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更新日:2016年12月25日

知事会見(平成24年(2012年)9月20日(木曜日) 14時00分~14時50分 県庁:会見場)

項目

知事からの説明

  1. 県議会9月定例会開会、千曲川流域下水道の汚泥焼却灰の処理、「信州あったかシェアスポット」の募集、信州四季旅キャンペーン応援商品の発売について

取材者からの質問

  1. 県立4年制大学設立について(1)
  2. いじめの県民会議(仮称)」について他
  3. 千曲川流域下水道の汚泥焼却灰の処理について
  4. 県立4年制大学設立について(2)
  5. 地方分権推進に係る一括法案について
  6. 今後の政権について
  7. 中国反日デモの県内への影響について
  8. オスプレイの安全性確認について(1)
  9. 県立4年制大学設立について(3)
  10. オスプレイの安全性確認について(2)

配布資料一覧

■信州四季旅キャンペーンの応援商品が発売になります(PDF形式:733KB)

本文

知事からの説明

 1 県議会9月定例会開会、千曲川流域下水道の汚泥焼却灰の処理、「信州あったかシェアスポット」の募集、信州四季旅キャンペーン応援商品の発売について

長野県知事 阿部守一
 9月20日の会見を始めたいと思います。まず、本日から9月定例会開会ということで、10月5日まで会期16日間でございます。補正予算案あるいは分権に関わる一括法に伴う新規条例等もかなり出させていただいておりますので、議会においては、十分ご審議いただいた上でご議決を賜りたいと思っています。それから私の方から3項目お話をしていきたいと思います。
 1つ目が、放射性物質の関連で、この場でも何度かお話をさせていただきましたけれども、千曲川流域下水道の汚泥焼却灰の処理に関してでございます。千曲川流域下水道に保管しております焼却灰の一部につきまして、7月の末から骨材化等の処理が可能かどうか、試験的に委託をして検討してまいりました。その試験結果が得られたところであります。試験結果としては、処理あるいは製品である人工骨材の製造等について問題はないだろうということでありますが、乾燥した飛散性の高い灰であるということで、作業場の問題が少しあるということであります。このため通常処理しております湿った灰と一緒に処理をすることにすれば問題はないだろうということで、先方から回答があったところでございます。
 そうした状況の中で、今般千曲川流域下水道に保管しております汚泥焼却灰は、約300トンありますけれど、この全てについて、骨材化をしていくということで、処理委託をしていきたいと考えております。今回の対応につきましては、放射能対策のアドバイザー3名の方にもご意見をお伺いしたところでありまして、それぞれの方から、安全性等問題ないというご判断をいただいたところであります。放射性物質を含んだ焼却灰の処理について、苦慮していたところでありますけれども、この方向性で今後順次処理を進めていきたいと考えています。
 それから2点目でありますが、信州あったかシェアスポットの募集ということでございます。まだ、暑い残暑が続いている中で、あったかシェアスポットというのは、ちょっと気が早いところもありますが、今年の夏、さわやか信州省エネ大作戦を展開してきております。省エネ、節電ということで、県民の皆さま方にご協力いただく中で、クールシェアスポットということで実施をしてきておりますが、冬に向けても、県民の皆さんと一緒に節電省エネ運動を展開していきたいと思っております。そこで、具体的な取り組みの一つとして、クールシェアスポットではなくて、信州あったかシェアスポット。県民の皆さんに、さまざまな施設にご応募いただいて、県民の皆さま方が、そうした暖かい場所でお集まりいただいて、社会全体としての節電省エネルギーを図っていきたいと思っています。図書館、美術館といった公共施設、あるいはスーパーや飲食店といった商業施設、さらに温泉施設や宿泊施設といった観光施設など、身近にある暖かい場所へお出かけいただくことで、こうした節電省エネを社会全体で行っていきたいと思っております。ご応募いただいた施設につきましては、県で内容を確認させていただいた上で、信州あったかシェアスポットとして登録をさせていただき、県のホームページ等でご紹介をしていきます。また、国のウォームシェア事業とも連携を図って全国的な情報発信も行ってまいりたいと思っています。クールシェアスポット、まだ続けているわけでありますが、8月31日まで募集をさせていただいて、304件の皆さま方からご応募いただいて登録させていただいております。さまざまな施設・場所について、それぞれの特色・PRポイント等も含めて情報発信をさせていただいているところであります。ぜひ、冬場に向けて寒冷地である長野県にとっては、冬場の節電省エネ対策というのも大変重要でございますので、ぜひ大勢の皆さんにご協力いただきたいと思いますし、早めにこうしたスポットをご紹介できるように募集開始、まだ暑い時期からではありますけれども、させていただくということに致しました。ぜひ大勢の皆さま方に応募していただきたいと思っております。
 それから、次に大きな3点目でありますが、信州四季旅キャンペーン応援商品の販売についてということで、皆さんのところにもお配りしていますけれども、このカゴメ野菜生活100というジュースの季節限定商品で、信州四季旅キャンペーンの応援商品として、全国で約1,100万本販売をしていただくということになりました。この商品、ここの一番正面に信州ナイアガラミックスと書かれていますが、塩尻産のナイアガラ果汁に加えて、長野県産の野菜もできるだけ使っていただいております。また、パッケージには、ちょっと小さいですけれども信州四季旅キャンペーン開催中という文字と観光キャラクターのアルクマがデザインされているということで、どうも3種類あるようですけれども、ぜひ私どもの観光キャンペーンにも資するという形での、このカゴメの取り組みは大変ありがたいなと思っております。加えて、観光PRでの配布用ということで、1万本余りの試飲用食品を私どもにご提供いただくという形になっております。今後ともぜひいろんな企業の皆さんとコラボレーションしながら、長野県の発信をしていきたいと考えているところでございます。
 以上で私の方からの説明を終わらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

取材者からの質問

 1 県立4年制大学設立について(1)

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 本日の提案説明にありました新しい県立大学の関係ですけれども、知事の方からは年内には基本構想をまとめて具体的な準備に入っていくというご説明があったと思います。これ関しては、設立準備委員会、県会等々からも学部設置については、管理栄養士の課程であるとか、そういったものへのこだわりがある意見もあったりして、必ずしも合意形成がなかなか難しい部分もあると思いますけれども、年内にも基本構想をまとめるという中で、どういった観点で議論をしてほしいか、どういうところで県立大学を作っていただきたいのか、その狙いと理解を求める知事の意見を聞きたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 まず、私どもとしての一定程度の考え方、準備委員会でのご意見も踏まえて、昨日お出しをさせていただいたところであります。私の感覚からすると県民の皆さまに十分考え方が伝わっていないなと思っていますので、一部の人たちのための大学ではなくて県民全体に資する大学にしていくということが大事だと思っていますので、そういう意味では私どもも県民の皆さまに考え方を伝える努力をしていかなければいけないと思っています。加えて、いろいろなご意見をお出しいただいている皆さんもいらっしゃるので、そういう皆さんとはよりきめ細かく対話をして、私どもの考え方をお示ししたり、お考えのポイントをしっかりわれわれも把握するなりして進めていかなければいけないと思いますけれども、私自身は新しい県立大学は極めて特色あるものにしていかなければならないと強く思っています。今日の提案説明の中でも少し時間が限られているというか、概略の話しか申し上げることしかできていませんけれども、やはりこれは私自身もそういう感覚ですし、企業の皆さんともお話ししてもやはり長野県は地に足が着いた人材育成というのが必要だという反面、やはりグローバルな社会の中でイノベーションを起こしていく人材は必要だと思っています。私自身も何年も英語の勉強をしているのにほとんどしゃべれないというまったく情けない状況で、こんなレベルで海外の人たちと伍(ご)してやっていくのは地方行政でさえ問題だと正直思っています。そういう意味では実践的な英語力をしっかり身に付けていくということは非常に重要な観点だと思いますし、併せて日本全体の大学教育が本当に大学という名に値するような教育をしっかり行ってきているのか、よく言われるのは大学入るまでは一生懸命勉強して、入ったら誰でも卒業できるみたいなことが言われてしまっていること自体、日本の大学教育の問題だと私は思いますけれども、今日の提案説明で申し上げましたが、卒業の際誰でも卒業できるというような大学にしてしまっては他の大学と同じだと思っていますし、また入学時においても、単に1回限りの試験の成績だけで採るというのは日本の大学ぐらいで、欧米等はむしろいろいろな活動を評価して多様性ある人材を確保しているわけで、そういう入学あるいは卒業の面でも特色を出していかなければいけないだろうと思っています。加えて全寮制、1年間は寮に入れるというご議論もいただいていますので、そうした観点での人間性、人間力の強化。少し、何というか表面的な議論ではいけない部分がいっぱいある中で、こうした観点をより具現化していかなければいけないと思いますけれども、いずれにしても今ある大学とはいろいろな意味で違ったもの、特色のあるものにしていきたいと思っていますし、そうした点については、われわれ自身ももっとしっかり発信をしていかなければいけないと思いますし、説明する努力もしなければいけないと思っています。ぜひ、メディアの皆さま方にも、これまでどうしても、例えば準備委員会の、公開で取材をしていただいても、それを記事にしていただくという形になっていたと思いますけれども、しっかりとわれわれの方から考え方をお示しするような機会もぜひ作っていきたいと思っていますので、そういう際に、また分かりづらいところとか、皆さまの方からご質問をいただくとさらにわれわれの表現方法もブラッシュアップできると思いますので、少しそういう機会を設けることも考えていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 岩間基樹 氏
 それと大学の開学時期のことですけれども、確か2月県会当時、おおむね3年かかるというご答弁があったような気がするのですが、今回基本構想を年内にまとめるという一定の区切りを出したことで、開学の時期というのはおぼろげにでも考えているところはあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 議会で答弁したのは実際の話ではなくて、最短で理論的に考えればということで答弁させていただいたものでありますので、どういう大学にしていくかということにも関わりが出てきますので、そういうものとセットで時期についても示していかなければいけないと思っています。

 2 「いじめの県民会議(仮称)」について 他

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 教育関係で2つ伺いたいのですけれども、次の教育委員の人事案件についてです。議会提出前で恐縮ですけれども、前の清内路村長の桜井さんに固められたということをお聞きしまして、その狙いと、なぜこの方を選ばれたかということをご説明できればお願いしたいのですけれども。

長野県知事 阿部守一
 まだ議会に提案していないので、一部憶測を書かれたところもあるようですけれども、まだ私の方から正式にコメントする段階ではないだろうと思っています。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 あと、いじめの関係ですが、提案説明の中で、「いじめの県民会議(仮称)」というのがありまして、この県民会議について、これまでいろいろなことをされておりますけれども、どういった会議になって、どういったことを話し合って、どんな団体が参加していくのかというのを、現在説明できる範囲でお話し願いたいのですけれども。

長野県知事 阿部守一
 これはまさに民間の皆さんと私ども行政が連携して取り組んでいこうということですので、私がこうしたいからこうしようという組織には全くならないだろうと思っています。ただ、われわれも関わりを持っていきたいと思っていますし、そういう観点で期待することは、民間の皆さんの中でも子どもの人権問題に非常に深く関与されている方たちがいるわけですけれども、どうしても個々の学校とそういう市民・民間の団体との関係性だけだと学校によって非常に付き合い方に差があるというのが現実だと思います。私は、長野県全体で県民の皆さんと一緒になっていじめの問題について取り組んでいこうという機運を作っていかなければいけないと思っていますので、そういう意味では学校の関係者の皆さんにも、ぜひ学校をコミュニケーションが取りやすい、開かれた存在にしていってもらいたいと思いますし、逆に、これは学校だけの問題だということではなくて、県民みんなで課題を抱えている学校なり、先生方を支えていく、そういう視点も極めて重要だと思っていますので、そういう観点で民間の皆さま方と話をしていきたいと思っています。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 いつ頃立ち上げたいとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは、できるだけ早くと思っていますが、具体的な調整状況は、まだ私は把握していないので、ここで直接申し上げませんけれども、関係団体とはお話し合いはさせていただいてきていますので、できる限り早い時点で作れるように取り組んでいきたいと思います。

 3 千曲川流域下水道の汚泥焼却灰の処理について

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 追加ですみません。最初にお話があった汚泥の関係の、骨材に使われるということなのですが、少なからずセシウムが含まれているものが、知らないうちにアスファルトになるのかなと思うのですけれども、専門家の方はこういう理由で安全だとおっしゃったということをもうちょっと詳しく県民の方に説明したいのですが。

長野県知事 阿部守一
 そこは担当課の方からお願いします。

環境部生活排水課長 横浜寿一
 今回の骨材化というのは道路の路盤材に使われるという形です。製品として。放射能濃度がどのくらいあるかというデータも当然いただいておりますし、千曲川流域下水道の処理の委託をしたその期間のデータもいただいてございます。そういう中で、通常は大体20ベクレル以下という形で、ちょうど県が委託した時の濃度は11ベクレルという非常に低い、そういう中では、製品の品質基準というのは100ベクレルと、クリアランスレベルですね、それ以下という形で、問題ないとされていますので、それに比べても非常に低い値というのが実態でございます。そういう中で、アドバイザーの方に相談させていただきましたけれども、アドバイザーの方もクリアランスレベルで基準100ベクレル以下ということで、これが十分に管理できているという形ですね、製品の品質基準。これが管理できていれば問題ないというような形を頂いております。その関係で、当然民間の会社でございますので、そちらの方の管理状況、うちの方の職員も現地を見てございますし、また産業廃棄物処理という形の中で、立地場所の県の許可業者でも当然ございますので、当然県の方の監視・指導も受けてございまして、そちらの方の報告も問題のない事業者だということも報告頂いております。それと製品の方の骨材ですね、それについては立地県の方での制度によるリサイクル認定品という形で認定されてございまして、すべて公共事業に使われているというような報告も頂いているところでございます。以上でございます。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 確認なのですが、1キログラムあたり20ベクレル以下の…。

環境部生活排水課長 横浜寿一
 事業者の方で当然製品の品質管理のために測定してございますので、その骨材につきましてですね。そういう形の中で今年度のデータをすべて報告頂いている中で、すべてだいたい20ベクレル以下と。ちょうど県が出した時の製品といいますか、千曲川の灰が入った骨材の分析結果が11という低い数字であったということでございます。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 製品にするのはどこの業者さんが製品にして、アスファルトになるということですよね。どこに…。

環境部生活排水課長 横浜寿一
 路盤材ですので実際溶融固解して、それを破砕するような形で、小石といいますか、だいたい4センチくらいの砂利の少し大きいものの代替品という形で使われているというのが路盤材でございます。

長野放送(NBS) 中村大輔 氏
 どこの業者さんでどういった形で、全国の路盤材になるということですか。

環境部生活排水課長 横浜寿一
 そこまでの全国という…。基本的にはやはり県の、先ほども言いましたようにリサイクル認定品ということで制度をとっていますので、県の方でも力を入れて、県における公共事業等で使うような形で動いているということでございます。業者名につきましては、前回の試験委託の時も言いましたけれども、事業者の方の風評被害、営業的な影響もございますし、それとまた事業者の方から公表は困るということで言われてございますので、受け入れて頂く要件ということにもなってございますので、ご理解頂きたいと思っております。

 4 県立4年制大学設立について(2)

読売新聞 中村和裕 氏
 新たな県立大についてなんですけれども、議会の中には県短大のこれまでの歴史とか伝統を重視するご意見があるかと思いますが、それについて知事はどのように捉えていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 長野県立短期大学、本当にこれまで大勢の有為な人材を輩出してきていると思っていますし、長野県のいろいろな分野でご活躍をされていると思います。OB会の皆さんとも何度かお話をさせていただいたりしましたけれども、いずれの方々もやはり母校に非常に愛情を持っていらっしゃるし、母校の行く末に対していろいろな思いを持っていらっしゃると思っています。非常に大勢の皆さま方から愛されてきた県立短期大学。そういう部分は、私としては、大変、設置者としてはうれしいと思っていますし、そうした皆さんの考え方というものも、われわれは受けとめて考えていかなければいけない部分もあると思います。ただこれまでの短期大学の単純な延長線で50年後、100年後の学校の在り方を語るということは、私はなかなか難しい部分があるのではないかと思っていますので、そうした点については関係の皆さま方のご理解もぜひ得られるような形で進めていきたいと思っています。

読売新聞 中村和裕 氏
 今回の素案なのですけれども、そういったものは歴史や伝統ということは、素案づくりには反映させたという認識はお持ちでしょうか。それともそれとは別のものを作っていきたいという思いを反映されたものなのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは、まさに今県立短期大学がこれまで取り組んできたことを全く度外視して考えているわけではなくてですね、いま実際どんな教育を行っているかということも頭に置きながら検討してきました。ただ先ほども言ったようにですね、すべて今までと同じようなものを単純に4年制化するということは私はあり得ないと思っていますし、先ほど申し上げましたように県民に広くですね、応援してもらえるような大学に、ぜひしていかなければいけないと思っていますので、そういう意味でわれわれとすれば、これからもまだ県民の意見を聞いていかなければいけないわけでありますけれども、さっき申し上げたように私どもとして今考えていることをしっかりと県民の皆さんにもお伝えしながら、ぜひ建設的な議論をこれから行っていきたいと思っています。

読売新聞 中村和裕 氏
 続けて最後一点ですが、素案については知事の思いは十分込められた素案ということかと思いますが、それについていかがでしょうか。また、自信を持ってお出しになったものかというところで一言いただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 4年制大学については、これは準備委員会で議論をしてきてもらっていますし、そういうところで出た考え方を踏まえて、私なりに必要な部分というものをしっかりとメリハリを付けていかなければいけないと考えています。例えば、具体的な教育、学部学科についても今仮称という形にしてますけれども、ここら辺は、本当に専門的な見地から具体的なカリキュラム作り込んでいってもらわないとですね、なかなか非常にアバウトな話でふんわりした議論ではいけないだろうなと思いますので、できるだけ早く、より踏み込んだ具体的な議論が行えるように進めていかなければいけないだろうと思っています。

 5 地方分権推進に係る一括法案について

朝日新聞 浅野有美 氏
 2点お伺いします。一つは今日の県議会で出た条例案の関係なんですけれども、地方分権推進に係る一括法の見直しで、知事も従うべき基準など制約あるもののということでおっしゃっていますが、全国知事会でもですね、従うべき基準と標準とあと参酌すべき基準、3種類があって、従うべき基準が多いんじゃないかということで見直しをという声も上がっていますが、知事ご自身はこういった条例の制定に伴って従うべき基準が多いと感じているのか、見直しについて何か課題を感じていらっしゃれば教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 多いと感じていますね。従うべき基準が多いと感じていまして、参酌基準があっても事実上自由度がないようなものもあるので、確かに義務付け・枠付けをなくしていく項目の数は多いんですけれども、実質的に考えたときに、少しずつは分権型社会にはなってますけれども、大胆に変わっているかというとまだまだかなと思ってます。

朝日新聞 浅野有美 氏
 県の独自色を出せるという形で謳(うた)われてますが、なかなかそれは難しいと思うんですが、知事ご自身でこの条例の中で独自色をどういった形で出していきたいか、もしお考えがあればお願いします。独自色ですね、県の。今日の場合は、県産材を使うっていうことでしたけど、他にも今まだ検討中の条例もあると思うのですが、今お考えがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 そうですね。なんていうか、義務付け・枠付けなり、権限の分権のところでだけ議論すると大局を誤るのかなと。たぶん国の立場から考えればですね、一生懸命補助金とか出しているのに、まったく地方に任せた基準にするっていうのは、現実問題、国の側に立てばですよ、難しいだろうなと。だけど、そうはいったって地方の側は独自性が発揮できないというのは、多くの首長が私は思っているんじゃないかなと思いますので、パーツパーツの分権じゃなくて、やはりもっと税財源も含めて抜本的に分権しないと、パーツパーツのところだけ議論していると、どうしても中途半端になるのだろうなと思っていますし、そういう観点でぜひ抜本的かつ本格的な分権をしっかりやってってもらいたいなと思っています。

 6  今後の政権について

朝日新聞 浅野有美 氏
 もう1点は国政についてなんですけれども、民主党政権で、野田政権が明日にでも誕生するということで、地方票含めて優勢なんですけれども、阿部知事ご自身がどんな政権を今後望みたいかというのを、野田政権に望みたいかというのを教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 そうですね、まだ結果が分からないのであれですけれども、いずれにしても大きな流れとしては、分権の話はずっと言われてますけど、やっぱり今言ったように、もっと本格的に踏み込んでもらわなければいけないなという話と、それから社会保障と税の一体改革の話も、今、消費税の増税の話は方向付けが一定程度されたわけですけれども、まだ社会保障の話しはもっと本気で詰めていかなければいけない点が多々あるだろうと思っています。これは今、政治状況が非常にある意味で流動的な感があるので、なかなかそういうところで議論を進めていきづらい環境があるのかもしれませんけども、とはいえ社会保障の改革は私は待ったなし、消費税増税は決めているわけですから、待ったなしで国民に示してもらわなければいけない話ですから、そこはぜひですね、これは地方公共団体にも大いに関係する部分ですから、われわれの意見も聞いてもらいながらしっかりとしたビジョンを早急につくってもらいたいと思います。

 7 中国反日デモの県内への影響について

日本放送協会(NHK) 梅村洋次 氏
 前回の会見でも出た話なんですけども、中国の関係です。北京からですね、県が主催する交流イベントで、学校の校長たちを呼ぶというイベントが先方の意向で中止になったという件がその後あったと思うんですけれども、その後そういったような県の交流事業に関係してですね、新たな影響というのが出てないかということと、今後秋、冬の観光シーズン迎えるわけですが、それへの今の日中関係の悪化の影響というのをどのようにお考えかということと、何か対応として考えていらっしゃることがあればお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 そうですね、前回の会見の場で私が把握している限り、現時点で影響は特に出てないとお話し申し上げたと思いますけれども、その後、現時点までいくつか影響出てきている部分があるので申し上げたいと思います。まず、商工労働部の関係、長野県に本県関係で中国に進出している企業がありますが、一部休業された企業等あったわけですけども、現時点で人的、物的な被害というものは特にないと考えています。引き続き情報収集して行きたいと思っています。また、展示商談会で本県関係者が出店を予定している展示会、中国国際工業博覧会等の展示会ありますけれども、こうした展示会は今のところ通常どおり実施予定と聞いています。また、観光の関係ですけれども、北京市の教育旅行関係者の招へい事業、それから長野市の裾花中学校と上海市の格致(かくち)中学の訪日交流が中止。そして信州大学と広東省の大学生訪日旅行団の訪日交流が中止ということで、影響が出てきている部分もあると承知をしています。宿泊事業者全体の状況は必ずしも分からない部分もありますが、一部キャンセルが出てるということも伺っております。今後、観光面への影響は注視をしていかなければいけないと思っております。また、市町村等で行う予定のある国際交流の事業がいくつかありますが、市町村に詳細を照会中のものもありますが、いくつか中止または延期されていると伺っているところです。長野県にとっての中国はいろいろな産業活動においても、あるいは観光の面でも非常に重要な存在でありますので、ぜひこの友好関係というものはしっかりと維持していかなければならないと思います。ただ、こういう具体的な影響も出てきている部分もありますので、引き続き県としては情報の収集をしっかりと行って、いろいろな影響が出てくるようであれば、適切に対応しなければならないと思っております。

 8 オスプレイの安全性確認について(1)

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 オスプレイの関係で、政府がオスプレイについては特に危険を考える根拠は見出し得ないということで飛行運用の開始を決められました。これについて知事はどう受け止められるのかということと、県に対してこの方針決定についての説明があったのかということについて教えてください。

長野県知事 阿部守一
 本日の午前中に北関東防衛局から危機管理部の方で説明を受けたところであります。今、話がありましたように政府が発表した内容にとどまると、基本的にそれ以上でもそれ以下でもないと報告を受けているところです。政府の方としてはオスプレイの安全性は確認された、わが国におけるオスプレイの飛行運用を開始させるということのようでありますが、政府の大きな方針は方針としてですね、今発表されているものを見ると、いくつか私どもとしても具体的に確認をさせていただかなければいけないと思う点もありますので、こういった点についてさらに具体的な情報提供なり説明を求めていきたいと思っております。また、群馬、新潟両県も同じ状況でありますので、関係県とも連携をしながらこの問題に対応していきたいと思います。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 今、知事がおっしゃった具体的に確認すべき点というのは、例えば低空飛行の高度の問題だとかいろ考えられる点があるかと思うのですが、今の時点で具体的とはどういったことになるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 防衛省、外務省が発表しているオスプレイの沖縄配備の概要のところで、例えば安全性について、運用の安全性に関連しては原子力エネルギー施設、史跡、人口密集地域等の上空は回避することというような文章がありますけれども、例えばこれはこの区域というのは具体的にどういうところを意味しているのかということですね、これは非常に今回示されている内容は、基本的な部分ではないかなと思いますので、実際にこれをどういう形で具体化、具体的に運用するのかということはさらに私どももしっかり把握させていただく必要があるんじゃないかと思っております。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 具体的にどういう形で運用するのかというのが明確にならない限りは、知事としては訓練についてもそうなんですけれども、反対というようなお立場ということになるのでしょうか。その点については、国の方は国の方で方針というのは決められたわけなんですけれども、現時点ではそれについては賛同しかねるというようなお立場なんでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは、私どもとして安全性について、政府がしっかり説明をすることということで、これまでも要請してきているわけであります。例えば先ほど言ったような点、十分な説明をしてもらうというからにはもう少し踏み込んだ具体的な説明をしていただくということが必要だと思っております。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 あと、最後おっしゃっていた群馬・新潟との連携については、これは具体的には3県で改めて北関東防衛局の方に何か申し入れをされるということなのか、具体的な動きの予定があれば教えていただきたいのですがいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まだ多分話を聞いていない県もあると思いますので、それぞれの県が防衛局から説明を聞いた上でそれぞれ県としての考え方が出てくると思います。必要があれば個々の自治体よりはむしろいくつかの自治体で同じ考え方で対応していくことが必要な場合もあると思いますので、そういう意味で関係県とは連絡を取り合って対処していきたいと思っています。

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 2点目でお伺いさせていただきたいのですが、昨日開会された静岡県の県議会で浜岡原発の再稼動の是非を問う県民投票条例案が提出されました。隣県の知事としてどのように受け止めていらっしゃるのか率直にご感想をお伺いしたいのですが。お願いします。

長野県知事 阿部守一
 ちょっと私も詳細を把握しているわけではないですが、川勝知事は住民投票を是とする形で進めているところなんですかね。住民投票の話はいろいろな議論があり得ると思いますが、私は県民・住民の考え方を極めて重要なテーマについては反映させていくということは一つの民主主義の手法として今ある制度でありますから、そういうものを使っていくということも私は肯定的に評価をしていきたいと思っています。

 9 県立4年制大学設立について(3)

信濃毎日新聞 河原千春 氏
 すみません、あと最後に県立4年制大学の関係でお伺いをしたいのですけれども、今日の知事の議会の説明の中でも大学が備えるべき特色として、まず実践的英語力の習得に重点を置くということをご発言されていらっしゃいましたけれども、英語がしゃべれることだけがグローバル人材ではないと思いますが、どうして英語にここまでこだわって、ちょっとうがった見方をすれば秋田の方でやってらっしゃる国際教養大学の長野分校みたいな形でのですね、イメージというのがどうしても先行しているかと思うのですが、その点について、ご説明というか改めて知事の思いを教えていただきたいのですが。

長野県知事 阿部守一
 これはさっきも言いましたけれども、行政、国レベルはともかく、地方行政をやっていても海外とのコミュニケーションが極めて大事だと思っています。そういう意味で、さっきも言ったように、何というか実践的英語力が大事だと思っていますし、ただ今お話があったように別に英語だけが重要なわけではないだろうと思っています。幅広い教養を身につけた、人間力のある人材を育成するということも併せて行っていかなければいけないと思っていますので、そういう意味では秋田の国際教養大学、一つの私は良い改革事例だろうと思っています。まあ、分校などという発想は毛頭ないわけではありますが、ただ長野県としてこれからいろいろな国際的なネットワークを大学として持っていく上では、ああいう大学との連携・提携というものもできるに越したことはないだろうと思っています。

 10 オスプレイの安全性確認について(2)

信濃毎日新聞 須田充登 氏
 オスプレイの関連でお伺いしたいのですけれども、低空飛行訓練のルートなんですが、米軍の資料を見るとですね、日本列島におおまかな図がこう描かれていて、長野県も通るだろうなというような印象を受ける図が載っているんですけれども、先ほど知事がおっしゃられている、今後十分な説明を求めていきたいというのは、詳細にどこを通るのかとかということも含まれるのかどうかを教えてください。

長野県知事 阿部守一
 これは、詳細なルートということを示させることが、唯一の望ましい方策なのかどうかというのはちょっとよく考えなければいけないなと思っています。もともと示されているルートも概略のルートで、そこから外れるのか外れないのかということ、まあ全く外れて飛行することはあり得ないのかとかですね、そういう話からしてちゃんと確認しなければいけないと思いますし、訓練のそもそもの、先ほども申し上げた住宅密集地域を避けるという運用が具体的にどういう地域を念頭に置いて、そういう合意をしているのかとかですね、単にルートの問題だけではない部分が多々存在すると。ルートだけではなくて、全体が、大枠の議論に少なくとも私どもに示されているものはとどまっているなという感覚を持っておりますので、そういう点についてもう少し明らかにしていってもらうということが重要だと思っています。

長野県知事 阿部守一
 はい、じゃあどうもありがとうございました。

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