ここから本文です。
更新日:2024年10月1日
水産試験場
○ブルーギル
外来種(エイリアン・スピーシーズ)の一つで、ブラックバス(オオクチバス)と同じサンフィッシュ科に分類され、親が卵を守ったりすることなど、同じような習性を示します。諏訪湖でも最近増えているようで、他の魚の卵や仔魚(しぎょ)を好んで食べることから生態系への影響が危惧されます。
いつから諏訪湖に?
ブラックバスより一年早く昭和52年(1977年)に初めて確認されていますが、その後は年に数尾が捕まえられる程度でした。平成12年(2000年)8月下旬の1週間に6~7cmのものが250尾もまとまって獲られてから、捕獲数が徐々に増えてきています。
どんな形?
タナゴ類によく似た平べったい形をしていて、幼魚のうちは横縞(背中からお腹への縞模様)が目立ちます。鰓ぶたの後ろ側に突き出した部分が濃紺の色を示すことからブルーギル(青い鰓)という名前がついています。
何を食べている?
口の大きさはブラックバスより小さく、比較的小型の魚やエビ、昆虫などを食べています。しかし、水草帯の中を主なすみかとしていて、他の魚が産んだ卵やそこを隠れ場として利用している稚エビや稚魚を食べていることから、生態系への影響はブラックバスよりも大きいという見方もできます。
ブラックバスより強い?
餌を選ばないこと(ある種類を食べ尽くしても他の種類の餌に変えることができる。水草までも餌として食べている。)やブラックバスが産まないような浅瀬にも産卵することなどから、ため池などではブラックバスよりも優勢になる例がみられます。
生態系への影響を減らすために!
ブラックバスと同様に、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の特定外来生物に指定され、飼育や運搬などが禁止されています。川や湖など、もともとそこにいる魚やエビ・昆虫などに大きな影響を与えることになります。もし、つかまえても生きたまま持ち出したり、他の場所へ放流したりしないで、これ以上増やさないようにしましょう。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください