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更新日:2016年12月26日
■平成25年度予算執行方針を決定しました(PDF形式:302KB)
長野県知事 阿部守一
それでは、4月2日、新年度第1回の会見を始めたいと思います。私の方からは、まず部局長会議についての報告と、それからもう1点お話をしたいと思います。先ほど、新しいメンバーを迎えて、新年度最初の部局長会議を開かせていただきました。私の方からは、成果にこだわりを持つということ。それから、変化を恐れず挑戦すると。さらには、さまざまな組織と協働していくと。そういう行政経営理念に掲げられたバリューのうち、特に3点について再度しっかり共有してほしいというお話をさせていただきました。それから報告事項が3点部局長会議あったわけであります。まず1点目が、4月1日付けの人事異動の概要ということで、皆さま方にも資料いっていますかね。はい。というとおり、人事異動の状況について報告がありました。私の方からは、人事異動そのものではありませんけれども、数値を含めて、これはさっきのバリューとも関係するので、もう少し組織内で共有する、そして県民にもしっかり伝わる資料づくりを求めたところでありますし、現実に正面から向き合えという話をさせていただきました。ぜひ、メディアの皆さんから長野県の出している資料の作り方、もっとこう改善した方がいいんじゃないかとか。これが分かりづらいとかですね。そういうことも、逆にわれわれに対して、どんどん言っていただいた方がいいなと。皆さんの力も借りながら、本当に県のやっていることっていうのは、県民の皆さんのところに伝わらなければ、私はほとんど意味がないと思っていますので、しっかり、分かりやすい、伝わりやすい、そして都合が悪い数字であっても、しっかり出していくということが、次の改善に結び付くものだと思っていますので、ぜひメディアの皆さんには、そこのところは、ご協力いただければありがたいなと思っています。
それから、予算執行方針についての報告がありました。これについては、総合5か年計画の推進、それから、行政経営理念と行政財政改革方針の具体化、雇用対策の実施。そして、東日本大震災からの復興支援、大きくこの4つをメインのポイントとして、しっかりと予算執行を行っていってもらいたいと思っています。総合5か年計画スタートの年でありますので、ぜひしっかりとした第一歩を予算上も踏み出せるようにしていきたいと思っています。
それから、3点目でありますけれども、「県政参与制度の創設について」ということで、4月1日付で3名の方を県政参与に委嘱させていただきました。高度な識見、ご経験有する方々から、県の重要な政策課題について、助言を得ていきたいと思っています。長野県の中、内向きの視点ではなくてですね。国全体の動き、世界全体の動向を視野に入れながら、長野県政を運営していきたいと思っておりますので、幅広い、大局的な見地から、御三方にはご助言をいただきたいと思っております。内閣官房参与の飯島勲氏、それから東京大学名誉教授の大森彌(わたる)氏、そして、三越の代表取締役社長を務められた中村胤夫(たねお)氏。この御三方にお願いをしたところであります。委嘱期間は2年間ということで、大変恐縮でありますけれども実費としての旅費だけ支給して、報酬等は出さないという形にさせていただいております。講演等していただいた時にはですね、講演料ということでお支払いをするということもありますけれども、基本的にはボランティアという形になります。御三方とも、大変長野県に対して、好意的に応援をしていただくご意向を持っていただいておりますので、ぜひ、さまざま助言をいただきながら、県政発展に向けて取り組んでいきたいと考えています。
それから、部局長会議とは違う案件としてのご説明になりますが、ご当地キャラ総選挙2013というのが、これ、日本百貨店協会主催でですね、今行われています。アルクマ、エントリーをさせていただいているところでありまして、4月21日まで予備選挙、5月から地区予選、そして7月に決選投票を経て、8月にトップオブご当地キャラということで、ご当地キャラ総選挙の最終的な優勝キャラが決まるという形になっています。ぜひ、アルクマ、ほかにも長野県のご当地キャラ、エントリーしていますので、アルクマをはじめとして長野県のご当地キャラ、県民の皆さんにはご支援をいただきたいと思っております。私も投票させていただきましたが、アルクマ、地区3位、4位辺りをずっと行ったり来たりしていましたけども、この週末に追い上げて、今日の朝の段階では、おかげさまで地区トップという形になっております。アルクマデザインのオリジナルフレーム切手が、郵便局株式会社から昨日発売をされているところであります。この切手を通じてアルクマの認知度、向上していきたいと思いますし、ぜひこのご当地キャラ総選挙、大勢の皆さんに応援をしていただければありがたいと思っています。
それからもう1点。この場でもかつてご質問がありましたので、ちょっと補足的にお話しをさせていただきたいと思いますが、不祥事の公表基準についてであります。教育委員会の方で、教職員の不祥事に係る公表ガイドライン検討会議開いていただいて、3月28日に開かれた、第3回の検討会議において、県教委が今年の1月に策定した懲戒処分等の指針、これを変更していくと。わいせつ事案など被害者側が求めた場合は、教職員の処分自体非公表にできるという規定をガイドラインの素案に盛り込まないという方向で見直しをされると聞いています。知事部局においても、懲戒処分等の指針があるわけでありまして、そこにも例外規定、被害者等が公表しないように求めている事案は公表しませんという形で記載があるわけでありまして、この点について教育委員会と平仄(ひょうそく)を合わせて見直すべく検討をしていきたいと思っております。
5月には教育委員会でガイドラインを決めていかれる予定と伺っておりますので、知事部局も教育委員会と同様のスケジュール感で見直しを行っていきたいと考えています。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
早速ですが、県政参与制度ですが、これまでの知事とのご関係で言えば、あえて参与という肩書きがなくても、十分に県政に対してアドバイスを得られるのではなかったかなと思うのですが、あえてこういった肩書きを与えること、それから、具体的に県民にどういった形で成果が現れてくるのか、その具体のところをどんなような形で助言を得るのか、ちょっと分かりづらいのでご説明願います。
長野県知事 阿部守一
先ほども申し上げましたように、御三方とも長野県の応援団、支援者ということで、私どもに対するご支援は、惜しみなくご支援いただける方ばかりだと思っております。ただ、県のさまざまな課題に具体的なアドバイスをいただくということで考えたときに、しっかりとした位置付けの中で応援をしていただいた方が良いだろうと思っておりますし、私だけではなく県の職員も相談する際に、しっかりとした位置付けがある方が、アドバイスを伺う側も、アドバイスされる側もお互いにやりやすいのではないかと思っております。具体的な成果ということですけれども、飯島さんには国との関係で、県としてもさまざま取り組んでいかなければいけない課題が多々あるわけですので、そういう中で、国と長野県の関係性の在り方、長野県として取り組むべき方向性等についてアドバイスをいただきたいと思っております。大森さんは、地方自治あるいは道州制に対して深い見識、問題意識をお持ちの方でございますので、私自身は道州制に対しては慎重な立場でありますが、これまでの大森先生の学識、あるいはさまざまな現場での経験を含めて、大所高所から長野県の自治の在り方についてご指導いただきたいと思っております。また、中村胤夫さん、これまでも経済戦略会議の委員、あるいは県立大学準備委員会委員でご助言をその都度いただいてきているわけでありますけれども、まさに長野県これからブランド戦略も含めて発信ということが重要になってくる中で、中村さんの幅広いネットワーク、そして三越の社長を務められたご経験というものを生かしてご支援いただきたいと思っています。個々これが成果だということで示せるものと必ずしもそうでないものとあると思いますけれども、いずれも御三方の力をお借りしてしっかり県政運営進めていきたいと思っています。
信濃毎日新聞 牛山健一 氏
日頃の関わり方なんですが、具体的にはこう何ていうんでしょうか変な話、電話して助言を得られるものなのか、何らかの形できちっとした会議のような形で(助言を)得るような場を設けるのか。
長野県知事 阿部守一
それはいろいろあると思います。例えば大森先生には、私どもとして少し道州制についての考え方整理していきたいと思っていますので、ご講演とそして私どもとの意見交換に近々、4月お越しいただく予定で今考えているところでありますので、分野ごとにケース・バイ・ケースで対応していきたいと思っています。
信越放送(SBC) 清水秀行 氏
先ほど、知事の方からありました公表ガイドラインの関係で県の基準も見直すというところですけれども、知事の方ではどうして今あるところをですね、県の方も見直すことにしたのか、そこら辺の理由を教えてください。
長野県知事 阿部守一
これは教育委員会の方で実際に適用するケースが非常に昨年度多かったんで、非常に議論になったところでありますが、知事部局の方はこの基準を使っての非公開、非公表事案というのが平成19年度以降なかったんで、あまりそこが取り上げられてこなかったわけですけれども、考え方としては教育委員会が前回改正した側の考え方に近い内容、先ほどもちょっと申し上げました公表の例外のところが、「被害者等が公表しないように求めている事案は公表しません」と書いてあるわけでありまして、この場でも私、何度か申し上げましたけれども、非常に微妙で難しいところあると思いますが、個人のプライバシー等を守るという観点とそれから公益性の観点で公表していった方がいいんじゃないかというところの均衡点でしっかり基準を作っていかなければいけないと思っていますので、そういう観点で今回教育委員会の方で検討した考え方というのを逆に私どもも参考にして見直していくということが必要だろうと思っています。
長野朝日放送(abn) 迫明奈 氏
今日の会見内容とは違うんですが、教育委員に起用された伊藤学司さんの件についてお聞きしたいと思います。改めてなんですが、伊藤さんに期待するところをお聞きしたいのと、昨日知事が辞令交付の際に今までの教育の良いところは引き継いで、大胆に変えていけるところは変えていきたいとおっしゃったと思うんですが、知事ご自身のこの改革のイメージ、大胆に変えていきたいっておっしゃったところの具体的なイメージがあるのかお聞かせください。
長野県知事 阿部守一
はい。まず伊藤委員に期待していることは、長野県は教育県とずっと称されてきたわけでありますけれども、いささか成功体験が強すぎる部分があるんじゃないかと率直に思っています。そういう意味で、全国的な視点で、長野県のむしろ良いところと悪いところ、しっかりそういうものを見極めてもらった上で、改革をしていってもらいたいなと思っています。何というか、どっぷり漬かってとかですね、全て物事が当たり前の形になってしまうんで、外部の視点を入れる重要性が、長野県の組織、あるいは長野県の学校教育現場以外から今回なっていただく意味合いというのは、やはりどうしてもどっぷり漬かっていると見えにくいところをしっかり見ていただいてですね、全国的な視野で改善、教育再生を進めていってもらいたいということが一番大きいわけであります。加えて、教員の不祥事が相次ぐ中で、学校教育なり、学校のマネージメント、運営の仕方っていうものがこのままでいいのかということが、あり方検討会議からも提案されてきているわけでありますから、そうしたことの具体的な取り組み、実現、それをぜひ進めていっていただきたいと思っています。それから、私の思いということでありますけれども、私はやっぱりあり方検討会議の冒頭に参加したときにも申し上げたわけですけれども、学校を教員の皆さんだけが頑張る場ではなくてですね、保護者とか地域とか、さまざまな人たちが関わることによって、地域全体で支えていく学校、子どもたちを支えていく場にしていきたいと思いますし、その上でも開かれた学校づくりということが、大変重要だろうと思っています。加えて、学力・体力、長野県は向上させていくということが求められているわけでありますので、例えば都会からすれば非常にうらやましい環境にあるのが私ども長野県でありますから、そうした環境も生かしつつですね、長野県の子どもたちがその持てる能力をしっかり伸ばせる、そういう環境づくりが重要だろうと思っています。それにはあり方検討会議からもご提案されている教員の皆さんの資質の向上、人事だったり、評価だったりですね、そうしたことも未来志向で取り組んで改革をしていかなければいけないだろうと思っています。よろしいでしょうか。
市民タイムス 渕上健太 氏
参与の方に戻るんですけれども、今御三方、今日からということなんですけれども、他に、例えば分野ごとに広げていくというか、増えていく可能性があるのかということと、先ほど期待されている役割をお話いただいたんですけれども、もう少し個別具体的に県政課題で何か具体的にあればもう少し教えてほしかったんですが、お願いします。
長野県知事 阿部守一
御三方以外に広げていくかどうかというのは、今広げる具体的な考えは持っていませんけれども、将来にわたって3人だけかどうかというのは、分からないです。必要があればということだと思います。それぞれ御三方に具体的にというお話がありましたけれども、例えば、当面する政策課題で言えば、飯島さんの場合には、国の政策にも今コミットする立場にもなっているわけでありますから、私どもとしては、例えば産業競争力の強化、いわゆる国のアベノミクスで言っている三本目の矢のところを今整理・検討しているわけでありますけれども、私どもの取り組みもぜひ政府の取り組みと呼応してですね、取り組んでいかなければいけないだろうと思いますので、そういう部分の情報共有なり、私どもからのどういうアプローチをしていけば有効なのかというようなことについてもアドバイスをいただきたいなと思っています。それから大森先生については、先ほど申し上げましたけれども、これから当面国政レベル、地方に関係がある大きなテーマとしては道州制の問題というのがかなり議論になってくるだろうと思います。私ども長野県もこの道州制の問題にしっかり向き合っていかなければいけないと思っておりますので、正にこの点についてのアドバイスをいただきたいと思います。それから中村さんについては、さまざま先ほども言いましたように、県立大学の問題についても委員としてご支援いただいておりますけれども、今後長野県、信州ブランド戦略の中で、ブランド、信州のブランドもそうですし、個別の物品なり、サービスのブランド力の向上ということもしっかりやっていくと同時に、県外の拠点の検討もしていこうと考えているわけですけれども、そうした部分については、非常に強力なアドバイスをいただけんるじゃないかと思っております。
毎日新聞 小田中大 氏
懲戒処分の指針の関係なんですけど、確認なんですが、県教委の方のガイドラインの検討会議を受けて検討されるということなんですけど、基本的には県教委の方から出てきた素案では従前に戻すような形になっているんですけれども、そちらの方に向かって検討していくっていう意味合いでよろしいのでしょうか。
長野県知事 阿部守一
教育委員会の方と知事部局とは大分様相が違うと思っていまして、教育委員会の方は例えば何度もこの場で申し上げていますけど、県の教育委員会と市町村の教育委員会と学校との関係とかですね、複雑なんで教育委員会のルールをそのまま知事部局に適用するという形にはならないと思います。ただ、公表の例外を公益性との兼ね合いでどこまで作るかという観点は、これ教育委員会だろうが知事部局だろうが同じだと思いますので、その視点は共通にした見直しをしていくということが必要だろうと思っています。
毎日新聞 小田中大 氏
分かりました。その点でなんですけど、知事としては、先般出されました公表ガイドラインのですね、素案が出たんですけれども、それについてのご感想があればお伺いしたいんですけれども。
長野県知事 阿部守一
これ委員会でご検討いただいた上で、公益性とプライバシーの保護の均衡を取ろうという観点で作られたものだと思いますんで、これまでいろいろ議論があった中で、一定の方向付けをしていただけているのかなと思っています。これはもちろん直接は教育委員会サイドの話でありますので、知事部局はそこでの考え方、議論の中身を参考にしながら独自に考えていくという形になろうかと思います。
毎日新聞 小田中大 氏
あと一点、伊藤学司氏の関係でなんですけれども、今回、文科省からですね、おいでになられていらっしゃっているわけですが、国の教育行政見られてきた中での経験を含めてなんですけれども、例えば、こういう課題に国との関係も含むんですが、こういう課題に取り組んでほしいというのがあればお伺いしたいんですが。
長野県知事 阿部守一
こういう課題に。こういう課題っていうのは、先ほどから申し上げていることと重なっちゃいますけれども、これは教育委員会ともかねてから検討してきているわけですが、やはり開かれた学校、コミュニティースクール、信州型コミュニティースクールどうするかというのは、これは中期計画、総合計画の中にも位置付けた大きなテーマでありますから、しっかり道筋をつけてもらいたいと思いますし、あとあり方検討会議から広範なご提言いただいているわけです。それは喫緊の課題としてしっかり向き合って具体化をしてもらいたいなと思っています。教育は本当にさまざまな広いテーマがあるわけでありますので、その二つに限定されず、例えばいじめの問題であったり、発達障害の問題であったりさまざまあるわけでありますので、私としては子どもたちを第一に考えてですね、教育行政を進めていってもらいたいなと思っています。
信濃毎日新聞 須田充登 氏
大森彌先生の参与に任命される関係で、4月中ですか、講演というか意見を聞いて考えを整理していきたいというお話ありましたけれども、国の方をみると今月中にも基本法案が出るかもしれないというような状況の中で、知事としての考えを整理された後に、全国的に見れば推進の知事さんたちの会とかもあるわけですけれど、具体的に考えているアクションというか、現時点であるんでしょうか。
長野県知事 阿部守一
これ、県としての考え方をまずしっかり持った上で、これは発信をしていかなければいけないんだろうなと思います。知事会の中でも道州制がいいんじゃないかという知事もいれば、必ずしも一足飛びの道州制が本当に望ましいのかという疑問を持っている知事もいるわけでありますので、恐らく知事会でそういうことはもっと議論になってくるだろうと思います。そういうときに、私の方からも長野県としての考え方、しっかり伝えていくようにはしていきたいなと思っています。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
先週の木曜日に富山で経済観光の連携会議に出席されて、その時の中身は承知しているんですけれど、そのあとにちょっとぶら下がりでお尋ねした新幹線の名称の関係なんですけれども、知事のお答えはともかくとして、石井知事のご反応が割と思っていたよりもフラットというか、必ずしも北陸新幹線でないと何が何でもいけないというような感じのお答えではなかったように、割とソフトに私にはとれたのですけれども、知事は石井知事のお答えについてどんなふうに感じられて、この先の可能性といってはおかしいですけれども、明るい展望がみえてきたかどうか、ちょっとご感想をお伺いたかったのですけれども。
長野県知事 阿部守一
前回、富山県にお伺いしたのは、あくまでも産業面・観光面で連携していきましょうということが主眼の会議でありましたので、これはもう富山県も長野県もやはりお互い協力・連携して取り組んでいくことが双方のためになるのではないかということを改めて確認できたのではないかなと思っています。名称の問題、あくまでも法律上の正式名称は北陸新幹線ということであるわけですが、利用者の利便性等も考慮した場合には、違う考え方をしていくことが必要ではないかと私は思っておりますので、この点については、さらに北陸各県の皆さんの理解を得られるように努力していきたいと思っています。
信濃毎日新聞 古志野拓史 氏
石井知事が北陸にも、あるいは長野の意見にも耳を傾けてしっかりと進めていきたいというふうに、確かあのときおっしゃったと思うのですけれども、あのご発言については、知事どんなふうにお聞きになっていましたか。
長野県知事 阿部守一
私どもとしては北陸の皆さんと協力関係でしっかり進んでいきたい。これは、あそこで申し上げましたけれども、これまでは北陸新幹線を金沢まで、そして敦賀、大阪までつなげていこうという建設促進運動の中で北陸各県とは連携・協力してきたわけですけれども、これからは新幹線を使ってどう地域を元気にするかという観点での連携にフェーズが代わってきているわけであります。そういう中で私どもの方の問題意識としての名称の問題があるわけであります。この点については、北陸の皆さんにもぜひご理解をいただけるように、私ども取り組んでいきたいなと思っておりますし、北陸各県も、これからいろいろな形で長野県と連携・協力をしていかなければいけないだろうと思っていただけている部分が多いんじゃないかと思っています。いろいろ連携・協力する中での一つのテーマという形で位置付けて取り組んでいければいいなと思っております。
時事通信 本間賢彦 氏
全国知事会の山田会長の任期満了に伴う選挙についてなんですが、各県の知事の発言を見ると山田会長の続投を求める声が広がっているようです。阿部知事として誰が会長に望ましいとお考えか、理由を併せてご所見をお聞かせ下さい。
長野県知事 阿部守一
私は山田知事の推薦人になりますので、そういう意味では山田知事に次の任期もぜひ務めていただきたいと思っております。さまざまな国との間で懸案事項があったわけですが、いずれも会長が迅速に対応してリーダーシップを取っていただけたと思っておりますし、これからまさに国との課題が山積する中で、ぜひ山田会長がこれまで進められてきた国と地方との関係の改善についてさらに進めていただきたいと思いますのでそういう意味で山田会長には続投してもらいたいと思っています。
市民タイムス 渕上健太 氏
今日は新年度初めての定例会見ということで、知事として今年度最も個人的に関心がある県政のテーマがありましたら教えていただきたいのと、それにどのようにして向き合っていきたいのか教えてください。
長野県知事 阿部守一
一つというのは難しいので新しい5か年計画も作りましたし、あの中で政策推進の基本方針を三つ掲げたわけでありますから、私は三つを飾り物にすることなく常に言い続けていきたいなと思っています。しつこくやらないと成果が上がってこないので私としては新しい総合計画の基本目標「確かな暮らしが営まれる美しい信州」と、そしてそのために5か年間進めていこうという政策推進の基本方針、「『貢献』と『自立』の経済構造への転換」、そして「豊かさが実感できる暮らしの実現」、「『人』と『知』の基盤づくり」、この三つをですね、今年は長野県の皆さんと共有できるように徹底をして取り組んでいきたいなと思っています。
長野県知事 阿部守一
はい、じゃあよろしくお願いします。
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