、キク生産者、スガノ農機、JA農機センター・JA営農部の担当者を講師としてお招きし、就農支援連絡会の各機関にも参加していただき、「野菜・花きの土壌断面調査研修会」を施設ギクほ場にて開催した。
ほ場の土壌断面を掘り出し、深さ別の土壌硬度の測定や根圏の分布状況の観察、プラソイラーを用いた硬盤破砕作業の実演、農機メーカーからは各種硬盤破砕や排水対策用機械、JAからは本年の湿害等の生産上の課題、補助事業等について研修を行った。
今後もこうした研修会、個別指導を通して、経営計画の目標達成に向けた支援、新規就農者の定着支援を行っていく計画である。
写真1土壌断面調査ほ場の様子と参加者
写真2プラソイラーによる硬盤破砕の実演
写真3キクの土壌断面粘りの状態
写真4土壌断面調査に参加した新規就農者、里親研修生他
2.水田転換畑の排水改善に向けた現地検討会の開催
本年は梅雨の長雨により、多くのほ場で湿害が発生した。特に、水田を野菜等の畑として利用する水田転換畑では、排水に問題を抱えるほ場が多く、被害が大きい状況だった。
近年、水田からの転作の推進により、水田転換畑で野菜を作付けする農業者が増え、湿害が毎年の課題となっている。そこで農業農村支援センターでは、新規就農者の課題解決を目的に、現地調査と対策の検討を行う現地検討会を開催した。
当日は、管内の新規就農から1~3年目の野菜生産者や、JA、県農業技術課、農業農村支援センター職員が出席し、本年特に被害が大きかった2ほ場について、土壌断面等を調査し、耕盤の位置や地下水位を確認した後、次年度の対策を検討した。
写真1土壌肥料専門技術員から説明を受ける農業者
写真2土壌を70センチ程度掘り下げた様子
写真3現地検討開催、説明の様子
写真4貫入式土壌硬度計で調査をしている様子
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