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更新日:2014年6月20日
水産試験場
○モツゴ
川で魚採りをしたことがある人は必ず知っているはずです。
そう「クチボソ」です。正式な名前は「モツゴ」といいます。呼び名のとおり口が小さくメダカのように少し上を向いているのが特徴です。
通常、口から尾鰭(おびれ)のつけ根まで黒い線がありますが、産卵期の雄は全体的に黒くなり口の周りには白いぶつぶつした追星(おいぼし。産卵期に体や鰭の表面が厚くなってできる突起物のこと。)が現れることから「イシモロコ」と呼ばれることもあります。産卵期は4月から7月頃までで、雄はこぶし大の石に付いているこけや泥などを丹念に取り除き、そこに雌を導き産卵します。卵を産むとき雄と雌は1対1ですが、産卵後に雄は別の雌を引き入れて産卵することがあります。産卵後は雄が卵を外敵から守ります。生まれたばかりのモツゴは約4mmですが、1年たつと4~7cmになり、産卵に参加するものが出てきます。
餌は雑食性でユスリカなどの水生昆虫や付着藻類などを食べます。雑魚として扱われることが多いモツゴですが、コンクリート護岸にされている小川やため池などでも生息しているタフな魚です。また、唐揚げや甘露煮などにすると意外においしい魚でもあります。釣りをしていてウキは動くけどなかなか釣れないとき、彼らのしわざかもしれません。
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