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更新日:2019年10月9日

知事会見(令和元年(2019年)10月7日(月曜日)14時10分~15時10分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. ゆるキャラグランプリ2019について
  2. 県議会9月定例会の閉会について
  3. 松本平広域公園の利活用に向けたサウンディング型市場調査の実施について
  4. 諏訪地域でのしあわせ信州移動知事室の開催について

取材者からの質問

  1. 飼養豚へのワクチン接種について 1
  2. 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 1
  3. 松本平広域公園の利活用について
  4. 飼養豚へのワクチン接種について 2
  5. 消費税率の引き上げについて
  6. 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 2
  7. 条例事案の不起訴処分に関する検察庁の対応について
  8. 会合出席にかかる公費支出について
  9. 公文書管理の条例の骨子案について
  10. 政教分離問題について
  11. 飼養豚へのワクチン接種について 3
  12. 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 3
  13. あいちトリエンナーレへの補助金の不交付、他の芸術祭への影響について

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本文

阿部知事からの説明

 1 ゆるキャラグランプリ2019について

長野県知事 阿部守一
 今日は最初にアルクマに来てもらっていますけれども、ゆるキャラグランプリ2019について、皆さんぜひアルクマに投票してくださいというお願いをしたいと思います。ゆるキャラグランプリの投票が8月から始まっています。長野県PRキャラクターのアルクマは現在3位ということで、非常に健闘していますけれども、皆さんの更なるご支援をもらいたいと思っています。今年は特にアルクマにとっては、先日もこの場で申し上げましたけれども、生誕10周年という大変記念すべき年でもありますし、また、ゆるキャラグランプリが長野県で開催されるという特別な年ですので、ぜひ優勝させたいと思っています。それには、多くの皆さんのご協力とご支援が不可欠ですので、ぜひ、メディアの皆さんにもご協力いただければありがたいですし、県民の皆さんにも広く呼びかけていただければありがたいと思います。11月の2日と3日に決戦投票が行われます。長野市のエムウェーブの特設会場で行われるわけですけれども、決戦投票においても、私とアルクマから投票を呼び掛けていきたいと思っていますし、インターネット投票は10月25日までということになっていますので、1人でも多くの皆さんのご協力をいただければと思っています。こうした活動を通じて、ゆるキャラグランプリを県内で大いに盛り上げていきたいと思っていますし、またアルクマにはこれからも、長野県の発信に大いに活躍をしてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

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 2 県議会9月定例会の閉会について

長野県知事 阿部守一
 
今日はその他に3点申し上げたいと思います。まず1点目ですが、9月県議会が諸議案のご議決をいただいて閉会しました。特に今回、豚コレラ対策を盛り込んだ補正予算案にご議決をいただいたわけですけれども、国とも十分連携しながら、1日も早い、飼養豚へのワクチン接種、更には野生イノシシ対策、あるいは農家のバイオセキュリティレベルの向上対策、こうしたものを総合的に推進していきたいと思っています。
 その他、災害復旧の経費あるいはITバレー構想推進のための経費、こうしたものをご議決いただきましたので、それぞれの予算の趣旨を十分に踏まえて、適正な執行を行って、長野県の産業の活性化、あるいは災害からの復旧復興に取り組んでいきたいと思っています。

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 3 松本平広域公園の利活用に向けたサウンディング型市場調査の実施について

長野県知事 阿部守一
 
それから後段の2点目としては、松本平広域公園の利活用に向けたサウンディング型市場調査(公共の土地や建物などの有効活用に向けた検討にあたって、活用方法について民間事業者から広く意見や提案を求め、対話を通じて市場性の有無等を把握する調査)の実施についてということです。これまでも何回かお話しているかもしれませんけれども、地域を元気にしていく上で、公共空間をできるだけ民間の皆さんの知恵を生かしながら活用していきたいと思っています。そのためにサウンディング型市場調査の第1弾として、松本平広域公園においてサウンディング型市場調査を行っていきたいと考えています。調査を行いますのは、長野県管理の公園では初めてということになります。県有施設としては旧自治研修所において行いました。続いて2例目ということですが、ご承知の通り、松本平広域公園、松本空港の周辺一帯の大変広い、広域公園になります。これほど大規模な施設を対象とするサウンディング調査を行っている例はあまりないのではないかと考えています。
 松本平広域公園はサッカーの松本山雅FCのホームグラウンドのアルウィン、そして、今後、国体に向けて整備を検討している陸上競技場等、さまざまなスポーツの施設です。また幅広い年代の方々に愛されているレクリエーションの場としての役割を担ってきています。さらには、信州花フェスタのメイン会場として、花と緑の拠点という機能も付与しました。こうした松本平広域公園において、ぜひ、民間の皆さまから、例えば、この公園あるいは公園周辺のにぎわいに繋がるような事業、例えば、飲食店を開いたり、あるいはキャンプ場を開いたりというような事業であったり、さらには施設ではなくても、公園を活用してのイベントを毎年定期的にやってはどうかなど、さまざまなアイディアを出していただくことを期待しているところです。松本平広域公園は、松本空港もありますので、公園以外も視野に入れて、ご提案いただいても差し支えありませんので、まずさまざまなアイディア、魅力的なアイディアをぜひ多くの事業者、あるいは県民の皆さまからいただければありがたいと思っています。

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 4 諏訪地域でのしあわせ信州移動知事室の開催について

長野県知事 阿部守一
 それから最後ですが、しあわせ信州移動知事室を諏訪地域で実施ということです。10月17日、18日の2日間の日程で、諏訪地域で移動知事室を行いたいと思っています。通算15回目、諏訪地域においては3回目という形になります。いろいろな取り組みを行っていきますが、まず諏訪圏工業メッセ開会セレモニー等に出席します。そして地域の皆さんとの意見交換としては、岡谷市の地域団体の方々と、諏訪湖の水辺を活かした活気あるまちづくりについて、あるいは、富士見高校の生徒の皆さんとグローバルGAPを県内高校で初めて取得した取り組み等について対話を行っていきたいと思っています。
 また拡大版諏訪地域戦略会議に出席をして、市町村長の皆さま方と、広域観光の推進と地域振興についてというテーマで意見交換を行っていきます。また有機農業に取り組まれている生産者の方々、あるいは高い技術力を持つ企業を訪問して、意見交換を行っていきたいと思っています。諏訪地域、諏訪湖の活性化をはじめとして、県としても力を入れている取り組みもありますので、そうした県としての取り組みも多くの皆さんと共有する機会にしたいと思いますし、また地域の皆さんの考えや思い、こうしたものも十分お伺いをしていきたいと思っています。私からは以上です。

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取材者からの質問

 1 飼養豚へのワクチン接種について 1

時事通信 真勢春海 氏
 豚コレラのワクチン接種に関して、国の防疫指針の改正案が示されましたけれども、これについての知事の受け止めと、ワクチンの接種について、知事が判断することになると思いますけれども、これまで要望してきた経緯から、接種を早期に進めるという考えでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず一つは、国の防疫指針の改定については、県として意見を言っていく形になっています。今検討中ですので、早急に国に意見を出していきたいと思っています。それから、ワクチン接種については、多くの養豚農家の皆さま方のご希望でもありますので、われわれも国に対して要請してきた経過もありますので、接種に向けて取り組みをしっかり進めていきたいと思っています。ただ、防疫指針で示されているいろいろな条件をしっかり国とも調整しなければいけないと思います。また当然ですけれども、個別の農家の皆さんのご意向ということもしっかりお伺いしながら取り組んでいきたいと思っています。

時事通信 真勢春海 氏
 接種についてはいつ頃までに行いたいという目安がありますか。あと接種するとすれば、県内の一部地域なのか、それとも全県を対象として考えられているのか、お伺いできますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、防疫指針の改定作業をやっているところです。われわれとしてはできるだけ早く接種できるようにしてほしいということを国には求めていますので、速やかに接種できるようにわれわれとしても準備していかなければいけないと思っています。それから対象区域については、先ほど申し上げたように農家の意向を確認して最終的に判断しなければいけないと思っていますけれども、関東地域においても発生してきているという現状もありますので、そうした観点を踏まえれば全県を対象に行っていくということを基本に考えたいと思っています。

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 2 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 1

日本経済新聞 北川開 氏
 先日厚生労働省が再編縮小の議論を必要とする病院のリストを公表しまして、県内15施設が公表の対象になりました。医療費の改正に向けて地域病院の改革というのは必要だと思うのですけれども、一方で地域の実情を加味していないですとか、そもそも名指しで公表することへの反発というのも全国各地であります。この件に関して知事のご見解をお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 厚生労働省も地域医療をいい方向に持っていかなければいけないと思っていただいていると思いますけれども、しかしながら、地域の実情や実態というものを十分踏まえていただく必要があると思っていますし、やはり地域の皆さん、あるいは医療関係者の皆さんの理解と合意というものがこれからの地域医療体制を構築していく上で大変重要になりますので、そういう意味で、よりプロセスをしっかり踏んだ上で取り組んでいただきたいと思いますし、県としても人のことを言っているだけでなくて、しっかり責任を持って地域医療のあり方について考えていかなければいけないと思っています。

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 3 松本平広域公園の利活用について

日本経済新聞 北川開 氏
 松本平広域公園の利活用についてですけれども、イメージとしては大規模な開発というよりは、個別店舗の出店だとかイベントの開催とか、そういったものを想定しているのか、知事の再整備のイメージを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 別にこういうものでなければいけないということは全く思っていないので、例えばご提案いただきたい内容としてプレスリリース資料の3のところにいろいろ書いていますけれども、ここにこだわっていただく必要はなくて、ただ例を出しておかないとイメージも湧かないだろうということで例示させていただいていますので、全くわれわれが想定もしないようなご提案でももちろん構いません。

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 4 飼養豚へのワクチン接種について 2

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 豚コレラ対策の関連でお聞きしたいことがあります。県内の飼養豚に対するワクチン接種ですけれども、費用負担ですが、国の負担が2分の1、あと残りの半分が地元の県などとの枠組みが国から示されています。知事は前々から豚コレラの感染拡大について国家レベルだという話をされていましたが、国の負担を増やすべきだというようなお考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 そもそも今回、国の考え方は予防ワクチン接種で、われわれは緊急ワクチン接種ということを求めてきたので、そこは国とは考え方が違っています。緊急だと国が責任を持って負担してもらうという形になっていますので、ただいろいろ検討された結果、国としてそういう方針を出してきているので、先ほど申し上げたように、この防疫指針の改定についてこれから意見を言う形になっていますので、どういう形で意見を言うかということは、今検討しているところです。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 県内の農家負担のあり方についてはどうお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 これは極力減らしていく方向で考えなければいけないだろうと思いますが、実際一頭当たりどれぐらい負担が必要なのか、そしてこれから将来に向けてどれぐらい接種し続ける必要があるのか、そういうことを総合的に考えながら方向を決めていきたいと思います。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 では農家負担は少なくてもゼロにはならないという感じですか。

長野県知事 阿部守一
 まず防疫指針の改定について意見を言おうと思っていますが、それからもう一つは農家の接種意向の確認もしていかなければいけないと思っていますので、早急に方向を出したいと思います。

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 5 消費税率の引き上げについて

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 消費税率が10%に上がりました。軽減税率について制度が複雑で分かりにくいという声が市場にありますけれども、その点についてどうお考えですか。

長野県知事 阿部守一
 消費税の問題は地方公共団体の財源にもなっている部分があるので、基本的に消費税に対してご理解をいただかなければいけない立場だと思っています。そういう意味で、今回10%への引き上げは比較的大きな混乱もなく、最初の滑り出しとしては順調に行われているのではないかと思っています。ただいろいろな新聞報道等を見ると、今ご質問にもあったような軽減税率等について分かりにくいのではないかといったようなご意見も出ているようですので、そうしたことについてはしっかり分かりやすくなるようにご理解いただけるように取り組んでいく必要があると思っています。

信濃毎日新聞 熊谷直彦 氏
 消費増税を財源として幼児教育、保育の無償化が始まりましたけれども、認可外保育施設を制度対象にするかとか、給食の副食費の扱いをどうするかなどで、県内市町村の対応が分かれているのが現状です。国の制度から漏れたところも市町村が補っているというか、そういったような現状も、見方もできると思うのですけれども、その点についてどういう見解をお持ちでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 もちろん国の責任でやるべきところは国の責任でやってもらいたいと思っていますし、その反面、何でも国にやってくださいというのでは、いつまでたっても地方自治、地方分権が確立していないと思っていますので、ケースバイケースだと思っています。例えば県も「信州やまほいく」という認定制度を作って、一定の質の担保も行っているので、そういう意味で認可外であっても、国として無償化の対象にしていただく必要があると要請してきていますが、残念ながら対象にならないという整理になっているので、県としての措置、そして市町村にも協力をいただいて対応しようと考えていますが、他方で何でも国が負担しなければいけないものかどうかというのは、やはりどういうものについて、市町村負担、県負担、国の負担、いずれも納税者の皆さんの負担になる訳ですので、誰がどこの分野で責任を持って負担するかというのは一概にはなかなか言えないです。何でも国がもっと負担しろという形では必ずしもないのだろうと思います。

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 6 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 2

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 先ほど日本経済新聞が質問した中にもありました全国の公立病院、公的病院について厚生労働省が地域医療構想の実現に向けた具体的対応方針の再検討を要請する対象にということでリストをあげました。県内だとすでに統合した2つも含めて15ヶ所ということになるのですけれども、先ほど知事のお答えを聞きますと、先日東京で行われました国と地方の協議の場で地方側がおっしゃっていたことに比べると、大分トーンとしては柔らかいといいますか、抑え気味といいますか、例の協議の場で言いますと、地方側がかなり激しく、このリストを撤回してほしいとおっしゃったり、地域の実情を無視しているというような趣旨のことをおっしゃったと思うのですけれども、知事は率直に良かったか悪かったか、今回の厚労省の対応についてはどのようにお考えになりますか。

長野県知事 阿部守一
 そのような二者択一ではないと思います。厚生労働省の関東信越厚生局長にご挨拶いただいたときに、進め方については丁寧に進められる必要があるのではないかというようなお話をさせていただいています。知事会代表で平井知事が出て発言されていますけれども、やはり厚生労働省に対しては、われわれは地域医療構想をしっかり進めていくのであればあるほど、より地域の声をしっかり聞きながら進めてもらいたいと思っています。その一方で、われわれもやはりしっかり責任を持って取り組んでいかなければいけない訳ですので、単純に人がやっていることがよろしくないと言っているだけでは評論家になってしまいますので、そうではなくて厚生労働省もやはりこれから地方の声にしっかり耳を傾けて、協議の場をつくったということはある程度国としてもそういう考え方を持っているのだと思いますので、そういう中でしっかり地方の声を聞きながら進めてもらいたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 知事としては長野県内の状況について、地域医療構想について、2025年に団塊の世代が75歳以上になるときに向けた医療機関の再編だとかダウンサイジングも含めたものなのですけれども、これはどのように進んでいるか、上手くいっていると考えていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 関係者の皆さま方、非常に問題意識を持ってお取り組みいただいていますし、長野県は地域医療を大事にしながら発展してきている県です。もちろん個々の病院経営の立場に立つといろいろなご意見は当然あると思っていますけれども、多くの皆さん、医療関係者のみならず市町村と地域の皆さんとかそういう皆さんが納得できる形で地域医療構想が実現できるように取り組んでいきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 今回の厚生労働省の分析の仕方については、一昨年の1カ月分の診療データだけであるとか、診療データの対象とするものが生活習慣病の手術にかかるものだったり、救急だったりとある程度絞り込んでいるとのことです。なおかつ車で20分以内の距離にあると近いというのが、交差点の信号待ちや渋滞などを考慮しないような形で計算されていることが取材で分かったのですけれども、この分析の仕方について知事は適切だったとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 厚生労働省のやり方がひどいと言わせたい感じがしますけれども、例えば豪雪地帯においては雪が積もっているときと雪がない季節では同じ距離でも実際に要する時間は当然違ってくるわけですから、そういうことはやはり地域にお住まいの方たちは実感として分かっているわけです。そういう意味でも先ほどから申し上げているように地域の実情をしっかり踏まえて考えていく必要があると申し上げているところです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 それでも合否判定のような感じで、ネガティブなレッテルを貼られたようなものだという声が医療機関にあります。国と地方の協議の場で間接的に知事が意見を伝える場とかもあるかもしれませんけれどもそういった中でどういったことを国に求めていきたいと思いますか。

長野県知事 阿部守一
 先ほどからずっと申し上げてきているところですけれども、厚生労働省の立場というのは全国一律で考え、そして少子高齢化が進んでいく中で医療費の増加をどう抑制していくのか、そして持続可能な医療体制をどうつくるのかということを全国的な視野で考えているわけです。それはそれで厚生労働省としての役割だと思いますけれども、しかしながら地域には実際に医療機関は現在そこにかかられている患者さんもいらっしゃいますし、地域にこういう医療機関があるからここで暮らそうと例えば長野県であれば移住されている方もいらっしゃるわけですから、そういう意味で医療の問題だけで医療機関は語れないと思っています。ですから先ほどから県としてもしっかり考えなきゃいけないと申し上げているのは、どうしても厚生労働省の議論は医療だけしか見ない議論に申し訳ないけれどならざるを得ないのです。ところが、われわれ総合行政を都道府県知事とか市町村長は担っていますから、単に医療の問題だけではなくて生活全体の問題に関わってくる話ですから、そういう観点をぜひ地方の声を聞きながら厚生労働省も認識した上で取り組んでもらいたいと思っています。

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 7 条例事案の不起訴処分に関する検察庁の対応について

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 子どもの性被害を防ぐための条例について、先日、条例違反ということで摘発された男性1人が長野地方検察庁の上田支部で不起訴になったということなのですけれども、知事はこの不起訴については検察庁、あるいは検察庁を通じた県の部局からお話は聞いていますでしょうか。
 加えて、不起訴の種類として、嫌疑なしであったり、嫌疑不十分であったり、あるいは起訴猶予であったのかという種類については何かお聞きになっていますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 長野地検で不起訴処分の理由は明らかにされていないですし、われわれが問い合わせてもお答えできないということでした。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 問い合わせたけれども不起訴になった理由は分からないと。

長野県知事 阿部守一
 担当課から不起訴処分の理由を尋ねましたけれども、お答えできないという回答をいただいているというのが今の状況です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 それはいつでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 4日です。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 知事はこの条例を制定するときに、例えば刑罰法規ということについては抑制的に考えていかなければいけないということが基本の考え方にあるということであったり、今度の深夜外出制限の規定に関して言いますと、ただ家庭に戻りたくないということで外出していたから全て処罰の対象にするということにはなっていないと、これが条例制定に関する思いだと思います。それが条文になったときにある程度形式的なものにはなりますし、これが運用されるときには捜査機関がその文言に従って捜査するなりということになると思うのですけれども、そういったものを挟む中で運用段階の中で当初の制定時の思いといいますか趣旨とずれがないか、これを検証していきたいということは知事も、抽象的になったかもしれませんけれども、おっしゃっていたと思います。
 検察からはそういった理由について、もっと細かい話であれば、どうしてかという具体的なことであればなおさら明かせないと言うのだと思います。という中で、警察の情報はできるだけ県民と共有したいと、ちょっと文言はまちがっている部分があるかもしれませんけれども、条例を適用して摘発する中でどういったことがあったか検証していきたいということが知事の考えだったかと思います。今回の件についてはまた子ども支援委員会であったり、青少年問題協議会、これは公開でも非公開でもありますけれども、実際もともとの思いの趣旨にそった形で条例が使えているかどうか検証する考えはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ちょっと認識がずれてるかもしれないので改めて申し上げますと、子ども支援委員会自体非公開にさせていただいています。プライバシー等への配慮ということでそういう形にさせていただいてます。捜査等に支障のない範囲で県警の担当者から担当課に詳しい内容をご説明をしていただいているところであります。今回の不起訴事案についても、子ども支援委員会において、説明いただいているわけでありますけれども、委員からは県警の書類送致を問題視するような発言は特になかったと聞いています。
 信濃毎日新聞の皆さんは非常にこの件について、当初から強いこだわりをお持ちになっていると思います。非常に強いです。われわれはニュートラルな運用をしていると思っていますけれども、なぜかそうではないのではないかという観点でご覧いただいているような気がしますので、今ご質問いただいた、今回の不起訴処分になったということについて、改めて今度、委員のメンバーが交代されるということもありますので、次回の子ども支援委員会において今回の処分結果も含めて、事案の概要等を再度ご説明させていただいて、ご意見を伺いたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 次回の子ども支援委員会でということですか。

長野県知事 阿部守一 
 そうです。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 条文を拝見いたしますと、「何人も保護者の委託を受け又は同意を得た場合、その他の正当な理由がある場合を除き、深夜に子どもを連れ出し、同伴し、(中略)とどめてはならない」とあるわけですけれども、その他の正当な理由というのがあったかどうかということについても、例えば、子どもが、知事の会見での発言を引用しましたけれども、他のいろいろな理由で家庭に戻りたくないという子どもがいたり、恋愛感情があったり、あるいは友人かもしれませんけれども、あるいは同僚かもしれませんけれども、そういうことが、どんな事情があったのかということについて検証していくということでよろしいでしょうか。あったかもしれないからということ。あったと決めつける訳ではありませんが。

長野県知事 阿部守一
 要はプライバシーに関わる話なので、申し上げられることと申し上げられないことがあることはぜひ理解いただきたいです。そこがある前提で、いろいろ憶測で物をおっしゃっていただくのは非常に困ると思っていまして、状況については子ども支援委員会に県警からできるだけしっかり話していただきたいと思いますし、その中で、子ども支援委員会でどういうご議論をいただくのか、どういう意見が出るのかということを今回の起訴事案についても先ほどお話し申し上げたように、子ども支援委員会に諮ってということと思っていますので、その議論を私もしっかり見ていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 これは知事自身もその場でお聞きになるという形で。

長野県知事 阿部守一
 それはしませんけれども。条例を制定したというのは、私が作った訳ではなくて、県議会にも議決をいただいて、県民の意思で作っているわけです。そういう意味で適正な運用というのは当然のごとくしっかりしていかなければいけないわけですけれども、申し訳ないですけれども、公表できていない、公表できないところもあるという部分がある中で、その意味で子ども支援委員会の皆さんに、そこは県民の皆さま方の目線をしっかり持って、適切に条例の趣旨がちゃんと生かされているのかどうかということについては十分ご議論いただきたいと思っていますし、もしいろいろご意見が出てくれば、それは私も知事としてしっかり対応しますけれども、今の時点で先ほど申し上げたように、今回のケースについて、そういったご意見が出ている訳ではありませんので、信濃毎日新聞の記事を見ていると、直ちに見直すべきみたいな話に私は受け止めていますけれども、そういう段階ではないのではないかと率直に受け止めています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 私が、今回、子ども支援委員会のことに触れた中で言いますと、実はその取材の中に、子ども支援委員会の中でも、例えば恋愛感情がお互いにあったかどうかとか、虐待がなかったということは話題になったそうなのですけれども、その他、夜間に外出してしまったような要因があったのかということについて突っ込んだ説明をしたり、委員から警察に質問をして、いろいろ聞き出すというやりとりはなかったと担当から伺っています。そのやらなかったことについて、改めて検証するのかというのが聞きたかったというのですが。

長野県知事 阿部守一
 今度、メンバーも変わられますので、不起訴になったということも踏まえて、もう1回、委員会には報告をしてご議論いただくようにしたいと思っています。

信濃毎日新聞 立松敏也 氏
 それは青少年問題協議会の中でもまた報告するという形ですか。

長野県知事 阿部守一
 協議会は公開ですから、公開されない子ども支援委員会で具体的な中身の話はしていただくという形になると思いますけれども、青少年問題協議会は公開でやっていますので、公開の場で議論に馴染む範囲についてはそっちでも議論したいという形になると思います。同じものを同じ内容で議論するということにはならないと思います。

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 8 会合出席にかかる公費支出について

中日新聞 我那覇圭 氏
 県が、今パブリックコメントをかけている県職員が会合に出席する際の公費負担の関係でお尋ねしたいと思います。県の担当課の説明によると、20年前までは公費負担があったと、つまり20年ぐらい前にやめたということと裏表の関係なのですけれども、やめた理由がよく分からなくて、知事がもしご存知であればお尋ねしたいです。県のホームページを見る限りでは、知事が企画局長に就任した2001年1月、翌月の2月に出された支出額の基準というところが定められていまして、少なくともその時点まであったんだろうと思います。知事が局長あるいはその後副知事として、県政に携わる時期まではあって、それ以降にやめたのでないかとも考えられるのですけれども、ちょっと古い話なのですがもし分かるようであれば、やめた経緯というのは分かりますか。

長野県知事 阿部守一
 分からないです。

コンプライアンス・行政経営課長 田中達也
 時期とすれば、平成6年の頃でございまして、いわゆる官官接待は、県でいえば、国の中央省庁の職員といいますか、役員を接待する目的で、事業の遂行との関連性がかなり不明瞭な会合が度重なり行われたということから大きな社会問題になったということで、それをやめるような形になったと認識しています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 平成6年にやめたということですか。

コンプライアンス・行政経営課長 田中達也
 大きな問題になったのは平成6年の頃でして、その結果平成6年から平成7年にかけて、全国的な話ですが、やめるようになってきたという経過です。

中日新聞 我那覇圭 氏
 全国的な傾向ではなくて、県としてはいつやめたのですか。

コンプライアンス・行政経営課長 田中達也
 また確認いたしますが、平成6年のときに大きな問題となりまして、その翌年度の予算の編成方針においても、こういったものについては出さないということが平成6年の、来年度の予算編成方針において、そういうものについては支出しないという方向性が出たと認識しています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 分かりました。

長野県知事 阿部守一
 そのときにゼロにしているの。

中日新聞 我那覇圭 氏
 その上で知事にお尋ねしたいと思うのですが、いずれにしても20年間、公費負担をしていなかったというような経緯があるかと思います。今お話があった、背景もあるかと思うのですけれども、公費負担をしないことのメリットというのはどのようにお考えになりますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 しないメリットですか。

中日新聞 我那覇圭 氏
 しないことのメリット。これはそれぞれあると思うのですけれども、さきにメリットをお尋ねします。

長野県知事 阿部守一
 どの立場で考えるかによって大分違うと思うのですけれども、公費負担しないメリットというのは、当然税金の支出が抑えられるということだと思います。私は長野県に当時在職していた訳ではありませんけれど、全国的にひどかったわけです。裏金づくりをやっていた自治体もあったり、税金の使い道として、多くの方たちから見たときにいかがなものかと、適切さを著しく欠いているのでないかと思われる事案というのがたくさんかつてはありました。今の感覚で見れば、とんでもないということがたくさんあったわけで、そういうことを踏まえていろいろな自治体が当時の見直しをしたというのが経過だと思っています。

中日新聞 我那覇圭 氏
 見直しをしてきて特に長野県の場合は、今回公費負担を再び始める、復活させるといってもいいかもしれませんが、今言ったようなメリットがある一方で、当然今まで自腹を切らせていいのかという意見ももちろんあるかと思います。ただ、今のはデメリットに関わる話かと思うのですけれども、知事は今回、そういった背景もあるのに、復活させる方針にかじを切るというのは、どういった理由からなのかをお聞かせいただきますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今、メリットというと、あえて言えばということです。本来は公務で行っているものについては公費で負担するというのが原則だと思います。ただ、先ほど申し上げたように、かつては著しく社会常識を超えるような支出のされ方が行われていたという時代があったので、それについては世間的にも大きな議論があり、批判がある中で、それぞれの自治体が見直しをしてきて今日に至っているという状況です。私もそういう観点ですから、何でも公費で飲食を行うという発想で考えている訳ではなくて、県民の皆さんがご理解いただけるようなもの、そして本来公務という形で居続けていかなければいけないようなもの、そうしたものについて公費負担を行っていくという方向で考えているところですので、本来職員に負担をさせてしまってはいけないようなものについて、適正な支出を行えるようにしていく必要があるのでないかというのが基本的には私の考え方です。ですから今パブリックコメントを行いながら、そして議会でもご議論いただきながら、丁寧にどうするかということを検討しているところです。

中日新聞 我那覇圭 氏
 
その当時、官官接待みたいなことが、そういうことを誰も想定していなかったけれど、行われていたと思うのですけれども、当時も今も起こらないという確証というものは、疑う訳ではありませんが、どう理解すればいいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
まず一つはちゃんとルールを作っていきます。今パブリックコメントさせていただいていますけれど、公費支出の基準についても県民の皆さんのご意見をいただきながら、しっかり作っていきたいと思っています。また公費支出をさせていただくものについては当然のことながら、透明性を確保するということでしっかり公表してまいります。この支出を公費負担しているのはおかしい、というのはどなたでもご覧いただけるようにしますから、メディアの皆さま方が当然おかしいということがあれば、批判を受ける形になると思いますので、そういう意味でわれわれ自身も、自らの支出のあり方というのを自己で律していくというのが大原則ですけれども、その一方でしっかり公開して透明性を確保することによって、メディアの皆さん、あるいは県民の皆さま方、あるいは県議会の皆さま方からもしっかりチェックいただけるような形にしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 
今の公費負担の関係なのですが、特に県以外の外部の方々が開いた会合への出席について、もちろん公務で出席が必要な会合もあると思います。半面、この範囲のたくさんの職員が、部長1人だけでなくて、課長も、更にはその他の人もというように、出席の範囲とか出席するべき会合なのかどうかということなど、検討の余地が改めてあるのではないかという気がするのですが、この機会にそういったことを精査していくというお考えはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 
公費負担をやるということであれば、逆なのですよ。今全部を私費でやっているので、そのあたりの線引きというのが、逆に組織としてできないので、今度は公費負担するということになれば、この会合にこんなに出ていいのかとか、もっと絞れないのか、という発想が当然働く訳ですから、今、お話のあったようなことも、実際に運用していくに当たっては当然のことながら、検討していくという形になります。

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 9 公文書管理の条例の骨子案について

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 
公文書管理の条例の骨子案というものが今回の議会で出てきました。加計学園の獣医学部新設問題というものがありまして、あのときは文部科学省と内閣府のやり取りというのが、最初は不存在とされて、ところが後から文部科学省の私的メモというものとして、官邸の最高レベルが言っているといったような内容のものが、文科省の共有フォルダの中に残っていた。私的メモが共有フォルダに残っていること、それがけしからんと言って、その職員が処分されたなど、いろいろ起きたのですが、そういうこともありました。
 県の公文書管理の仕組みでも、今回電子情報システムというものを入れようとされています。文書のフォーマットを作ると、公文書管理はとても容易にできるというメリットがある反面、手書きで取ったメモというのは、後から別途、電子的にもう1回作成して入れ直すという手間をかけないとなかなか残っていかないというのが反面あると思いまして、専門家の指摘では、電子的な管理をすることによって、逆に公文書の範囲というものが狭められてしまう恐れがあるのだということをおっしゃる方もいらっしゃいます。意思決定に関わるものは残すと総務部長も答弁されていますけれども、文書を残すということと電子管理するというなかなか難しい部分があると思うのですが、これから基準を作っていくことなりますが知事の考えをお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 
行政の効率を上げて、文書管理を合理的にやっていく上では、電子化していくということが一つ必要だと私は思っています。今のご意見でどこまで電子化するかという話で本来必要なものが電子化されずにどこかに行ってしまうのでないかというお話ですけれど、電子化するしない以前に、何を残して何を残さないかという判断をちゃんとするはずなので、残すべきものは電子化するか、あるいは原則としてと書いてあるので、電子化になじまないとか効率が悪いというものは電子化しないこともあると思いますけれども、電子化うんぬんの議論でなくて、何を残して何を残さないかというところが重要なのでないかと思います。

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 10 政教分離問題について

信濃毎日新聞 鈴木宏尚 氏
 
最後に、護国神社の崇敬者会の問題ですが、その後も知事は検討されているかと思いますが、状況に変化がありましたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 
これはずっとお話をしてきているところですが、変わりないです。前回の記事には、私は残念に思っていますし、非常にありとあらゆる憶測で記事を書かれてしまったので、正直に言って内心を傷つけられたという思いを持っています。私としては大変残念な思いをしています。

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 11 飼養豚のワクチン接種について 3

信濃毎日新聞 関誠 氏
 豚コレラに関しましてお伺いします。先ほど、飼養豚へのワクチン接種に関しまして、速やかに接種できるように準備していくということでしたが、例えば現時点で、今月中ですとか、11月の頭とか、そういった一定の時期については言及することは可能でしょうか。

長野県知事 阿部守一
 調整しなければいけないので、私としてはできるだけ早くと思っていますが、一つは国の対応、それから農家の皆さんのご理解、そしてわれわれの準備、できるだけ速やかに進めて行きたいと思います。

信濃毎日新聞 関誠 氏
 もう一点、先週群馬県で野生イノシシの豚コレラ感染が確認されましたが、これを受けまして、何か改めて県でお考えになっている対策などございましたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 長野県の場合は、農家のバイオセキュリティレベルを上げていこうという取り組みが、これまでも野生イノシシで陽性反応が出た地域に限らず、全県に呼びかけて、全県の支援を行わせていただいています。そういう意味で、今後とも広く、全県の養豚農家の皆さんに取り組みを促していきたいと思いますし、また、われわれの現地機関とか市町村にも協力いただきながら、しっかり対応を講じていきたいと思っています。

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 12 厚生労働省の再編の検討を求める病院の公表について 3

日本放送協会(NHK) 西澤文香 氏
 先ほど、公立病院の統廃合の件で、知事は地域の声を聞きながら進めていくというお話をされていましたが、厚生労働省としては来年の9月までにその答えを出すようにというような期限を設けられています。県としては、どのようにその声を吸い上げて、どのように具体的に進めていきたいとかというのはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、国は国の考え方があるんだろうと思います。ただ、医療機関も実際に診療行為を行っているわけですし、地域の住民の皆さんはその地域の医療機関を頼りに生活されている方もいらっしゃるわけですので、そういう意味では丁寧な議論を行っていくということが必要だと思っています。国においては、国と地方で協議する場もできましたので、いろいろな取り組みのスケジュールとか、方法論とか、そういうことについて、まず地方の声をしっかり聞きながら、取り組んでいってもらいたいと思っています。

 13 あいちトリエンナーレへの補助金の不交付、他の芸術祭への影響について

朝日新聞 大野択生 氏
 あいちトリエンナーレの問題で、文化庁が、すでに交付を決定していた補助金7,800万円を交付しないという決定を出した訳ですけれども、表現の不自由展を巡る一連の経緯がありまして、文化庁は決して内容をみて判断したわけではなく、手続き上の不備があったと言っていますけれども、一連の経緯を踏まえて、こういうことになったことについてのご見解をお伺いしたいのがまず一つです。
 もう一つ、これに関して、来年北アルプス国際芸術祭が県内でもありますが、知事はその名誉実行委員長を務められていると思います。今回のあいちトリエンナーレを巡る文化庁の決定というか、この事例が、今後の北アルプス芸術祭の運営ないし、他の公立芸術祭の運営やその内容の企画について、影響やプレッシャーとなるとお考えになっているかどうか、2点をお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 あいちトリエンナーレの事例というのは、報道では見ていますけれども、文化庁がいかなる補助金交付要綱のどの条項に基づいて、どうして交付しなかったということが分かっていないので、コメントは差し控えたいと思います。コメントできる状況ではないのですけれども、一般的には表現の自由は、信教の自由と同じで、最大限尊重されるべき人権だと私は思っています。ただ、公共の福祉との関係で、個人の人権も、人の人権とぶつかる部分というのも全くないわけではないので、そういう部分については、特に行政が関わる場合についてはしっかり考えなければいけない部分もあるのでないかと思っています。北アルプス国際芸術祭、私も名誉職なので、直接責任を持って関わる立場ではありませんけれども、しかしながら、県も応援して行うものです。あるいは、長野県は今、文化芸術の振興ということで、いろいろ芸術監督団の皆さんにもさまざまな取り組みを行っていただいています。
 私はアーティストの皆さんとか、表現者の皆さんが、基本的には自由な発想で、自由にお取り組みいただくということが重要だと思っていますので、いろいろな芸術祭のやり方等も、いろいろな工夫の仕方があるのでないかと思っています。いろいろな工夫の仕方というのは、例えば、信濃美術館で今寄付募集をやっています。そういういろいろな部分で美術活動も、全て税金でやるということばかりではなくて、やっぱり多くの皆さんの理解と協力を得ながらやっているという部分もあるので、そういう意味で、われわれ行政はどうしても今の状況は、まだまだベーシックなところの文化芸術、あるいは私も学びの県づくりと言っていますので、文化芸術の裾野を広げたり、教育に生かしたり、そういうことでやっていかなければいけないところがたくさんあります。そういう意味で、自由な表現をどうやって発表の場をつくっていくかとか、どういう仕組みであれば、税金を投入していけるのかということについては、いろいろこれから考えなければいけない論点等もまだあるのでないかと思いますので、そういう意味での今回の事例というのは、長野県が文化芸術活動をこれから振興に当たっていく上でも、いろいろ参考にしなければいけない部分もあるのでないかと思っています。

朝日新聞 大野択生 氏
 もちろん、例えば芸術というものが、芸術祭ないし、その芸術活動というのが全て税金頼みになるかどうかというのは、そこはまた議論だと思うのですけれども、あいちトリエンナーレと北アルプス国際芸術祭も、芸術祭としての性格が必ずしも同じでないとは思うのですけれども、一度補助金の交付が決定された問題があって、それが展覧会が開催されてから撤回されるということが起こったことについて、起こったという前例ができたことについては、今後の、例えば北アルプスの事を例に挙げましたけれども、他の芸術祭、芸術活動に影響というのは、あると思うかどうかはいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは先ほど申し上げたように、よく分からないというのが率直な話で、要するにお金の出し方も行政が出すときは、非常に自由度が高い交付金の出し方もあれば、結構こうしろああしろと言って、これに該当しなかったら補助金返還してくださいという、かなり厳格な補助要件をかけるような補助金まであるので、それを考えると、ベースとしてどういう補助金を使っているのが分からないので、正直言って答えられないということです。
 どうもありがとうございました。

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