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更新日:2022年12月26日

第1096回長野県教育委員会定例会会議録

1 日時

 令和4年(2022年)11月17日(木)

 午後1時50分から午後3時50分まで

 

2 場所

 議会棟 第1特別会議室

 

3 議題等

〇議題
 議第1号 令和4年11月県議会に提出される予定の議案に対する意見について
 議第2号 職員の処分について                          
 議第3号 令和6年度長野県教員採用選考の変更点について           
 議第4号 令和5年度長野県立高等学校生徒募集定員について               
 議第5号 産業教育手当の支給に関する規則及び定時制通信教育手当の支給に関する規則の一部を改正する規則案について
 

〇教育長報告事項
 (1) 令和4年度発達障がいに関する実態調査の結果について         
 (2) 高等学校情報担当教員の配置状況及び今後の取組について              
 (3) 全国学力・学習状況調査の事前対策について                    
 (4) 令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果について

 

〇その他

 (1) 休日運動部活動の地域移行 取組紹介

 

 ○委員

 教育長職務代理者 酒井英樹

 委員 矢島宏美

 委員 塚田裕一

 委員 中川綾

 委員 荒川玲子

 

 ○その他

 内堀教育長、尾島教育次長、今井教育次長、小野沢参事(高校教育改革推進担当)、松本教育政策課長、加藤参事兼義務教育課長、服部参事兼高校教育課長、宮澤参事兼高校再編推進室長、酒井特別支援教育課長、曽根原参事兼学びの改革支援課長、滝澤参事兼心の支援課長、久保文化財・生涯学習課長、永岡保健厚生課長、北島スポーツ課長

 

会議録

内堀教育長
 ただいまから第1096回「長野県教育委員会定例会」を開会します。
 本日の審議事項中、議第1号「令和4年11月県議会に提出される予定の議案に対する意見について」は、成案となる前の内容について審議・検討する案件、また、議第2号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。
 つきましては、議第1号及び議第2号を非公開とすることが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員
 異議なし。

 

内堀教育長
 御異議ございませんので、議第1号及び議第2号につきましては、非公開とすることに決定しました。
 なお、非公開議案につきましては、最後に審議することとします。
 それでは、議題に入ります。議第3号「令和6年度長野県教員採用選考の変更点について」、加藤義務教育課長から説明をお願いします。

 

加藤義務教育課長
(資料説明)

 

服部高校教育課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いいたします。酒井代理者、お願いします。

 

酒井教育長職務代理者
 御説明ありがとうございました。いずれもより多くの方に受験していただけるということ、免許の保有者に授業を持っていただくという状況の改善のためにつながる変更点かと思いました。
 2点意見を、感想のような形ですけれども言わせていただくと、一つ目の妊娠及び子育て中の者に対する猶予制度ですけれども、いろいろ受験をするか、しないかと迷っている多くの方たちにとってみると、こういう制度は大変後押しをしてくれるものかと思います。大変よい制度だと思いますので、より多くの人たちに周知をしていただいて、受験を考えていただけるようにしていただけるといいと思っております。
 また、二つ目の小学校・特別支援学校教員の二次選考に関する実技試験についてですけれども、多くの都道府県で二次試験における実技試験の廃止ということが行われている流れの中で、教員の質の担保ということも含めて考えていく必要があるかと思います。
 受験の負担ということでは実技試験の廃止には賛成です。ただ、大学教員養成の観点でいうと、必要な取得単位数の点からいっても、十分力があると言える受験生が多いかというとそうではない場合もあるかと思います。ぜひ、合格後の教員研修について、こういう制度改正、変更点があったとしても、教員の質をより担保していけるような取組を考えてほしいと思っております。
 以上です。

 

内堀教育長
 1点目は御意見を承るということで、2点目についてコメントはありますか。

 

加藤義務教育課長
 ありがとうございます。既に実技試験を廃止している他県の情報をお聞きしますと、やはり採用されてからの初任者研修等で、そこの部分を補うような研修をしているとお聞きしております。その点について、本県も考えていきたいと考えております。

 

酒井教育長職務代理者
 よろしくお願いします。

 

内堀教育長
 他にございますか。よろしいでしょうか。
 それでは、御異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定いたします。
 次に議第4号「令和5年度長野県立高等学校生徒募集定員について」、服部高校教育課長から説明をお願いします。

 

服部高校教育課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いします。
 それでは、議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員
 異議なし。

 

内堀教育長
 御異議ございませんので、議第4号を原案どおり決定いたします。
 次に議第5号「産業教育手当の支給に関する規則及び定時制通信教育手当の支給に関する規則の一部を改正する規則案について」、服部高校教育課長から説明をお願いします。

 

服部高校教育課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言をお願いいたします。よろしいでしょうか。
 それでは、議第5号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員
 異議なし。

 

内堀教育長
 御異議ございませんので、議第5号を原案どおり決定いたします。
 続いて、教育長報告事項に入ります。
 教育長報告事項(1)「令和4年度発達障がいに関する実態調査の結果について」、酒井特別支援教育課長から説明をお願いします。

 

酒井特別支援教育課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。
 矢島委員。

 

矢島委員
 ありがとうございました。この表に表れているのは医師の診断があったりということで、まだまだグレーのところの数字を考えると、かなり多くの子どもたちがそれぞれのところで発達に特性があったりする中で、先生方は、このように様々な研修やサポートをされているかと思います。
 この数字を見ると各教室に何人かいるので、現場の先生が、その子どもたちにどのように最適な関わりをしたらいいかとか、その子たちが及ぼす周りへの影響であるとか、周りから受ける影響というところの研修をしている時間がないと言いますか、子どもによってそれぞれですので、ただ発達障がいだけではなくて、もしかすると、その背景にある家庭環境などもかなり複雑化しているかと思いますので、現場の先生が研修を受ける時間もない中で、目の前の子どもたちに対してどのような支援ができるかと考えると、やはり医療や福祉、家庭との連携が必要になってくると思います。
 それから、特別支援コーディネーターの方のより専門的な支援の方法、特別支援コーディネーターの横のつながり、そのようなところも必要になってくると思います。
 特に、高校などは40人規模の教室で、小・中学校では結構小さいクラスで静かに授業が受けられていたところが、高校に来ると40人の大勢のところで、なかなか1人になったり、少人数で受けられる教室がないので、苦労されている子どもたちもいると思います。
 そのようなところで、では、どのような形なら、この子どもたちが安心して学校生活を送れるようになるのか、できることをこれからも探っていってほしいと思います。
 以上です。

 

内堀教育長
 特にコメントはありますか。

 

酒井特別支援教育課長
 ありがとうございます。適切な学びの場の実現については非常に大切で、課題も多々残っていることは認識しております。気づかれない方を、どうアセスメント等で捉えていくかですとか、教員の支援力、本当に先生方が忙しい中で、どうサポートしていくかということについては、特別支援学校でできることはまだあると思いますので、やっていきたいと思います。
 高校現場につきましてはおっしゃるとおりで、いろいろとできる部分、可能性を秘めていると思いますので、高校現場の先生方と協調しながら、やっていきたいと思っております。
 以上でございます。

 

内堀教育長
 他にございますか。
 荒川委員。

 

荒川委員
 お願いします。このたび、啓発リーフレットをつくっていただいたということで、こういった具体的なお子さん、また、保護者、担任という形で、いろいろな人が連携してできるように、分かりやすく見やすい形で作成していただいたことはありがたいことだと思います。
 先ほどのお話にあったように、ニーズに応じた支援の充実ということで、今回のこれは高校入試におけるということでしたけれども、これから、ぜひ現場の困り事などをすくい上げていただいて、ケース・バイ・ケースでこういったリーフレットを作成していただけるとありがたいと思います。
 以上です。

 

内堀教育長
 お願いします。

 

酒井特別支援教育課長
 先ほどシリーズものとお話をさせていただきましたが、LDの方、その他の発達障がいをお持ちの方については様々なアプローチ、視点での支援が必要であると思っています。高校の受検については特に関心が高いところなのでまず行ったのですが、それぞれニーズをしっかりと把握する中で進めてまいりたいと思います。
 以上です。

 

内堀教育長
 他はございますか。よろしいでしょうか。
 では、以上で、教育長報告事項(1)を終了します。
 次に教育長報告事項(2)「高等学校情報担当教員の配置状況及び今後の取組について」、服部高校教育課長から説明をお願いします。

 

服部高校教育課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。よろしいでしょうか。
 それでは、以上で教育長報告事項(2)を終了いたします。
 次に教育長報告事項(3)「全国学力・学習状況調査の事前対策について」曽根原学びの改革支援課長から説明をお願いします。

 

曽根原学びの改革支援課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。

 

酒井教育長職務代理者
 御説明ありがとうございました。質問が一つと、あとは意見ということでお願いします。
 先ほど、データがないことからという説明もありましたけれども、このような調査というのは初めてであったのでしょうか。今までも何回か全国学力・学習状況調査というもの自体は、教科によっては毎年、教科によっては数年ごと行われているかと思うのですが、その把握があったかということも併せてお聞かせください。
 二つ目は意見です。この資料の中にもありますけれども、この全国学力・学習状況調査の目的は、教育施策の検討に使うということと、もう一つはここに書いてあるとおり、授業改善や学習改善につなげるということの二つの目標があると理解しています。
 この調査を行っている国立教育政策研究所自身も、報告書や分析の中で、どうやって指導に活かしていくか、あるいは授業アイデア集、あるいは関連する資料、ビデオ等の作成なども行っているので、ぜひ積極的に、適切に学力調査の結果、あるいは調査内容を、授業改善、学習改善に活かしていっていただきたいと思っております。
 82.6%が授業改善を行いましたかということへの肯定的な回答ということでしたけれども、これに対しては課題があるというような説明のされ方でしたので、今後、指導要領に基づく授業改善、学習改善が適切に行われるように、また努力をしていっていただきたいと思っております。
 以上です。

 

曽根原学びの改革支援課長
 ありがとうございます。
 最初の質問でありますが、このような調査は初めてでありまして、これまでは、そもそも事前対策をやっている認識がないので、こういうアンケート調査をすること自体が現場を信用していないこととなるので、やったことはありません。今回は4割という報道がされてしまいましたので、それについては校長会からも市町村教育委員会からもたくさん意見が届きまして、実態の数字を取ってみようということになりました。
 実際に調査をするときに、どのぐらいの数値が出るか全く予測不能で、我々も、すごく高い数字が出るのか、低くなるのか、全く分からずにやったのですが、やるときに当たっては、長野県の教員はずるいことをして行うということに強い拒否反応を示すという認識をみんなが持っていますので、アンケートを行って出た結果であります。
 後段の御意見については、委員がおっしゃるとおり、全国調査をやる本当の意味は、まずは施策に生かすことで、我々や市町村教育委員会がそれを活用させていただくとともに、学校では授業改善等に生かすために、我々も調査問題の特徴を示す資料を出したり、それから各分析を細かく行って、市町村教育委員会を訪問して、各学校の様子等を懇談したり、こんな悩みがあるならこんなことをやったらどうかという懇談をしたりということを重ねています。
 あわせて、さらに直接授業で使えるような活用方法等、また新たなものも考えながら提案して、各学校を支援してまいりたいと思います。ありがとうございました。

 

内堀教育長
 他はいかがですか。
 中川委員。

 

中川委員
 ありがとうございました。この調査はすごく早急な調査だったなと思いまして、それはすごくありがたいことだなと思っています。
 4割が事前に準備していたという報道がされて、そこに違和感があってこの調査になったと思うのですけれども、それを見た長野の保護者や子どもたちが逆に不安にならないように、今回、こういう正確なデータを、しかも1,257名というのはとても回答率が高いと思うので、今日いらしている報道の皆さんにきちんと報道していただけたらうれしいなというところを、ちょっとお伝えしたいなと思っています。
 それと、今もう既に出ていましたけれども、この②の部分の82.6%は、確かにちょっと高いように見えるかもしれませんが、100%を目指したいと先ほど雑談の中でお聞きしましたので、そうなれるように私たちも知恵を絞っていけたらと思っております。
 ありがとうございます。

 

内堀教育長
 いかがですか。

 

曽根原学びの改革支援課長
 ありがとうございます。

 

内堀教育長
 他に御質問、御意見がありましたらお願いします。よろしいでしょうか。
 それでは、以上で教育長報告事項(3)を終了いたします。
 次に教育長報告事項(4)「令和3年度『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』の結果について」、滝澤心の支援課長から説明をお願いします。

 

滝澤心の支援課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言をお願いいたします。
 中川委員。

 

中川委員
 御説明ありがとうございました。
 この調査結果の中で、全国のデータと比べて長野県の特徴が見えたりするようなものはあったのでしょうか。大体全国と一緒だったのか、そのあたりをお聞きできればと思っていますが、いかがでしょうか。

 

滝澤心の支援課長
 どの部分でもよろしいでしょうか。「いじめ発見のきっかけ」という2ページだと思うのですが、「学校の教職員等が発見」のアンケート調査が全国では多いのですが、長野県は38.1と少なくなっています。その代わり、その下の「学級担任が発見」は、全国の9.5に比べて長野県は18.5という大きな数字になっております。
 それと、その下の「学校の教職員以外からの情報による発見」の「本人からの訴え」は、全国が18.2で長野県が23.2です。それと、長野県では中学校において「生活ノート」という家庭との連携を取るノートがあるのですが、そこからの発見といいますか、保護者や生徒からの訴え等もございます。
 ですので、全国に比して担任との信頼関係等が強いのではないかと、この発見のきっかけから見ているところです。

 

中川委員
 ありがとうございます。不登校については、何か特徴的なものはありますか。なければないで大丈夫です。

 

滝澤心の支援課長
 不登校については、ほぼ全国と同様の傾向と思っています。

 

中川委員
 ありがとうございます。

 

内堀教育長
 他にございますか。荒川委員。

 

荒川委員
 お願いします。7ページのところの「不登校の要因」で、先ほど家庭に関わる状況の中の「親子の関わり方」というところの人数が多いということで御説明いただきましたけれども、この「親子の関わり方」は具体的にどんな関わり方なのかなというところが知りたいということと、あとは10ページの現在の取組で、「子どもと親の相談員配置」による不登校児童支援ということがありますけれども、子どもと親ということももちろんですが、個別に対応していただくことでよくなる部分もあるかと思います。その辺の具体的なことを教えていただければと思います。

 

滝澤心の支援課長
 まず、「親子の関わり方」の部分でございますが、数字的にそこにカウントされてきているのですが、具体的にどういう状況かというところまでは把握ができていない状況にあります。すみません。
 「子どもと親の相談員配置」につきましては、不登校児童生徒数の多い学校に配置をしておりますが、地元の教育の経験のある方、あるいは地元に精通した方が担当してくださって、地域に密着したといいますか、その地域に合った支援をしていただいていると理解をしているところです。
 全県的な視野に立って適正な配置を今後も心がけていきたいと思っています。

 

荒川委員
 ありがとうございました。

 

内堀教育長
 他はございますか。矢島委員。

 

矢島委員
 ありがとうございました。何点かお願いします。
 まず、3ページの暴力行為が小学生で増えてきたことが懸念されるかなと思います。この暴力行為を、自分は当事者でないけれども見たり聞いたりして、学校に来られなくなってしまうというように、学校での安全・安心が保障されなくなることによって不登校につながるケースもありますので、ここは早期対応の必要があるかと思います。
 ただ、ちょっと対応を間違えてしまって、暴力はやめなさいとか、人をたたいてはいけませんと言ったとしても、子どもの言葉にならない、うまく表現できなくて手が出てしまうというようなこともありますので、ただただ禁止をするだけでは根本的な解決になりません。
 ぜひ、そこのところでは、暴力をしてしまう様々な多くの気持ちを聞いていただいて、丁寧な関わりによって暴力は止まると思いますので、少し時間はかかるのですが、後々のことを考えると、やはりそこは丁寧な指導、支援が必要になってくるかなと感じました。
 それから、7ページの5の表のところですけれども、「不登校児童生徒が学校内外で相談・指導等を受けた状況」の(B)で、「学校内外で相談・指導を受けていない」というのが33.4%と全体の約3割を占めているような状態で、年々上がってきていることがちょっと気にかかります。
 これは、やはり誰かとつながるということ、誰かと関わるということがないと、孤立してしまうとさらに悪化してしまうのではないかということがあります。誰かに相談していいんだよというようなところ、これだけ相談機関がたくさんありますので、ぜひ相談できる、本人が相談したいと思えるようなつながりが必要になってくると感じました。
 それから、9ページの「高等学校中途退学者の状況について」というところで、令和3年度は長野県の中途退学率が上がっています。もちろん進路変更であったり転学という形を取る場合も多いかと思いますけれども、入った学校にうまく適応できなくて、いろいろな形があると思うんですけれども、そのまま学校を変えてしまうと、今まで学校が丁寧にその子に関わって支援してきたところがぷつんと切れてしまって、また、新しい学校に行ってその情報が共有されていなければ、その子の生きづらさであるとか、様々な感情が違う形になって出てこないように、もし転学したとしても、しっかりとそこまでの支援とか、その子への関わりみたいなところは共有していただきたいと思います。
 引き続きこの子が転学した先でも、安心して学校生活を送れるような配慮が必要とともに、万が一、転学ではなくて家居という場合になったとしても、その子が孤立しないように、誰かとつながれるような形を取っていただけたらなと希望します。
 以上です。

 

内堀教育長
 滝澤課長、何かありますか。

 

滝澤心の支援課長
 ありがとうございます。1点目の小学校の暴力につきましては、いじめの認知と関わって、軽いからかいみたいなものも積極的認知をしていくというところから増えてきている部分もございます。
 ただ、委員御指摘のとおり、子どもたちそれぞれの特徴、背景がございますので、丁寧にその子の奥にある気持ちを聞き取って、支援していきたいと考えていきたいと思います。
 続いて二つ目の相談・指導を受けていない率が33.4%ということについてです。まず、一つとして、担任の先生や学年主任、あるいは保健室の養護の先生と相談した場合には、相談を受けたというふうにカウントできない調査になっております。ですので、学校では関わっているのですが、専門的な指導を受けていないということでこの数字になっております。
 学校に聞き取りを行ったところ、関わって御家庭と話をするけれども、なかなか御理解いただけない御家庭もあるというような苦労も聞いているところでございますが、学校では引き続き切れ目ない連携をしていきたいと思っています。
 最後の中退率についてになります。中退ですので、統計的には転学する子はここに入ってまいりません。新たな学校に行く場合には、最終学歴の学校から資料等が送られてきますので、そこのつなぎはできると思っております。
 また、退学した後、家居等につきましては、県の教育委員会では、中退者に対する追跡調査を2年間やっておりますし、現在、次世代サポート課とも、ひきこもりにつながらないように、何とか情報をつなげていけないかという取組を検討しているところです。今後、進めていきたいと思っております。

 

内堀教育長
 他はございますか。

 

酒井教育長職務代理者
 1点、お願いします。今の7ページの5番の表のところで、私も(B)の相談を受けていないという子の存在が心配になったわけですが、少なくとも、担任をはじめ学校で、こういうお子さんたちの問題を一緒に語る、あるいは状況を把握するという状況があると聞いて安心をいたしました。
 (C)と(D)のところを見ますと、ここ数年、学校外の専門的な相談・指導を受けたというのは、実数的にはかなり増えてきている。それから、学校内の専門的な相談・指導も多くなってきているということで、いわゆるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、それから教育支援センター等の支援員の皆さんの相談が、こういうところに反映されてるのかなと思いました。
 必要なら、(B)のお子さんたちも、そういう専門的な相談のところにつなぐと同時に、場合によると、こういうところに関わっている方の人員の充実というようなところも様子を見ながら考えていく必要があるのかなという感想を持ちました。
 以上です。

 

滝澤心の支援課長
 ありがとうございます。委員御指摘のとおり、パーセンテージを実数が上回っている状況が非常に苦しいなと感じているところであります。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の充実に向けて、今後も取り組んでまいります。ありがとうございます。

 

内堀教育長
 他にございますか。よろしいでしょうか。
 以上で、教育長報告事項(4)を終了いたします。
 続いて、その他に入ります。その他(1)「休日の運動部活動の地域移行 取組紹介」について、北島スポーツ課長から説明をお願いします。

 

北島スポーツ課長
(資料説明)

 

内堀教育長
 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら。
 塚田委員。

 

塚田委員
 質問ですけれども、これは、ボリュームと言いますか、関わっている人はどのくらいの人数ですか。組織自体は何人ぐらいの組織ですか。そこだけ教えてください。

 

北島スポーツ課長
 具体的な人数までは私どもも承知していません。

 

塚田委員
 大体、生徒は何人ぐらいやっているんですか。

 

内堀教育長
 対象の生徒がどれぐらいいるかは分かりますか。

 

北島スポーツ課長
 飯島中学校の生徒数は249人です。運動系で7クラブ、文化系で2クラブあって、現在、9クラブという形になっております。
 運動系は今は6競技ということですけれども、今後対象にしていきたいというものも合わせてトータルで12競技を最終的には目指していきたいということだそうです。

 

塚田委員
 大体のボリュームが分からないとあれかなと思ったのですが、大体のことは分かりました。ありがとうございます。

 

北島スポーツ課長
 申し訳ございません。

 

内堀教育長
 他にありますか。
 荒川委員。

 

荒川委員
 お願いします。休日の部活動の地域移行ということで、いろいろなところで話題になっているかと思います。
 今、なかなかいろいろな場所で大きな動きが見られないということの原因の一つに、自分自身も総合型地域スポーツクラブというものをやっていて、課題の一つに「移行」という言葉にすごく抵抗がありまして、移行というと責任が移動するとか、人が代わるとか、やっている子どもややっていることがそんなに変わらなくても、何か大胆な人事を必要とされているような気持ちになってしまうところです。
 全国的にうまく行き始めているところは、「融合」という言葉を使って、今ある人、物、それから、部活をやっているところに一般の人が少しずつじわじわと入っていって、だんだん融合しながら子どもたちにとってよいものをつくり上げていくという考え方で動いているところが多いような気がします。
 大胆なチェンジをどうしても求めがちだとは思うのですが、自分の活動も含めてそうですが、できるところから取り組みやすいような働きかけができるといいなというふうに希望として思っています。
 あと、こちらの「飯島プラス1クラブ」のところですけれども、事務局と会計は町の教育委員会でやっているということで、いろいろな形があると思うのですが、今後やはり県としては、町の教育委員会、市の教育委員会がリードしていくというような考え方で進めていくのか。それとも、一般のところで、やる気があるところは手を挙げてくださいという形でいくのか。その辺の今後の取り組み方、方向性、また、お金の扱い方など、モデルとして考えていらっしゃることがあれば教えてください。

 

北島スポーツ課長
 ありがとうございます。
 1点目の「移行」という言葉より「融合」ということですけれども、委員がおっしゃるとおり、やはり段階的にじわじわと指導者も確保しつつやっていくという、まさにそういう考え方もありますので、そういった趣旨で進められればと我々も思っております。
 2点目については、今回の事務局は町の教育委員会がやっておりますけれども、これはやはりそれぞれの地域でいろいろな環境があると思っているので、飯島町は、まずは町の教育委員会がやっていけばいいというようなことで、前回、先月お話しした南佐久郡の取組は、新たな組織を立ち上げて、町なり行政が事務局に関わって取り組んでいくというような仕組みになっています。他の地域でやっているところでは、行政以外のところが担っているというケースもあります。
 また、全国的には、総合型スポーツクラブ等が受皿になってやっていくなど、いろいろなパターンがあると思いますので、これは我々がどこかを選択してというよりも、それぞれの地域に合った、また、地域にある資源を活用して進めていただくということがいいのかなと今ところは考えております。
 以上です。

 

内堀教育長
 他はございますか。よろしいでしょうか。
 それでは、以上でその他(1)を終了いたします。
 それでは、以上で公開による審議を終了いたします。
 ここから非公開の審議に入りたいと思いますので、恐れ入りますが、傍聴人の方は退室をお願いいたします。
 

お問い合わせ

教育委員会 

電話番号:026-235-7421

ファックス:026-235-7487

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