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更新日:2024年2月9日
精神保健福祉センター
「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」です。(引用元「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」)
群 | 背景分類 | 支援のヒント |
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第1群 | 統合失調症、気分障がい、不安障がいなどの精神疾患が主診断となる群 | 一般的な精神科医療の対象となる。カウンセリングや福祉的な生活・就労支援などの心理・社会的支援も同時に実施されることが大切。 |
第2群 | 広汎性発達障がいや知的障がいなどの発達障がい群 | 発達障がいなどの特性に応じた教育・生活・就労支援が中心となる。薬物療法は発達障がい自体を対象とする場合と、二次障がいを対象として行われる場合がある。 |
第3群 | パーソナリティ障がい(ないし、その傾向)や神経症的傾向、身体表現性障がい、同一性の問題などが主となる群 | 心理・社会的支援、生活・就労支援が中心となるもので、薬物療法は付加的に行われる場合がある。 |
脳の神経伝達物質のアンバランスや脳の機能の障がい、脳の気質的な問題によって生じる疾患です。ストレスや身体疾患が引き金になる場合もあります。
考え方や気持ちが混乱したり、陽性症状として妄想や幻覚が起こったりします。陰性症状としては意欲の低下や、生き生きとした感情が感じられないということもあります。
ひきこもりとの関連:幻覚の症状によって外出が困難になったり、被害妄想によって対人関係を避けることや、陰性症状によって意欲がわかない等によってひきこもる場合もあります。
「ありえない」ことと思いながらも繰り返し浮かんでくる、「鍵をかけ忘れたのではないか」、「悪いウイルスに感染するのではないか」などの考えに悩まされ、不安を消すために、鍵を何度も確認したり、何回も手を洗ったりすることなどに長く時間をとられます。
ひきこもりとの関連:外に出ると不安が強くなるため、ひきこもる場合があります。
意欲が持てなくなったり、体がだるくなったり、気力や集中力の低下、不眠、疲れやすさなどといった症状が現れます。
ひきこもりとの関連:気力の低下、疲れやすさからひきこもりの状態になる場合があります。また、ひきこもりの状態が続き、うつ病の症状が現れることがあります。
対人場面で悪い評価を受けることや、よく知らない場面で人目をあびる行動などに強い不安を感じます。
ひきこもりとの関連:対人場面での苦痛を逃れるため、ひきこもることがあります。
発達障がいとは、様々な能力に生まれつき偏りがあり、主に広汎性発達障がいや注意欠陥多動性障がい、学習障がいなどをさします。その特徴をご家族や周囲の人が理解し適切な対応をとることで、安定した生活を送ることができます。
社会性の問題(人の気持ちの理解が苦手、視線が合いにくい)、コミュニケーションの問題(言葉の裏の意味が理解できない、相手に合わせた会話ができない)、想像力の問題(新しいことや変化への抵抗、こだわり等)があります。知的の遅れや、言葉の遅れを伴わないタイプのお子さんもいますので、乳幼児期に発見できない場合があります。
パーソナリティ障がい(ないし、その傾向)や神経症的傾向、身体表現性障がい、同一性の問題などが主となる群です。心理・社会的支援、生活・就労支援が中心となるもので、薬物療法は付加的に行われる場合があります。
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所属:長野県精神保健福祉センター
長野市大字下駒沢618-1
電話番号:026-266-0280
ひきこもり支援担当
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